インタビュー
「インタビュー」に関する記事
INTERVIEW|映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー
INTERVIEW|時代設定を越えた普遍的な青春ストーリー映画『横道世之介』沖田修一監督インタビュー(1)出逢えたことがうれしくて、おかしくて、そして──。大学に入学した18歳の横道世之介と、彼に関わり、その16年後、彼との思い出を温かな気持ちで思い出す人々を描いた、吉田修一原作の青春小説『横道世之介』が映画になる。メガホンをとったのは『南極料理人』『キツツキと雨』で、一躍脚光を浴びた気鋭の映画監督、沖田修一。ストーリーの主要な舞台となる1987年当時は「まだ小学校5年生でした」と笑う沖田が、この作品に込めた想いとは? 2月23日(土)に公開となる本作を、沖田本人が語る。Text by TASHIRO ItaruPhotographs (portrait) by JAMANDFIX若手実力派のふたりが共演物語は、主人公・横道世之介が長崎から、進学のために上京してくるところから始まる。演じたのは若手の実力派、高良健吾。実際に、おなじ九州の出身で、沖田とは3本つづけて共作する間柄だ。「...
INTERVIEW|坂本龍一氏インタビュー 教授、kizunaworldを語る
INTERVIEW|坂本龍一氏インタビュー教授、kizunaworldを語る(1)坂本龍一氏が、メディアクリエイター 平野友康氏とともに立ち上げた、東日本大震災の被災地復旧・復興を支援するためのプロジェクト「kizunaworld.org」。坂本氏とゆかりのあるさまざまなアーティストから作品提供を受け得られた収益や寄付を、長期的に被災地の復興に充てていくというものだ。医療、子ども、食料、住宅、エネルギーという5つのテーマをもうけ、それぞれのテーマに取り組んでいる5つの団体に寄付するというスキームが特徴である。すでに16人のアーティストによる12の作品が展開されている同プロジェクトについて、立ち上げるにいた経緯から参加アーティスト、そしてこれからについて聞いた。Text by OPENERSPhoto by JAMANDFIX奈良美智さんの作品も登場──震災から約2カ月後の5月にkizunaworld.orgを立ち上げられるわけですが、そこにいたる経緯、心境をお聞かせ下さい。坂本 震...
ART|世界の名だたる音楽家たちのポートレイト展「The Soul of Music」ライカ銀座店サロンにて開催
ART|写真展「The Soul of Music」ライカ銀座店サロンにて開催ポートレイトフォトグラファー マット・ヘネック氏インタビュー(1)世界の名だたる音楽家たちのポートレイトを撮り下ろしてきたドイツのフォトグラファー Mat Hennek(マット・ヘネック)氏による写真展「The Soul of Music」が、12月11日(日)までのあいだ、ライカ銀座店2F サロンにて開催される。来日したへネック氏に、作品にまつわるエピソードを聞いた。文=OPENERS写真=鈴木健太コミュニケーションの延長に写真がある──なぜポップミュージシャンではなく、クラシックの音楽家なのでしょう?もともとキャリアはポップやロックのミュージシャンからスタートしているんだ。6、7年くらいかな? スティングや、トレイシー・チャップマンとかね。そういった華やかな世界のなかで撮っていることに興味がなくなったんだ(笑)。もっと地に足の着いた、というか。よりアートとしての写真を撮りたいと思いはじめた。それでクラ...
INTERVIEW|松浦俊夫 presents HEX|世界基準のミニマルジャズ(前編)
INTERVIEW|東京から世界へ老舗レーベル「ブルーノート」が送り出す、プロジェクト“HEX”とは?世界基準のミニマルジャズ(前編・1)2014年に創立75周年を迎えるジャズ・レーベルのブルーノートが、プロジェクト「松浦俊夫 presents HEX」を立ち上げた。その中核は、U.F.O.、そしてDJとして世界で活躍してきた松浦俊夫。そこに打ち込みから、生演奏までこなす気鋭の鍵盤奏者、佐野観。SOIL&"PIMP"SESSIONSのドラマー、みどりん。ジャズピアニスト、伊藤志宏。職人ベーシスト、小泉P克人が参加し、さらにzAkがエンジニアを務めると言う豪華布陣で、東京から世界へ向けて、ブルーノートとしてのあらたなサウンドを提示する。そのプロジェクトについて、サウンドについて、松浦俊夫が語ってくれた。Interview & Text by NAGIRA MitsutakaPhotographs by Mari Amita――HEX誕生の瞬間いまの先にある音を探して(...
JOHN LOBB|ロンドン現地取材、ジョンロブが「別格」である理由
JOHN LOBB|ジョンロブ靴好きをとりこにするジョンロブの真髄英国紳士はもちろん、世界中の靴好きの男たちが“靴の聖地”と呼ぶ、イギリス・ロンドンの北西に位置するノーザンプトン(Northampton)。ロンドンからクルマで約2時間、電車で約1時間の距離にあるノーザンプトンは、ロンドンの喧噪から離れて、空が広く、緑が濃く、時間がゆっくりと流れる街だ。世界に名だたるファクトリーが居を構える街のオリバーストリートに、ジョンロブがある。ファクトリーというイメージを頭に浮かべていくと、あまりに街並みに溶け込んだ建物に驚かされるが、この夏、同建物内で製造ラインを増設した。今回の現地取材では、「ジョンロブはなぜ“別格”の存在なのか」をテーマに、さまざまな角度から、今のジョンロブに迫る。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by ARAKI Ryuji最高のジョンロブの一足ができあがるまで(1)~革の検査から裁断へ~ジョンロブをはじめ、エドワードグ...
EVENT|カシオ オシアナス10周年記念パーティが2月8日開催
東京スカパラダイスオーケストラ・谷中 敦さん×DJ伊藤陽一郎さんオシアナス10周年パーティ「KING OF BLUE」直前インタビュー(1)大人の装いにフィットする、カシオの多機能高級ソーラー電波時計「OCEANUS(オシアナス)」がブランド生誕10周年となる。そんな節目を記念して、2月8日(日)舞浜アンフィシアターにて、大人のエンターテインメントショーが開催される。出演陣は、クレイジーケンバンド、東京スカパラダイスオーケストラ、TOKYO No.1 SOUL SETなどなど豪華メンバー。そこにDJやショーダンス、フードコーナーなどが加わった、これまでにないエレガントな大人のパーティとなる。そこで今回は、同イベントのサウンドプロデューサーであるDJの伊藤陽一郎さん、そして東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんをお迎えして、当日の見どころなどを語っていただいた。Photographs by JAMANDFIXText by TOMIYAMA Eizaburoこだわりの舞台空間に、...
ホンマタカシ × リコーGXR 「トランジット」
ホンマタカシ × リコーGXR+A12 50mm「トランジット」銀塩のカメラで斬新な作品を発表しつづける世界的な写真家 ホンマタカシ。彼が、リコーのデジタルカメラ「GXR」で写し出したのは、空港でのトランジットのさいの、ふと生じたエアポケットのような、言葉では表現できない感覚。写真家の感性に、最新のデジタルカメラが呼応する。写真=ホンマタカシ文=三宅和歌子これなら、つね日ごろから使ってみたいこのカメラ、すごくいいです。すごく気に入りました」と、リコーGXRを手にしたホンマタカシさん。「まず立ち上がりが早いというのと、よく使うところのボタンがわかりやすい。たとえば露出補正とかが一発で感覚的にできるんです」そんな操作性に優れているところに好印象をもったという。今回、GXRで撮影したのは空港でのトランジットの風景。「乗り換えのときって必ずダルい感じになりますよね。そこに夕陽がばーっと差してきたりして、なんかこう自分がどこにいるのかわからなくなる感覚。そういうのを撮りました(笑)」なので、...
シンジョウコウジ × リコーCX4 「ふとした瞬間、見えるもの」
シンジョウコウジ × リコーCX4「ふとした瞬間、見えるもの」本誌連載「MIYAKO JIMA 365」でもおなじみの宮古島在住の写真家 シンジョウコウジ。カメラを片手に日々3~10km走っているという彼が、ランニング中のふとした瞬間に見えた南の島の表情を、リコーCX4におさめた。写真=シンジョウコウジ文=三宅和歌子つかいこなせばこなすほど、楽しみが増していくカメラマラソンが趣味だという新城浩司さんが、走りながらCX4にて撮影したのが、この作品たち。宮古島出身。高校卒業後上京し、ファッションや写真の世界に身をおいたのち、2007年に宮古島に帰郷。その彼が走りながら撮影した宮古島は、大きく広がる海や波打ちぎわに転がるペットボトルなど、縦横無尽な画角で撮られている。「走っている最中に撮るのっておもしろいんですよ。頭のなかが整理されやすいので、見ているものが新鮮に感じられる。そこでふと気づいたものってけっこう純化されたものなのかな、と思います」また、新城さんの夢は宮古島をエコアイランドに...
Xperia™ Tablet Zだからできること
NTT docomo|ドコモXperia™ Tablet Zだからできることそれぞれのスタイル、それぞれのタブレット活用術国内外を旅しながら映像作品を撮り続けている赤地剛幸さんと、バーニーズニューヨークのコミュニケーションマネージャーとして忙しい日々を送る中野光章さん。そんなおふたりがXperia™ Tablet Zを使って毎日を過ごしたら? 使って実感した世界最薄タブレットの魅力を紹介。Text by TOMIYAMA EizaburoPhotographs by NORIYO旅するフィルムメーカーならではのタブレットスタイルバックパッカースタイルでの単独撮影という手法で、これまでに世界60カ国以上で撮影を重ねてきた“旅するフィルムメーカー”こと赤地剛幸さん。ロケハンという意識を持ちながら街を歩き、気になるものをスナップ。またときには動画撮影していく彼にとって、Xperia™ Tablet ZのフルHD動画撮影機能や防水機能、軽量性は大きな魅力。アフリカやアジアでの旅の記憶を紐解...
INTERVIEW|協和発酵キリン『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』特別対談 川上シュン×blanc.
研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」によるプロジェクト音楽家たちが10のテーマを聴覚化する『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』特別対談 川上シュン × blanc.ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」は、自社の取組みを音楽家たちとのコラボレーションを通して伝えるウェブコンテンツ『10 SOUNDS OF LIFE SCIENCE』を展開している。今回はこのプロジェクトを企画した川上シュン氏と、アーティスト「blanc.(ブラン)」として参加したメイナード氏との対談をお届けする。当事者たちが語るこの実験的な試みの真意とは。Photographs by SAITO RyosukeText by IWANAGA Morito(OPENERS)コラボレーションのきっかけ抗体技術など最先端のバイオテクノロジーを基盤とした医療用医薬品の製造販売をおこなう、研究開発型ライフサイエンス企業「協和発酵キリン」。現在、同社が掲げる10のテーマを音楽アーティストたちとの楽...
BARNEYS NEW YORK|SUPERな写真家、レスリー・キー インタビュー
BARNEYS NEW YORK|バーニーズ ニューヨーク写真展「SUPER BARNEYS PHOTO EXHIBITION」が開催SUPERな写真家、レスリー・キー インタビュー(1)石田純一、乙武洋匡、黒木メイサ、国生さゆり、三浦春馬、壇蜜、LiLiCo、中村隼人、すみれ、ニコライ・バーグマン……、年齢も性別も仕事も国籍も超えた人びとが、バーニーズ ニューヨークの今シーズンの服を着て、アジアを代表する写真家、レスリー・キーのカメラの前に立つ。写真展「SUPER BARNEYS PHOTO EXHIBITION」のテーマは“LIFE IS A STAGE.”。レスリーは語る。「私の作品を見てもらえばわかりますが、私は人間を撮るのが好き。人間を撮るスパイスとしてのファッションというエレメントを上手に使って、ピープルがいて、ファッションがあって、そこにあるダイバーシティ(diversity=多様性)を表現したかったのです」Text by KAJII Makoto (OPENERS)...
INTERVIEW|写真家 堀 清英 写真集『いぬまるけ Dogs…anywhere』刊行
INTERVIEW|写真家 堀 清英写真集『いぬまるけ Dogs…anywhere』刊行『CASA BRUTUS』『GQ JAPAN』『SWITCH』……名だたるクオリティ誌からフジテレビジョン、BEAMS、IDEE、大和ハウスなど大手企業の広告写真、そしてソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ、東芝EMI、avex、ユニバーサルミュージック、ビクターエンタテインメントほか多くのミュージシャンのCDジャケットを手がけるなど、その動向が注目される写真家 堀 清英。ニューヨークで培った感性を武器に、活動をつづける彼が、このたび写真集『いぬまるけ Dogs…anywhere』を刊行した。著者である堀 清英自身に、撮影の裏側から作品に込めた想いまで、写真集『いぬまるけ Dogs…anywhere』の魅力について聞いた。Text by OPENERS堀 清英の“今”のセルフポートレイトなんです──本プロジェクトがスタートしたきっかけは?「WISH...original」のカタログ制作に...
MOVIE|世界三大映画祭を踏破した「パラダイス3部作」が日本上陸
MOVIE|ウルリヒ・ザイドル監督が欲望のままに突き進む女たちを描く世界三大映画祭を踏破した「パラダイス3部作」が日本上陸(1)知られざるオーストリアの実力派監督、ウルリヒ・ザイドル。彼の手がけた話題の3部作が、2月22日(土)からユーロスペースほかで一挙に公開される。 Text by OPENERS4年をかけて制作された、入魂の3部作ポスト・ミヒャエル・ハネケと呼び名の高い、オーストリアの映画監督、ウルリヒ・ザイドル。作品を発表するたびに、そのスキャンダラスな内容が物議を醸し、各国の映画祭を賑わせてきた実力派だ。名画のような完璧な構図の中に、人間の真の姿を冷徹に描写しながら、対象への尽きない興味と愛情をも感じさせる作風は、多くの映画監督を魅了し、大御所ヴェルナー・ヘルツォークやジョン・ウォーターズなどがその才能へ惜しみない賞賛を送っている。2012年のカンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭、2013年ベルリン国際映画祭と、世界三大映画祭のコンペティション部門に出品され話題と...
INTERVIEW|沖野修也×池田憲一『DESTINY replayed by ROOT SOUL』制作秘話
INTERVIEW|DJとミュージシャンの関係性沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)×池田憲一(ROOT SOUL)『DESTINY replayed by ROOT SOUL』の制作秘話を語る(1)先日発売された沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)の新譜『DESTINY replayed by ROOT SOUL』。タイトルにも並ぶ「ROOT SOUL」こと池田憲一氏が沖野修也氏とともに登場。渋谷のタマリバ「The Room」でのレコーディング(!)という、革新的なアプローチから生まれた本作の制作秘話、そして、DJとミュージシャンの関係性を語ってくれた。 Photographs by SAITO RyosukeText by IWANAGA Morito(OPENERS)2014年に向けた、あたらしいサウンドこれまで、「KYOTO JAZZ MASSIVE」のファーストアルバムから、プログラマー、ベース、アレンジャーとして、作品に関わってきた「ROO...
J.M. Weston|クリエイティブディレクター ミッシェル・ペリーが語る伝統と革新
J.M. Weston|ジェイエムウエストン新作レザーグッズ「GRAND ANGLE(グラン・タングル)」発売を記念して来日ミッシェル・ペリーが語る伝統と革新(1)「デザイナーとしてリモージュ(ジェイエムウエストンの工場)にこもって創作をするのもいいんですが、外に出て、作品たちがマーケットでどう受け入れられているのかを見に来ました――――」と、今回の来日の目的を語るクリエイティブディレクターのミッシェル・ペリー氏。上海を経て来日、青山・骨董通りの「ジェイエムウエストン青山」で話をきいた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by TAKADA Mizuho新品より使い込んだあとのほうが美しいレザーグッズ東京は大好きな街だというミッシェル・ペリー氏。「世界の中でも気に入っている街の、五指に入ります。東京はエネルギーに満ちていて、エレガントで、繊細された部分がある。エレガンスというと、伝統的なものを想像しがちですが、東京のエレガンスは、現代...