ART｜モザイクアート作品展『L'atelier par Impossible』

ART｜iPhoneからインスタントフィルムに焼き付けるデバイスを使った、世界初の展覧会

芸術家のアトリエ写真から生み出された

モザイクアート作品展『L'atelier par Impossible』

ポラロイド社のインスタントフィルム撤退後に、アートに特化したインスタントフィルムづくりをおこなってきたImpossible（インポッシブル）が、あらたなデバイスを開発。iPhoneからインスタントフィルムに焼き付ける「Instant Lab（インスタント・ラブ）」の写真である。その写真を集めて巨大な立体モザイクアート作品を生み出し展示する『L'atelier par Impossible』が、中目黒のインポッシブル・プロジェクト・スペースで12月3日（火）から2014年1月13日（月・祝）まで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

ダリのアトリエや“写真の父”ニエプスのアトリエをモザイクで再現

iPhoneで撮影した画像を本物のインスタントフィルムに現像するという、世界初のデバイス「インスタント・ラブ」を生み出したインポッシブル。iPhoneに保存されたあらゆる画像データをiPhone本体の光でインスタントフィルムに露光するという画期的な方法で、フィルムの質感を生み出すことに成功した。

斬新な発想による作品制作の可能性を広げたこの「インスタント・ラブ」。その特性を生かし、デジタル化したデータを取り込み、細分化した画像を一枚一枚インスタントフィルムに焼き付けてから壁面上で張り合わせ、モザイク状に再構成するという、これまでのインスタントフィルムではなしえなかった作品展が開催される。

会場には、森山大道氏が撮影した、銀塩写真の創始者ニセフホル・ニエプスの研究所の写真や、サルバドール・ダリが晩年を過ごしたアトリエの写真など、さまざまな時代の幅広いアーティストのプライベートスペースの写真を、モザイクで再現。あらたな巨大アートワークとして展示した。また、12月6日（金）20時からはオープニング・レセプションも開催される。