般若心経をモチーフとする荒木経惟「淫秋―般若心經惟」|ART

般若心経をモチーフとする荒木経惟「淫秋―般若心經惟」|ART

ART|“書”と“写真”を組み合わせたパワフルな展示「淫夏」「淫冬」に連なる展覧会『淫秋』アラーキーこと荒木経惟氏の展覧会「淫秋―般若心經惟」が、神宮前アートスペースAMで開催中。古典に感応した作品を作り出してきた彼の最新作を堪能できる。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)最新インスタントフィルム作品も合わせて展示教典『般若心経』は、「西遊記」の基となる「大唐西域記」を書した僧、玄奘(げんじょう)が訳した全巻600から成る「大般若経」のエッセンスが、約260文字にまとめられ、大乗仏教の根本として普及している。「般若」は智慧を、「波羅蜜多」は「悟りを開く」ことを意味しており、この世に存在するすべてが「無」であり、真理は「空」にあると説いている。今回、その般若心経をモチーフにした荒木経惟氏の展覧会『淫秋』が開催される。「淫夏」(2015)、「淫冬」(2016)の二つに連なり命名された本展は、和紙にプリントされた写真に、書で「般若心經」をしたためたパワフルな初展観...
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800点もの作品を展示する荒木経惟『淫夏』|art space AM

800点もの作品を展示する荒木経惟『淫夏』|art space AM

art space AM|アートスペースAMインスタントフィルムからインスタレーションまで多彩な作品群を紹介800点もの作品を展示する荒木経惟『淫夏』写真家荒木経惟の展覧会『淫夏』が8月3日(月)、神宮前のart space AMで開幕。多彩な作品群が展示される。10月11日(日)まで。Text by YANAKA Tomomi“近未来”8月15日を撮影した新作「2015・8・15」もアラーキーこと荒木経惟。これまで身近なひとや風景から、社会を切り取るような作品まで、膨大な数の作品を生み出してきた。近年では、東日本大震災や、自身の病気で右眼を失明するなどの出来事が重なってきたにもかかわらず、衰えることを知らない創作意欲で、『左眼ノ恋』などあらたな境地ともいえる新作をつぎつぎに発表している。未発表作品も展示されるという『淫夏』は、多彩な作品群が紹介される複合的な展覧会。最新作となる「2015・8・15」は、毎年終戦記念日に皇居前広場で撮影をおこなっているというアラーキーが、2015年...
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ART│蔦屋書店で荒木経惟展『淫夢』開催

ART│蔦屋書店で荒木経惟展『淫夢』開催

ART│独自の世界で魅せるインポッシブル社のインスタントフィルムとのコラボ蔦屋書店で荒木経惟展『淫夢』開催日本を代表する写真家で比類なき活躍をつづける荒木経惟によるインスタントフィルムを使って制作された写真展『淫夢』が1月29日(火)から2月17日(日)まで代官山の蔦屋書店2号館1階のブックフロアで開催される。Text by YANAKA Tomomi人間味あふれ、見る者の胸にダイレクトに伝わる写真作品これまでにもインスタントフィルムによる作品群を間断なく発表しつづけてきた荒木経惟。今回、デジタルに取って代わられつつあるアナログメソッドの継承者として、アートに特化したインスタントフィルムの製造を継承するインポッシブル社のフィルムを使用し、タイトルも社名にちなみ彼により『淫夢』と名づけられた写真展が開かれる。 約70年前に発明され、自由な遊び心のあるスピリットは多くの写真家たちに愛されてきたインスタントフィルム。それは荒木にとっても例外ではなく、今回の個展でもインポッシブル社の...
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ART|タカ・イシイギャラリーで荒木経惟『左眼ノ恋』

ART|タカ・イシイギャラリーで荒木経惟『左眼ノ恋』

ART│撮りおろし作品のなかから65点を展示タカ・イシイギャラリーで荒木経惟『左眼ノ恋』写真家荒木経惟の個展『左眼ノ恋』が5月25日(月)から6月21日(土)まで、江東区清澄のタカ・イシイギャラリーで開催。数百点にも及ぶ最新の撮り下ろし作品よりセレクトされた65点を展示。Text by YANAKA Tomomiアラーキーの視界を投影した写真作品昨年10月に右眼網膜中心動脈閉塞症により、右眼の視力を失った荒木。しかし、「写真=人生」ととらえる彼は以前とは変わらない精力的なペースで写真を撮りつづけてきたという。アラーキーがかつて女性におなじポーズをさせて写真を撮るなど、敬愛する写真家エド・ヴァン・デル・エルスケンが1954年に出版した写真集『セーヌ左岸の恋』の題名にかけて名づけられ、オマージュでもある本展。荒木は撮影したポジフィルムの右部分を黒マジックで塗りつぶし、そのポジから写真をプリント。すなわち、写真はそのまま彼の左眼と右眼の世界を投影し、右側部分は翳りのある、アラーキーの視界...
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ART|荒木経惟展「切真」をラットホールギャラリーで開催

ART|荒木経惟展「切真」をラットホールギャラリーで開催

ART|切り離されたポジフィルムから再構築した世界荒木経惟展『切真』をラットホールギャラリーにて開催写真家・荒木経惟による個展「切真(きりしん)」が、9月26日(金)より11月2日(日)まで、東京・南青山のラットホールギャラリーで開催。「切真」シリーズより約30点が展示される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)「破壊」と「再生」によって荒木氏独自の人生観を表現今年の4月~6月にかけて愛知・豊田市美術館で行われた大々的な写真展『往生写集 顔・空景・道』の興奮もいまださめやらぬなか、東京の拠点の一つとも言える、ラットホールギャラリーでの9回目となる個展「切真」が開催される。今回発表となる最新シリーズ「切真」は、撮影したポジフィルムを真っ二つに切り離し、組み合わせを変えてあらたにつなぎ合わせたポジフィルムをもとに、ふたたび写真をプリントして製作されている。昨年末に右眼の視力を失って以降に撮影された日常生活や街の風景、女性のヌード、花や人形のイメージを再構築させ...
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ART|荒木経惟インスタントフィルム写真展『結界』を新スペース「AM」で開催

ART|荒木経惟インスタントフィルム写真展『結界』を新スペース「AM」で開催

ART|表参道にあらたなアートスペース「AM」が誕生オープニング第一弾は荒木経惟インスタントフィルム写真展『結界』時代の風を嗅ぎ分け、地道な活動をおこなう表現者たちとのコラボレーション・プロジェクトの紹介を目的としたアートスペース「AM」が、10月16日(木)、東京・表参道にグランドオープン。そのオープニング企画として、12月15日(月)まで、写真家の荒木経惟氏によるインスタントフィルム写真展『結界』が開催される。Text by OPENERS『結界』という名のもとに、写真をとおしておこなわれる聖と俗との再編集今春まで中目黒を拠点に活動をおこなってきた「Impossible Project Space」の企画スタッフの運営により、東京・表参道にあらたにグランドオープンするアートスペース「AM」。オフィスビルのなかに突如立ち現れる洞窟のような異空間を舞台に、先陣を切って開催されるのが、写真家の荒木経惟氏によるインスタントフィルム写真展『結界』だ。「結界」とは、仏教用語で、「俗界をわか...
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荒木経惟が手がけたボッテガ・ヴェネタのキャンペーンフォト|BOTTEGA VENETA

荒木経惟が手がけたボッテガ・ヴェネタのキャンペーンフォト|BOTTEGA VENETA

BOTTEGA VENETA|ボッテガ・ヴェネタアート・オブ・コラボレーション最新作春夏キャンペーンフォトに荒木経惟を起用ボッテガ・ヴェネタは毎シーズン行ってきているアーティストたちとのコラボレーションシリーズに、日本を代表する写真家の荒木経惟を起用することが発表された。これまでも、アニー・リーボヴィッツやフィリップ・ロルカ・ディ・コルシカなど多くの有名アーティストと広告作品を生み出してきたボッテガ・ヴェネタ。その最新作をご紹介しよう。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)ボッテガ・ヴェネタと荒木経惟のコラボレーション色あせた街角で手を絡め、肩を寄せあい、ファインダーを見つめるふたり。ダンスからヒントを得たという2015年春夏コレクションは、ペールトーンの柔らかな色合いに、ダークネイビーやブルーをミックス。瑞々しく、躍動感あふれるスタイルには、上品なTストラップサンダルやイントレチャートのバッグがアクセントを添えている。荒木氏が独自の世界観で切り取った今回の...
ART|荒木経惟写真展『男 ―アラーキーの裸ノ顔―』を表参道ヒルズで開催

ART|荒木経惟写真展『男 ―アラーキーの裸ノ顔―』を表参道ヒルズで開催

ART|200 人以上の「時代の寵児」のポートレートを一挙公開荒木経惟写真展『男 ―アラーキーの裸ノ顔―』を表参道ヒルズで開催自身の写真人生を映し出す作品群のひとつであり、ポートレート作品の集大成ともいうべき荒木経惟写真展『男―アラーキーの裸ノ顔―』が、4月24日(金)から5月6日(水・祝)まで表参道ヒルズ本館B3Fのスペース オーで開催される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)男たちの顔で1990年代後半から2000年代初頭の日本を体現日本を代表する写真家、アラーキーこと荒木経惟氏が、月刊誌『ダ・ヴィンチ』の巻頭連載企画として取り組み、1997年のスタートから現在にいたるまで、17年にわたり時代の寵児を撮り下ろしてきた人気シリーズ「アラーキーの裸ノ顔」。記念すべき連載第1回を飾ったビートたけし氏を皮切りに、下は14 歳から上は95歳まで、作家、俳優、映画監督、スポーツ選手、ミュージシャンなど、幅広い分野で活躍する200人以上の男の“裸ノ顔”が一堂に会す...
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ART|アラーキーの愛弟子、野村佐紀子写真展『Flower』をBEAMSのギャラリーで開催

ART|アラーキーの愛弟子、野村佐紀子写真展『Flower』をBEAMSのギャラリーで開催

ART|時とともに変化を遂げる、蠱惑的な花々B GALLERYで野村佐紀子写真展『Flower』開催写真家の野村佐紀子氏が、長年撮りためた蠱惑的な花々をテーマにした写真展『Flower』。2月13日(金)より3月4日(水)まで、新宿のビームス ジャパン6FのB GALLERYで開催される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)2月20日(金)にはアーティスト・トークも開催1967年に山口県に生まれ、1991年よりアラーキーこと写真家の荒木経惟氏に師事する傍ら、1993年より東京を中心に、ヨーロッパ、アジアなどでも精力的に展覧会をおこなってきた写真家・野村佐紀子氏。これまでにも『裸ノ時間』(平凡社)『夜間飛行』(リトルモア)『nude/aroom/flowers』(match&company)など、モノクロームの男性ヌードを中心に、多数の写真集を発表している。『Flower』と題した本展は、2013年冬より、出版元であるリブロアルテの一花義広氏と、写真...
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アートフェア東京2013|ファッションやジュエリーにフォーカスした特別企画「トーキョーリミテッド」

アートフェア東京2013|ファッションやジュエリーにフォーカスした特別企画「トーキョーリミテッド」

ART FAIR TOKYO 2013|アートフェア東京2013未だ見ぬアートの領域を捉える「トーキョーリミテッド」「アートフェア東京2013」が、東京国際フォーラムにて、3月22日(金)から3月24日(日)の3日間開催される。本展の特別企画のひとつ「トーキョーリミテッド」では、ファッションや工芸、ジュエリー、ヴィンテージフォトグラフィーなど、これまでのファインアートの領域には収まりきらなかったジャンルにフィーチャーしている。アートフェア東京のエグゼクティブディレクター、金島隆弘氏に見どころを聞いた。Text by KANESHIMA Takahiro(ART FAIR TOKYO)→開催概要 「芸術の世界と日常を繋ぐ3日間」へ「リトゥンアフターワーズ」コラボレイティブ・パートナーである「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京(MBJFW)」の協力のもと、ファッションブランド「リトゥンアフターワーズ」の作品と映像を展示します。デザイナーの山縣良和氏は、セントラルセントマー...
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