ART TOKYO Tips
「ART TOKYO Tips」に関する記事

ART|五感で楽しむショコラの写真展『Chocolate、Chocolate。』
ART|世界で活躍するショコラティエと写真家タッグによる東西競演五感で楽しむショコラの写真展『Chocolate、Chocolate。』世界トップレベルのショコラティエと“食”の写真家が、東西にわかれてタッグを組み、チョコレートをテーマに“戦い”を繰り広げる――。「写真家石川寛×ショコラティエ辻口博啓vs写真家石丸直人×ショコラティエ小山進」という、それぞれのフロントランナーたちの東西対決やいかに。Text by YANAKA Tomomi昨年の「サロン・デュ・ショコラ・パリ」で最高位を獲得したショコラも限定販売食の芸術家であるショコラティエとイマージュの芸術家である写真家がコラボレーションする写真展『Chocolate、Chocolate。』。日ごろからお互いを認め、高めあうよきライバルであり、共感しあえるショコラティエと写真家が、活動の拠点である関東と関西にわかれてコラボレーションし、「チョコレート」をテーマに想いや視点、表現を写真に込めて発表する。タッグを組むショコラティエと...

ART|同じ洋服、動作、背景で撮影された子どもたちのポートレイト『1000 Children』
ART│同じ洋服、動作、背景で撮影された子どもたちのポートレイト横浪修展『1000 Children』フォトグラファーの横浪修(よこなみ・おさむ)氏が、おなじ洋服を着た1000人の子どもたちを撮影した『1000 Children』。4月25日(金)から5月30日(金)まで、広尾のエモン・フォトギャラリーで開催される。Text by YANAKA Tomomi個のちから、1000人集合体のちから、子どもたちの集団のちから1967年に京都に生まれた横浪修氏。1994年からはフリーランスとして広告やファッションの分野で活躍している。そんな横浪氏がプライベートワークとして撮影してきたのが“子ども”と“果実”を被写体にした作品だ。横浪氏は2009年には同じくエモン・フォトギャラリーで、100人の子どもたちの作品を発表。その後、京都の三十三間堂で1000体の観音像を目の当たりにし、圧倒されたことをきっかけに4年の歳月を経て1000人の子どもたちのポートレートを完成させた。映像作品やインスタレー...

ART|『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』
ART|工房に滞在し、制作した若手アーティストの作品を一堂に紹介『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』エルメス財団が若手アーティストを対象に2010年からスタートした「アーティスト・イン・レジデンス」。その制作プロセスや成果を紹介する展覧会『CONDENSATION:artists in residence(コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて)』が、銀座メゾンエルメス フォーラムで6月30日(月)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomiクリスタルや革、銀、シルクなど特別な素材を使ってつくられた作品を展示現代美術と優れた職人技を連携させたいと願うエルメス財団により運営されている「アーティスト・イン・レジデンス」。国際的に活躍するアーティストである4人のメンターによる推薦で選ばれた若手アーティストが、3~4ヶ月間にわたりエルメスの工房に滞在し、制作をおこなってきた。これまで4年間、16人...

ART|原美術館で『蜷川実花:Self-image』展
ART│「生身に近い、何も武装していない」セルフポートレートを中心に展示原美術館で『蜷川実花:Self-image』幅広い活動で知られる写真家の蜷川実花(にながわ みか)による写真展『蜷川実花:Self-image』が1月24日(土)から5月10日(日)まで、品川区の原美術館で開催。本人が「生身に近い、何も武装していない」と語るセルフポートレートを中心に、これまでの蜷川実花とはまたちがった作品群が出現する。Text by YANAKA Tomomiインスタレーションでは音楽を渋谷慶一郎が担当“蜷川カラー”ともいわれる極彩色の鮮烈な写真で知られる蜷川実花。写真家としてはもちろんのこと、近年では映画やミュージックビデオを手がけたり、ファッションデザイナーとのコラボレーションなど多彩な活動を展開している。彼女は、写真家としての活動開始と同時に毎年写真集を発表。現在では90冊近くが出版され、これまでに“写真界の芥川賞”ともいわれる木村伊兵衛賞など数々の賞に輝いてきた。そして今回、かつて邸宅...

ART|アレック・ソス氏の作品集『SONGBOOK』販売記念イベント
ART|作品集『SONGBOOK』販売記念原宿でアレック・ソス氏のトークイベントを開催ロバート・キャパらが設立した国際的写真家集団「マグナム・フォト」の正会員を務めるアメリカ人フォトグラファー、アレック・ソス氏。彼の作品集『SONGBOOK』の国内販売開始を記念したトークイベントが東京・原宿のVACANTで開催される。Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)河内タカ氏をモデレーターに招き、様々な話題に触れる現在の写真集ブームを牽引する一人として注目が集まる写真家、アレック・ソス氏。『Sleeping by the Mississippi』(Steidl、2004年)が出世作として広く知られている。今回の作品集『SONGBOOK』はイギリスの出版社「MACK」から発行され、2012年から2014年にかけてニューヨークからシリコンバレーへと横断しながら、各州に存在する独自の文化で形成されているコミュニティに集まる人びとの生活を撮影したモノクロ作品を収録している。これ...

ART|キース・ヘリングにインスパイアされた壁画が八ヶ岳に出現
ART│ヘリングの精神を受け継ぐ日本人アーティストKAMIによる壁画作品を紹介山梨県で『Keith Haring Muralism:Dancing at a wall Vol.1 KAMI』キース・ヘリング(1958~1990年)に特化したアートスペースで知られる山梨県北杜市にある中村キース・ヘリング美術館で新しい企画展が開催。キース・ヘリングの壁画のイズム(ミュラリズム)を継承するアーティストKAMI(かみ)による壁画展『Keith Haring Muralism:Dancing at a wall Vol.1 KAMI』が8月上旬まで開かれている。フィジカルなムーヴが感じられる壁画が八ヶ岳の大地に出現地下鉄での“落書き”、サブウェイドローイングでその才能を開花させたキース・ヘリング。彼は1982からニューヨークのダウンタウンの壁画をはじめ、東西ドイツを分断していたベルリンの壁やオーストラリア・メルボルン、イタリア・ピサなど世界中で壁画(ミューラル)を制作しつづけてきた。彼にとっ...

ART|ロンドン発のシニカルなグラフィック『Satisfaction Guaranteed』展
ユーモアと風刺の利いた個性的なグラフィックアートイアン・スティーブンソン『Satisfaction Guaranteed』展を開催独特のシュールさと皮肉を込めたグラフィックで、ロンドンを中心に人気を集めているアーティスト、イアン・スティーブンソン。東京・神宮前のポール・スミス スペース ギャラリーでは、6月15日(日)まで、エキシビション『Satisfaction Guaranteed』を開催している。Text by IWANAGA Morito(OPENERS)コラボコレクション「Taken by Paul × Ian Stevenson」も発売イアン・スティーブンソンは、ロンドンを拠点に活動するグラフィック・アーティスト。本人曰く、「ごく普通のミドルクラスの男の子のベッドルームに乱雑に積まれた玩具」のように、イアンの頭のなかにはたくさんのアイデアが詰まっており、その一見いたずら描きのように見える作品は、独特のウィットに富んでいる。スナップ写真から、コーヒーカップのような日用品、...

ART|築150年の温泉リゾートを舞台にした「里山アートプロジェクト」
ART|築150年の温泉リゾートを川上シュン氏の新作がジャック!「里山十帖」を舞台にした「里山アートプロジェクト」始動新潟・大沢山温泉の宿泊施設「里山十帖」を舞台にした「里山アートプロジェクト」が始動。第一弾はアーティストの川上シュン氏の新作が、5月28日(水)から6月30日(月)まで、客室や館内をアートで“ジャック”する。Text by YANAKA Tomomi金箔と現代の印刷技術が融合した独特の世界観を発露今年5月にグランドオープンしたばかりの「里山十帖」。越後一の秘湯といわれ“美肌の湯”で知られる大沢山温泉の源泉を楽しめる温泉リゾートで、雑誌『自遊人』の編集者だった岩佐十良氏がクリエイティブディレクターを務める。彼の美意識が生かされた豪壮で繊細な空間、オーガニック料理の数々を味わうことのできるあたらしいタイプの宿泊施設だ。廃業予定の旅館を譲り受け、改装された「里山十帖」のレセプション棟は築150年。フルリノベーションが施され、新潟らしい真っ黒く太い梁と柱に囲まれた室内には、...

ART|『佐藤時啓 光-呼吸 そこにいる、そこにいない』
ART│写真だからこそ見ることができる世界『佐藤時啓 光-呼吸 そこにいる、そこにいない』光や時間、空間、身体といったキーワードをテーマに制作をつづけるアーティストの佐藤時啓(さとう・ときひろ)による写真展『佐藤時啓 光-呼吸 そこにいる、そこにいない』。5月13日(火)から7月13日(日)まで、恵比寿の東京都写真美術館で開かれる。Text by YANAKA Tomomi光の移動の軌跡をフィルムに定着させた代表作『光-呼吸』も展示ピンホール・カメラやカメラの原型ともいわれ、映像を暗い箱のなかで逆さに移すことができる「カメラ・オブスクラ」といった“写真装置”による制作で知られる佐藤時啓は1957年山形県生まれ。1997年の第6回ハバナ・ビエンナーレや1999年の第9回バングラディシュ・アジア・アート・ビエンナーレに招待されるなど、国内から注視されている。光が小さな穴をつうじて像を結ぶという基本的な原理への興味や驚きを出発点にしてきた佐藤。本展では、そんな彼のさまざまな試みによっても...

ART|インベーダーの新作映像作品『ART4SPACE』ジャパンプレミア
ART│インベーダーが“宇宙侵略”?!インベーダーの新作映像作品『ART4SPACE』ジャパンプレミアフランス人アーティスト、インベーダー(INVADER)の新作映像作品『ART4SPACE』のジャパンプレミアとなる上映会が5月17日(土)、渋谷アップリンクで開催。これまでスペース・インベーダーをモチーフにストリートアートを展開してきた彼による45分間の“宇宙侵略”が繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomiインベーダー展も同じ会場で開催1990年代後半からスペース・インベーダーをモチーフにしたモザイクを、タイルを使いパリの街に貼り付けはじめたアーティスト、インベーダー。スペース・インベーダー以外にもパックマンやさまざまな8ビットキャラクターたちも用いた“侵略”は世界規模に広がり、東京はもちろん、現在40カ国でその作品を目にすることができる。そして、新作となるのは、『ART4SPACE』と題されたドキュメンタリーの映像作品。これまで彼がつづけてきた活動の舞台を地球か...

ART|金沢21世紀美術館で『レアンドロ・エルリッヒ-ありきたりの?』
ART│『レアンドロのプール』で知られるアーティストの日本初個展金沢21世紀美術館で『レアンドロ・エルリッヒ-ありきたりの?』アルゼンチン出身のアーティストで、金沢21世紀美術館を代表する作品“レアンドロのプール”で知られるレアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)。彼の日本はじめての個展『レアンドロ・エルリッヒ-ありきたりの?/Leandro ERLICH - The Ordinary?』が8月31日(日)まで金沢21世紀美術館で開かれている。Text by YANAKA Tomomi見る側の問題意識を誘発しながら、同時に親しみやすさをもちあわせるレアンドロ作品1973年ブエノスアイレスで生まれたレアンドロ・エルリッヒは、2001年、2005年のヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、多くの国際展に出展、世代や国境を超えてひとびとが共感できる体感の場を生み出してきた。現在はウルグアイのモンテビデオに在住し、日本でも美術館をはじめ、瀬戸内国際芸術祭や越後妻有アートトリエンナー...

ART|『「Gift」川内倫子×テリ・ワイフェンバック』をIMAギャラリーで開催
ART│女性写真家二人の“往復書簡”『「Gift」川内倫子×テリ・ワイフェンバック』をIMAギャラリーで開催世界的に活躍する写真家の川内倫子(かわうち・りんこ)とテリ・ワイフェンバック(Terri Weifenbach)による、二人展『「Gift」川内倫子×テリ・ワイフェンバック』。六本木のIMAギャラリーで4月27日(日)から6月8日(日)まで開かれる。Text by YANAKA Tomomi届けられた写真にお互いが呼応しあって紡がれる物語身近にある自然をモチーフに、幻想的な風景を映し出すテリ・ワイフェンバックと、日本を代表する写真家のひとりとして海外でも広く知られる川内倫子。おなじ女性写真家であり、お互いの写真集をもっていたという二人が、2011年からプライベートな交流としてメールでつづけていた写真の往復書簡が作品として発表される。二人の往復書簡では、届けられた写真にお互いが呼応しあっていくことで、写真が相互に連なっているのが特徴。たとえば、ワイフェンバックの水面の写真に対し...

ART|マーガレット・ハウエル、ロンドン本店で写真展『Slacklands』開催
ART|マーガレット・ハウエルも寄稿! 英国“ローカル版”建築ガイドブックロンドン本店で、ARCA『Slacklands』出版記念写真展イギリスの地方に埋もれた“名もない”建築物を、写真やテキストでアーカイブしている「Archive for Rural Contemporary Architecture(ARCA)」プロジェクトが、はじめての書籍『Slacklands』を刊行。それを記念して5月9日(金)から6月1日(日)まで、ロンドンにあるマーガレット・ハウエルの旗艦店、ウィグモア ストリート店で写真展が開催される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)型にはまらない建築独創的な活動を展開する、建築家/キュレーター/ライターのコリーナ・ディーン(Corinna Dean)。「Archive for Rural Contemporary Architecture(ARCA)」はそんな彼女が率いるプロジェクトだ。20世紀に作られた数々の建築遺産が、地方に埋もれて...

ART|パリ・オルセー美術館を代表する約80点名画が来日
ART│印象派の名画84点が東京に集結国立新美術館で『オルセー美術館展 印象派の誕生-描くことの自由-』フランス・オルセー美術館を代表する名画84点が集結する『オルセー美術館展 印象派の誕生-描くことの自由-』。7月9日(水)から10月20日(月)まで、六本木の国立新美術館で開かれる。Text by YANAKA Tomomiモネの記念碑的大作『草上の昼食』が日本初公開1874年に開かれた第1回印象派展で“誕生”し、あまりに斬新な画風から当時のパリの美術界を騒然とさせたという印象派。そんな印象派の巨匠として知られるマネやモネ、ルノワール、ドガ、セザンヌらの名作が来日を果たすのが『オルセー美術館展』だ。旧オルセー駅の駅舎を利用し、ルーヴル美術館の対岸、セーヌ川右岸に1986年に誕生した“印象派の殿堂”オルセー美術館。二月革命により第二共和政が成立した1848年から、第一次世界大戦が勃発した1914年までのフランスを中心とする西洋美術が主にコレクションされ、この時代の多様な芸術動向をパ...