日本の伝統技法「鎚起」を施したG-SHOCK
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2025年9月16日

日本の伝統技法「鎚起」を施したG-SHOCK

G-SHOCK|MRG-B5000HT

 “G-SHOCK”の最上位シリーズ「MR-G」の新作「MRG-B5000HT」が登場。世界限定500本モデルで、日本の伝統技法「鎚起(ついき)」を取り入れた特別なディテールが特徴の1本だ。

Text by WASEDA Kosaku

職人が1点ずつ手作業で加工

“MR-G”は、G-SHOCKシリーズのなかでも、日本のものづくりの精神と革新的技術を融合させたシリーズ。耐衝撃性を損なうことなく細部まで精緻に作り込まれた仕上がりが特徴だ。
新作「MRG-B5000HT」は、1983年に誕生したG-SHOCK初号機を象徴する角型フォルムを継承しつつ、ベゼルとバンドに伝統工芸の鎚起を施すことで、重厚さと優美さを併せ持つ存在感を放っている。
鎚起は、金属板を鎚で打ち出して立体的な文様を浮かび上がらせる伝統技術。本作では、新潟県燕市の鎚起職人・渡邉和也氏が一点ずつ手作業で加工を担当している。
用いられた素材は、純チタンの約3倍の硬度を誇る日本製チタン合金「DAT55G」で、繊細かつ精緻な打ち込みにより、たがねの形状や鎚を振る力加減によって異なる表情が生まれる。そのため、各モデルが世界に2つとない表情を備えることも、この時計の大きな魅力だ。
外装仕上げにもこだわりが光る。ケースには、日本刀の装具などに用いられてきた銀灰色の素材「朧銀(おぼろぎん)」をイメージし、DLC処理によって独特の光沢を再現。さらに、ビスやボタンには銅色を配し、重厚な色調の中に華やかさと奥行きを与えている。
日本古来の素材感と現代的な加工技術が融合した仕上がりは、まさに伝統と革新の調和を象徴している。
強靭な耐衝撃構造を持つG-SHOCKの精神を受け継ぎながら、職人技が息づく特別なデザインを纏ったこのモデルは、“MR-G”シリーズにふさわしい1本だ。
渡邉和也
鎚起職人。1978年新潟県三条市生まれ。 2001年長岡造形大学工芸デザインコース卒業後、銅器製作の老舗玉川堂に入社。 鎚起銅器の伝統技術を学び、2005年に独立。鍛工舎を開設する。 第43回日本現代工芸美術展新人賞 第47回日本現代工芸美術展現代工芸賞 他多数受賞。2010年より個展を中心に活動。様々なジャンルとの協働を通じて現代の工芸の在り方を模索している。
MRG-B5000HT
ケースサイズ(縦×横×厚さ)|縦49.4mm 横43.2mm 厚さ12.9 mm
質量|112g
ケース・ベゼル素材|チタン
ガラス|内面反射防止コーティングサファイアガラス
裏蓋|スクリューバック
バンド|メタルバンド(チタン)、無垢バンド タイトロック機構付き中留
防水性|20気圧
時刻修正|
電波時計:日本・北米・ヨーロッパ・中国地域対応 MULTIBAND6
Bluetooth:スマートフォンと接続し時刻を自動修正
使用電源・電池寿命|タフソーラー(ソーラー充電システム)
本数|500本
価格|93万5000円(税込)
問い合わせ先

カシオ計算機 お客様相談室
Tel.0120-088925(時計専用)
https://gshock.casio.com/jp/

                      
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