MIHARAYASUHIRO|パリで好評を博したインスタレーションが待望の日本公開
MIHARAYASUHIRO|ミハラヤスヒロ
パリで好評を博したインスタレーションが待望の日本公開
MIHARAYASUHIRO『Ophelia has a Dream』開催
2011年10月の2012年春夏パリコレクション期間中に、ルーヴル美術館の地下にあるCarrousel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーヴル)でおこなわれた、ミハラヤスヒロのインスタレーション『Ophelia has a Dream』。このたび、待望の日本公開が決定した。9月8日(土)、9日(日)に東京・青山のスパイラルガーデンにて開催される。
Text by IWANAGA Morito
インタラクティブ映像で体感する世界観
ミハラヤスヒロは2012年春夏コレクションにおいて、イギリスの画家ジョン=エヴァレット・ミレーの代表作「Ophelia(オフィーリア)」を題材に、映画、服、音楽、現代アート的空間演出を融合させることで表現したコンセプトムービーを制作。映像を使ったインタラクティブ(相互作用)というかたちで表現することにより、来場者もこの作品の世界観を体感できる仕掛けになっている。
額縁におさめられた作品は絵画のようでありながら、ひとつの物語をもった映像作品となっている。展示空間に入ると、床に落ちる自分の影から花びらの影があらわれる。それらの影は風に舞いながら羽ばたき、絵画のなかへ。風がなびき、植物が揺れ、水面がゆっくりと揺らぐ。そして、オフィーリアは涙を流し、まばゆい光のなかへと消えていく。
映像プロダクション集団WOW(ワウ)による、アート作品とファッションをはじめて融合させたこの作品。撮影はファッション写真の巨匠である、パオロ・ロベルシに依頼した。ミハラヤスヒロのドレスに身を包んだ現代のオフィーリアが、彼の詩的な写真で、実際の絵画とおなじ世界観で再現されている。
時代やジャンルの垣根を越えたこの作品は、鑑賞者にどのような感情をもたらすのだろうか。盛況必至の本展示は、アーティストやクリエイターたちのあらたな指標となるにちがいない。
MIHARAYASUHIRO『Ophelia has a Dream』
日程|2012年9月8日(土)、9日(日)
時間|11:00~20:00
場所|スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山5‐6‐23
Tel.03-3498-1171
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_248.html