村上春樹の短編小説にインスパイアされた秋冬コレクション|METAPHORE

村上春樹の短編小説にインスパイアされた秋冬コレクション|METAPHORE

TOKYOメンズブランド特集|METAPHORE「メタファー」2015-16年 秋冬コレクション村上春樹の短編小説にインスパイアされた秋冬コレクションデザイナーの川口大輔氏が、「村上春樹氏の短編小説集『TVピープル(ティービーピープル)』に収められている“我らの時代のフォークロア”に出てくる一説の文面からすべては始まっています」と語る、「METAPHORE(メタファー)」の秋冬コレクション。文学をどのように、スタイルとして表現するかの手法に注目したい。Text by KAJII Makoto (OPENERS)限定された輝かしさがある服──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?テーマは「The Folklore of Our Times」。村上春樹の短編小説『我らの時代のフォークロア─高度資本主義前史』に出てくる一文、「その時代には、確かに何か特別な物があった。そこにあったもの自体はとりたてて珍しいものではなかった。時代の回転が生じさせる熱や、そこにかかげられた...
ブランド初の秋冬コレクションは「FORMS」がテーマ|MN LAST

ブランド初の秋冬コレクションは「FORMS」がテーマ|MN LAST

TOKYOメンズブランド特集|MN LAST「エムエヌラスト」2015-16年 秋冬コレクションブランド初の秋冬コレクションは「FORMS」がテーマ蔵富俊介氏がデザインする「MN LAST(エムエヌラスト)」の2シーズン目、初の秋冬コレクションは、春夏のテーマ「MIND」からさらに踏み込んで「FORMS」がテーマ。独自のバランス感覚が、あたらしいメンズ服を提示する。9月中旬より、ウェブショップ「rumors(http://rumors.jp/)での取り扱いもスタートする予定だ。Text by KAJII Makoto (OPENERS)立体的なフォルムの構築を追求──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?テーマは「FORMS」。デコラティブな形で立体を表現するのではなく、いかにミニマムなデザインのなかで立体的なフォルムを構築していくかがテーマになっています。そのため、マスキュリン要素を軸として立体的なフォルムを組み込んでいくというバランス感を意識しています。──...
ニュートラルな観点から生まれる新ミックススタイル|Bernabeu

ニュートラルな観点から生まれる新ミックススタイル|Bernabeu

TOKYOメンズブランド特集|Bernabeu「ベルナベウ」2015-16年 秋冬コレクションニュートラルな観点から生まれる新ミックススタイル「Bernabeu(ベルナベウ)」デザイナーの片桐賢人氏が今シーズン掲げたテーマは、“Newtral(ニュートラル)”。テーマから生み出されるトレンドにとらわれない現代的なデイリーウェアの提案とは。Text by KAJII Makoto (OPENERS)あたらしい時代のリアリティのあるスタイル──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?今シーズンのテーマは“Newtral(ニュートラル)”。なにが正しいかではなく、自分なりの組み合わせで表現することが「あたらしい時代のリアリティのあるスタイル(=NEW)」であるという考えのもと、ジャンルやカテゴリー、トレンドにとらわれない“Newtral”な観点から洋服を捉え、その観点だからこそ生まれるさまざまな要素をブランドのフィルターを通して現代的に再構築したミックススタイルを“Ne...
“UN-GRANGE”をテーマにした最新コレクション|doublet

“UN-GRANGE”をテーマにした最新コレクション|doublet

TOKYOメンズブランド特集|doublet「ダブレット」2015-16年 秋冬コレクション“UN-GRANGE”というテーマから生まれた最新コレクションデザイナーの井野将之氏が、「今シーズンは、“汚れた”“薄汚い”という意味のグランジに、相反する“美しい”“上品”という要素を合わせた、ダーティかつ、きれいなアイデアのコレクションになっています」と語るブランド「doublet(ダブレット)」の秋冬コレクションに注目したい。Text by KAJII Makoto (OPENERS)ひとつのアイテムにきれいとダーティをあわせて表現──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?テーマは「UN-GRANGE」。グランジに否定の“UN”を付けた“グランジではない”というテーマです。たとえば、華美するための装飾技術の刺繍でダメージ感のある破れ柄の刺繍をしたり、キラキラするスパンコール刺繍で表現した「BEAUTIFUL」という文字が汚く崩れ落ちていたり、ベルベットという光沢のあ...
6年目のあらたなイントロが鳴り始める|TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.

6年目のあらたなイントロが鳴り始める|TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.

TOKYOメンズブランド特集|TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.「タカヒロミヤシタザソロイスト.」2015-16年 秋冬コレクションあらたなイントロが鳴り始める6年目のコレクションウエスタンコスチューム、エドワーディアン、ヴィクトリアン、バロック、テーラード、ワーク、ミリタリー……、タカヒロミヤシタザソロイスト.の洋服はデザイナー宮下貴裕氏自身が創造してきたものと、過去から存在するものを破壊し再構築することから生まれる。今シーズンのタカヒロミヤシタザソロイスト.は、破壊と再構築を繰り返し、物語を創造する最初のコードを鳴らす。まず、イントロに耳を澄ませてみよう。Text by KAJII Makoto (OPENERS)今シーズンは完全モノトーンのコレクション──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?「INTRO.」。イントロが鳴り始めることは、物語の始まりを想像させることを意味します。──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目し...
ツイードを纏ったVANSのスリッポンが誕生|SLOWGUN

ツイードを纏ったVANSのスリッポンが誕生|SLOWGUN

SLOWGUN|スロウガンイギリス、フランス、イタリアのテキスタイルメーカーの生地を使用通称“シャネルツイード”を纏ったVANSが誕生「SLOWGUN(スロウガン)」のデザイナー小林学氏が「30年近く世界の古着を見てきましたが結局のところ、一番アドレナリンが騒ぐのが1955年から71年までに作られたシャネルスーツのヴィンテージと対峙するとき」という思いから、ココ・シャネルがよく取り組んでいたテキスタイルメーカーをイギリス、フランス、イタリアより1社ずつ選んで生地供給を依頼。ユースカルチャーのアイコンである「VANS(ヴァンズ)」にのせて、小林氏のイメージ通りにつくり上げた。Text by KAJII Makoto (OPENERS)素材はすべて本物、一切妥協なし「普段から趣味で55年から71年に製造されたココ・シャネル本人監修によるシャネルスーツの研究をしています」という小林氏。フランスからは160年つづくテキスタイルメーカー「トゥルニエ」社を指名。リヨンに拠点を置くトゥルニエ社は...
ベーシックなのにあたらしい服|BLACK & BLUE

ベーシックなのにあたらしい服|BLACK & BLUE

TOKYOメンズブランド特集|BLACK & BLUE「ブラック アンド ブルー」2015-16年 秋冬コレクションより丁寧に作り込んだ、ベーシックなのにあたらしい服ブランド「BLACK & BLUE(ブラック アンド ブルー)」の根底にあるのは、自分が着たい服であり、作りたい服。デザイナー福原雅人氏自身が蒐集した古着のエッセンスを取り入れながら、パタンナーとしての理論と経験に基づき、クラシカルなディテールとモダンなカッティングを融合したデザインとスタイルを提案している。Text by KAJII Makoto (OPENERS)グレースケールのアイテムが充実──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?その時々にインスピレーションを受けたさまざまなものから、時代の空気感を捉えて、物作りに反映させているので、毎シーズン、テーマは設けていませんが、今季は、デザイン、素材、パターン、縫製、すべての要素にこだわり、これまで以上に丁寧につくり込みました。20...
計算されたフォルムが新鮮な着こなしを生む|SOPHNET.

計算されたフォルムが新鮮な着こなしを生む|SOPHNET.

TOKYOメンズブランド特集|SOPHNET.「ソフネット」2015-16年 秋冬コレクション計算されたフォルムがつくりだす新鮮な着こなし本格的なタクティカルジャケットをソフネット流の解釈でアレンジした「THE STRETCH TACTICAL MOUNTAIN PARKA」は、サープラスの名残をとどめたビッグシルエットがまさに旬のルック。フォルムにメリハリをつけてあたらしさを表現する最新コレクションに注目したい。Text by KAJII Makoto (OPENERS)モダナイズされた柄やパターンを取り入れて──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?ソフネットは柄やパターンでは継続する“カモフラージュ”と、印象的なネイティブパターンを採用している“インディゴ”にフォーカスしました。あらたなマウンテンパーカのようなビッグシルエットなどフォルムのあたらしさもあり、ボトムスはさらにデザインされたサルエルシルエットやリブパンツなども提案しています。ソフネットらしくベ...
90年代のストリート感を現代的に提案|uniform experiment

90年代のストリート感を現代的に提案|uniform experiment

TOKYOメンズブランド特集|uniform experiment「ユニフォーム・エクスペリメント」2015-16年 秋冬コレクション90年代のストリート感あふれる着こなしを提案デザイナー清永浩文氏と藤原ヒロシ氏がデザインを手がける「uniform experiment(ユニフォーム・エクスペリメント)」は、古き良きストリートカルチャーのテイストを現代的に表現。シックさと遊び心を兼ね備えた大人のための“上質なストリートウェア”というアプローチは、今季も目が離せない。Text by KAJII Makoto (OPENERS)フェイクレイヤードのモッズコートに注目──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?今シーズンは、90年代のストリート感あふれるシルエットや着こなしを現代的に提案。スタータイポグラフィーの象徴的なグラフィックやブランドロゴを連ねたテープ使いのディテール、インディゴを大人っぽくきれいめにスタイリングしています。──今シーズンのキールック(コーディネ...
スポーティでクリーンな秋冬のコーディネート|FLISTFIA

スポーティでクリーンな秋冬のコーディネート|FLISTFIA

TOKYOメンズブランド特集|FLISTFIA「フリストフィア」2015-16年 秋冬コレクションスポーティでクリーンな秋冬の着こなし「なにげなく購入したものを、つい毎朝、手にとってしまい、いつの間にか愛用しているようなプロダクトであり、長年着ている古着のような着用感と、素材感を引き立てるアイテムを提案」しているブランド「FLISTFIA(フリストフィア)」。今シーズンはついにフルレングスのパンツをリリースしたことで、初めて全身コーディネートの撮影となったのもトピックだ。Text by KAJII Makoto (OPENERS)全体のバランスや空気感を感じてほしい──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?毎シーズン、とくに大きなテーマは設けずに、そのときの気分で作っています。基本的に、自分自身で着用することによって、そのアイテムの魅力がにじみ出てくるようなクオリティと価格のバランスを重視したクリエーションを心がけています。──今シーズンのルック撮影でこだわった...
色の深みを感じる「Color and color」が秋冬のテーマ|ITTY-BITTY

色の深みを感じる「Color and color」が秋冬のテーマ|ITTY-BITTY

TOKYOメンズブランド特集|ITTY-BITTY「イッティビッティ」2015-16年 秋冬コレクション「Color and color」をテーマにした秋冬コレクションブランドテーマとして、“TIMELESS=時代性に左右されないモノ作り”を掲げる「ITTY-BITTY(イッティビッティ)」。デザイナーの米澤知世と宇田将城が手がける服は、普遍的なアイテムでのあたらしいバランス感覚のなかから、メンズ服のあらたな価値観を見出していく。Text by KAJII Makoto (OPENERS)少しだけ未来感のあるスタイルを提案──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?テーマは「Color and color」。今季は、単純な染めでは出来ないフラットな色出しに力を注ぎました。一見、ベタ染めに見えるくらいタテ糸とヨコ糸の色差を近づけたり、色差をぶつけ合い消して組織を作り、色に深みを与えています。──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?自...
ミニマルなスタイルを提案する「アンソロジー」がデビュー|ANTHOLOGIE

ミニマルなスタイルを提案する「アンソロジー」がデビュー|ANTHOLOGIE

TOKYOメンズブランド特集|ANTHOLOGIE「アンソロジー」2015-16年 秋冬コレクションミニマルなスタイルを提案するデビューコレクションデザイナーの小川圭司氏は、コム デ ギャルソンでショップスタッフ、営業職を経て独立。独学で服作りを学び、「ANTHOLOGIE(アンソロジー)」ブランドで今シーズンデビューを果たした。ユニフォームやワークウェアをルーツにもつワードローブを独自の感性で解釈したコレクションを、本人に解説してもらった。Text by KAJII Makoto (OPENERS)デビューコレクションのテーマは「INTO THE REDOCEAN」──2015-16年 秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?デビューコレクションのテーマは「INTO THE REDOCEAN」。船出となる最初のコレクションとして、自由に好きなスタイルで臨みました。──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?ミニマルなスタイルの提案です。しっかりした仕...
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS|ノンネイティブ、ベドウィン&ザ ハートブレイカーズとの別注アイテムをリリース

BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS|ノンネイティブ、ベドウィン&ザ ハートブレイカーズとの別注アイテムをリリース

BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS2013春、「ノンネイティブ」「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ」とコラボレーションBEAUTY&YOUTH別注アイテムをチェック!1984年にアメリカ合衆国で使われ出した“ヤング・アーバン・プロフェッショナルズ”という言葉。Young Urban(都市に住む・都市に慣れた)Professionals(職業に従事する・専門職)=「YAP(ヤップ)」に、接尾語「-ie(-ee)」を付けた造語「YUPPIE」をアイコンとしたスーツスタイルのクラシカル感に、都会的で洗練されたスポーティテイストをミックスしたスタイルを提案する、今シーズンのBEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS。シーズン立ち上がりの第一弾として、nonnative(ノンネイティブ)とBEDWIN & THE HEARTBREAKERS(ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ)の別注アイテムをリリースした。Text by KAJI...
BURNER|DisneyコラボレーションTシャツ5月下旬発売

BURNER|DisneyコラボレーションTシャツ5月下旬発売

BURNER|バーナー今シーズンは、Teeシャツ3色とZipパーカー2色を発売DisneyコラボレーションTシャツ発売今シーズンは、2006年公開の映画『007 Casino Royale』よりインスパイアされたコレクションを展開するメンズブランド「BURNER(バーナー)」から、毎回好評のDisneyキャラクターとのコラボアイテムが5月下旬に発売される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)誰もが知っているMICKEYデザインを使わないのがBURNER流これまで、「ティンカーベル」や「不思議の国のアリス」など数々のDisneyキャラクターとのコラボアイテムをリリースしてきたバーナーから、今シーズンは「MICKEY」コラボアイテムが完成。 © Disneyバーナーが注目したのはサイレントアニメ『PLANE CRAZY』で、これはMICKEYが正式にデビューした1928年公開の『蒸気船ウィリー』以前に制作されたもの。 今回のコラボでは、そのサイレントアニメ『PL...
BURNER|注目のドメスティックメンズブランド「バーナー」2013春夏コレクション

BURNER|注目のドメスティックメンズブランド「バーナー」2013春夏コレクション

BURNER|バーナー2013春夏コレクションのテーマは、「MARINE ROYALE」爽やかさと色気が共存するコレクションメンズブランド「BURNER(バーナー)」の2013春夏コレクションのルックブックが到着。OPENERSで紹介した“究極の無地T”も好調なブランドの最新コレクションを、デザイナーの畑中誉士雄氏が解説する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)地中海をイメージしたブルーのワントーンコーディネイトに注目!――2013春夏コレクションのテーマ/コンセプトは?「MARINE ROYALE」です。――テーマ/コンセプトについて教えてください。今シーズンは、2006年公開の映画『007 Casino Royale』よりインスパイアされたコレクションです。クルージングでのパーティシーンや、リゾートでのリラックスシーンをイメージしたふたつのマリンテイストをクローズアップ。王家・大がかり・大勢の意味をもつ“ROYALE”をイメージしたリッチ感をくわえながら...
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