ジャガーのインスタレーション|Jaguar
Jaguar|ジャガー
ジャガーデザインに着想を得たインスタレーション
ジャガーデザインに着想を得たインスタレーションがロンドンのクラーケンウェル デザイン ウイークに登場した。作者は、英国王立美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」の学生2名。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
境目なくつながる内と外
英国王立美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)」のイワン・ガリモア(Ewan Gallimore)とクレア・ミラー(Clarire Miller)が、ジャガーのデザインに着想を得たインスタレーションを作成。ロンドンはクラーケンウェル デザイン ウイークにて公開した。
この作品は、ジャガーのデザインチームでコンセプトカーをふくめ、クルマのデザインを提案している、ジャガー アドヴァンスト デザインの協力によって生み出されたという。
ジャガーはクラーケンウェル デザイン ウイークのメインスポンサーであり、今回は、将来のジャガーのデザイン言語のヒントをさぐるべく、RCAのビークルデザイン部門と、テクスタイルデザイン部門にアプローチした。
結果、RACの9つのチームから、それぞれに素晴らしいアイデアが提出され、アドヴァンスト デザインチームはそのなかから、一番のお気に入りとして、前述のイワン・ガリモアとクレア・ミラーの作品を選んだという。
この二人の学生は以下のように語る。
「ジャガーにはこれまでも革新的なデザインを生み出してきている歴史があるから、特別なものをつくらないと、ジャガー アドヴァンスト デザインのディレクター、ジュリアン・トムソンの目をひくことはないだろうとおもいました。そこで、光に注目ました。とくに光がどう落ちるか。素材と、素材同士の反応によって、光を強調し、ボリュームを出すことはできないだろうかと考えたのです」
「この作品とジャガーに共通するのは、造形上のボリューム感、あつらえの素材を使っていること、見かけ上の軽快さです。そういった要素にも助けられながら、今回めざしたのは、内側と外側のシームレスな繋がりです」
また今回は教育のためもあって、プロ同様に、アイデアの提出には締め切りも設けられた。与えられた時間は2週間。その3日後には、誰が選ばれたかが決定し、その後、ジャガー アドヴァンスト デザインと、ミーティングを経て、効率的に作品の作成作業にはいったという。