BOOK|森山大道やホンマタカシら著名写真家による競演『LOST HOME』
BOOK|森山大道やホンマタカシら著名写真家による競演
フォトグラファー10人が物語を紡ぐ写真集『LOST HOME』
書き下ろされた小説を“お題”に、森山大道やホンマタカシら国内外で活躍する写真家10人が物語を写真で綴るという、これまでにない写真集『LOST HOME』。1000部限定で出版された。
Text by YANAKA Tomomi
コアとなる小説は脚本家・一色伸幸の書き下ろし作品
日本から参加したのは、森山大道やホンマタカシという、意欲的な作品を生みつづけている2人。さらにスウェーデン出身のJH・エングストローム、いま最も注目されるひとりクリスチャン・パターソンら、アメリカやヨーロッパ、ニュージーランドで活動する著名写真家、計10人にのぼる。
そして、写真集のコアとなる小説を手がけたのは、2度の日本アカデミー賞優秀脚本賞の受賞歴があり、日本を代表する脚本家のひとりとして知られる一色伸幸。このプロジェクトのために特別な物語を書き下ろした。
一色の小説1冊と10人による写真集10冊がワンセットとなった本書。写真集はすべてが同じ版型、装丁、紙を使用しているが、レイアウト、表紙、タイトルにいたるまで、本にまつわるすべてのデザインは、写真家の自由に任されていたという。そのため、24ページという限られたボリュームにもかかわらず、作家の個性が色濃く反映されたものとなっている。
ひとつの物語をめぐり、10人の写真家が手がけた写真集はまさに十人十色。それぞれの作家のアプローチや表現の違いなど、同じフォーマットだからこそ際立つ個性を味わってほしい。
『LOST HOME』
写真家│森山大道(日本)、ホンマタカシ(日本)、Harbey Benge(ニュージーランド)、JH Engström(スウェーデン)、Roe Ethidge(アメリカ)、Ron Jude(アメリカ)、Christian Patterson(アメリカ)、Slavica Perkovic(フランス)、Bertien van Manen(オランダ)、Terri Weifenbach(アメリカ)
小説│一色伸幸
サイズ│縦25.6センチ×横18.2センチ
仕様│写真集:24ページ×10冊、小説:32ページ×1冊、ソフトカバー、スリップケース入り
出版社|スーパーラボ
価格│1万2600円
※1000部限定発行
問い合わせ
スーパーラボ
info@superlabo.com