BMW 335iクーペ| ビーエムダブリュー|第2回 (後編)|「ドライバーが感じるレスポンスの速さ」

BMW 335iクーペ| ビーエムダブリュー|第2回 (後編)|「ドライバーが感じるレスポンスの速さ」

第1回:BMW 335iクーペ(前編)「ドライバーが感じるレスポンスの速さ」いきなりチェロから始まった連載、2回目でようやく本題に。試弾しただけで「ワッ、すげェ!」と思わせるチェロに相通ずる、「335iクーペ」の魅力とは……。文=下野康史文=BMW335iクーペの心臓、306馬力を発生する直噴3リッター直6ツインターボ。写真下側、波打つエグゾーストパイプに埋もれるかたちで小型ターボ・チャージャーが備わる。大型1基ではなく、小さなターボを2基とすることで、レスポンスのよさを追求した。実用的で、速い「BMW 335iクーペ」は、まれにみる“速いクルマ”である。フル加速すると、静止状態から100km/hまで、わずか5.7秒で到達する。2ドアクーペでありながら、大人4人がちゃんと座れる。しかも、リアシートを倒してトランクと貫通させれば、前輪を外したロードレーサー(自転車)が1台積めるほどの実用性をもちながら、「ポルシェ・ケイマンS」並みの駿足を誇るのである。だが、ここで言う速さとは、単にそ...
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ジュネーブモーターショーの現場から:アウディ篇|Audi

ジュネーブモーターショーの現場から:アウディ篇|Audi

Audi|アウディGeneva International Motor Show 2015ジュネーブモーターショーの現場から:アウディ篇フルモデルチェンジとなった新型「R8」を中心に、「R8 e-tron」「Q7 e-tron クワトロ」、そして「プロローグ アヴァント」と、今後の展開を期待させる内容で幕を開けたアウディのジュネーブモーターショー。現地取材をおこなった大谷達也氏が、ショー会場からレポートする。Text by OTANI Tatsuya新型R8で幕を開けたアウディアウディのメインステージを飾ったのは3台の新型「R8」だった。2007年のデビューから8年が経過してようやく2世代目に生まれ変わったR8は、ボディやパワートレーンなどをおなじグループのランボルギーニ「ウラカン」と共用しているものの、いかにもアウディらしいスタイリングや幅広いモデル展開でランボルギーニとの差別化を図っている。まず印象に残るのがそのエッジの利いたエクステリアデザインだ。ウラカンにもシャープな部分は...
ジュネーブモーターショーの現場から:ポルシェ篇|Porsche

ジュネーブモーターショーの現場から:ポルシェ篇|Porsche

Porsche|ポルシェGeneva International Motor Show 2015ジュネーブモーターショーの現場から:ポルシェ篇ジュネーブショーでポルシェのあたらしいハイパフォーマンスモデル、「911 GT3 RS」と「ケイマン GT4」の2台が披露された。サーキットと公道いずれも走ることのできる最強のラインナップが登場した。現地取材をおこなった大谷達也氏が、ショー会場からレポートする。Text by OTANI Tatsuyaポルシェ、ハイパフォーマンスモデル2種を公開あたらしいハイパフォーマンスモデルをここジュネーブモーターショーで公開するのがある種の恒例行事となっているポルシェは、「911 GT3 RS」と「ケイマン GT4」の2台がスタンドを飾った。サーキット走行でその最良の一面を見せるチューニングと、日常的な使用にも耐えうる快適性を備えている点は、この2台に共通する特色。このうち、「911」のNAモデルとして最高のパフォーマンスを誇る「911 GT3」の性能...
新型CクラスにAMG入門モデル「C 450」を追加|Mercedes-Benz

新型CクラスにAMG入門モデル「C 450」を追加|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C 450 AMG 4MATICメルセデス・ベンツ C 450 AMG 4マチックCクラス以上、AMG未満新型CクラスにAMG入門モデル「C 450」を追加メルセデス・ベンツは、ジュネーブ モーターショーでW205型「Cクラス」ベースの追加モデル「C 450 AMG 4マチック」と発表した。このモデルは、最高出力510ps(375kW)、最大トルク700Nm(71.4kgm)を発揮する「メルセデスAMG GT」譲りの新型V8ツインターボを搭載するメルセデスAMGの「C 63 AMG」と通常モデルのちょうど中間となるラインナップになる。Text by SAKURAI Kenichi「AMGスポーツ」というあたらしいポジションメルセデスは現在、ブランドとブランド名称の再構築をおこなっている。これはモデルレンジをキャラクター別に整理統合するというもので、「メルセデス」のブランド名の次に、通常モデルを示す「ベンツ」、高性能モデルを示す「AMG」、ラグジュアリーモ...
Volkswagen Golf Cabriolet|10年ぶりのカブリオレ

Volkswagen Golf Cabriolet|10年ぶりのカブリオレ

Volkswagen Golf Cabriolet|フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ10年ぶりのカブリオレフォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、ゴルフのあらたなる派生車種として、10年ぶりに復活した幌タイプのオープンボディをもつ“ゴルフカブリオレ”を追加し、10月1日に発売すると発表した。文=松尾 大よりスポーティになったデザイン遠くビートルの時代からフォルクスワーゲンにとって、オープンモデルは重要な位置づけにあった。ビートルの後継たるゴルフもゴルフIをベースに1979年に登場、ベースのゴルフが2世代目となっても「クラシック」の名で販売され、全世界で約39万台が販売された、オープンカーとしては大ヒットした一台だ。その後、1993年にはゴルフIIIをベースとした2世代目が登場。1997年には、2世代目を改良し、ゴルフIVのデザインエッセンスを取り入れた3世代目が発売された。初代からの累計で68万台以上を販売、日本でも人気を博したものの、2002 年をもってその販売を終えてい...
3台の4ドアスペシャリティを大比較試乗

3台の4ドアスペシャリティを大比較試乗

Audi A7|アウディ A7Mercedes-Benz CLS 350 BlueEFFICIENCY|メルセデス・ベンツ CLS 350 ブルーエフィシエンシーMercedes-Benz CLS 63 AMG|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMG3台の4ドアスペシャリティを大比較(1)いわゆる4ドアクーペブームの火つけ役となったと言っても過言ではない「メルセデス・ベンツ CLSクラス」の初代が誕生したのが2005年。2011年2月には2代目、5月にはCLSと直接のライバルと目されるアウディ A7 スポーツバックが日本上陸を果たした。先日、この3台のテストドライブをおこない、当日ドライバーを務めてくれた渡辺敏史氏によるインカーレポートムービーをお伝えしたが、今回はその本編。各モデルの真価とは如何なるものなのだろうか? ぜひムービーとともに参考にしていただきたい。文=渡辺敏史写真=荒川正幸インカーレポートムービーはコチラ!実用性、正装感、走りを融合させた3台Eセグメントはそもそも...
Volkswagen The Beetle 2.0 TSI|フォルクスワーゲン ザ ビートル 2.0 TSI 試乗

Volkswagen The Beetle 2.0 TSI|フォルクスワーゲン ザ ビートル 2.0 TSI 試乗

Volkswagen The Beetle 2.0 TSI|フォルクスワーゲン ザ ビートル 2.0 TSI注目の3代目ビートルに試乗!(1)フォルクスワーゲンは2011年7月、「The Beetle」と名づけたニュービートルの後継モデルを欧州で発売した。スポーティさが強調された新型にベルリンにて試乗。日本での発売は来春予定。青木禎之氏による国内試乗記はこちら文=小川フミオ原点回帰のすえ、完成したあたらしいオリジナル「iPhoneやライカM9をもう一度デザインしなおすとしたら? その明確なこたえがここにあります」とフォルクスワーゲンが自信満々に語る新型。フォルクスワーゲンのデザインダイレクター ワルター・デ・シルバの言葉に「あらたなオリジナルをつくる」とあるように、原点回帰してコンセプトメーキングしたのが特徴、とされる。ザ ビートルのプラットフォームは現行のゴルフと共用。開発チームの仕事は、ニュービートルにあったオモチャっぽさを排し、スタイリングでも操縦性でも、現代の第一線で通用す...
Volkswagen Golf│フォルクスワーゲン ゴルフ プレミアムエディション誕生

Volkswagen Golf│フォルクスワーゲン ゴルフ プレミアムエディション誕生

Volkswagen Golf│フォルクスワーゲン ゴルフ2グレードに装備充実のプレミアムエディションフォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「ゴルフ」のエントリーグレード「TSIトレンドライン」と再量販グレード「TSIコンフォートライン」の装備を充実させ、あらたに「プレミアムエディション」の名を冠して、8月3日(水)から販売すると発表した。文=谷中朋美「TSIトレンドライン プレミアムエディション」では燃費が向上ダウンサイジングされた直噴エンジンと、ターボチャージャーの組み合わせにより環境性能と走りの質感を高めるという現在のヨーロッパ車のトレンドをつくり上げたゴルフ。主力モデルの2グレードの装備を充実させ、あらたに「TSIトレンドライン プレミアムエディション」「TSIコンフォートライン プレミアムエディション」として登場した。1.2リッターエンジンを搭載したエントリーグレードの「TSIトレンドライン プレミアムエディション」では、パワートレインを小変更。最大トルクの回転数のレ...
Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート北米市場に“パサート”という名で登場フォルクスワーゲンは、これまで「NMS(New Midsize Sedan)」という匿名でティーザーを出していた北米専売モデルをデトロイトモーターショーで公開。そしてあらためて同車に「パサート」という名前をもちいることを発表した。文=松尾 大あたらしい工場から生まれる重要なモデルこの“NMS”ことパサートは、昨年7代目へとモデルチェンジしたB7型パサート(欧州で販売されるモデル)とはことなったものである。大きく変更された点は3つ。・4ドアセダンのみでワゴンボディは販売されない。・ボディサイズが拡大されている。・アメリカ国内で生産されるモデルであるということだ。生産拠点はテネシー州チャタヌーガに約10億ドルを投資して完成させたという新工場。フォルクスワーゲンはアメリカでの生産を1988年に撤退したため、このパサートは約20年ぶりにアメリカで生産される、非常に重要なモデルとなる。フォルク...
Volkswagen Golf Touran|フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン 試乗インプレッション

Volkswagen Golf Touran|フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン 試乗インプレッション

Volkswagen Golf Touran|フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランフェイスリフトした、新型ミニバン(1)ゴルフベースのミニバンとして定評ある「トゥーラン」がフェイスリフトを受けた。洗練されたデザイン、高い実用性が図られ、新型として生まれ変わった同車にジャーナリスト 小川フミオが試乗した。文=小川フミオ広々としたスペースを確保し、機能性の高いデザインをもつ内装フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン(以下トゥーラン)は、3列7人乗りのミニバン。1.4リッターツインチャージャーエンジンにツインクラッチの7段DSGトランスミッションを搭載した前輪駆動だ。今回はゴルフファミリーに準じたフェイスリフトを受け、フロントマスクは精悍さが増した。トゥーラン(293万円)のボディサイズは、全長4,405(ゴルフ+195)×全幅1,790(ゴルフと同寸)×全高1,670(同+185)mmとなる。2,675mmのホイールベースはゴルフおよびゴルフバリアントより100mm長い。それが広い室...
Volkswagen|すべてのユーザーが購入可能なEVを

Volkswagen|すべてのユーザーが購入可能なEVを

Volkswagen |フォルクスワーゲンすべてのユーザーが購入可能なEVをフォルクスワーゲングループは、カリフォルニアにおいて、EVやハイブリッドなど環境対応車の市場投入プランである「e モビリティ」をさらに推し進めることを発表した。文=ジラフ2013年にはゴルフ・ブルーeモーションを発売アメリカのカリフォルニア州パロアルトには、ドイツ本国以外としては最大規模となるフォルクスワーゲンのERL(エレクトロニクス・リサーチ・ラボラトリー)が設立され、約100名のエンジニアが、日々、研究に取り組んでいる。今回の発表は、ここでの研究をさらに強化するというものだった。フォルクスワーゲンは、「トゥアレグ ハイブリッド」につづき、2012年には新型「ジェッタ ハイブリッド」、さらに2013年には「E-Up!」の市販モデルと「ゴルフ・ブルーeモーション」を発売することを公表。E-Up!の市販モデルとゴルフ・ブルーeモーションは、フォルクスワーゲングループとしては米国初の市販EVになるという。また...
Volkswagen Polo GTI Impression | フォルクスワーゲン ポロ GTI

Volkswagen Polo GTI Impression | フォルクスワーゲン ポロ GTI

Volkswagen Polo GTI|フォルクスワーゲン ポロ GTIファン待望、3代目ポロGTIの真価(1)この5月にフランクフルトからニュルブルクリンクのあいだで開催されたフォルクスワーゲン ポロ GTIの試乗会に島下泰久氏が参加。新世代のホットハッチ、その真価やいかに。文=島下泰久写真=フォルクスワーゲン グループ ジャパン日本人の嗜好にはまったポロGTIポロGTIにとって日本は、非常にプライオリティの高い市場なのだという。ヨーロッパでは、このサイズの高価格・高性能車がニッチな存在に過ぎないことも事実だが、それ以上にいえるのは、ポロGTIのサイズ、パフォーマンス、そしてブランド性といったさまざまな要素が日本のユーザーの嗜好にピタリとハマったということだろう。高い人気が世界販売のなかでのシェアを押し上げているのだ。昨秋より日本導入が開始した新型ポロに追加された、GTIとしては3世代目となる新型の試乗の舞台は、ドイツ・フランクフルト空港からニュルブルクリンクサーキットまでのアウ...
VolkswagenGolf GTI | フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(前編)|最新テクノロジーをまとった元祖ホットハッチ

VolkswagenGolf GTI | フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(前編)|最新テクノロジーをまとった元祖ホットハッチ

Volkswagen Golf GTI|フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(前編)最新テクノロジーをまとった元祖ホットハッチ今年4月にデビューした6代目ゴルフに、待望のGTIが追加された。元祖ホットハッチの最新型は、多様な電子デバイスによって運動性能と環境適合性を両立させた、新世代のホットハッチともいうべきモデルだ。文=渡辺敏史写真=フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン多様な電子デバイスの採用アウトバーンでポルシェに食らいつく2ボックスのコンパクトカー。誕生から33年にならんとするゴルフGTIの「伝説」はそんなところからはじまった。世界でもっとも有名な大衆車といっても過言ではないビートルの後を受け継ぐゴルフに、天才と呼ぶにふさわしいデザイナーであるジウジアーロが与えたエッセンスは究極ともいえる合理性。そんなクルマにハイパワーなエンジンを与えてスポーツカーに比肩するポテンシャルを目指す。GTIの開発は当初、フォルクスワーゲンの社内でもキワモノ的な扱いで好き者ばかりが寄ってたかるという...
3台のラグジュアリークーペを用いた公開テストドライブを開催!

3台のラグジュアリークーペを用いた公開テストドライブを開催!

Audi A7|アウディ A7Mercedes-Benz CLS 350 BlueEFFICIENCY|メルセデス・ベンツ CLS 350 ブルーエフィシエンシーMercedes-Benz CLS 63 AMG|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMG注目のラグジュアリークーペ 3台を公開テストドライブ!2011年8月6日、OPENERSでは箱根にて、アウディ A7、メルセデス・ベンツ CLS 350およびCLS 63 AMG、3台の4ドアクーペモデルを比較すべくテストドライブを開催。今回はOPENERSではじめて、読者にも参加していただいた公開取材となった。本編となる試乗インプレッションは8月17日に公開となるので、そちらもお楽しみに!文=OPENERS写真=荒川正幸ドライバーズカーでありながら、高い快適性を誇る肝いりの3台今年2月、いわゆる4ドアクーペブームを巻き起こした「メルセデス・ベンツ CLSクラス」の2代目が日本上陸を果たした。それを追うかのごとく、アウディからはハッチ...
Mercedes-Benz CLS 63 AMG|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMG 試乗

Mercedes-Benz CLS 63 AMG|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMG 試乗

Mercedes-Benz CLS 63 AMG|メルセデス・ベンツ CLS 63 AMGさらにスポーティになったメルセデス製4ドアクーペに試乗(1)4ドアでもスポーティな雰囲気のクルマに乗りたい、というユーザーに支持されているメルセデス・ベンツ CLS。2011年2月にフルモデルチェンジを受けて発売開始された新型に試乗した。ルックスがよりマッシブに、魅力的になった。さらに重厚感のなかに運転の愉しみが盛り込まれた、スポーティさが印象に残る。文=小川フミオライバルモデルは、パナメーラ、ラピードメルセデス・ベンツ CLSクラスの初代が発表されたのは2005年。4ドアでありながら、クーペのようにコンパクトな印象のキャビンを特徴とした、いわゆる4ドアクーペのマーケットに属するモデルだ。4ドアクーペは前席使用が中心で、そのように見えるコンパクトなキャビンを特徴とするクルマ。前席中心だが、後席に子ども、あるいは時としておとなの乗員を乗せるさいの快適性も犠牲にしたくないという実用性を重視するユー...
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