ART|アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』を六本木シンポジアで開催
LOUNGE / ART
2015年2月17日

ART|アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』を六本木シンポジアで開催

ART|覆面写真家が切り取ったムンバイとミャンマー難民の“現実”

アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』

覆面写真家として活動するイギリス人のアレキサンダー氏が、インド・ムンバイとタイに逃れたミャンマーの少数民族の“現実”を映しだした写真展『Somewhat Optimistic』。2月18日(水)から2月21日(土)まで六本木のシンポジアで開催され、写真の売り上げは難民支援のために寄付される。

Text by YANAKA Tomomi

写真の売り上げはRIJ(国際難民支援会)をつうじて難民支援に寄付

アレキサンダー氏はアマチュア写真家として活動するイギリス人。現在は東京に住み、会社に勤めながら活動しており、フルネームもプロフィールも明かさぬまま“覆面写真家”としてアートワークに励んでいる。

2010年から3年間にわたり、インド・ムンバイに住んでいたというアレキサンダー氏。ムンバイのカラフルで希望に満ちた街という一面のいっぽう、平均収入は1日500円以下という激しい貧富の差を目の当たりにし、そんなインドの現実を多角的にカメラに収めてきた。

そして昨年秋、アレキサンダー氏は非営利組織RIJ(国際難民支援会)のスタッフとともに、タイの国境付近に10万人以上が亡命しているミャンマーの少数民族の難民キャンプへ。ふるさとでない場所で肩を寄せ合う人びとの生活の様子や、人間の普遍的な営みを撮影してきた。

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今回展示されるこれらの作品のすべてが販売され、その利益はRIJをつうじて、戦争や紛争のために居場所を失った難民をサポートするために役立てられるという。

アレキサンダー氏は今回の展示に際し、こう語る「インドやそのほかの場所における広範囲で、継続的な貧困に対する解決策はまだもたらされていません。しかし、楽観主義は決してムダではないと感じさせてくれましたし、小さな援助を積み重ねる努力が本当に大事なのです」。

『Somewhat Optimistic(いくぶん楽観的)』と題された展覧会。私たちができることを積み重なることで、逃れられない困難のなかを生きる人たちに前向きな変化がもたらされることを祈りたい。

アレキサンダー写真展『Somewhat Optimistic』
日程|2月18日(水)~2月21日(土)
時間|11:00~20:00
会場|シンポジア
東京都港区六本木5-17-1 AXIS BUILDING B1
入場料|無料

RIJ(国際難民支援会)
Tel. 03-5500-3093

           
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