ミラノサローネ
「ミラノサローネ」に関する記事
2010 ミラノサローネ 最新リポート|nendo
nendo|ネンド特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2010ミラノサローネで個展 「chair garden」 を開催4月14日から19日まで、ミラノで開催されたミラノサローネ期間中に、サローネ8年目の参加となるnendoは、ミラノ市内にある中庭のあるギャラリー“Galleria Antonia Jannone”にて個展「chair garden」を開催した。Photo by Masayuki HayashiPhoto by Takumi Ota「生成される家具」をイメージした空間インスタレーションミラノ市内のギャラリー“Galleria Antonia Jannone”で開催されたnendoの個展「chair garden」。スツールに背もたれが生えてチェアになる。アームが生えてアームチェアに、ヨコに伸びてベンチに、タテに伸びてラウンジチェアに、さらに拡大してベッドになる――。家具の“成長過程”に応じて機能も変化していくと仮定すると、あらたな糸口を思い描くことができるのかもしれ...
2010 ミラノサローネ 最新リポート|川合将人のミラノサローネそぞろ歩き(3)
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2010川合将人のミラノサローネそぞろ歩き(3)ミラノサローネ2010を振り返ってインテリアジャーナリスト&スタイリストの川合将人が、独断と偏見を多分に折り込んでお届けしているミラノサローネ・レポート。最終回は、活躍の目立った作家性の強いデザイナーたちの作品や、強烈な存在感を発揮したイタリアの巨匠らによる仕事を中心に、記憶に残った印象深い展示などを紹介する。写真・文=川合将人あらたなイベント「VENTURA LAMBRATE」毎年、圧倒的な数の新製品の発表がおこなわれるサローネ。家具の見本市という基本路線は変わらずとも、特別な企画展を見ることができ、デザイナーたちのさまざまなアウトプットの手法を体感できるなど、その年ごとの変化を肌で感じられるのは魅力である。今年はあたらしいイベントが開催されていたのだが、内容も充実していて非常に勉強になった。ミラノ市内の中心から少し外れた、Lambrateという駅を最寄りとする地区でおこなわれた「VENTURA ...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|MOLESKINE
MOLESKINE|モレスキン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011ジュリオ・イアケッティによる新コレクション「MOLESKINE(モレスキン)」より、Writing、Traveling、Readingの3つのコンセプトで構成される新コレクションが、4月のミラノサローネと5月にニューヨークで開催されるICFF(International Contemporary Furniture Fair)で発表される。Text by OPENERSPhoto by MOLESKINEジュリオ・イアケッティによるスケッチを公開モレスキンが提唱する“ノマド・ライフスタイル”は、オフィスや家など場所にしばられることなく自由に仕事をするノマド(遊牧民)&ワーキングのサポートがテーマ。モレスキンでは実際に、ノートブックのページがセットになっているiPhone3G/3GSのスマートフォンカバーとiPadのタブレットカバーを発売し、紙、電話、インターネットを同時に使いこなす“ポータブル・ワークステーシ...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|ミラノサローネ期間中に東日本大震災チャリティイベント開催
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011母国の辛い経験に胸を痛めた、ミラノ在住の日本人有志が発起人ミラノサローネ期間中にチャリティイベントを開催ミラノサローネの期間中4月15日(金)から17日(日)の3日間、ミラノ市内の『Spazio Corso Como 9』にて、ミラノ在住の日本人有志が発起人となり立ち上げられた「Charity Box EMERGENCY PROJECT FOR JAPAN」(非営利団体 リゾラ・デッラ・スペランツァ 主催、在ミラノ日本国総領事館 後援)による被災地支援のためのデザインイベントが開催される。Text by OPENERS作品展と募金活動をリンクさせたエキシビション日本の東北地方に甚大な被害を及ぼした東日本大震災。「遠く離れた故郷のためになにかをしたい」と立ち上げた「Charity Box EMERGENCY PROJECT FOR JAPAN」による被災地支援イベントは、日本の被災地に心を寄せる、国際的に活躍する日本人デザイナーと外国人デザ...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|nendo
nendo|ネンド特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011注目の新作は“透明な木”のテーブルデザインオフィスnendoは、ミラノサローネ期間中に、ミラノ市内にあるギャラリー『Galleria Antonia Jannone』にて個展を開催し、新作テーブル「transparent table」など新作4点を発表する。Photo by Masayuki Hayashi個展以外にも新作発表や、展示会場デザインなども担当個展「textured transparencies」は、透明と不透明の狭間に存在するグラデーション状の「半透明」の存在や、透明度のちがいから生まれる「微差」を探求した家具のコレクション。透明性を帯びながらも、それぞれ特徴の異なる素材を用いることによって、あたらしい機能性や視覚効果の可能性を感じさせてくれる。木目のついた型を使って透明アクリルを成型し、張り合わせていくことで生まれた“透明な木”のテーブル「transparent table」は、木口も忠実に再現され、エッ...
TOSHIBA|TOSHIBA Milano Salone 2011<光・時・場>レポート
東芝|TOSHIBAアーティストのクリエイティビティと東芝のあかりへの思いが集結した空間LEDの情緒的表現の可能性に挑戦2009年「Overture」、2010年「Lucèste」、そして今年で3度目の出展は、「Luce Tempo Luogo <光・時・場>」。ミラノで開催中のデザインの祭典ミラノサローネで、11日、東芝のインスタレーションがはじまった。プレスプレビューのこの日は、イタリア、日本をはじめ世界各国から多数のメディア関係者が訪れ、「美しさに感動した」、「ファンタスティック!」、「モルト・ベッラ(すばらしい!)」という言葉がそこここから聞こえる大好評のプレビューとなった。Text by OPENERSPhoto by TOSHIBALED照明器具を使用した光のインスタレーション3年連続3年目の出展となる今年、会場クリエイションを担当したのは、ダン・ドレル(イタリア)、リナ・ゴットメ(レバノン)、田根 剛(日本)の多国籍の3名を中心とし、パリを拠点に世界各地を舞台に活動す...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|CANON
CANON|キヤノン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011光の表情が空間に溶け込む映像体験2008年から3年間にわたって“あたらしい感性の世界”を意味する「NEOREAL(ネオリアル)」をテーマに出展しているキヤノン。ミラノサローネ50周年の今年は、さらにあらたな可能性を追求した「NEOREAL WONDER(ネオリアル ワンダー)」をテーマに、軽やかさと革新性が共存する映像表現の世界を創造している。Photo by Daisuke Ohki糸でつくられた立体的なスクリーンが描き出す、光の循環今年のキヤノン ミラノサローネ展覧会「NEOREAL WONDER」は、キヤノンの映像分野における総合力を背景に、メイン空間を手がけるトラフ建築設計事務所と、ビジュアルデザインスタジオWOW(ワウ)が手がける映像のコラボレーションにより、これまで体験したことのない映像空間が完成した。空間テーマ「Light Loom(光の織機)」から生まれたメイン空間には、無数の水糸(幅0.5mm、長さ1...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|KARIMOKU NEW STANDARD
KARIMOKU NEW STANDARD|カリモク ニュー スタンダード特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011写真家 鈴木 心がとらえた“日常”今年で2度目の出展となる「KARIMOKU NEW STANDARD(カリモク ニュー スタンダード)」。今年は「日常に存在するモノの価値とはなにか?」をテーマとし、日常に寄り添う家具をつくりつづけるカリモク ニュー スタンダードと、日常を撮りつづける写真家 鈴木 心氏がコラボレーションを試みた。Text by OPENERS感性を刺激するあたらしいかたちの家具のエキシビションミラノ市内のコンテンポラリーアート・ギャラリー「SUZY SHAMMAH」を会場に、何十倍にも拡大された雑草、愛猫が爪を研いだソファの角、街中でふと目にするおかしな光景、窓の水滴、友人、家族……カリモク ニュー スタンダードの2011年の新作プロトタイプと、2010年のコレクションを取り囲むように壁面に展示された大小さまざまな写真。日に数百枚におよぶ写真を自ら...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|川合将人のミラノサローネそぞろ歩き 前編
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011川合将人のミラノサローネそぞろ歩き 前編ミラノを舞台に家具やインテリア製品の新作が一挙に発表される、世界最大の家具見本市「ミラノサローネ」。インテリアスタイリスト&ジャーナリストとして活躍する川合将人が前後編の2部構成に分け、2011年のサローネで体感したことを、昨年に引きつづき独断と偏見を多分に織り交ぜながらリポートします。写真・文=川合将人テキスタイルに焦点をあてた展示が目白押しまずは全体的な感想としてすぐに頭に浮かぶのが、椅子やソファの張り地、ラグやブランケットといったテキスタイルに特性をもたせたものだ。「TALKING TAXTILES」と題したリー・エデルコートのキュレーションによるエキシビジョンが開催されていたこともあるが、家具に使用されるテキスタイルの見本を壁面にずらりと並べて見せるブランドが、とにかく多かった。TALKING TAXTILES テキスタイルを使った革新的なデザインを集めた企画展。手前はブラジルのロドリゴ・ア...
2011 ミラノサローネ 最新リポート|川合将人のミラノサローネそぞろ歩き 後編
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2011川合将人のミラノサローネそぞろ歩き 後編インテリアスタイリスト&ジャーナリストとして活躍する川合将人がお届けしている、ミラノサローネ・レポート。後編となる今回は、今年特に内容が充実していたオランダのデザイン学校 DESIGN ACADEMY EINDHOVENの卒業生による展示を中心に、強く印象に残ったブランドやデザイナーの仕事をまとめて紹介する(前編はこちら)。写真・文=川合将人とくに目をひいた、オランダの「DESIGN ACADEMY EINDHOVEN」50周年という記念すべき年を迎えた本年のサローネも、約1週間の期間中に例年どおり数多くの展示が開催された。<エルメス>から家具を発表したエンツォ・マーリや、<メリタリア>で好き放題なデザインを発表しつづけるガエターノ・ペッシェなど、いわゆるイタリアの巨匠系も健在ではあったが、振り返ってみて一番強く記憶に残ったのが、市内の会場でおこなわれた「THIS WAY」と題されたDESIGN A...
2012 ミラノサローネ 最新リポート|Canon
Canon|キヤノン特集|ミラノサローネ国際家具見本市 20125年目のテーマは「NEOREAL IN THE FOREST」キヤノンは、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典「ミラノサローネ」に5年連続で出展する。開催期間は4月17日(火)から22日(日)で、今年も、日本を代表する気鋭のクリエイターがキヤノン製品を使用して、あらたな映像表現の可能性に挑む。Text by KAJII Makoto (OPENERS)“森”をテーマに、中村竜治、ミントデザインズ、志村信裕が挑むキヤノンの技術や製品に、デザインの発想力や表現力をくわえることで生まれてくる、あらたなDigital Imagingの世界へ――昨年は、「NEOREAL WONDER」というテーマで、期間中7万人に近い来場者を記録したキヤノン。51回目を迎える今年のミラノサローネでは、「NEOREAL IN THE FOREST(ネオリアル・イン・ザ・フォレスト)」というテーマを掲げる。今回は、“森”をテーマ...
LIXIL|住生活を一変させる可能性を秘めた“泡”!
LIXIL|リクシル住生活を一変させる可能性を秘めた“泡”!昨年の国際家具見本市ミラノサローネで、ある“泡”が話題になった。住宅設備機器・建材の総合メーカー、LIXILが開発したもので、その泡によって日本発のあたらしい入浴スタイルを提案したという。今年のミラノサローネではさらなる泡の「愉楽」を発見し、あたらしい技術や着想による未来の「暮らしのかたち」を披露する。Text by SUGIURA Shu(OPENERS)きめ細かい泡が、バスルームとリビングの境界をなくす!?LIXILが新開発した専用の泡入浴液と、水と空気をコントロールして泡を起こす独自の技術によって実現した、直径100~数100ミクロンというきめ細かい泡。そのベルベット・フォームとも称される豊潤な泡につつまれてすごす時間は、これまでにないくらい心豊かで上質な世界観を心と体にもたらしてくれる。 コンセプトバス ベルベットのような肌触りの”泡” そのきめ細い泡には、もうひとつ大きなメリットがある。クリーミーな泡が湯船...
2012 ミラノサローネ 最新リポート|nendo
nendo|ネンド特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2012ミラノサローネで新作発表4月17日(火)から22日(日)まで開催されるミラノサローネで、デザインスタジオnendoは、ビスコンティ宮殿やSuperstudioなど市内3ヵ所で個展を開催。さらに、イタリアBisazza社からバスルームコレクションを発表し、会場デザインも手がける。Text by KAJII Makoto (OPENERS)「trial & error」は、5つの家具コレクションを同時に展示nendo主宰の佐藤オオキ氏は、「nendoがクライアントワークとは別に、日々社内でおこなっている構造的、素材的、あるいは視覚的な実験は、ギャラリーという環境によって具現化され、その後のプロジェクトに反映されていきます。イスのために考えられたアイディアが空間デザインに応用されたり、逆に小さなオブジェクトに凝縮されるなど、その進化の仕方もじつにさまざま。この“基礎研究”とも呼べる継続的な活動内容をまとめて見せることで...
2012 ミラノサローネ 最新リポート|PASSION ON PROJECT
PASSION ON PROJECT特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2012ひとにとっての光を、LEDを用いて表現今年1月にテレビ番組「ソロモン流」に出演し、初の著書『1000%の建築~僕は勘違いしながら生きてきた~』も発売4日目で増刷が決定するなど、注目を集める建築家 谷尻 誠氏。彼を中心に結成したクリエイターユニット“PASSION ON PROJECT”が、ミラノサローネの期間中、「Touch to turn light into delight」(喜びを歓びに変える行為)をテーマにインスタレーション展示をおこなう。Text by KAJII Makoto (OPENERS)“成長する作品”と呼ぶにふさわしい、参加型インスタレーション建築家 谷尻 誠氏、照明デザイナー 岡安 泉氏、プロデューサー 笹生八穂子氏によるユニット“PASSION ON PROJECT”が出展するのは、日本人が2011年の“逆境”をきっかけに体験した、「灯りのあり方」、「ひととのコミュニケーション...
2012 ミラノサローネ 最新リポート|KARIMOKU NEW STANDARD
KARIMOKU NEW STANDARD|カリモク ニュー スタンダード特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2012KARIMOKU NEW STANDARD、3度目のミラノKARIMOKU NEW STANDARDは、創業70余年の歴史を誇るカリモク家具のなかで、もっとも革新性に満ちたブランド。長い歴史で培った技術と、国内外の気鋭デザイナーたちのアイデアを結集して2009年にブランドをスタートした。2010年にはミラノサローネで世界に向けてお披露目、今年は3組のデザイナーがあらたにくわわり、3度目のサローネ出展となる。現地を訪れたアタッシェ・ド・プレス デイリープレスの竹形尚子さんがリポートする。Text by TAKEGATA Naoko (DAILY PRESS)Photographs by OTA Takumi3年目、とても良い波が起こっています「日常との共存」――日常の暮らしのなかに、いかに溶け込む家具をつくることができるか? 普遍性、日常性というものに注目をし、日々の...