森山大道
「森山大道」に関する記事
森山大道が太宰治の世界にオマージュを捧げる写真展『DAZAI』| AM
AM|エーエム 1970年代から現代にいたるモノクローム作品約50点を展示森山大道が太宰治の世界にオマージュを捧げる写真展『DAZAI』写真家の森山大道が太宰治へのオマージュを捧げるため、1970年代から現代にいたるモノクローム作品を展示する写真展『DAZAI』。神宮前のAMで、12月20日(土)から2015年2月23日(月)まで開かれる。 Text by YANAKA Tomomi 写真集の刊行を記念し、サイン会も開催学校をいとい、ストリートを学び舎としながら映画と小説にのめりこんだ思春期に、太宰治の小説から多大な感応を与えられたという森山大道。1933年から1948年というわずか15年間の期間でありながら、内奥をさらし、多様で魅力的な太宰の生み出す物語は、20世紀の日本文学に強烈なインパクトを残し、海外でもその人気は高い。そんな太宰へのオマージュとして、森山大道が1970年代から現代までに撮影された自らのモノクローム作品のなかからセレクトした写真集『Daido Moriyama...
ART|『ゼラチンシルバーセッション2013-Save The Film-』
ART│写真家50人による未発表作品の銀塩写真を愛でる『ゼラチンシルバーセッション2013-Save The Film-』約50人にも及ぶ写真家の未発表作品を銀塩写真で展示する『ゼラチンシルバーセッション2013-Save The Film-』が10月4日(金)から10月20日(日)まで、六本木のアクシスギャラリーで開かれる。Text by YANAKA Tomomi東北支援のためのサイレントオークションも開催銀塩写真でしか表現できない楽しさや面白さを知ってもらおうと、2006年から開催しているゼラチンシルバーセッション。長い間培われてきた、手間ひまをかけた撮影や、暗室作業などの手仕事、技術、機材などを守ろうという想いをつなげていくプロジェクトとして、多くの写真家らの賛同を得て開催されてきた。会場には、森山大道など大御所から、市橋織江やブルース・オズボーンといったいまをときめく写真家まで、約50人の未発表作品が集結。さらに、故植田正治氏の生誕100周年を記念した特別展示もおこなわれ...
ART|モザイクアート作品展『L'atelier par Impossible』
ART|iPhoneからインスタントフィルムに焼き付けるデバイスを使った、世界初の展覧会芸術家のアトリエ写真から生み出されたモザイクアート作品展『L'atelier par Impossible』ポラロイド社のインスタントフィルム撤退後に、アートに特化したインスタントフィルムづくりをおこなってきたImpossible(インポッシブル)が、あらたなデバイスを開発。iPhoneからインスタントフィルムに焼き付ける「Instant Lab(インスタント・ラブ)」の写真である。その写真を集めて巨大な立体モザイクアート作品を生み出し展示する『L'atelier par Impossible』が、中目黒のインポッシブル・プロジェクト・スペースで12月3日(火)から2014年1月13日(月・祝)まで開かれる。Text by YANAKA Tomomiダリのアトリエや“写真の父”ニエプスのアトリエをモザイクで再現 iPhoneで撮影した画像を本物のインスタントフィルムに現像するという、世界初のデ...
BOOK|四半世紀前の未公開作品で構成された、森山大道『Marrakech』
BOOK|海外からも注目を集める出版社スーパーラボから刊行四半世紀前の未公開作品で構成された、森山大道『Marrakech』写真家森山大道が1989年に旅したモロッコ・マラケシュでのスナップを収めた写真集『Marrakech』が、写真専門の出版社「スーパーラボ」から刊行された。Text by YANAKA Tomomi横13.8×縦30センチの2冊組みというユニークなデザイン森山大道が東京を離れ、パリのアパルトマンに居を構えていた1989年。彼がマラケシュを旅した際の未発表作品で構成された『Marrakech』が、四半世紀の時を経てスーパーラボから誕生した。スーパーラボは、2009年にディレクターのホウキヤスノリが、あたらしいスタイルのアート写真集を生み出すべく誕生させた出版社。これまでに森山大道やホンマタカシら日本の写真家をはじめ、ジョエル・マイロウィッツやトッド・ハイドなど、世界的写真家の作品集をつぎつぎに出版。今年のパリフォトでも書き下ろしの小説を“お題”に、10人の写真家が...
BOOK|森山大道やホンマタカシら著名写真家による競演『LOST HOME』
BOOK|森山大道やホンマタカシら著名写真家による競演フォトグラファー10人が物語を紡ぐ写真集『LOST HOME』書き下ろされた小説を“お題”に、森山大道やホンマタカシら国内外で活躍する写真家10人が物語を写真で綴るという、これまでにない写真集『LOST HOME』。1000部限定で出版された。Text by YANAKA Tomomiコアとなる小説は脚本家・一色伸幸の書き下ろし作品 日本から参加したのは、森山大道やホンマタカシという、意欲的な作品を生みつづけている2人。さらにスウェーデン出身のJH・エングストローム、いま最も注目されるひとりクリスチャン・パターソンら、アメリカやヨーロッパ、ニュージーランドで活動する著名写真家、計10人にのぼる。そして、写真集のコアとなる小説を手がけたのは、2度の日本アカデミー賞優秀脚本賞の受賞歴があり、日本を代表する脚本家のひとりとして知られる一色伸幸。このプロジェクトのために特別な物語を書き下ろした。一色の小説1冊と10人による写真集10冊...
ART|PURPLE FASHION MAGAZINE 20周年記念のエキシビジョン『“NOCTURNAL DREAM”Purple 20th Anniversary Show』
ART|『“NOCTURNAL DREAM”Purple 20th Anniversary Show』仏ファッション誌『パープル』20周年エキシビジョンフランスのファッション誌『パープル ファッション マガジン』の歴史を飾る作品を展示するエキシビジョン『“NOCTURNAL DREAM”Purple 20th Anniversary Show』が、11月30日(金)から12月16日(日)まで東京・白金のTHE LAST GALLERYで開催される。Text by MATSUDA Natsuki(OPENERS)20年のパープルの歴史を飾る、日本のコントリビューターの作品1992年に、オリヴィエ・ザームがエレン・フライスと創刊したフランスを代表するインディペンデントファッション誌『PURPLE FASHION MAGAZINE(パープル ファッション マガジン)』。以前からオリヴィエは、常に日本からインスピレーションを受けていると語っている。彼は伝統的な日本の美、川久保玲、北野武、森...
アートフェア東京2013|ファッションやジュエリーにフォーカスした特別企画「トーキョーリミテッド」
ART FAIR TOKYO 2013|アートフェア東京2013未だ見ぬアートの領域を捉える「トーキョーリミテッド」「アートフェア東京2013」が、東京国際フォーラムにて、3月22日(金)から3月24日(日)の3日間開催される。本展の特別企画のひとつ「トーキョーリミテッド」では、ファッションや工芸、ジュエリー、ヴィンテージフォトグラフィーなど、これまでのファインアートの領域には収まりきらなかったジャンルにフィーチャーしている。アートフェア東京のエグゼクティブディレクター、金島隆弘氏に見どころを聞いた。Text by KANESHIMA Takahiro(ART FAIR TOKYO)→開催概要 「芸術の世界と日常を繋ぐ3日間」へ「リトゥンアフターワーズ」コラボレイティブ・パートナーである「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京(MBJFW)」の協力のもと、ファッションブランド「リトゥンアフターワーズ」の作品と映像を展示します。デザイナーの山縣良和氏は、セントラルセントマー...
ART|東京都写真美術館で『日本写真の1968 1968-Japanese Photography』展
ART│写真界の転換点となった1968年にスポット東京都写真美術館で『日本写真の1968』展日本写真界のターニングポイントともいえる1968年にスポットを当てた展覧会『日本写真の1968 1968-Japanese Photography』が5月11日(土)から7月15日(月・祝)まで恵比寿の東京都写真美術館で開催している。Text by YANAKA Tomomi日本で写真という枠組みがどう変容し、世界を変容させていったか戦争、革命、暗殺など世界中のあらゆる領域でこれまでの枠組みに対して、根源的な問いかけと異議が上がった1960年代後半。日本では学生運動の嵐が吹き荒れ、写真界でも近代写真が構築した“写真”の独自性と“写真史”への問いかけがはじまり、転換点を迎えていた。とくに1968年は、写真表現に大きな影響を与えた『写真100年-日本人による写真表現の歴史展』の開催や、雑誌『カメラ毎日』で日常への私的なまなざしを特徴とする「コンポラ写真」の特集、雑誌『プロヴォーク-思想のための挑...
ART|インスタントフィルムによるモノクロ写真たち 森山大道『white and vinegar』展
ART|インスタントフィルムによるモノクロ写真たち森山大道写真展『white and vinegar』「ブレ」や「ボケ」といった作風で世界的に高い評価を受けている写真家・森山大道の写真集『white and vinegar(ホワイト&ヴィネガー)』が、自身も参加するレーベル「MMM」より発表された。これを記念して、東京・目黒の「IMPOSSIBLE PROJECT SPACE」で12月14日(金)から2013年の1月27日(日)の期間、写真展『ホワイト&ヴィネガー』を開催する。Text by IWANAGA Morito(OPENERS)プリミティブな写真だからこそ見える「現在」「もしも世界から、印画紙もフィルムも現像液も、写真にかかわるいっさいが消失したとしたら、スーパーマーケットで卵と酢をしこたま買ってきて、卵白(ホワイト)と酢(ヴィネガー)を混ぜてそこらにある紙に塗り、なんでもいいから物をその上に乗せて日光に当て、レイヨグラフ(日光写真)をつくればよいのだ」今回の『ホワイト&...
BOOK|森山大道の写真集『記録 25号』の電子書籍版発売
BOOK|沖縄で撮影された作品で構成森山大道の写真集『記録 25号』の電子書籍版が発売写真家、森山大道の写真集『記録 25号』の電子書籍版が発売された。過去に刊行された『記録』についても、同時に電子書籍版が発売されている。 Text by HAMADA Masaru(OPENERS)過去に刊行された24号までの『記録』電子書籍も世界中でリリース写真誌『記録』は、写真史に名の刻まれた伝説の写真集『写真よさようなら』を1972年に発表したのち、森山大道が、自身の写真を見つめなおすために制作した私的写真誌。他者に向けたものというより、プライベートなもので、日常を写し取ったスナップを中心に16ページでまとめられた。73年に出版した『記録5号』で一度休刊となったが、2006年に『記録6号』が刊行された。『記録25号』は沖縄県立博物館・美術館で開催された森山大道展『終わりなき旅 北/南』展(2014)の新作撮影のため、何度も訪れた沖縄で撮影された作品で構成されている。写真家は「ぼくにとって沖縄...
CORE JEWELS|写真家・森山大道とのインスタレーションを開催
CORE JEWELS|コアジュエルス写真家・森山大道とのインスタレーション『SUBSTANCE』を一般公開今年で10周年を迎えるジュエリーブランド「CORE JEWELS(コアジュエルス)」。8月におこなわれた新作発表会で披露した、写真家・森山大道氏とのインスタレーション『SUBSTANCE』が、10月26日(土)から年末まで、コアジュエルス青山店で一般公開される。Text by IWANAGA Morito(OPENERS)ブランドの原点回帰「SUBSTANCE(サブスタンス)」と題された、インスタレーション。今回おこなわれるのは、森山大道氏の静けさや生々しさを感じさせるモノクローム写真と、コアジュエルスによる珠玉のジュエリーとの共演だ。コアジュエルスの創設者・山崎正典氏は語る。「森山氏の、物事の本質を映し出すような作風に共鳴した。その作品は私たちの地元である新宿の町並みを写したものも多く、ブランドにとっての“原点回帰”という意味も込めた」会場では、メビウスの輪と“X”の文字が...
ART|森山大道写真展『1965~』をギャラリー916で開催
ART│キュレーター/写真家の上田義彦が選んだ82点で構成森山大道写真展『1965~』がギャラリー916で開催日本を代表する写真家・森山大道(もりやま・だいどう)が写真家として独立した1964年から現在にいたるまでの写真を展示した『1965~』が港区・竹芝のギャラリー916で7月20日(土)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomi「写真とは何か」を問いつづける森山大道の軌跡1938年に大阪で生まれた森山大道は、高校在学中から商業デザイン会社に勤め、その後グラフィックデザイナーとなる。1960年、22歳のとき、写真家の岩宮武二との出会いをきっかけに、写真の世界へと飛び込み、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。以降、鋭い視線と代名詞でもあるモノクロ作品が人々を魅了し、昨年末にはロンドンのテート・モダン美術館で『ウィリアム・クライン+森山大道』展を開催するなど、世界を股に駆けた精力的な活動で知られている。そんな森山大道の写真展『1965~』が、写真家の上田義...
BOOK|森山大道写真集『モノクローム』
BOOK|4年間にわたって撮影された東京の白黒森山大道写真集『モノクローム』日本を代表する写真家・森山大道氏が、2008年から2012年までの計4年間にわたって撮影してきた、東京の姿を収めた写真集『モノクローム』が月曜社から出版された。Text by YANAKA Tomomi自在なフレーミングで日本の中枢を切り取る半世紀ものあいだ、鋭い視線と代名詞でもあるモノクロで風景を切り取ってきた森山大道氏。その活躍の場は日本のみならず、アメリカやイタリア、イギリス、フランスといった各国で高い人気を博し、現在もロンドンの国立近現代美術館「テート・モダン」で個展が開催されるなど、日本を代表する写真家として知られている。そんな彼が2008年から2012年までの現代の東京を、モノクロ写真で撮影した写真集が完成した。円熟という境地から遠く離れた、ストレートにして自在なフレーミングで撮られた写真。4年にわたって撮りつづけた日本の中枢を、森山大道ならではの白と黒、光と影に結晶させている。今年4月に刊行さ...
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