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2022年7月7日
約70年の時を経て新車として蘇る、往年の名車Cタイプ|Jaguar
Jaguar C-TYPE Continuation|ジャガー Cタイプ コンティニュエーション
約70年の時を経て新車として蘇る、往年の名車Cタイプ
ジャガーのレストアやコンティニュエーションを手掛けるジャガー・クラシックは、往年の名車「Cタイプ」をオリジナルの仕様で再現した「C タイプ コンティニュエーション」の第1号を完成させるとともに車両テストも終え、デリバリーに向けての準備が完了したと発表した。
Text by YANAKA Tomomi
1台あたり3000時間をかけて手作業で製作
ジャガーの往年の名車として知られる「Cタイプ」。今回、限定モデルとして「Cタイプ コンティニュエーション」として製造を再開するにあたり、第1号車は、1952年6月に開催された総走行距離224マイル、50周のスポーツカーレース「ランス・グランプリ・ミーティング」で優勝を収めたオリジナルの「Cタイプ」からインスピレーションを得て、70年ぶりに復刻。当時の車両と同じパステルグリーンの塗装にスエードグリーンのレザーシートを組み合わせたものとなった。
このモデルは、ディスクブレーキを装備した最初の「Cタイプ」であり、ドライバーを務めたスターリング・モス卿が、当時開発中であった先駆的な技術を導入することをジャガーに強く提案したことで実現。ランスでの勝利に続き、ル・マン24時間耐久レースも制し、1950年代のスポーツカーレース界で、ジャガーの名を知らしめることになったモデルでもある。
「Cタイプ コンティニュエーション」は、1953年生の「ワークス Cタイプ」の仕様を基づき、ジャガーのレストアやコンティニュエーションを手掛けるジャガー・クラシック・ワークスが製作。オリジナルの設計図をもとに、先進のCADモデリングを使用しながらも、同じ製造方法と技術を用い、1台あたり3000時間をかけて手作業で仕上げられた。また、1952年にランスで勝利を収めた車両と同じダンロップディスクブレーキのセットアップや、1953年ル・マンで優勝を果たした車両の技術と仕様も再現されている。
エクステリアカラーは第1号車に採用したパステルグリーンをはじめ、ブリティッシュレーシンググリーン、パステルブルーを含む12種類のヘリテージカラーをラインアップ。インテリアカラーも8種類が用意されている、同車は現在、限定販売中で、ジャガー・クラシックのウェブサイトより、3Dビジュアライザーで再現できる。
また、日本市場における受注開始日および機種体系等は後日発表予定となっている。