Design (CAR)|デザイン(自動車)
「Design (CAR)|デザイン(自動車)」に関する記事
F12 ベルリネッタに宿るフェラーリのデザイン美|Ferrari
Ferrari F12 Berlinetta|フェラーリ F12 ベルリネッタ僕たちがこのクルマに惹かれる訳F12 ベルリネッタに宿るフェラーリのデザイン美いつの時代も人々を惹きつけてやまないクルマがある。フェラーリの魅力はどこからやってくるのだろう。スピード、サウンド、匂い、歴史、それともデザインだろうか。今回、フェラーリのフラグシップモデル、「F12」のステアリングを握る機会を得た九島辰也氏は、東京から成田まで、その答えを探しにアクセルを踏んだ。Text by KUSHIMA TatsuyaPhotographs by NAKAGAWA Junaiフェラーリはこれが2度目だ去る5月の終わりにフェラーリから興味深いニュースが入ってきた。フェラーリ「F12ベルリネッタ」が、ADIコンパッソ・ドーロ・デザイン賞を受賞したというものである。“金のコンパス”を意味するコンパッソ・ドーロ賞は、今年60周年を迎える伝統あるデザインアワード。授賞式は3年ごとにおこなわれ、国際的な設計者やスペシ...
あなたと世界をつなぐ、あたらしいBMW
スタジオを飛び出し西へ向かったこれまでに数々の著名人をカメラに収めてきたフォトグラファーのOGATA氏。ポートレートをメインにしている彼は、普段スタジオ撮影が多い。そんなOGATA氏がカメラ機材を持ってスタジオを飛び出した。目指したのは神戸。旧い建造物と最新のデザインを持ったBMWをひとつのカットに納めるのが目的だ。「ニューBMW 523d ツーリング Luxury」を旅の相棒とし、3日間の撮影の旅に出かけた。思いつきで被写体を追いかけるのも楽しい神戸からもほど近い淡路島は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島だ。真ん中にズドンと高速道路が走り、道路環境が整っていることからも訪れやすい。それに海岸線を走れば、さまざまなものを見つけられる。でも、すべて事前の計画通りというのは今回止めにした。自身に代わって行く先々の情報を調べてくれる「BMWコネクテッド・ドライブ」もあるし、思いつきで被写体を追いかけるのも旅の醍醐味であるからだ。安全から生まれるドライバーへの安心必要な情報や大切な人...
アウディが発明した“椅子のない椅子”|Audi
Audi Chairless Chair|アウディ チェアレス チェアアウディが発明した“椅子のない椅子”新型「R8」やコンセプトモデル「プロローグ アバント」など、ジュネーブモーターショーに向けて華々しいモデルたちを発表したアウディが、あらたに公表したのは「チェアレス チェア」。冗談のようなネーミングの、アウディが提案する“椅子のない椅子”とは。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)カーボンファイバー製の“もうひとつの脚”アウディは、研究開発を進める「チェアレス チェア」を、自社工場で試験運用すると発表した。“椅子のない椅子”と名づけられたこの装置は、カーボンファイバー(CFRP)でできた重量2.4kgの外骨格装置。レザーでカバーされた“腰掛”をおしりにあてがい、腰、膝、くるぶしの3点をベルトで固定して装着する。膝の関節部分はジョイントと油圧により、体格や姿勢にあわせて最適なポジションが得られるようになっている。このようにチェアレス チェアを装着...
次世代デザインをもとめて コンセプトデザインスタジオへ|Audi
Audi Concept Design Studio|アウディ コンセプト デザイン スタジオ次世代のアウディデザインは?アウディ コンセプトデザイン スタジオへ先のパリモーターショー2012にて発表された、アウディのコンセプトモデル「クロスレーン クーペ」は、フレームと一体になった外装のデザインに、この先にあるアウディのデザインを予感させた。先日、そんなコンセプトモデルを生み出すデザインスタジオが、おなじみ、小川フミオ氏をふくむ、少数のジャーナリストに公開された。Text by OGAWA Fumioアウディの隠れ家へクルマ開発のもっとも重要な場所のひとつが、デザインセンターだ。アウディではさきごろ、ミュンヘンの隠れ家ともいえるコンセプトデザイン スタジオを、限られた数のジャーナリストに公開した。アウディのコンセプトデザイン スタジオは、1984年9月、ドイツはミュンヘンの街中にこっそりオープンした。看板はなく、住所を知らなければ見つけることは出来ない。そこで、2000年に公開さ...
アウディ ウルトラ チェアー|Audi
R18 Ultra Chair|R18 ウルトラ チェアーアウディの技術によって超軽量の椅子が完成パリのポンピドーセンターやニューヨークのMOMAにも作品がコレクションされ、次世代デジタルデザイナーの先鋒と称されるClemens WeisshaarとReed Kramによってデザインされた椅子が、Audi Lightwight Construction Centerとの協力で製造され完成。超軽量のこの一脚、その名も「R18 Ultra Chair」!Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)まさにAudi ultraの結晶製造から走行まで、さまざまな面において環境負荷を低くおさえることに貢献する、クルマの軽量化。合理化をかさね、無駄をはぶき、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)やアルミニウムといった軽量素材を複雑に組みあわせる、現代クルマづくりのトレンドといえる技術だ。レース用車両から乗用車にいたるまで、アウディはここにおいて一日の長があるのはご存知...
BMWの日本人デザイナー、永島譲二氏インタビュー|BMW
BMW|ビー・エム・ダブリュー未来へつづく“BMWのカタチ”日本人デザイナー、永島譲二氏へのインタビュー日本車とはちがうスタイリッシュさを求め、BMWのクルマに対して漠然とした憧れを抱く人は少なくない。だが、そのデザインを手掛けている人物が、じつは日本人だということをご存知だろうか。世界の舞台を求め旅立った日本のトップデザイナーたちは、いまさまざまな欧州のメーカーで活躍する。ここで紹介する永島譲二さんも、まさにそうしたなかの第一人者。OPENERSでは、はじめての登場だ。Interview & Text by KAWAMURA YasuhikoPhotographs by TSUKAHARA Takaaki今度はドイツも良いかな、と──永島さんは1988年からBMWで活躍されていますが、じつは「その前」があって、欧州でのキャリアはもう30年以上になられるとか。永島譲二氏(以下、永島氏) はい、じつは最初に就職したのはオペルなんです。アメリカ・デトロイトの大学を出たのですが、...
幻のアルファ TZ3ストラダーレが日本公開|Alfa Romeo
Alfa Romeo TZ3 Stradale|アルファロメオ TZ3 ストラダーレ幻のアルファロメオTZ3ストラダーレがCoSTUME NATIONAL Aoyama Complexにあらわる!世界で9台が製造され、今はまだわずか3台しか存在しない幻のアルファロメオ「TZ3ストラダーレ」。このうちの1台がCoSTUME NATIONAL Aoyama Complexに登場した。同車のデザインを担当したザガートのチーフデザイナー 原田則彦氏と、同車のインテリアデザインを担当したCoSTUME NATIONALの創始者 エンニョ・カパサ氏、そしてTZ3ストラダーレが一堂に会するという、アルファロメオ、ザガート、CoSTUME NATIONAL、3つのイタリアンブランドによる奇跡的なイベントが開催された!Text & Event Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)伝統のTZを受け継ぐ、わずか9台のロードカー「アルファロメオ TZ3」は...
プロダクトデザインとしてのup!|Volkswagen
Volkswagen up!|フォルクスワーゲン アップ!プロダクトデザインとしてのフォルクスワーゲン up!「ビートル」や「ゴルフ」同様、個人のモビリティという観点で、ひとつのメートル原器たりうる存在と、フォルクスワーゲンが期待をよせて世に送り出した「up!(アップ!)」。そのup!は、デザインにおいても、現在の、そしてこれからのフォルクスワーゲンの方向性を指ししめす。と同時に、あらゆるすぐれたプロダクトがこれまでそうであったように、今後の自動車デザイン全体にとって、ひとつの潮流を決定づける存在となるのか? OPENERSは、フォルクスワーゲングループのデザインを統括する、ワルター・デ・シルヴァにインタビューする機会を得た。Text by OTANI Tatsuyaフォルクスワーゲングループのデザイン責任者1972年にフィアットのデザインセンターで自動車デザイナーとしての道を歩みはじめたワルター・デ・シルヴァは、1999年にフォルクスワーゲングループ内のセアトでデザインセンター責...
レンジローバーデザイナー、ジェリー・マクガバン氏にインタビュー|Range Rover
Range Rover|レンジローバーレンジローバーデザイナー、ジェリー・マクガバンにインタビュースタイリッシュなSUV「レンジローバー イヴォーク」を手掛け一躍注目をあびたデザイナー、ジェリー・マクガバン。先頃発表された、4世代目となるレンジローバーの代表車種、「レンジローバー ヴォーグ」も彼の手によるものだ。レンジローバーの現在のイメージを担う、マクガバン氏に、九島辰也氏が話をきいた。Text by KUSHIMA Tatsuya保守と革新に果敢に挑むジェリー・マクガバン。現在アストンマーティンのデザインを一手に担うマレック・ライヒマンが、いまもっとも注目しているカーデザイナーのひとりに挙げている男だ。自身がデザインしたという自宅をiPadで見せてもらったが、それはまるでハリウッド映画にでてくるようなモダンな建造物だった。そんな彼が近年手がけて話題をさらったのが「レンジローバー イヴォーク」。このクルマにかんして多くを語るまでもないが、今年の北京モーターショーではビクトリア・ベ...
イアン・カラム氏がジャガーF-TYPEを語る|Jaguar
Jaguar|ジャガージャガーデザイナー、イアン・カラム氏が「Fタイプ」を語るジャガーのスポーツカー、「Eタイプ」の後継車種が登場するという話題は、1998年、パリサロンで「XK180」というクルマが登場したところまでさかのぼる。2000年、この「XK180」をさらに発展させた「Fタイプ コンセプト」が登場。当時、フォード傘下で往年の人気車種の復活をふくめ、モデルレンジを拡大していたジャガーによる「Fタイプ コンセプト」は、ジャガー史上もっともコンパクトなスポーツカーとして、1からつくりおこされ、注目を集めた。その後、一度は途絶えてしまった「Fタイプ」計画。2010年、コンセプトモデル「CX-16」を経て、2012年、パリモーターショーでついに、市販車としての「Fタイプ」がデビューした。2000年の「Fタイプ コンセプト」時代から、スタイリングディレクターをつとめていたイアン・カラム氏に九島辰也氏がパリでインタビューした。Text by KUSHIMA TatsuyaFタイプは純粋...
ピニンファリーナ秘蔵のフェラーリ展|Ferrari
Ferrari|フェラーリセルジオ・ピニンファリーナの偉大なるフェラーリ・エキシビション開幕フェラーリはその本拠地、マラネッロのフェラーリミュージアムにて、『セルジオ・ピニンファリーナの偉大なるフェラーリ・エキシビション』を、開催している。今年7月2日にこの世を去った、セルジオ・ピニンファリーナに焦点をあて、1952年からはじまった、フェラーリとの仕事を紹介する。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)ピニンファリーナ家秘蔵のモデルをふくむ22台を展示「ピニンファリーナが情熱を傾けたワンオフモデルをはじめ、フェラーリでしか実現しえない革新的な4ドアモデル、そしてベルギー国王レオポルド三世の妻で、レティ侯爵夫人であるリリアン・バレル女史が所有していた「330 GTC Coupe Speciale」 などを含む、22台の車輌が展示されている」という、『セルジオ・ピニンファリーナの偉大なるフェラーリ・エキシビション』がイタリアは、フェラーリの本拠地、マラネッロのフ...
ゴルフのデザイン ジウジアーロ×デ・シルヴァ|Volkswagen
Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフジョルジェット・ジウジアーロ×ワルター・デ・シルヴァ×和田智ゴルフのデザインエバーグリーン、とも評される「ゴルフ」のスタイリング。フォルクスワーゲンのデザイナーは、なにを考え、新型ゴルフを送り出したのか。2013年5月20日に、東京都体育館のアリーナを使っておこなわれた発表会場から、デザイナーの鼎談をお送りする。Text by OGAWA Fumioゴルフのモデルチェンジとは?和田智(敬称略・以下和田) 新型ゴルフの発表会に呼んでいただいて光栄です。僕は、アウディ デザインに籍を置き、「A5」、「A7」を手がけたとき、デ・シルバさんと一緒に仕事をさせてもらいました。ここでは、新型ゴルフのデザインにまつわる話を聞かせてください。ワルター マリア デ・シルバ(同・デ・シルバ) 今日は東京に来られて嬉しくおもいます。新型ゴルフは欧州のカー オブ ザ イヤーを受賞しました。私たちにとって、ゴルフの開発はたいへん重要です。なにしろ(フ...
ジウジアーロに聞く クルマをデザインすること|Volkswagen
Giorgetto GIUGIARO|ジョルジェット・ジウジアーロイル・マエストロジョルジェット・ジウジアーロに聞くクルマをデザインすることイル・マエストロ。尊敬の念をこめて「巨匠」と呼ばれる自動車デザイナーが、ジョルジェット ジウジアーロ氏だ。さきごろ、7世代めにモデルチェンジした新型フォクルスワーゲン「ゴルフ」の日本での発表会のタイミングに合わせて、イタリアから来日した。自動車史に燦然と輝く、初代ゴルフをはじめ、数かずの名作を生み出した際のエピソード、フォルクスワーゲン グループ下で活躍する現在の活動、そして自動車デザインの未来について、特別なインタビューに応えてもらった。Text by OGAWA FumioPortraits by OKADA Kazuyukiデザイナーとはどんな仕事なのか──好きなデザイナーはいますかジョルジェット・ジウジアーロ たくさんいます。ひとり? 困りましたね。日本にもヨーロッパにもイタリアにも、好きなデザイナーがいます。そのひとしかできないデザイ...
ジャガー、ランドローバー、そしてミニのいま 第2回|Land Rover
Land Rover|ランドローバージュネーブ&NYモーターショー インタビュー特集ジャガー、ランドローバー、そしてミニ ―英国車のいまと近未来 第2回SUVはまだまだ進化する前回のジャガー篇につづき、今度はランドローバーを九島辰也氏が取材。SUV進化のアイデアがこのブランドにはあり、その未来を実現するためにアクションをおこしている。Text by KUSHIMA TatsuyaSUVは世界2,000万台のマーケットになるランドローバーはグローバル ブランドダイレクターのジョン・エドワーズ氏とデザインダイレクターおよびチーフ クリエイティブ オフィサーのジェリー・マクガバン氏に伺った。エドワーズ氏がSUVについてこういう。「SUVマーケットは今後さらに広がっていきます。2020年までにいまより30-40パーセント大きくなると予想されます。世界2,000万台マーケットくらいに」「傾向としてはサイズは小さくなって、よりデザインコンシャスになっていくでしょう。もちろん中は広く。我々はSU...
特集|日産 パイクカー誕生秘話
Nissan Pike Cars|日産 パイクカー特集|日産 パイクカー製作者 インタビュー世は昭和から平成にかわろうという頃、日産自動車が発表したクルマに、日本にちょっとしたブームを巻き起こしたシリーズがあった。それが登場から約25年が経った現在も、多くのファンをもつ「日産 パイクカー」だ。そのクルマはいかにして生み出されたのだろうか? 誕生にかかわった人々に、当時を振りかえってもらった。日産パイクカー 誕生秘話 第3回 その後のパイクカー編自動車デザインをかえたとまで言われる、ニッサン「Be-1」。そんなBe-1が生み出されたあとにつづいたパイクカーたちは、どのようにして開発されたのだろうか。伝説となったパイクカー シリーズを生み出した舞台裏を語ってもらう最終回。日産パイクカー 誕生秘話 第2回 Be-1 誕生編1985年、東京モーターショー。ガソリンエンジンを搭載した自動車が発明されてから100周年という年に開催されたこの自動車ショーに登場した、1台の小さな、黄色いコンセプト...