Mercedes-Benz E Class|メルセデス・ベンツ Eクラス
Mercedes-Benz E Class|メルセデス・ベンツ Eクラス
2つのブルーエフィシェンシィを追加
ダイムラーは、メルセデス・ベンツ「Eクラス」のヨーロッパ仕様に新たな2つのエンジンの採用を発表した。ガソリン、ディーゼルエンジンに、それぞれ1種類ずつ、環境性能に優れる最新の直噴ユニットをラインナップする。
文=ジラフ
走りの良さと環境性能を両立
まずガソリンエンジンには「E200CGIブルーエフィシェンシィ」が追加される。このエンジンは1796ccの直4ターボで、可変インテーク&排気カムシャフト付きの直噴システムが採用され、そのスペックは最高出力184ps、最大トルクで27.5kgmを発揮。動力性能においても、0-100km/h加速8.5秒、最高速232km/hを可能としているという。
またこのハイパフォーマンスをもちながら、アイドリングストップ機能の採用などにより、燃費は欧州複合モードで13.89km/ℓ、CO2排出量でも169g/kmを記録。走りの良さと優れた環境性能を両立したエンジンに仕上がっている。
欧州は9月にデビュー
ディーゼルエンジンには「E200CDIブルーエフィシェンシィ」を投入。こちらの直噴2143cc直4ターボは、最新のコモンレールダイレクトインジェクションが採用され、最高出力136ps、最大トルクでも36.7kgmを発揮。そのパフォーマンスは、0-100km/h加速で10.2秒、最高速では210km/hを記録する。気になる環境性能についても、、欧州複合モード燃費で18.18 - 19.13km/ℓ、CO2排出量でも137 - 145g/kmとディーゼルエンジンならではの高水準を記録しているという。
どちらのモデルにもトランスミッションは6速のMTが採用され、9月にはヨーロッパでリリースが予定される。気になる価格は、ドイツ本国において、E200CGIブルーエフィシェンシィで3万9508ユーロ~(約527万円)、E200CDIブルーエフィシェンシィでは3万8734ユーロ~(約516万円)とアナウンスされている。
BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。
製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。
こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。