ボルボ V40 デザイナーインタビュー|Volvo

ボルボ V40 デザイナーインタビュー|Volvo

Volvo V40|ボルボ V40スカンジナビアンデザインとは?V40 デザイナー サイモン・ラマー氏に聞くボルボ「V40」のプレス試乗会が日本で開かれた際、タイミングをあわせて来日したのが、エクステリアチーフデザイナーのサイモン・ラマー氏だ。今回のV40の外観デザインを統括したケベック出身のカナダ人であり、スウェーデンのデザインセンターで1995年から勤務している。機能性にエモーショナルな要素を加味したプレミアムコンパクトカー、V40はいかなるコンセプトでデザインされたか、詳細を一問一答のかたちで紹介しよう。Text by OGAWA FumioLive Photographs by ARAKAWA Masayukiボルボと安全とスカンジナビア──まず経歴を教えてくださいケベック大学でインダストリアルデザインを専攻したあと、スウェーデンに渡り、まずサーブ(SAAB)のクレイモデラーとしてキャリアをスタートさせました。1995年にボルボに入社。2001年までは、「S80」や「S40...
アルファ4Cデザイナー、マッコリーニ氏インタビュー|Alfa Romeo

アルファ4Cデザイナー、マッコリーニ氏インタビュー|Alfa Romeo

Alfa Romeo|アルファロメオ根っからのアルフィスタアルファ4Cデザイナー、マッコリーニ氏インタビューさきごろ発表されたピュア スポーツカー、アルファロメオ「4C」。日本でのお披露目に合わせて、イタリアからエクステリア担当のチーフデザイナーが来日した。ため息が出るような美しいボディはどうやって作られたか。インタビューを通じてあきらかにしよう。Interview & Text by OGAWA FumioPhotographs by ABE Masaya4Cのデザイナーは生まれついてのアルフィスタ──最初に、ご自身の人生とアルファロメオとのかかわりについて、教えてください。マッコリーニ氏 私はデザイナーとしてアルファロメオひと筋できています。そもそも私とアルファロメオの個人的なつながりは、父です。アルファロメオの大ファン、いわゆるアルフィスタだったんですよ。初代の「ジュリエッタ」「ジュリア」、そして「GTV」と乗り継いでいました。ミラノ人の父からは、やはりミラノのメーカ...
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ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏にインタビュー|Renault

ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏にインタビュー|Renault

Renault|ルノー ルノーにデザイン ルネッサンスをもたらすローレンス・ヴァン・デン・アッカーにインタビュールノーのデザインが変わった。2010年発表の「De Zir」からはじまったルノー デザイン ルネッサンスは、人生における重要な6つのシーンになぞらえ、それぞれにコンセプトカーを発表する“サイクル オブ ライフ”という発想に基づいている。これらのコンセプト デザインは、そのままプロダクションモデルに反映され、すでに新型「ルーテシア」「キャプチャー」で結実している。このプロジェクトを推進する、ルノーのチーフデザイナー、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏に小川フミオ氏が単独インタビューを敢行した。 Interview & Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayukクルマの美をつねに念頭に置きながら──ルノー車はこのところ、魅力が増しているように思えます。パッケージングはきちんと考えられているいっぽう、クルマ好きの...
あたらしいアウディ デザインのプロローグ|Audi

あたらしいアウディ デザインのプロローグ|Audi

Audi Prologue|アウディ プロローグAudi A7 Sportsback h-tron|アウディ A7 スポーツバック h-トロンAudi TT Roadster|アウディ TT ロードスター燃料電池車のコンセプトモデルも披露あたらしいアウディ デザインのプロローグ次の一手はなにか。アウディは、これまでとはあきらかにことなるデザイン言語をもちい、現在アメリカで開催中のロサンゼルスモーターショーでスタディモデルを披露。ショー会場の現場から、モータージャーナリストの大谷達也氏がレポートする。Text by OTANI Tatsuyaデザイン体制の一新プレスデイ初日の朝一番にプレスコンファレンスをおこなったアウディ。今回のショーで、もっとも多くの話題を提供したのは彼らだったかもしれない。そのメインステージに展示されたのは、デザインコンセプトの「プロローグ」、燃料電池車のコンセプトモデルである「A7 スポーツバック h-トロン」、そして「TT コンバーチブル」の3台。このうち、...
911デザイナーF.A.ポルシェ死去|Porsche

911デザイナーF.A.ポルシェ死去|Porsche

Porsche 911|ポルシェ 911フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ「911」を生んだ男誕生以来、現在にいたるまで、世界中を魅了しつづけている名車、ポルシェ「911」。その生みの親の一人である“ブッツィ”ことフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ氏が、2012年4月5日この世を去った。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)よいデザインは率直である「ポルシェのスポーツカーの形を決めているのは、いまでも911の生みの親である、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェが築いたデザイン文化だ」ポルシェA.G.社長兼CEO マティアス・ミューラーは、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェの死を悼む発言のなかでそう語った。1935年12月11日、シュトゥットガルトに生まれたフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェは、史上もっとも成功した大衆車のひとつに数えられる、フォルクスワーゲン タイプ1、いわゆる「ビートル」や、戦時中はティーガー戦車の設...
ミニに2台の布袋寅泰コラボモデル|MINI

ミニに2台の布袋寅泰コラボモデル|MINI

MINI Couper|ミニ・クーペMINI Roadster|ミニ・ロードスターミニに2台の布袋寅泰コラボモデルビー・エム・ダブリューが、ロック・ミュージシャン布袋寅泰氏のイメージをモチーフに、スペシャル・デザインを施した「ミニ・クーペ」「ミニ・ロードスター」を製作。東京のBMW Group Studioにて展示をおこなっている。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)手間暇かけてつくられた特別モデルこの特別なコラボモデルは、ビー・エム・ダブリューが、6月に開催された布袋寅泰氏のコンサートに特別協賛したことを機に製作された。ベースとなった車輛は、「ミニ」をよりスポーティに仕立てた2シーター「ミニ・クーペ」と「ミニ・ロードスター」だ。「ミニ・クーペ」は、赤と黒をベースにギターを模した「ブラック・ファイヤー・モデル」。内装は、赤いレザーシートにくわえ、ミニの特徴であるリングのすべてが赤メッキでおおわれている。そして、ダッシュボードにはギターがケースに納...
アウディは未来の都市へ向かう|Audi

アウディは未来の都市へ向かう|Audi

Audi Urban Future Award|アウディ アーバン フューチャー アワードアウディは未来の都市へ向かう人口過密化が進むという大都市の諸問題を解決するために、自動車メーカーはなにができるか? アウディA.G.は、将来におけるモビリティと都市の未来像を考える、「アウディ アーバンフューチャー イニシアチブ」というプロジェクトを展開している。このプロジェクトの中にあって、都市と建築と都市計画のビジョンを開発するという「アウディ アーバン フューチャー アワード」は、ドイツ国内の建築賞としては最高額の賞金が用意されるもので、2年に1回、表彰がおこなわれる。今回は、その「アウディ アーバン フューチャー アワード」のプレゼンテーションに参加した小川フミオ氏が、このプロジェクトをリポートする。Text by OGAWA Fumio2030年の都市の姿とは?さきごろ、アウディ ジャパンはジャーナリストを招いて、アウディジャパンとドイツのアウディ本社とをオンラインでつないだプレゼン...
セルジオ・ピニンファリーナ逝去

セルジオ・ピニンファリーナ逝去

Sergio Pininfarina|セルジオ・ピニンファリーナセルジオ・ピニンファリーナ逝去フェラーリやアルファロメオをはじめ、ホンダなど日本メーカーとも縁が深かったカロッツェリア「ピニンファリーナ」の名誉会長、セルジオ・ピニンファリーナ氏が2012年7月2日に86歳でこの世を去った。Text by OGAWA Fumio自動車デザインの黄金時代を築いたイタリア人デザイナー“カロッツェリア”は、馬車の車体製造職人という意味のイタリア語だ。そのカロッツェリアは、製造技術と審美眼とで、自動車の黎明期から、自動車製造とともに歩んできた伝統を持つ。そこにあって、イタリアのカロッツェリア「ピニンファリーナ」は、1930年にセルジオ・ピニンファリーナの父、バティスタが創業、と歴史は比較的浅いが、戦後、急伸する自動車産業とともに大きく発展した。日本では、日産のために「ブルバード」2代目、「セドリック」2代目、ホンダ「シティ カブリオレ」などの量産車を手がけるいっぽう、デザインコンサルタントとし...
アウディのフロントグリル|Audi

アウディのフロントグリル|Audi

Audi|アウディアウディのシングルフレームグリルクルマのフロントグリルは、そのクルマがどこのクルマなのかをひと目でわからせる、デザイン上のキーのひとつであり、ブランドのイメージを決定づける重要なパーツだ、ということは、たとえばBMWのキドニーグリルや、レクサスのスピンドルグリルなどを見ればあきらかである。アウディのフロントグリルは、シングルフレームグリルとよばれるもの。そのシングルフレームグリルに、先のパリモーターショー2012に出展された「クロスレーン クーペ」は、あたらしい表現を取り入れた。コンセプトデザインスタジオからのリポートにつづいて、小川フミオ氏が、そんなアウディのあらたなフロントグリルを取材した。Text by OGAWA Fumioフロントグリルとは?アウディのフロントグリルが新世代へ。2012年秋のパリモーターショーでお披露目された「クロスレーン クーペ」のフロントグリルは、彫刻的で、ほかにはない大胆なデザイン。どういう背景で開発されたのだろうか。フロントグリル...
メルセデス・ベンツ2025年の警察車両を発表|Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ2025年の警察車両を発表|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz Ener-G-Force|メルセデス・ベンツ エナGフォースメルセデス・ベンツ 2025年の警察車両を発表?メルセデス・ベンツは、現在アメリカで開催中の「ロサンゼルスオートショー2012」で、2025年のアメリカ合衆国で活躍しているハイウェイパトロールカーをデザインするコンテスト「デザインチャレンジ」に、同社のSUV「Gクラス」をモチーフにした大型警察車両、「Ener-G-Force」(エナGフォース)を出展した。Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)未来のアメリカで活躍するハイウェイパトロール・メルセデス我々が子供の頃、2025年といえば遠い未来の話だった。クルマはみんな空を飛び、銀色のピッチリした服を着て、透明のチューブに覆われた動く歩道に乗って移動している。自分がこの先に体験するであろうにもかかわらず、あまりに「遠い未来」のことで突飛で漠然とした「未来像」しか想像できなかった。21世紀に入ってすでに11年。それももうすぐ終わる...
メルセデス・デザインのこれから|Mercedes-Benz

メルセデス・デザインのこれから|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz TecDay Intelligent Drive|メルセデス・ベンツ テックデイ インテリジェント ドライブメルセデス・デザインのこれからメルセデス・ベンツの主催するTecDay Intelligent Driveというイベントに参加した、大谷達也氏。イベント自体は、2013年の登場が決定している、新型「Sクラス」の安全装備についてのレクチャーが中心だったが、同時に、今後のメルセデス・ベンツモデルのデザインについても、予告がなされた。リポート第1回目となる今回は、これまでとこれからのメルセデス・デザインを解きほぐす。Text by OTANI Tatsuya「E」から「CLS」へメルセデス・ベンツのデザインが変わりつつあることにお気づきだろうか?変化の兆しは4ドアクーペの「CLS」や、その派生モデルとして登場した「CLSシューティングブレーク」に見てとることができる。CLSに近い位置づけのメルセデスといえば「Eクラス セダン」だが、直線的で硬質な印象の現...
現実には存在しないアウディのニューモデル|Audi

現実には存在しないアウディのニューモデル|Audi

Audi fleet shuttle quattro|アウディ フリート シャトル クワトロ現実には存在しない アウディのニューモデルアウディは映画『エンダーのゲーム』のために、架空のニューモデル「アウディ フリート シャトル クワトロ」を生み出した。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)エンダーのゲームのためのビスポークアウディAGが発表した、「アウディ フリート シャトル クワトロ」はバーチャルリアリティの世界のクルマであり、物理的には存在しない。アウディとしてははじめての架空のクルマだ。「技術による先進」というモットーをつらぬき、未来の地球を舞台にしたSF映画『エンダーのゲーム』のために、デザインされた。「映画のなかのアウディは、先進性を表象し、主人公の人生につよい影響をあたえるキーシーンに登場します。この架空世界の一部としてアウディがつかわれているのです」とはアウディの弁。「アウディ フリート シャトル クワトロのデザイン工程は、テーラーメイドのス...
ルノー ラブグローブ氏と協業した「Twin'Z」公開|Renault

ルノー ラブグローブ氏と協業した「Twin'Z」公開|Renault

Renault Twin'Z|ルノー トゥインジールノーの将来のコンパクトカーを示唆するデザインルノー×ロス・ラブグローブのコンセプトカールノーは、英国のデザイナー、ロス・ラブグローブ氏の手によるコンセプトカー「トゥインジー(Twin'Z)」を、ミラノ トリエンナーレにおいて発表した。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)有機的なEV「トゥインジー(Twin'Z)」は、ルノーがデザイン戦略として掲げている、人間の一生のうちのそれぞれの時期をテーマにした、6つのコンセプトカーの5番目のモデル。これまでにも、この、“ライフサイクル コンセプト”として、“Love”をテーマにした「デジール」、“Exploration”をテーマにした「キャプチャー」、“Family”をテーマにした「Rスペース」、“Work”をテーマにした「フレンディジー」が発表されてきた。そして、今回のトゥインジーが表現するのが“Play”。のこるひとつは“Wisdom”ということだ。ト...
ジャガーのインスタレーション|Jaguar

ジャガーのインスタレーション|Jaguar

Jaguar|ジャガージャガーデザインに着想を得たインスタレーションジャガーデザインに着想を得たインスタレーションがロンドンのクラーケンウェル デザイン ウイークに登場した。作者は、英国王立美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」の学生2名。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)境目なくつながる内と外英国王立美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)」のイワン・ガリモア(Ewan Gallimore)とクレア・ミラー(Clarire Miller)が、ジャガーのデザインに着想を得たインスタレーションを作成。ロンドンはクラーケンウェル デザイン ウイークにて公開した。この作品は、ジャガーのデザインチームでコンセプトカーをふくめ、クルマのデザインを提案している、ジャガー アドヴァンスト デザインの協力によって生み出されたという。ジャガーはクラーケンウェル デザイン ウイークのメインスポンサーであり、今回は、将来のジャガーのデザイン言語のヒントをさ...
英国車のいま 第1回 ジャガーは立ち止まらない!|Jaguar

英国車のいま 第1回 ジャガーは立ち止まらない!|Jaguar

Jaguar|ジャガージュネーブ&NYモーターショー インタビュー特集ジャガー、ランドローバー、そしてミニ ―英国車のいまと近未来 第1回ジャガーは立ち止まらない!英国車はどうして魅力的なんだろう? いまや、完全に英国資本、英国生産の英国車ブランドは、ほとんどないというのに。今回は、モーターショーリポートの番外編として、ジャガー、ランドローバー、そしてミニを巡りながら、九島辰也氏が英国車の現在を探る。第1回目は、「Fタイプ」がついに日本でも発表となり、これからの動向がますます気になるジャガーから。Text by KUSHIMA Tatsuyaジャガーへの反応は上々ここ数年英国の地を何度も踏み、各メーカーのファクトリーや縁の地を訪ねたり、ジャガーをはじめとする数多くの英国車を所有してきたが、やはり自動車勢力図における英国ブランドのポジションは興味深い。ドイツ勢の台頭を横目に唯我独尊のごとく進化する英国ブランドはクルマ好きの心を満たすからだ。そんな見地から2つのモーターショーでおこなっ...
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