インタビュー
「インタビュー」に関する記事
INTERVIEW|『ジゴロ・イン・ニューヨーク』公開記念インタビュー
INTERVIEW|俳優ウディ・アレンの才能を開花させた男!?『ジゴロ・イン・ニューヨーク』監督・脚本・主演ジョン・タトゥーロ 公開記念インタビュー(1)「心の隙間、愛と優しさで満たします」。そんな謳い文句を掲げて、二人の中年男が“ジゴロ・ビジネス”を開業。大都会ニューヨークを舞台に。物語はウディ・アレン演じるマレーが、代々つづく本屋を潰してしまったことに端を発する。ジョン・タトゥーロ扮する、友人のフィオラヴァンテに「ジゴロ(=男娼)になれ」と持ちかけるマレー。最初こそ「冗談だろ、ルックスもよくないし」とへっぴり腰だったフィオラヴァンテも、次第に女性を虜にするジゴロに成長していく──。コーエン兄弟ら奇才監督の元で独特の存在感を見せてきた個性派俳優、ジョン・タトゥーロが監督・脚本・主演の三役を務めた『ジゴロ・イン・ニューヨーク』。たまたま耳にしたこの話に心奪われたというウディ・アレンが、脚本にあれこれ口を出し、実に14年ぶりに自身の監督作以外への出演を果たした。本作の公開を記念して、...
MONSIEUR LACENAIRE|デザイナーのガランス・ブローカが語る新コレクション
MONSIEUR LACENAIRE|ムッシュー・ラスネール2013-14年秋冬コレクション「For the never ending weekend.」デザイナー、ガランス・ブローカが語る最新コレクション注目ニットブランドとしてOPENERSでもたびたび取り上げているパリのメンズブランド「MONSIEUR LACENAIRE(ムッシュー・ラスネール)」。2013-14年秋冬コレクションのプレビューとして、パリのプレスオフィスで今シーズンのテーマ「For the never ending weekend.」から“架空のハンティング”をイメージしたインスタレーションをおこなった。そのパッケージを日本に持ち込み、インスタレーションを披露。今回来日したデザイナーのガランス・ブローカ(Garance Broca)と、イメージビジュアルやプロジェクトをコントロールしているブランドマネージャーのブノワ・ユッソン(Benoist Husson)に話をきいた。Text by KAJII Makot...
BOOK|“東京の家”はやっぱりヘン!?
BOOK|ジャーナリズム的視点の“家”の写真集写真家ジェレミー・ステラ インタビューフランス人の視点で捉えた『東京の家』日本に住むフランス人フォトグラファーが捉えた“日本の家”の写真集が話題を呼んでいる。景観のなかで異彩を放つ住宅の数々。しかしながらそれは、誰もが「東京の家ってこうかもね」と意識の底で認めている風景でもある。4年にわたる撮影を経て完成した写真集『東京の家』を上梓した、ジェレミー・ステラ氏に話をきいた。Photographs (interview) by JAMANDFIXText by KASE TomoshigeTranslation by TANAKA Junko(OPENERS)25年後も撮っていたい「この写真集に収めたような“東京の家”を初めて見たときは、本当にびっくりしました。建物自体もユニークですし、その周囲の雰囲気も独特なものに感じました」一般的にヨーロッパの国々では、法規制によって景観の統一性を損ねるような建築は認められないことが多い。法人はもとより...
アレッサンドロ・デラクアが語る美意識と革新性|N°21
N°21|ヌメロ ヴェントゥーノアレッサンドロ・デラクアが語る美意識と革新性。デザイナー、アレッサンドロ・デラクアは、1996年春夏シーズン、他のイタリアンレーベルとは一線を画す、儚く静かなセンシュアリティに満ちたコレクションで世界のファッションシーンに現れた。彼が打ち出す控えめな美意識は、ファッションの過剰なセクシュアリティに疲弊した人々をたちまち魅了し、ここ日本でも多くの共感者を生んだ。後にデラクアは自身のレーベルから離れるが、2009年に始動した「N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)」と名付けられたあたらしいブランドで、再びその美意識を開花させたことは、ファンにとってこの上ない喜びだったにちがいない。さて、そのヌメロ ヴェントゥーノの世界初となる旗艦店が、2014年8月、東京にオープンした。居心地の良さと、デラクア流の静かなる美しさに満ちた3層からなる空間には、着る人の自然な魅力を引き出す繊細で軽やかなコレクションが並ぶ。めまぐるしく変化するファッションの世界で、変わらぬ独自の...
INTERVIEW|ニッポン放送『村井和之の僕らが旅に出る理由』スピンアウト企画|村井和之×林真理子 特別対談
INTERVIEW|村井和之氏がラジオ番組のパーソナリティに初挑戦!チップの流儀から身だしなみまで、達人と3人のゲストが繰り広げた旅談義ニッポン放送『村井和之の僕らが旅に出る理由』の模様を独占掲載2014年11月24日(月・祝)にオンエアされたニッポン放送の1時間番組『SMART TRAVELLER 村井和之の僕らが旅に出る理由』。この特別番組でラジオパーソナリティに初挑戦したのは、OPENERSでもお馴染みのトラベルコンシェルジュ、コスモクラーツトラベル代表の村井和之さんだ。番組では村井さんと親交の深い3人のゲスト、作家 林真理子さん、俳優 えなりかずきさん、『MEN’S EX(メンズ・イーエックス)』編集長の大野陽さんが登場。活字では表現しきれない軽快なトークが繰り広げられた。Photographs by ASAKURA KeisukeText by TSUCHIDA Takashiチップを制するものは旅を制する?トップバッターのゲスト、林真理子さんとのコーナーでは、旅先でのチ...
連載・柳本浩市|第35回 「代官山BOOK DESIGN展」について語る
連載・柳本浩市|第35回 「代官山BOOK DESIGN展」について語る代官山蔦屋書店の自主企画「代官山BOOK DESIGN展」が、5月25日(日)まで開催中だ。国内外で2013年に発行され、蔦屋書店で販売している書籍の中から、印刷、レイアウト、装丁の視点で、アート・デザイン売場のコンシェルジュが選定。厳選した30冊を、展示・販売している。Text by YANAGIMOTO Koichi2013年発行の“グッドデザイン・ブック”を紹介する展覧会日本ではなじみが薄いが、ヨーロッパでは毎年前年に発行された書籍の中から「最も美しい本」を選定するイベントは、昔からおこなわれている。特にスイスやオランダ、ドイツは世界的に知られている。この3カ国に共通しているのが、過去にプロテスタントが盛んだった国なのだ。プロテスタントでは聖書に忠実である事が最も重要であったことから、聖書を普及させること、それがすなわちキリスト教を広げる大きな手段であった。Best Dutch Book Design 2...
Salone in Roppongi|ジャパニーズ・デザインがきらめく10日間
Salone in Roppongi|サローネ イン ロッポンギデザイナー・吉岡徳仁氏、総合プロデューサー・笹生八穂子氏に迫るジャパニーズ・デザインがきらめく10日間10月17日(金)、東京ミッドタウン内アトリウムにて「Salone in Roppongi(サローネ イン ロッポンギ) 2014」が開幕される。本年のフィーチャリングアーティストは吉岡徳仁氏。今春ミラノサローネをにぎわせた、新作家具「SPARKLE」を用いた展示「SPARKLE LOUNGE」について、吉岡氏および総合プロデューサー・笹生八穂子氏に話をうかがった。「デザイナー・吉岡徳仁氏、総合プロデューサー・笹生八穂子氏に聞きたい7つのこと」はこちらText by TAN Miho (OPENERS)ミラノサローネで注目されたクリエイションが六本木にやってくるミラノサローネ国際家具見本市(通称ミラノサローネ)が、2014年度の日本人来場者数が過去最高の5728人を記録したとのニュースを発表したのはつい数か月前のこと。...
丸若屋|「ポップアップオフィス in 徳島県那賀町」を開設
デザイナーズウィーク期間中、東京・青山に“四国の美しいもの”がやって来る丸若屋、「ポップアップオフィス in 徳島県那賀町」を開設(1)過疎化が進み限界集落のひとつにも数えられる徳島県那賀町に、「ポップアップオフィス」を8日間限定で開設した丸若屋。その試みの先には、働き方のあらたなあり方と、今季のデザイナーズウィークにつながるあらたな取り組みが待ち受けていた。11月2日(日)、3日(月・祝)に開催されるNAKANIWAポップアップショップ「職人の中庭 ‒ARTISANS-」の詳細はこちらText by TAN Miho(OPENERS)個人プレーで成り立つ仕事のスタイルには“感覚の共有”が不足していたもはや開催されていない日はないと言っても過言ではないほど、私たちの日常に浸透しつつある「ポップアップストア」。その考えを転用させた「オフィス」を開設したとの知らせが編集部に届いた。このあらたな試みをおこなったのは、東京・青山にオフィスを構える株式会社丸若屋。日仏を拠点に、伝統工芸から最...
ゴルフのデザイン ジウジアーロ×デ・シルヴァ|Volkswagen
Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフジョルジェット・ジウジアーロ×ワルター・デ・シルヴァ×和田智ゴルフのデザインエバーグリーン、とも評される「ゴルフ」のスタイリング。フォルクスワーゲンのデザイナーは、なにを考え、新型ゴルフを送り出したのか。2013年5月20日に、東京都体育館のアリーナを使っておこなわれた発表会場から、デザイナーの鼎談をお送りする。Text by OGAWA Fumioゴルフのモデルチェンジとは?和田智(敬称略・以下和田) 新型ゴルフの発表会に呼んでいただいて光栄です。僕は、アウディ デザインに籍を置き、「A5」、「A7」を手がけたとき、デ・シルバさんと一緒に仕事をさせてもらいました。ここでは、新型ゴルフのデザインにまつわる話を聞かせてください。ワルター マリア デ・シルバ(同・デ・シルバ) 今日は東京に来られて嬉しくおもいます。新型ゴルフは欧州のカー オブ ザ イヤーを受賞しました。私たちにとって、ゴルフの開発はたいへん重要です。なにしろ(フ...
ジウジアーロに聞く クルマをデザインすること|Volkswagen
Giorgetto GIUGIARO|ジョルジェット・ジウジアーロイル・マエストロジョルジェット・ジウジアーロに聞くクルマをデザインすることイル・マエストロ。尊敬の念をこめて「巨匠」と呼ばれる自動車デザイナーが、ジョルジェット ジウジアーロ氏だ。さきごろ、7世代めにモデルチェンジした新型フォクルスワーゲン「ゴルフ」の日本での発表会のタイミングに合わせて、イタリアから来日した。自動車史に燦然と輝く、初代ゴルフをはじめ、数かずの名作を生み出した際のエピソード、フォルクスワーゲン グループ下で活躍する現在の活動、そして自動車デザインの未来について、特別なインタビューに応えてもらった。Text by OGAWA FumioPortraits by OKADA Kazuyukiデザイナーとはどんな仕事なのか──好きなデザイナーはいますかジョルジェット・ジウジアーロ たくさんいます。ひとり? 困りましたね。日本にもヨーロッパにもイタリアにも、好きなデザイナーがいます。そのひとしかできないデザイ...
ジャガー、ランドローバー、そしてミニのいま 第2回|Land Rover
Land Rover|ランドローバージュネーブ&NYモーターショー インタビュー特集ジャガー、ランドローバー、そしてミニ ―英国車のいまと近未来 第2回SUVはまだまだ進化する前回のジャガー篇につづき、今度はランドローバーを九島辰也氏が取材。SUV進化のアイデアがこのブランドにはあり、その未来を実現するためにアクションをおこしている。Text by KUSHIMA TatsuyaSUVは世界2,000万台のマーケットになるランドローバーはグローバル ブランドダイレクターのジョン・エドワーズ氏とデザインダイレクターおよびチーフ クリエイティブ オフィサーのジェリー・マクガバン氏に伺った。エドワーズ氏がSUVについてこういう。「SUVマーケットは今後さらに広がっていきます。2020年までにいまより30-40パーセント大きくなると予想されます。世界2,000万台マーケットくらいに」「傾向としてはサイズは小さくなって、よりデザインコンシャスになっていくでしょう。もちろん中は広く。我々はSU...
ジャガー、ランドローバー、そしてミニのいま 第3回|MINI
MINI|ミニジュネーブ&NYモーターショー インタビュー特集ジャガー、ランドローバー、そしてミニ ―英国車のいまと近未来 第3回MINIに制限はないジャガー篇、ランドローバー篇とお届けした、九島辰也氏による英国車の今後をめぐる旅も、今回が最終回。最後に話題にのぼるのはミニだ。7代目のファミリーメンバー 「ペースマン」をむかえたミニの今後のヴィジョンは? そしてペースマンの最高性能モデル、「ミニ ジョン・クーパー ワークス ペースマン」をどう見る?Text by KUSHIMA Tatsuyaコカ・コーラのようなものだ?最後にMINIの話を少し。話をしてくれたのはMINIエクステリアデザインの統括マネージャー マルクス・シリング氏だ。話題の中心はペースマンである。「クロスオーバーはいまMINI全体の約30パーセントを売り上げています。その意味で世界中に受け入れられたと考えています。そして、そこからペースマンが生まれました。ハッチバックにクーペがあるように。MINI クーペとのちがい...
デザイナーが語る2015年春夏コレクション|CHRISTIAN PELLIZZARI
CHRISTIAN PELLIZZARI|クリスチャン ペリザーリ「アルマーニ 若手支援プロジェクト」に選ばれた新進デザイナークリスチャン・ペリザーリが語る2015年春夏コレクション(1)今年6月、ジョルジオ・アルマーニ氏が主催する「若手支援プロジェクト」に選出され、世界中が注目するようになったブランド「CHRISTIAN PELLIZZARI(クリスチャン ペリザーリ)」のデザイナー、クリスチャン・ペリザーリが来日。メンズとウィメンズの両方を展開する最新コレクションを語った。KAJII Makoto (OPENERS)突然、大きな世界が私を見るようになったデザイナー、クリスチャン・ペリザーリ氏は、イタリアの北東部に位置するトレヴィーゾ出身で、数々のメゾンで経験を積んだのち、2011年に自身の名を冠したブランド「クリスチャン ペリザーリ」でデビュー。今回、10年ぶりに2回目の来日を果たした。「10年前はまだ学生で、観光目的で来日しました。今回は、デザイナーとして、日本のバイヤーやフ...
ジャン=ミシェル オトニエルによる展覧会『マイ ウェイ』来日|Jean Michel OTHONIEL “MY WAY”
フランスを代表する現代美術作家のこれまでとこれから『ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ』パリで3カ月のあいだに20万人を集めるという記録的な成功をおさめた展覧会『ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ』が来日。品川、原美術館にて2012年1月7日から3月11日まで公開されるこの展覧会では、パリよりもさらに充実した子どものためのワークショップ『ふしぎな現実』も併催。OPENERSでは来日したオトニエル氏へのインタビューの機会をえた!Interviewer&Text: SUZUKI Fumihiko(OPENERS)Photo: JAMANDFIXフランスを代表する芸術家と昭和初期の名建築の出会い1938年建造の私邸を改装して1979年から美術館として運営されている品川の原美術館。住宅が軒を寄せ合う界隈に、ゆったりと庭を構えるこの瀟洒な洋風建築は、優しい陽光につつまれ、別天地のように穏やかだった。そこでは陽光とおなじように穏やかであたたかいフランス人芸術家が、愛情を...
INTERVIEW|写真家 大森克己が問いかける、いま写真ですべきこととは
個展「すべては初めて起こる」開催中写真家 大森克己が問いかける、「いま写真ですべきこと」90年代より写真家として活動する大森克己氏の個展「すべては初めて起こる」が、メイン会場となる銀座の『ポーラ ミュージアム アネックス』と、浅草にあるマッチアンドカンパニーの書庫および『ギングリッチ』の、ふたつのサテライト会場で開催されている。昨年3月11日に発生した大震災以後、我われの暮らしは出口のない不安のなかで、さまざまな点において変化を余儀なくされている。同時にわれわれはこれまでどおりつづく日常のなかに起こった変化を、あたかもフィクションのようにとらえながら、したたかに生きている。はじまりや、はじめての意味を終わりなき日常のなかで写真で問いつづける大森克己氏に、今回の展覧会についてきいた。Photograph & Text by KATO Takashi意味ありげな光、いままでどおり咲く桜。しかし、いままで通りでは意味がないフィルムカメラで撮影され印画紙に焼き付けられ額装された写真...