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2015年1月27日
BOOK|森山大道写真集『モノクローム』
BOOK|4年間にわたって撮影された東京の白黒
森山大道写真集『モノクローム』
日本を代表する写真家・森山大道氏が、2008年から2012年までの計4年間にわたって撮影してきた、東京の姿を収めた写真集『モノクローム』が月曜社から出版された。
Text by YANAKA Tomomi
自在なフレーミングで日本の中枢を切り取る
半世紀ものあいだ、鋭い視線と代名詞でもあるモノクロで風景を切り取ってきた森山大道氏。その活躍の場は日本のみならず、アメリカやイタリア、イギリス、フランスといった各国で高い人気を博し、現在もロンドンの国立近現代美術館「テート・モダン」で個展が開催されるなど、日本を代表する写真家として知られている。
そんな彼が2008年から2012年までの現代の東京を、モノクロ写真で撮影した写真集が完成した。円熟という境地から遠く離れた、ストレートにして自在なフレーミングで撮られた写真。4年にわたって撮りつづけた日本の中枢を、森山大道ならではの白と黒、光と影に結晶させている。
今年4月に刊行された前作の『カラー』では、コンパクトデジタルカメラで同じ時期の東京の風景を撮影しており、その連作ともとれる『モノクローム』。圧倒的な存在感で、森山作品の真骨頂ともいえる写真集に仕上がっている。