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2026年2月19日
「ピアジェ ポロ 79 ツートーン」が提示する、“ラグスポ”を超えた真のエレガンス
PIAGET|ピアジェ
2026年2月1日、グラミー賞プレミア・セレモニーで初受賞を果たしたシャブージー。カントリーとヒップホップを融合する革新的なアーティストの手首に輝いていたのは「ピアジェ ポロ 79 ツートーン」だった。レッドカーペットと受賞スピーチの両方で着用されたこのタイムピースは、新たなるトレンドを象徴する存在だ。ステンレス製ラグジュアリースポーツウォッチ、いわゆる“ラグスポ”が隆盛を極める現代において、オールゴールドによる圧倒的なプレシャス感は、時計愛好家たちに新たな選択肢を提示している。
Edit & Text by TSUCHIDA Takashi
音楽の境界を越えるアーティストが選んだ、真のラグジュアリー
シャブージーは、伝統的なカントリーミュージックの枠を大きく超えた音楽性で注目を集めるアーティストだ。今回、ジェリー・ロールとのデュオ楽曲「Amen」によって〈最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞〉を受賞し、キャリア初のグラミー受賞を果たした。カントリーにヒップホップやR&Bの要素を融合させる彼の革新的なアプローチは、単なる音楽的実験ではなく、新しい表現の地平を切り拓く挑戦として評価されている。
音楽において境界を越える姿勢は、ライフスタイルの選択にも表れる。グラミー賞という晴れの舞台で、彼が選んだのは「ピアジェ ポロ 79 ツートーン」。この選択は、トレンドフォローではなく、タイムレスな価値を見極める感性を物語っている。ネクストジェネレーションを担う鋭い感覚の持ち主は、表面的な流行ではなく、本質的な価値を持つものに惹かれる。シャブージーの手首に輝いたこのタイムピースは、まさにそうした新たなるトレンドの象徴だ。
「時はゴールドで測られるべき」――オールゴールドが切り拓く、ラグスポを超えた次元
ピアジェには「時はゴールドで測られるべき」(Le temps Piaget ne se mesure qu'en Or)という揺るぎない哲学がある。この信念は1957年以来、メゾンのDNAに深く根ざしており、すべての創造活動の原動力となってきた。1979年に初代Piaget Poloが登場したとき、それはフルゴールド製エレガントスポーツウォッチという、まったく新しいカテゴリーの先駆けだった。
当時、熱心な乗馬愛好家であったイヴ・ピアジェは、ポロ競技と華やかな生活に注いでいた愛をこのウォッチに融和させた。パームビーチのポロクラブでもニューヨークのシェ・レジーヌでも普段感覚で着用できるウォッチ――彼はそれを「ブレスレット ウォッチそしてウォッチ ブレスレット」と表現した。スポーツシーンからソーシャルシーンまで、あらゆる場面でエレガンスを失わない汎用性。それこそが、Piaget Poloが体現する価値だった。
現代、ステンレススチール製のラグジュアリースポーツウォッチが市場を席巻している。それらは実用性と洗練性のバランスが評価され、多くの愛好家たちを魅了してきた。しかし、オールゴールドが提供するのは、それとはまったく異なる次元のプレシャス感だ。ステンレススチールでは決して表現できない重厚感と存在感。ジュネーブの自社鋳造所で溶解されたゴールドは、ピアジェの非凡な創造性を描写するキャンバスとなる。
ピアジェは1969年、カフウォッチとスウィンギング ソートワールの中間に位置する前衛的なゴールドジュエリーウォッチ シリーズ「21st Century」コレクションを発表し、ウォッチメイキングとハイジュエリーの歴史を完璧に結合させた。ピアジェにとって、時計製造における芸術性を表現できる素材はゴールドのみだ。これは単なる素材の好みではなく、メゾンが創業以来貫いてきた美学への確信である。ステンレススチールがどれほど優れた実用性を持とうとも、ゴールドが持つ輝き、質感、そして時を経ても変わらない価値は、時計という芸術作品を完成させる唯一の素材なのだ。「ピアジェ ポロ 79 ツートーン」は、スポーツウォッチの機能性とハイジュエリーの美しさを両立させた、真のプレシャスウォッチとして完成している。
ふたつのゴールドが織りなす、光の対話
オリジナルのPiaget Poloは、1979年の初登場時からツートーン構成を提供していた。エレガンスと日常的なウェアラビリティの独創的な組み合わせを求める、スタイリッシュな人々に好まれていたこの構成は、しかし現代ではほとんど見かけることがない。初代Piaget Poloは初登場から45年後の2024年、メゾンの150周年を記念してPiaget Polo 79として復活した。GPHGで「アイコニックウォッチ」賞に輝き、燦然たるイエローゴールドで復興の幕を開けた。続く2025年には洗練されたホワイトゴールドバージョンが登場し、汎用性が向上した。そして2026年、ツートーンの発表によって三部作が完結する。
新作「ピアジェ ポロ 79 ツートーン」が提示するのは、1979年に発表されたオリジナル構成へのオマージュだ。ブラッシュ仕上げを施したホワイトゴールドケースと一体型ブレスレットに、ポリッシュ仕上げのイエローゴールド製ゴドロン装飾がドラマチックにアクセントを添える。ふたつの貴金属が慎重に相互作用することで、Piaget Poloのシグネチャースタイルを維持しながら、視覚的な深みと質感を生み出している。ソリッドゴールドの文字盤にも同じ哲学がシームレスに統合されており、ブラッシュ仕上げを施したイエローゴールドの針が洗練された彩りを添えている。
一見すると、このツートーン構成はステンレススチールを連想させるかもしれない。しかし、輝きの質はまったく異なる。ホワイトゴールド特有の温かみのある光沢は、冷たく硬質なステンレススチールの輝きとは一線を画す。そこにイエローゴールドのポリッシュ仕上げが組み合わさることで、貴金属ならではの重厚な輝きが生まれる。光の当たり方によって表情を変える、ふたつのゴールドの対話。それは、ステンレススチールとイエローゴールドの組み合わせでは決して到達できない次元の美しさなのだ。
エレガンスを支える、超薄型技術の真髄
「ピアジェ ポロ 79 ツートーン」には、キャリバー 1200P1が搭載されている。厚さわずか2.35mmの自社製超薄型マイクロローター機械式ムーブメントだ。この技術的成果により、このウォッチは手首に描くシルクのような格調高い輪郭を保つ。高級スポーツエレガンスに向けたピアジェのアプローチの代名詞である、この優美なプロファイルは、超薄型技術なくして実現しない。
このムーブメントは、何世代にもわたってピアジェのマニュファクチュールを際立たせてきた専門技術――超薄型ウォッチメイキングの秀でたレガシーにおける最新の進化を表している。パイオニア精神を大切にするピアジェは、1950年代後半に薄型ムーブメントの設計・製造に乗り出した。メゾンを代表する「アルティプラノ」の礎石となるそのムーブメントは、ピアジェの代名詞のひとつとなり、時計製造の世界に確かな足跡を残した。キャリバー 1200P1は、その系譜を受け継ぐ最新世代なのだ。
38mmケースと完全に一体化したブレスレットのデザインを組み合わせることで、さまざまな手首のサイズやシーンに優雅にフィットする極めて快適なウォッチが誕生した。スポーツウォッチでありながら、袖口に収まるドレスウォッチのようなスリムなシルエットを持ち合わせる。
すなわちゴールドの重厚感と薄型ケースの軽快さが絶妙なバランスを保っている。この思慮に富んだ手法は、ピアジェが紛れもない個性を維持しながらも、一貫して時代のエッセンスを捉えたウォッチを作り続けてきたことを証明している。日常使いからフォーマルシーンまで対応する真の汎用性――それこそが、超薄型技術と美の融合が実現するものなのだ。
ピアジェ ポロ 79 ツートーン
自動巻き、ケース(径38mm)、ブレスレットは18KWGと18KYGのコンビ、5気圧防水、価格要問い合わせ。
問い合わせ先
ピアジェ オフィシャルサイト