Mercedes-Benz E Class Wagon|メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン
CAR / NEWS
2015年4月14日

Mercedes-Benz E Class Wagon|メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン

Mercedes-Benz E Class Wagon|メルセデス・ベンツ Eクラスワゴン

新型Eクラス第3のモデル

ダイムラーは、メルセデス・ベンツの主力モデル、新型Eクラスの新たなラインナップとしてワゴンを発表した。

文=ジラフ

セダンに匹敵するハンドリングと乗り心地

この新型「Eクラスワゴン」は1月にフルモデルチェンジを受けたEクラスセダンをベースとしたもの。ボディサイズは全長4895×全幅1854×全高1471mmで、ホイールベースは2854mm。この数値は、セダンよりも全長で27mm、全高で1mm大きなものとなる。もちろんフォルムはステーションワゴンのそれとなるが、テールランプなどはセダンと共通のイメージをもつデザインとなる。

搭載されるエンジンはセダンと共通。ガソリンとディーゼルを合わせて10モデルが用意される。すべてのモデルは排ガス性能でユーロ5に適合、駆動方式は、一部モデルに4WDが設定されるが、基本はFRとなる。

またリアサスペンションにはセルフレベリング機能が組み込まれ、積載する荷物の重さに関係なく、つねに車高を一定に保つことが可能。さらにここにアダプティブダンピングシステムの「ダイレクトコントロール」を採用することによって、セダンに匹敵するハンドリング、乗り心地を実現した。

9月のフランクフルトモーターショウで正式発表

ラゲッジスペースの容量は、最大で1950リットル。使い勝手は先代からさらに進化し、簡単にリアシートが折り畳める「クイックホールド」機能、電動開閉式のリアゲートに連動して、トノカバーが自動で巻き取られる機能などを導入。さらにラゲッジスペースのフロア下には、サブトランクも用意されているという。

安全面においても、セダンと遜色のないハイレベルの仕上がり。9個も設置されたエアバッグをはじめ、ドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促す「アテンションアシスト」や車間距離を自動で調整するクルーズコントロールの「ディストロニックプラス」など、世界トップクラスのセーフティ機能を満載している。

この新型Eクラスワゴンは、9月のフランクフルトモーターショーでの発表が予定され、価格はドイツ本国では4万1947ユーロ(約575万円)から。デリバリーは11月21日に開始されるという。

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
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