ART|フランス人画家が絵筆で描く日本情緒

ART|フランス人画家が絵筆で描く日本情緒

ART|フランス人画家が絵筆で描く日本情緒ベルナール・ジョナー絵画展『Japon à pinceau levé』開催9月13日(木)から9月30日(日)まで、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにてベルナール・ジョナー絵画展『Japon à pinceau levé』が開催される。独特の情緒を込めて描かれる彼の作品は、私たちになじみ深くも新鮮な日本を再発見させてくれるだろう。Text by IWANAGA Morito画家に少年の心を呼び起こさせた日本の風景と精神ベルナール・ジョナーは幼少のころ、祖父がアジアで体験した神秘によって、人生に深い影響をあたえられたという話を母から聞いていた。それは、宝のようなものとして幼き少年の記憶に刻み込まれた。やがておとなになり、画家としての人生を歩んでいくなかで2008年、ジョナーははじめて日本を旅する機会を得た。そしてこの旅が、彼の頭のなかにある迷路に宝の痕跡を見つけだす旅となったのだ。ジョナーの目に飛びこんでくる日本の光景は、彼を本能のまま...
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MIHARAYASUHIRO|パリで好評を博したインスタレーションが待望の日本公開

MIHARAYASUHIRO|パリで好評を博したインスタレーションが待望の日本公開

MIHARAYASUHIRO|ミハラヤスヒロパリで好評を博したインスタレーションが待望の日本公開MIHARAYASUHIRO『Ophelia has a Dream』開催2011年10月の2012年春夏パリコレクション期間中に、ルーヴル美術館の地下にあるCarrousel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーヴル)でおこなわれた、ミハラヤスヒロのインスタレーション『Ophelia has a Dream』。このたび、待望の日本公開が決定した。9月8日(土)、9日(日)に東京・青山のスパイラルガーデンにて開催される。Text by IWANAGA Moritoインタラクティブ映像で体感する世界観ミハラヤスヒロは2012年春夏コレクションにおいて、イギリスの画家ジョン=エヴァレット・ミレーの代表作「Ophelia(オフィーリア)」を題材に、映画、服、音楽、現代アート的空間演出を融合させることで表現したコンセプトムービーを制作。映像を使ったインタラクティブ(相互作用)というかたちで...
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ART|アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』を六本木シンポジアで開催

ART|アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』を六本木シンポジアで開催

ART|覆面写真家が切り取ったムンバイとミャンマー難民の“現実”アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』覆面写真家として活動するイギリス人のアレキサンダー氏が、インド・ムンバイとタイに逃れたミャンマーの少数民族の“現実”を映しだした写真展『Somewhat Optimistic』。2月18日(水)から2月21日(土)まで六本木のシンポジアで開催され、写真の売り上げは難民支援のために寄付される。Text by YANAKA Tomomi写真の売り上げはRIJ(国際難民支援会)をつうじて難民支援に寄付アレキサンダー氏はアマチュア写真家として活動するイギリス人。現在は東京に住み、会社に勤めながら活動しており、フルネームもプロフィールも明かさぬまま“覆面写真家”としてアートワークに励んでいる。2010年から3年間にわたり、インド・ムンバイに住んでいたというアレキサンダー氏。ムンバイのカラフルで希望に満ちた街という一面のいっぽう、平均収入は1日500円以下という激しい貧...
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ART│巨匠の全貌を披瀝! 『アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密』展

ART│巨匠の全貌を披瀝! 『アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密』展

ART│シュルレアリスムからヌード、ファッションまでを網羅巨匠の全貌を披瀝! 『アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密』展『ハーパース・バザー』や『ヴォーグ』などファッション誌を中心に活躍したアーウィン・ブルーメンフェルド(1897~1969年)。彼の作品の全貌を紹介する日本初の展覧会『アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密』が、3月5日(火)から5月6日(月・振休)まで東京都写真美術館で開催される。Text by YANAKA Tomomi美しい写真の根底に隠れる「戦争」ファッション・ポートレートの旗手として知られるアーウィン・ブルーメンフェルド。これまでに1981年のパリのポンピドゥー美術館や1996年のロンドンのバービカン・センターなどでの個展で高い評価を得てきたが、重要な作品が世界各地の美術館に散在していることなどから、日本国内で彼の作品の全容を知る機会はなかった。しかし今回、ブルーメンフェルドの遺族により、1930年代のヴィンテージ・プリントや作家自身が選出した名作1...
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ART|5組10名様に鑑賞券をプレゼント!『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』

ART|5組10名様に鑑賞券をプレゼント!『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』

ART|5組10名様に鑑賞券をプレゼント!写真家「ロバート・キャパ」を創り出したふたり 『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』 世界でもっとも著名な写真家のひとり、「ロバート・キャパ」ことアンドレ・フリードマンが生まれた1913年から、来年でちょうど1世紀になる。これを記念して、横浜美術館では2013年1月26日(土)から3月24日(日)の期間、『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』展を開催する。Text by IWANAGA Morito(OPENERS)「ロバート・キャパ」は架空の写真家だったアンドレ・フリードマンとゲルタ・ポホリレ。ふたりの写真家は、1934年にパリで出会い意気投合し、1936年春に「ロバート・キャパ」という架空の名を使って、報道写真の撮影と売り込みをはじめる。仕事が軌道に乗りはじめてほどなく、フリードマン自身が「キャパ」に取って代わり、ポホリレも岡本太郎にちなんだ「ゲルダ・タロー」という名で写真家として自立していく。本展覧会は、キャパ...
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ART|アンリ・カルティエ=ブレッソンの代表作を展示『こころの眼 L'Imaginaire d'après nature』展

ART|アンリ・カルティエ=ブレッソンの代表作を展示『こころの眼 L'Imaginaire d'après nature』展

ART|アンリ・カルティエ=ブレッソンの代表作54点を展示シャネル・ネクサス・ホールで『こころの眼 L'Imaginaire d'après nature』展 フランスが誇る写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908~2004年)の作品から選りすぐりの54点を展示する『こころの眼 L'Imaginaire d'après nature』展が、1月18日(金)から2月10日(日)まで、銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催される。 Text by YANAKA Tomomi ブレッソンの写真美学を集約1908年にフランスで生まれ、若きころはシュルレアリスムなどの絵画に親しんだアンリ・カルティエ=ブレッソン。アフリカ・コートジボワールに1年滞在後の1932年、その後も愛用することになるライカカメラとの出合いをきっかけに、生涯つづく写真への情熱を抱きはじめる。1933年にはニューヨークで初の個展を開催。その後は映画の仕事にも参加している。しかし、そんな彼に戦争の惨禍が待ち受ける。1...
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ART|後藤靖香『机上の空砲/Empty revolver on desk』展

ART|後藤靖香『机上の空砲/Empty revolver on desk』展

ART│戦時中の3人の植物学者をダイナミックに表現後藤靖香『机上の空砲/Empty revolver on desk』展現代美術家の後藤靖香(ごとう・やすか)による個展『机上の空砲/Empty revolver on desk』が4月26日(金)まで、大阪市のテヅカヤマギャラリーで開かれている。綿密なリサーチにもとづき、太平洋戦争中にシンガポールでともに働いた、国籍のちがう3人の植物学者をダイナミックに描いた大作が展示される。Text by YANAKA Tomomi会場には調査調査報告も昨年、若手画家を支援し具象絵画の可能性を開くことを目的にした「絹谷幸二賞」や、大阪の文化に貢献した「咲くやこの花賞」を受賞するなど、活躍がめざましい後藤靖香さんの作品『机上の空砲/Empty revolver on desk』。1942~45年にシンガポールが日本軍支配下であった時代の昭南植物園(現シンガポール国立植物園)でともに働いていた、国籍の違う3人の植物学者が、縦212センチ×横430セン...
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ART|『101年目のロバート・キャパ-誰もがボブに憧れた』展

ART|『101年目のロバート・キャパ-誰もがボブに憧れた』展

ART|「プラスワン」をコンセプトに、知られざる作品を展示東京都写真美術館 『101年目のロバート・キャパ-誰もがボブに憧れた』報道写真家として知られるロバート・キャパ(Robert Capa、1913-1954年)による、生きる喜びやユーモアが写し取られた知られざる作品を紹介する写真展『101年目のロバート・キャパ-誰もがボブに憧れた』。3月22日(土)から5月11日(日)まで、恵比寿の東京都写真美術館で開催される。Text by YANAKA Tomomi戦場でも明るさとユーモアを失わなかったキャパ1913年にハンガリーに生まれ、1930年代から1954年に地雷に触れて死に至るまで、写真家として世界中を駆け巡り、各地の戦争やひとびとの暮らしをカメラに収めてきたロバート・キャパ。スペイン内戦中に撮影した『崩れ落ちる兵士』の写真で一躍世界的に有名となり、ノルマンディ上陸作戦の連作など命がけで撮影した幾多の写真で世界に衝撃を与えてきた。そんな伝説的存在でありながら、その実像は「ボブ」...
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ART│Successful Living from DIESEL 北京を拠点に活躍する堤由匡による『DIGIT』

ART│Successful Living from DIESEL 北京を拠点に活躍する堤由匡による『DIGIT』

ART│Successful Living from DIESELディーゼルのホームコレクションをもちいたストア・インスタレーション北京を拠点に活躍する堤 由匡による『DIGIT』ディーゼルのホームコレクション「Successful Living from DIESEL」のアイテムをもちいた建築家 堤 由匡氏によるインスタレーション「DIGIT(ディジット)」が2013年2月17日(日)まで、渋谷のDIESEL SHIBUYAで開催されている。北京を拠点に活躍する堤氏のこれまでにない自由な発想によるストアインスタレーションは必見だ。Text by YANAKA Tomomi可変する壁に埋め込まれたディーゼルのホームコレクションDIESEL SHIBUYA内にあるディーゼル アート ギャラリー。世界中からさまざまなジャンルのアーティストを招いて年4回のアート展を開催しており、ホームコレクションのエリアでは、建築家や空間デザイナーによるインスタレーションを展開している。今回出展した堤 ...
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GUCCI|ART|森山大道『Mesh』展をグッチ新宿で開催

GUCCI|ART|森山大道『Mesh』展をグッチ新宿で開催

ART|グッチをイメージする作品をセレクトし、シルクスクリーンに表現森山大道『Mesh』展がグッチ新宿で開催ハイコントラストかつ、粒子の粗いモノクロ写真で対象を切り取る写真家、森山大道氏。彼がグッチをイメージする作品をセレクトし、大型キャンバスにシルクスクリーンで表現した『Mesh』展が、10月20日(土)から11月11日(日)までグッチ新宿で開催される。Text by YANAKA Tomomi好きな作品をシルクスクリーンにできるワークショップも世界中の美術館で展覧会が開催されるなど、日本を代表する写真家として知られる森山大道氏。彼とグッチのコラボレーションが実現した。それは、彼の長いキャリアのなかでも初となる、シルクスクリーンのみで構成するというスペシャルなものだ。展覧会では、数多くの森山作品のなかから、グッチをイメージする作品を森山氏自身がセレクト。100×150センチの大型キャンバスにシルクスクリーンで表現した作品は圧倒的な質感があり、通常の写真とは違った魅力を放つ。また、...
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ART|日本初公開「影の色」杉本博司展がメゾンエルメス8階フォーラムで開催

ART|日本初公開「影の色」杉本博司展がメゾンエルメス8階フォーラムで開催

ART|エルメス・エディター「影の色」を日本初公開杉本博司展がメゾンエルメス8階フォーラムで開催今年6月にスイスのアート・バーゼルで発表され、大きな反響を巻き起こしたエルメスと写真家・杉本博司氏がコラボレーションして生まれたカレ、エルメス・エディター「影の色」。この「影の色」の日本初公開となる杉本博司展が11月15日(木)から12月31日(月)まで、銀座のメゾンエルメス8階フォーラムで開催される。Text by YANAKA Tomomiプリズムによってつくられる色にあふれた世界これまで、2008年のジョセフ・アルバース氏の「正方形へのオマージュ」にはじまり、2010年にはダニエル・ビュレンヌ氏による「Photo-souvenirs au carré – カレ:思い出のアルバム」が発表されてきたエルメス・エディター。第3弾は、古美術品や古くから伝わる道具を題材として歴史や伝統と向き合い、独創的かつ現代的な表現をおこなう杉本氏の姿がエルメスの哲学と共鳴するものがあるとして、コラボレー...
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ART|銀座メゾンエルメス フォーラムでモニカ・ソスノフスカ展『ゲート』

ART|銀座メゾンエルメス フォーラムでモニカ・ソスノフスカ展『ゲート』

ART|ポーランド出身の現代美術家の日本初個展銀座メゾンエルメス フォーラムで『ゲート』モニカ・ソスノフスカ展が開催中ポーランド・ワルシャワを拠点に活躍するアーティスト、モニカ・ソスノフスカ(Monika Sosnowska)の日本初個展『ゲート』が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催されている。3月31日(火)まで。Text by YANAKA Tomomi曲げられ、ねじられ、歪んだゲートで人間に内在する回復力を提示1972年にポーランドに生まれ、1960年代にワルシャワで盛んだ前衛芸術に大きな影響を受けてきたというモニカ・ソスノフスカ。そのいっぽうで、ソスノフスカは1989年までつづいた社会主義のもとで権力の象徴を意味した当時の建築や、公共施設が壊されていく様を日常の中で目の当たりにしてきた彼女は、壮大なスケールで展開されるの彫刻やインスタレーションは実際の建築をモチーフにしている。かつての“ユートピア”が脱機能化し、崩壊と放棄の過程をたどりながらあたらしい建築へと移り行く姿...
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ART|ロンドンを代表するクラブの世界初となるエキシビション 『“US” by fabric』

ART|ロンドンを代表するクラブの世界初となるエキシビション 『“US” by fabric』

ART|DIESEL ART GALLERYロンドンを代表するクラブの世界初となるエキシビション『“US” by fabric』 世界でもっとも影響力のあるクラブのひとつ、ロンドンの「fabric(ファブリック)」。「DIESEL ART GALLERY(ディーゼル アート ギャラリー)」では、11月16日(金)から2013年2月15日(金)の期間で、「ファブリック」から発表されたアートワークを展示する、世界初のエキシビション『“US” by fabric』を開催する。Text by IWANAGA Morito(OPENERS)13年間のクリエイティブが一堂に会する「ファブリック」は、1990年代にロンドンで主流となったような商業的なクラブとは正反対のものを目指し、音楽のパフォーマンスとリリース活動に専念してきた。今回の『“US” by fabric』では、13年間にわたるナイトクラブとしての歴史を象徴するポスターやイメージが展示される。「ファブリック」がはじめてロンドンを飛び出...
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ART│東京都現代美術館で『ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル』

ART│東京都現代美術館で『ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル』

ART│現代美術を代表するアーティストの日本初個展東京都現代美術館で『ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル』開催現代美術を代表するメキシコ人アーティスト、ガブリエル・オロスコ(Gabriel Orozco)による国内美術館での初個展『ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル』。5月10日(日)まで江東区の東京都現代美術館で開かれている。Text by YANAKA Tomomi平等な目で世界を眺め、本質を提示する作品群1962年にメキシコで生まれたガブリエル・オロスコ。1990年代の現代美術を語るうえで欠かせない存在となり、近年でもニューヨーク近代美術館(MoMA)やイギリスのテート・モダンを巡回する大規模個展も開かれてきた。しかしながら、アジア圏ではあまり展示の機会はなく今回の企画展が、待望の日本初個展となる。彼の作品の最大の特徴といえるのが、日常にある見慣れたものに介入することで、鑑賞者にあらたな思考を促す手法。路上に打ち捨てられた何気ないモノや風景のなかから魅力的...
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