MERCEDES-BENZ
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりが別々にガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。 製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。 こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役として常に時代の先頭を走り続けているのだ。
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Mercedes-Benz ESF2009|メルセデス・ベンツ ESF2009
Mercedes-Benz ESF2009|メルセデス・ベンツ ESF20092009年現在における究極の安全技術ダイムラーは、メルセデスベンツ S400ハイブリッドをベースに開発した「ESF2009」を発表した。文=ジラフおよそすべての最新安全装置を装備「ESF」とは安全実験車(Experimental Safety Vehicle)を意味する言葉であり、メルセデスではこの略であるESVをESFと呼称している。従って『ESF2009』というモデル名は、メルセデスベンツが2009年時点で考えることができる、最新安全技術のすべてを搭載したコンセプトカーのことを指しているのだ。今回発表された「ESF2009」には、瞬時に膨らむ最新のサイドインパクトビーム「プレセーフストラクチャー」や、フロントバンパーのセンサーが衝突を避けられないと判断した場合に、緊急ブレーキと同時にフロントアクスルとアンダーボディパネルの間のエアバッグが開き衝撃をやわらげる「ブレーキングバッグ」、道路上のセンサーから...
Mercedes-Benz SLS AMG|ジャーマン・スーパースポーツのEVバージョン
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMGジャーマン・スーパースポーツのEVバージョンメルセデスは、9月に発表が予定されている高性能スポーツカー「メルセデス・ベンツSLS AMG」に、電気自動車(EV)バージョンを開発していることを発表した。文=ジラフAMG製6.3リッターV8と遜色のないハイパフォーマンスこのSLS AMGのEVバージョン、詳細についてはまだあきらかにされていないが、4つのモーターをそれぞれホイール近くの車体側に搭載するという。インホイルモーターは、バネ下重量を抑えるためにあえては見送られたようだ。バッテリーにはリチウムイオン電池(電力量48kWh、電圧400V)が採用され、シートと床下のあいだのスペースに配置される。この4つのモーターから発揮される最高出力は392kW(533ps)。最大トルクでも880Nm(89.8kgm)を記録する。このスペックから予想される0-100km/h加速は、なんと4秒と言われている。ガソリンエンジ...
番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 前篇
TOYOTA PRIUS G Touring Mercedes-Benz E 350 BlueTEC AVANGARDEVolkswagen Golf TSI Trendline番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 前篇(1)今回の長期リポートは番外編。リポート2号車のプリウスと、3号車のE 350 ブルーテック アバンギャルド、そして直噴エンジンとダウンサイジング・コンセプトにより低燃費を実現した話題のフォルクスワーゲン ゴルフ TSI トレンドラインの3台を乗り比べました。目指すは新潟の荻ノ島。今なお茅葺きの住居が残る集落です。昔ながらの暮らしを残す荻ノ島へ、アプローチの異なる3台の最新エコカーで、いざ出発。文=オウプナーズ写真=荒川正幸今回のツアーはエコカーの三つ巴戦エコカーといっても、まったくちがうアプローチをしている3台。トヨタ プリウス(以下プリウス)は1997年のデビューから進化しつづけるハイブリッドカー、いっぽうヨーロッパでは熱効率がよく環境コンシャスである...
エコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える
Mercedes-Benz E 350 BlueTEC AVANGARDE|メルセデス・ベンツ E 350 ブルーテック アバンギャルドTOYOTA PRIUS G Touring|トヨタ・プリウス G ツーリングNISSAN LEAF X|日産 リーフ Xエコカー揃い踏み、3モデルの選び方を考える現在、OPENERS編集部にある長期リポート車はじつは、すべてエコカーと呼ばれるもの。しかし、ひと括りにエコカーと言っても得意な領域や使い勝手はまったくちがう。そこで、はじめて3台を集め、それぞれの特徴を考察した。Text by MATSUO DaiPhotos by ARAKAWA Masayuki街なかでしか乗らないならリーフで十分まず、最新の長期リポート車である日産リーフ。電気だけで走ることができる注目モデルだが、これまでのリポートでも記したとおり、電気を満充電にして120km程度の走行といったところだろう。そのさいに消費する電力は24kwhなので月に1,000km走行するのなら2...
Mercedes-Benz S400 Hybrid|メルセデス・ベンツ S400ハイブリッド(前編)
Mercedes-Benz S400 Hybrid|メルセデス・ベンツ S400ハイブリッド(前編)メルセデスの決意と自信のあらわれトヨタ・プリウスが18万台以上という空前のバックオーダーを記録するなど、ハイブリッドカーがますます注目をあつめる昨今。ドイツのプレミアムブランドからもハイブリッドのニューモデルがリリースされた。ドイツ本国で行われた試乗会より、気鋭の自動車ジャーナリスト、渡辺敏史が報告します。文=渡辺敏史写真=メルセデス・ベンツ日本レクサスLS600hとは逆の論法クルマにおける次世代の環境型パワートレーンの覇権争いは、相変わらず予断をまったく許さない状況にある。が、そのなかから若干ながら抜きんでた感があるのがガソリンエンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドシステムだ。日本ではホンダ・インサイトとトヨタ・プリウスの登場によって、完全に普及期に突入。更にプリウスは今回の新型で、充分に認知度を得たアメリカ市場に次いで、高速移動に重きを置くヨーロッパ市場での躍進を見据えた商...
Mercedes-Benz E Class|メルセデス・ベンツ Eクラス
Mercedes-Benz E Class|メルセデス・ベンツ Eクラス2つのブルーエフィシェンシィを追加ダイムラーは、メルセデス・ベンツ「Eクラス」のヨーロッパ仕様に新たな2つのエンジンの採用を発表した。ガソリン、ディーゼルエンジンに、それぞれ1種類ずつ、環境性能に優れる最新の直噴ユニットをラインナップする。文=ジラフ走りの良さと環境性能を両立まずガソリンエンジンには「E200CGIブルーエフィシェンシィ」が追加される。このエンジンは1796ccの直4ターボで、可変インテーク&排気カムシャフト付きの直噴システムが採用され、そのスペックは最高出力184ps、最大トルクで27.5kgmを発揮。動力性能においても、0-100km/h加速8.5秒、最高速232km/hを可能としているという。またこのハイパフォーマンスをもちながら、アイドリングストップ機能の採用などにより、燃費は欧州複合モードで13.89km/ℓ、CO2排出量でも169g/kmを記録。走りの良さと優れた環境性能を両立したエ...
Mercedes-Benz S400 Hybrid|メルセデス・ベンツ S400ハイブリッド(後編)
Mercedes-Benz S400 Hybrid|メルセデス・ベンツ S400ハイブリッド(後編)Sクラスの名に恥じないドライバビリティトヨタ・プリウスが18万台以上という空前のバックオーダーを記録するなど、ハイブリッドカーがますます注目をはつめる昨今。ドイツのプレミアムブランドからもハイブリッドのニューモデルがリリースされた。トヨタとは異なるシステムでデビューしたメルセデス・ベンツ S400ハイブリッドの真価とは?文=渡辺敏史写真=メルセデス・ベンツ日本スムーズなアイドリングストップと滑らかなエンジン始動実際にメルセデス・ベンツ S400ハイブリッドに試乗してまず驚かされたのは、スムーズなアイドリングストップと、そこからの極めて滑らかなエンジン始動だった。このノウハウに地味な蓄積がものをいうことは12年にわたるプリウスの進化をみても明らかであり、ましてや微細な振動も不快要素となるアッパークラスで高レベルのフィニッシュを果たしたメルセデスの技術力をまず垣間みる。S400ハイブリッ...
Mercedes-Benz E Class Coupe|14年ぶりに復活した優美なるクーペ
Mercedes-Benz E Class Coupe|メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ14年ぶりに復活した優美なるクーペメルセデス・ベンツ日本は、先にデビューしたメルセデス・ベンツ新型Eクラスのラインナップに、スポーティかつエレガントなスタイリングを特徴とする2ドアクーペモデルを追加発売した。写真=メルセデス・ベンツ日本大人4人がゆったりと過ごせる室内空間Eクラスとしては14年ぶりに復活した新型Eクラスクーペ。同車は今年5月にフルモデルチェンジを受けたEクラスセダンと共通する、メルセデスのさまざまな革新技術を用いた安全性、快適性、環境適合性を備えながら、メルセデスのクーペモデルにおいて伝統となっているエレガントなフォルムと、モダンで上質なインテリア、そしてスポーティな走行性能を融合させたプレミアム2ドアクーペである。エクステリアの最大の特徴は、メルセデスのクーペ伝統のピラーレスのサイドウインドウによる流麗なルーフラインだろう。また、Eクラスセダンと同様、1960年代のメルセデ...
Mercedes-Benz E Class Coupe|「E350 クーペ デジーノ エディション」発売
Mercedes-Benz E Class Coupe|メルセデス・ベンツ Eクラス クーペ限定仕様車「E350 クーペ デジーノ エディション」発売メルセデス・ベンツは、14年ぶりに復活した新型Eクラス クーペの発売を記念し、スペシャルモデルを制作。特別な内外装とサスペンションを採用した「E350 クーペ デジーノ エディション」を全国限定50台で発売した。写真=メルセデス・ベンツ日本特別仕様車は新型Eクラス クーペをベースに、快適性と俊敏性をさらに向上させる電子制御サスペンション「ダイナミックハンドリングパッケージ」を装備。「ダイナミックハンドリングパッケージ」には、あらゆる走行状況下でダンパーを細やかに制御しなめらかな乗り心地を実現する「電子制御式セレクティブダンピングシステム」や、よりクイックなギアチェンジとシャープなアクセルレスポンスに切り替えが可能な「SPORTスイッチ」、シャープなハンドリングをもたらす「スポーツパラメーターステアリング」が装備されている。内装は、通常...
Mercedes-Benz E Class Wagon|メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン
Mercedes-Benz E Class Wagon|メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン新型Eクラス第3のモデルダイムラーは、メルセデス・ベンツの主力モデル、新型Eクラスの新たなラインナップとしてワゴンを発表した。文=ジラフセダンに匹敵するハンドリングと乗り心地この新型「Eクラスワゴン」は1月にフルモデルチェンジを受けたEクラスセダンをベースとしたもの。ボディサイズは全長4895×全幅1854×全高1471mmで、ホイールベースは2854mm。この数値は、セダンよりも全長で27mm、全高で1mm大きなものとなる。もちろんフォルムはステーションワゴンのそれとなるが、テールランプなどはセダンと共通のイメージをもつデザインとなる。搭載されるエンジンはセダンと共通。ガソリンとディーゼルを合わせて10モデルが用意される。すべてのモデルは排ガス性能でユーロ5に適合、駆動方式は、一部モデルに4WDが設定されるが、基本はFRとなる。またリアサスペンションにはセルフレベリング機能が組み込まれ、積載...
Mercedes-Benz S HYBRID Long|メルセデスのハイブリッドカー、いよいよ発売
Mercedes-Benz S HYBRID Long|メルセデス・ベンツ Sクラス ハイブリッド ロングメルセデスのハイブリッドカー、いよいよ発売メルセデス・ベンツ日本は、フラッグシップモデル・Sクラスのマイナーチェンジモデルの導入にあわせて、ハイブリッドモデル「Sクラス HYBRID ロング」を追加し、9月3日に発売した。写真=メルセデス・ベンツ日本量産ハイブリッドカー初のリチウムイオンバッテリーメルセデス・ベンツ Sクラス HYBRID ロングは、輸入車としてははじめてとなるハイブリッドカーであると同時に、正規輸入車初のエコカー減税対象車でもある。エンジンは、3.5リッター6気筒ガソリンユニットで、同モデル専用に熱効率を改善する大幅な改良がほどこされている。このガソリンエンジンと組み合わされる新開発のハイブリッドシステムは、エンジンとトランスミッションのあいだに組み込まれた薄型の電気モーターと、量産ハイブリッドカー初となるリチウムイオンバッテリーなどで構成される。同システムは...
Mercedes-Benz BlueZero E-CELL PLUS|メルセデス・ベンツ ブルーゼロ Eセル プラス
Mercedes-Benz Blue Zero E-CELL PLUS|メルセデス・ベンツ ブルーゼロ Eセル プラスメルセデスがはなつプラグイン・ハイブリッドカーダイムラーは、フランクフルトショーにおいて、市販を視野に入れた新しいエコカーのプロトタイプ「BlueZero E-CELL PLUS」の出展を発表した。文=ジラフ1時間の充電で100km走行可能プラグインハイブリッドであるこのモデルは、AクラスやBクラスに使われるサンドイッチ式フロアをベースとし、メカニカルコンポーネンツはすべてフロア下、そしてエンジンルーム内に収められる。ここに収納されたリチウムイオン式バッテリーは、外部電力からの充電が可能で急速充電器を用いた場合、30分の充電で約50km、1時間の充電(フル充電)で約100km走行できるという。家庭用電源を利用する場合には、約6時間でフル充電が可能だ。発電用の1リッターエンジンを搭載しかしこの100kmという航続距離では、通常の使用には不十分であることも想定されるため...
Mercedes-Benz E63 AMG|AMGの最新モデル、発売開始
Mercedes-Benz E63 AMG|メルセデス・ベンツ E63 AMGAMGの最新モデル、発売開始メルセデス・ベンツ日本は、5月にデビューした新型Eクラスの高性能バージョン「メルセデス・ベンツ E63 AMG」の日本での販売を開始した。O-100km/h加速は4.5秒AMGならではの圧倒的なドライビングパフォーマンスと、Eクラスの快適性を高次元で融合させた高性能サルーンとメルセデスが謳う E63 AMG。その最大の特徴は、最高出力524psと最大トルク630Nmを発生するおなじみの6.3リッターV型8気筒ユニット。大パワーを活かして、1920kgの車体をスタートから100km/hまで4.5秒で加速させ、最高速度は250km/h(リミッター作動)を誇っている。 また、従来モデルより出力を10ps高めながらも、エンジン内部の摩擦低減や効率的なトランスミッションなどの採用により、従来モデル比で約9パーセントの燃費低減を実現している。 トランスミッションには、メルセデス十八番の7速...
Mercedes-Benz Vision S500 Plug-in HYBRID|ラグジュアリーサルーン初の3リッターカー
Mercedes-Benz Vision S500 Plug-in HYBRID|メルセデス・ベンツ ビジョン S500 プラグインハイブリッドラグジュアリーサルーン初の3リッターカーダイムラーはフランクフルトモーターショーにおいて、コンセプトカー「ヴィジョンS500プラグインハイブリッド」を公開する。驚異的な環境性能を実現ダイムラーは今年4月に、「S350」用の3.5リッターV6ガソリンエンジンに、ハイブリッドモジュール(小型モーターなど)を組み込み、アイドリングストップ機能や回生ブレーキを採用した「S400ハイブリッド」を発表したばかり。この「S400ハイブリッド」は欧州複合モード燃費12.7km/ℓ、CO2排出量186g/kmを達成していたが、今回フランクフルトモーターショーで公開予される「ヴィジョンS500プラグインハイブリッド」は、このS400ハイブリッドのシステムをベースとしながら、欧州複合モード燃費31.25km/ℓ、CO2排出量74g/kmという驚異的な環境性能を実...
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMG
Mercedes-Benz SLS AMG|メルセデス・ベンツ SLS AMG新世代のスーパースポーツ、いよいよお披露目ダイムラーは、メルセデス・ベンツの新型高級スポーツカー「SLS AMG」を、フランクフルトショーにおいて公開すると発表した。文=ジラフ0-100km/h加速で3.8秒、最高速は317km/hを記録メルセデス・ベンツ SLS AMGは、SLRマクラーレンの生産終了後にメルセデスのフラグシップモデルとして2010年初旬から、ヨーロッパでの販売が開始される予定だという。車両開発はメルセデスのAMG部門が担当。エンジンは専用のチューニングがほどこされた、6.3リッターV8を搭載。スペックは最高出力571ps、最大トルク66.3kgmを発揮。これにAMGスピードシフトDCT-7が組み合わされ、0-100km/h加速で3.8秒、最高速は317km/hを記録するというボディサイズは、全長4638×全幅1939×全高1262mm、ホイールベースは2680mm。ロングノーズでガルウ...