ART|『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』
ART|工房に滞在し、制作した若手アーティストの作品を一堂に紹介
『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』
エルメス財団が若手アーティストを対象に2010年からスタートした「アーティスト・イン・レジデンス」。その制作プロセスや成果を紹介する展覧会『CONDENSATION:artists in residence(コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて)』が、銀座メゾンエルメス フォーラムで6月30日(月)まで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
クリスタルや革、銀、シルクなど特別な素材を使ってつくられた作品を展示
現代美術と優れた職人技を連携させたいと願うエルメス財団により運営されている「アーティスト・イン・レジデンス」。国際的に活躍するアーティストである4人のメンターによる推薦で選ばれた若手アーティストが、3~4ヶ月間にわたりエルメスの工房に滞在し、制作をおこなってきた。
これまで4年間、16人の若き才能が皮革工房やサンルイ・クリスタル、ジョン・ロブなど多彩な工房に滞在。技術面、物質面、日常生活でのサポートをエルメス財団から受けながら、優れた職人技に触れるとともに、クリスタルや特別な革、銀やシルクのような普段は手の届きにくい素材を使い作品をつくる機会が得られたという。
昨年夏にパリのパレ・ド・トーキョーにつづき、フランス国外でははじめて「アーティスト・イン・レジデンス」の作品が紹介される本展。会場にはレジデンスに参加した唯一の日本人である、小平篤乃生(こひら・あつのぶ)をはじめ、16人のアーティストのインスタレーションや立体作品が展示されている。
職人たちとの交流、恵まれた制作環境により、あらたな芸術に向けて冒険の扉を開いた若きアーティストたち。彼らが工房に滞在した貴重なレジデンスの成果を作品をつうじて体感したい。
『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』
会期│3月20日(木)~6月30日(月)
時間│11:00~20:00 ※日曜は~19:00
会場│銀座メゾンエルメス フォーラム
東京都中央区銀座5-4-1 8F
Tel.03-3569-3300
入場料│無料