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2024年6月10日
シンプルかつアイコニック! フルメタル外装をさらりと楽しむ大人のG-SHOCK|CASIO
Presented by G-SHOCKCASIO|カシオ
原点から続くプロダクトコンセプトはそのまま、薄型化・ 小型化を徹底追求
1983年に誕生したファーストモデル「DW-5000C」から41年。腕時計に“タフネス”という概念を創出したG-SHOCKは、いまなお当初のプロダクトコンセプトを継承しながら、機能向上への余念がない。2024年4月に、新たに登場したブルーカラーを纏ったフルメタルモデルから、その魅力に改めて触れていく。
Photographs by OKAMURA Masahiro(CROSSOVER)|Text by KOIZUMI Yoko|Edit by TSUCHIDA Takashi
G-SHOCK、アイコニックスタイルの歴史を紐解く
カシオがG-SHOCKの初号機「DW-5000C」を世に送り出す年から遡ること2年、1981年に結成されたのがプロジェクトチーム・タフである。その目的は「落としても壊れない時計をつくるため」。そしてG-SHOCKの登場は、腕時計の常識を大きく変えることになる。腕時計に“タフネス”という基準をつくり上げ、G-SHOCKはそのアイコン的な存在になった。
オリジナルの5000/5600シリーズでは、CASIO独自のソーラー技術「タフソーラー」の搭載やマルチバンド化を実現。新たな耐衝撃構造を開発して、これまで不可能とされていたフルメタル化を成し遂げた。またスマートフォンとリンクするBluetooth®機能を搭載するなど、通信技術との融合も図られている。さらにはインナーケースに樹脂素材を、ベゼルカバーに硬質なステンレス素材を採用し、堅牢さと薄型を両立するメタルカバード構造を実現。デザインの自由度を手に入れた。
一方で、5000シリーズの技術を受け継いだデジタル・アナログコンビネーションモデルとして2019年に誕生したのが「2100シリーズ」だ。初号機「DW-5000C」から続く八角形のケースフォルムを縦方向に伸ばすことで、時分針の回転スペースを確保。デザインに統一性を持たせ、スピリットの正統的継承を表現している。
そして2024年4月、G-SHOCKのコアシリーズとなるフルメタルに、新たな個性が誕生した。それが“ブルー”を纏ったふたつのフルメタルG-SHOCK、「GM-B2100AD-2AJF」と「GMW-B5000D-2JF」である。
フルメタルパーツの内側で実現される耐衝撃構造
G-SHOCKはケースとモジュールの接点を極力少なくすることで耐衝撃性能を生み出している。そのためインナーケース内は中空構造とし、モジュールを守る役割を担う。
これはG-SHOCK初号機から続く基本構造だが、素材が硬くなるほど、衝撃を吸収する力は減少し、それが金属であれば、たとえ接点を減らしても伝わる衝撃は大きい。そこでフルメタルモデルでは、ステンレス製ベゼルと樹脂製インナーケースの間に、ファインレジン製の緩衝材を実装することで、モジュールへの衝撃をガード。この構造により、メタルベゼルでも、樹脂製同等の耐衝撃性能を備えることを可能にしている。
また落下衝撃時の弱点とされるケースとバンドをつなぐラグでは、衝撃を分散する工夫が凝らされる。一般的な腕時計の場合、ラグはバネ棒の両端を支える2本足だ。しかしG-SHOCKは3本足という独自構造を採用する。
落下等によりバンドとラグの接点にかかる力は大きく、その力をどう分散するのかも課題だった。そこで接点を増やすアイデアを採用。ラグを2本足から3本足にすることで、接点は2点から4点に増え、かかる衝撃を分散している。
さらには衝撃により、ケースとバンドの接続部に使用されるばね棒(ピン)が曲がったり、飛んだりすることを避ける必要があった。そこでパイプとシャフトのダブル構造を採用して、より強固なものとしている。
パイプ内でシャフトが回るのは、ネジが緩まないための工夫だ。ケースサイドから見ると、腕時計としては大振りのネジが使われているが、それはこのネジの奥にあるパイプとシャフトをしっかりと固定するため。G-SHOCKの堅牢さを確実なものとするための大切なパーツなのである。
好印象を引き出す作り込まれた鍛造ベゼル&ケース
鍛造工程は10回以上繰り返され、これにより複雑な形状ながら高い強度を備えるベゼル&ケースが実現している。そしてディテールの切削加工を経て、重厚感のある力強いフォルムが誕生した。研磨ではベゼルの天面をヘアライン、斜面をミラー仕上げとし、この磨き分けによってメタルの質感を最大限に引き出すとともに、立体感のある表情を演出している。
またベゼルは表面だけでなく、ケースとの嵌合精度を上げるべく、裏面の形状も複雑かつ緻密に仕上げられている。
どこを見ても手を抜くことなく仕上げられており、そこからG-SHOCKの美意識、そして日本のモノづくりの姿勢が見えてくる。
なるほど、このディテールがG-SHOCKイズム
「GM-B2100AD-2AJF」の特徴のひとつに、立体的な文字板のデザインがある。文字板は2枚構成とし、インダイアル部と液晶部で異なる仕上げを施している。インダイアルリングの微細な挽き目や蒸着といった緻密な表面加工は、山形カシオの精密金型技術によるもの。また立体造形のインデックスや小針にも蒸着を施すことで、金属調の質感を強調し、インデックスは光を受けるとキラッと輝く。
こうした丁寧な加工により、メタル外装との調和が図られている。さらにインデックスは分表示のリングと一体成型とし、これにより衝撃を受けてもインデックスが外れることがない。
ケースバックは両モデルともにねじ込み式で、表面にはDLC加工が施される。刻印される「Shock Resistant」とは、G-SHOCKの根幹である耐衝撃構造を意味する。
バンドに装着されるバックルはワンプッシュ中折れ式中留めを採用。プッシュボタン付きで着け外しがしやすい。また微調整も可能で、腕にしっかりとフィットする。
そしてバンドに施されるディンプル加工はファーストモデル「DW-5000C」から続くG-SHOCK独自の装飾である。このデザインを採用することもORIGINを継承する証といえるだろう。コマひとつひとつの仕上げも丁寧で、メタル素材をより美しく見せている。
フルメタルの質感を、あらゆるシーンで着けこなす
「GM-B2100AD-2AJF」と「GMW-B5000D-2JF」は、フルメタルの質感とブルーの色調のバランスが魅力のモデルだ。またベゼル天面とブレスレットのヘアライン仕上げによる控えめな輝きも、大人の日常に華やぎを添え、ビジネスシーンからプライベートまで、多彩なシーンと幅広いコーディネートに合う。
機能面においても、タフソーラーを搭載し、定期的な電池交換の心配もなく使用できる。またBluetooth®によりスマートフォンとオートリンク。CASIO WATCHES(スマートフォンアプリ)からの簡単な操作で、さまざまな機能を使いこなせるのも嬉しい。
G-SHOCKの王道である「GMW-B5000D-2JF」と、新たなスタンダードとして誕生した「GM-B2100AD-2AJF」。大人に使いたいと思わせるデザインと、大人に必要なスペックを兼ね備えた、いま大人たちに最もすすめたい腕時計である。
問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
Tel.0120-088925(時計専用)
https://gshock.casio.com/jp/