AUDI
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。 `しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。 1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、程なくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。
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North America International Auto Show 2015|デトロイトショー 2015デトロイトショー 2015から見るトレンド年のはじまりを告げる風物詩ともいえる、北米国際オートショー(NAIAS)、通称デトロイトモーターショーがことしも1月12日に開幕した。世界最大の自動車市場である北米地域に向け、おひざ元のフォード、GM、クライスラー勢をはじめ、各社の華やかな最新モデルたちが会場を盛り上げる。現地を訪れ各ブランドのブースを巡った小川フミオ氏が、ことしのデトロイトショーのトレンドを総括する。Text by OGAWA Fumioパワーへの回帰米デトロイトにおける2015年北米国際自動車ショー(デトロイトショー)の最大の特徴はなにか。このショーではずっと使われているコボセンターのジョー・ルイス・アリーナの会場をさっと歩いただけで、スポーツカー、高級輸入車、トラックばかりが眼につく。「まるでリーマンショック前の黄金の日々を思い出させる」とは「USAトゥデイ...
最新技術のヘッドライトを得たスポーツクワトロ|Audi
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次期TTのデザインを予告するコンセプトカー|Audi
Audi allroad shooting brake|アウディ オールロード シューティングブレーク次期TTのデザインを予告するコンセプトカーアウディはデトロイトモーターショーで、コンパクトなクロスオーバーコンセプトカー「オールロード シューティングブレーク」を発表した。2モーターを採用するハイブリッドシステムや、2ドアのクロスオーバーフォルムが目をひくが、じつはこのモデルは、次期「TT」のデザイン プロポーザルであるとの見方が強い。Text by SAKURAI Kenichiこれからのアウディデザインをしめすクロスオーバーコンセプトカー「オールロード シューティングブレーク」は、RVスポーツモデルのあたらしいデザイン提案であると同時に、アウディデザインのあたらしい方向性を示唆する重要なモデルである。ロードクリアランスをじゅうぶんに確保した高い車高や、2トーンに塗り分けられたボディの上下カラーリングなどでクロスオーバーとしてのニューモデルをイメージしがちだが、このモデルの各パー...
アウディ、A3セダンとS3セダンを発売開始|Audi
Audi A3 Sedan|アウディ A3 セダンAudi S3 Sedan|アウディ S3 セダンアウディ、「A3セダン」と「S3セダン」の発売開始アウディ ジャパンは2013年9月に日本へ導入されたハッチバック「A3 スポーツバック」をベースにした4ドアセダン、「A3セダン」およびそのスポーティバージョン「S3セダン」を発表。1月14日より発売を開始した。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)軽量コンパクトなアウディのあたらしいセダンアウディ ジャパンがあらたに導入した「A3 セダン」「S3セダン」は、その名前のとおり「A3」「A3 スポーツバック」をベースにクーペライクなルーフラインとトランクルームをあたえ、セダンとしたもの。2013年3月のニューヨークオートショーでワールドプレミア、夏より欧州にてデリバリーされており、2013年の東京モーターショーでS3 セダンが先行して展示されていたのも記憶にあたらしい。A3セダンのボディサイズは、全長4...
アウディA6にエントリーモデルを導入|Audi
Audi A6 2.0 TFSI│アウディ A6 2.0 TFSIAudi A6 Avant 2.0 TFSI│アウディ A6 アバント2.0 TFSIアウディA6にエントリーモデルを導入アウディ ジャパンは2月4日、「A6」のエントリーモデルとして、2リッター ターボエンジンを搭載した前輪駆動の「A6 2.0 TFSI」と「A6 アバント 2.0 TFSI」を設定し、販売を開始した。Text by YANAKA Tomomiエンジン オブ ザ イヤーに輝いたことのある2リッターターボエンジンを搭載2011年に日本に登場したアウディ「A6」。これまでに、スーパーチャージャー付きの3リッターV型6気筒を搭載した「A6 3.0 TFSI クワトロ」や、2.8リッターV型6気筒自然吸気エンジンの「A6 2.8FSIクワトロ」をはじめ、電気モーターとガソリンのハイブリッドモデル「A6 ハイブリッド」、さらに動力性能とラグジュアリーを高めた「S6」、サーキットも視野に入れたハイパフォーマンス...
アウディRSシリーズ20周年を記念するRS4アバント|Audi
Audi RS 4 Avant Nogaro|アウディ RS 4 アバント ノガロアウディRSシリーズ20周年記念モデルの登場アウディ RS 4アバント ノガロ発表アウディは、きたる3月に開催されるジュネーブ モーターショーで、「アウディ アバント RS2」の誕生20周年を記念したモデル、「アウディ RS 4 アバント ノガロ」を発表する。このモデルは、フランス南西部のサーキット、「ノガロ」の名を冠したスペシャルモデルで、RS2を彷彿とさせる数かずの装備を採用している。Text by SAKURAI Kenichi初代RS2へのオマージュいまから20年前、現代にまでつづくアウディのスポーティレンジ「RS」の第1号となるアウディ「アバント RS2」がデビューした。アウディ アバント RS2は、類い希なるパフォーマンスを有するダイナミックなキャラクターと、アバント(ステーションワゴン)がそなえる実用性をあわせせもった、それまでに無いカテゴリーのモデルとして誕生。開発には、かのポルシェが...
アウディ「S1」「S1スポーツバック」を発表|Audi
Audi S1|アウディS1Audi S1 Sportback|アウディ S1 スポーツバックアウディもっともコンパクトなSモデル、「S1」「S1スポーツバック」を発表アウディA.G.は、ラインナップ中もっともコンパクトな「A1」「A1スポーツバック」に、スポーティバージョン「S1」「S1スポーツバック」を設定した。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)2.0TFSIを搭載し231psを発揮アウディはコンパクトハッチバック「A1」およびその5ドア版「A1スポーツバック」に、よりスポーティな「S1」および「S1スポーツバック」を発表した。S1、S1スポーツバックのエンジンには、2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン、2.0TFSIを搭載。最高出力は170kW(231ps)、最大トルク370Nmを発揮し、0-100km/h加速はS1で5.8秒、S1スポーツバック5.9秒。最高速度はともに250km/hだ。リアアクスルに搭載する油圧式のマルチプレートクラ...
アウディ本気の「A3セダン」に試乗|Audi
Audi A3 Sedan 1.8 TFSI quattro|アウディ A3 セダン 1.8 TFSI クワトロAudi A3 Sedan 1.4 TFSI Cylinder On Demand|アウディ A3 セダン 1.4 TFSI CODちいさなボディにアウディの技術を凝縮アウディ本気の「A3セダン」に試乗アウディの「A3」ファミリーに、あらたにセダンモデルがくわわった。その名前のとおり、コンパクトハッチ「A3スポーツバック」をベースとするが、その外装パーツのほとんどがセダン専用設計とされる、じつに本気のモデルだ。アウディが2014年、日本市場へ最初に送り込む期待のニューモデルを、大谷達也氏が冬の北海道で試乗した。Text by OTANI TatsuyaPhotographs by ARAKAWA Masayukiうつくしいセダン先にきびしいことをいえば、Cセグメントのハッチバックをベースとするセダンでうつくしいスタイリングというものにあまり出会った記憶がない。もともとハッ...
「TT」と「Q3」一挙5車種の限定車を同時発売|Audi
Audi TT Coupe│アウディ TT クーペ Audi Q3│アウディ Q3TTとQ3から一挙5車種の限定車を同時発売アウディ ジャパンは、プレミアムコンパクトスポーツカー「TTクーペ」に4車種と、プレミアムコンパクトSUV「Q3」に1車種の限定車を設定。2月18日より販売を開始した。Text by YANAKA TomomiTT製造50万台を記念した「TTS」が日本上陸アウディ「TTクーペ」に、世界500台の限定車で日本では30台限定となる「TTSクーペ コンペティション」と「アルティメット シリーズ」3モデルが登場した。「TTSクーペ コンペティション」は、TTの製造50万台を記念して本国ドイツでは昨年夏に発売されたモデル。ベース車両は最高出力は、200kW(272ps)を発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速を5.3秒でこなす四輪駆動モデルの「TTS」。リアスポイラーや19インチアロイホイール、足下をマットのシルバーで装った固定ウィン...
アウディ カフェがリニューアルオープン|Audi
Audi Café produced by CITABRIA| アウディ カフェ プロデュース バイ サイタブリアアウディ カフェがリニューアルオープン東京・神宮前の「アウディ フォーラム東京」2階にあるアウディ カフェが、「Audi Café produced by CITABRIA」としてリニューアルオープン。心地良い空間として利用できる本格的なカフェへと生まれ変わった。Text by KUROMIYA Yuzu緑の中でのドライブがコンセプト「Audi Café produced by CITABRIA」は、ミシュラン星付きのフレンチレストラン「レフェルヴェソンス」や西麻布の隠れ家「サイタブリアバー」など、創造をテーマに洗練されたサービスを提供するCITABRIA(サイタブリア)と、技術による先進をブランドスローガンに掲げるアウディが共感し誕生した。店内の設計は、DESIGN STUDIO GLAM代表の斉藤力氏が担当。緑の中でのドライブシーンをコンセプトに、ショールームなら...
新型アウディA8、日本上陸|Audi
Audi A8|アウディ A8Audi S8|アウディ S8アウディのフラッグシップサルーン、新型A8とS8を国内発表アウディは3月13日、同社のフラグシップサルーン「A8」と、そのファミリーとなる「A8 L」「S8」の最新3モデルを国内で披露した。Text by AKIZUKI shinichiro(OPENERS)世界初のマトリックスLEDヘッドライトを採用アウディのモデルラインアップの頂点に立つ最上級セダンとして2010年にデビューした「A8」が、3年の時を経て今回マイナーチェンジを受けた。A8のコンセプトとなる“The Art of Progress(確信の美学)”は、新型でも引き継がれ、シングルフレームグリルはより彫刻的なデザインとなり、ボンネットのデザインも変更。左右それぞれに2本の線が描かれるなど、シンプルながらも、力強いボディラインを手に入れた。 Matrix LED Headlight Audi A8 L W12 quattro 新型のボディサイズは、全長5,1...
欧州縦断で体感するアウディRSモデルの真髄|Audi
Audi Land of quattro 2013 Alps tourスイスから南仏へアルプスを越えて欧州縦断で体感するアウディRSモデルの真髄アウディの数あるモデルラインナップのなかでも、とくにスポーティ性能を高めたモデルだけにあたえれらる「RS」。アウディは、サーキットやアウトバーンが活躍の場とおもわれがちなこのRSモデルで「Audi Land of quattro」と銘打った欧州縦断を敢行。幸運にもツアーに参加した大谷達也氏が、そのグランドツーリング性能をリポート。Text by OTANI TatsuyaアウディのRSとはなにか幾重にも連なる山々。その雄大な景色のなかを、細い九十九折りがどこまでも縫うようにしてつづいている。ここはヨーロッパ・アルプス。2,000メートル級のうつくしい山並みがヨーロッパを南北に分断する、古くからの交通の難所だ。個人的には、いつかここをパワフルなスポーティモデルでおもいっきり走ってみたいと願っていたが、ついにその夢がかなった。それも、この険しい...
東京オートサロン 2015 フォトインプレッション|TOKYO AUTO SALON 2015
TOKYO AUTO SALON 2015|東京オートサロン 2015東京オートサロン 2015 フォトインプレッション国内外の自動車メーカー、パーツメーカーが集う世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2015」が、今年も1月9日(金)から11日(日)の3日間、千葉県・幕張メッセで開催された。33回目の開催を迎えた今年はメルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ勢をはじめ、ルノー、クライスラー、ロータス、そしてレクサスも出展。その模様を写真とともにお届けする。Photographs by ARAKAWA Masayuki東京オートサロン 2015 フォトインプレッション 1東京オートサロン 2015 フォトインプレッション 2東京オートサロン 2015 フォトインプレッション 3東京オートサロン 2015 フォトインプレッション 4東京オートサロン 2015 フォトインプレッション 5
アウディSUV初のSモデル、SQ5を試乗|Audi
Audi SQ5|アウディ SQ5価格差では測れない大きなちがいアウディSUV初のSモデル、SQ5を試乗アウディのSUVラインナップ、Qモデル初のSモデルとなった「SQ5」を試乗した。ドライブしたのは2012年に登場したディーゼルエンジンモデル「SQ5 TDI」ではなく、2013年のデトロイトモーターショーでデビューを飾り、国内導入が決まったガソリン仕様。Sの称号を手に入れたこのSQ5は、ベースモデルの「Q5」とどう違うのか。価格差76万円に秘められたアウディの味付けの妙を、ジャーナリスト渡辺敏史が味わう。Text by WATANABE ToshifumiPhotographs by MOCHIZUKI Hirohikoシャシーのセットアップの差寿司屋の握りに並中上があるように、クルマにもグレードという松竹梅がある。さて問題は、どれを選ぼうかという話だ。板さん的には上の方を食べてもらいたいだろうが、そこは客商売。顔色や懐具合を伺いながらお勧めを決めるだろう。クルマとてそこはおなじ...
アウディのコンパクトSUVコンセプト|Audi
Audi|アウディアウディのコンパクトSUVコンセプトアウディAGは、北京モーターショーで発表する、コンセプトカーのスケッチを公開した。 Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)新型TTの意匠をまとったSUV19日からはじまる北京モーターショーにおいて、アウディはあたらしいSUVを発表する。今回公開されたのは、その内外装のスケッチのみ。そのデザインは、薄いガラスエリアやリアまわりの処理に新型「TT」のスポーティな意匠を随所にとりいれつつ、高い車高とブラックのパンバーでSUVらしいマッシブさも表現するクロスオーバーモデル。シングルフレームグリルが、通常の六角形ではなく八角形になっているのは、末広がりの「八」に重きをおく開催地に配慮してのことか。今年のデトロイトモーターショーで発表された「オールロード シューティンブ ブレーク」と同様、両側に給油口らしきものが意匠されており、そのパワートレーンはプラグインハイブリッドの可能性も考えられる。また、4シーター...