
DESIGN /
ARCHITECTURE
2025年7月9日
愛犬にも健康をもたらす、『THE GRANDUO CHITOFUNA』が提案する「新しいゆとり」とは
THE GRANDUO|ザ・グランデュオ
現代において「豊かさ」とは何か。高価なものを多く所有することが豊かさの証だった時代は、もう過ぎ去った。いま求められているのは、たとえば、より少なく、より自由であること。装飾や利便性の先にある気持ちのよさや心地よい時間にこそ、真の贅沢が宿るのではないか、そう考える人が増えてきた。
『THE GRANDUO CHITOFUNA』は、そうした時代の感性に応えるように誕生した新しい賃貸住宅だ。東京都世田谷区、千歳船橋の住宅街に静かに佇むコンクリートの3階建て。その外観は力強い構造体でありながら、緑が配されたファサードや開放的な佇まいによって、周囲の街並みに穏やかに溶け込んでいる。
そして、巧みにデザインされた余白が生む「ゆとり」こそ、この物件の最大の魅力であり、新しい価値観の提案だ。すなわち豊かな生活へと繋がる「新しいゆとり」とはどのようなものか。順に見ていくことにしよう。
Text by AOYAMA Tsuzumi|Photographs by THE GRANDUO(FaithNetwork)
日常と非日常の境界線となる大階段
エントランスから一歩足を踏み入れると視界には大きな階段が目に入る。1Fから3Fまでをつなぐこの階段は、ぐっと奥行きを感じさせる視覚効果も利用した印象的な存在。
駅から徒歩9分の千歳船橋という立地は、都市の利便性と自然の豊かさを両立。近隣には砧公園や馬事公苑などの緑地が広がり、ペットと心を通い合わせる時間も充分に持つことができる。小田急線沿線の祖師ヶ谷大蔵や成城学園前へのアクセスも良好で、日常の買い物にも不自由がない。
そんな地にある、『THE GRANDUO CHITOFUNA』を訪れるとまず驚かされるのが「大階段」だ。1階から3階までを貫く吹き抜けの構造は、空間全体に“余白”を印象付ける仕掛けでもある。
トップライトから射し込む自然光が時間とともに表情を変え、植栽が描き出す影が風とともに揺らぐ。その様子は、都市に暮らしながら自然とつながる心地よさを感じさせる。外出時、そして帰宅時。ペットの散歩などで階段を昇り降りするたびに、その日の心が少し整う、そんな体験がここにはある。
内覧会では、この共用空間には、話題の空間立体音響スピーカー「Cear pavé(シーイヤー パヴェ)」が設置され、自然音のような立体的な音響が静かに流れていた。これは、THE GRANDUOシリーズが追求する「FULNESS」の深化として、聴覚を通じた無意識の快適さを実証的に体験できる取り組みだ。「見える世界の、その先が聞こえる」というプロダクトの理念は、都市生活の中に新たな癒しの層を重ねている。
同時に、香りによる空間演出も行われた。ロート製薬のフレグランスブランド「BÉLAIR LAB(ベレアラボ)」によるアロマディフューザーの導入は、視覚・聴覚・嗅覚の三感が調和する空間づくりを意識したもの。全身で“感じる”住宅空間としての可能性が、静かに提示されていた。
余白が生み出す、新しいゆとり
大階段や3階までの広い吹き抜けにとどまらず、この建築の最大の魅力は、「住まいの中に余白を設ける」という発想に貫かれていることだ。全17戸で構成され、各住戸は約37.96㎡から最大90.99㎡まで多彩なサイズで設計。すべての住戸が専用設計となっており、画一的な間取りは一切ない。1LDK、1SLDK、1SSLDK、2LDKなど、多様な間取りのタイプが揃い、それぞれに個性的な空間構成を持っている。
特筆すべきは、多くの住戸に設けられた「DEN(デン)」というスペースだ。このDENは、『THE GRANDUO CHITOFUNA』が提案する「新しいゆとり」を象徴している。
使い方を限定しないこの空間は、読書や仕事、趣味の時間など、住む人の創造性を育む余白として機能する。在宅ワークが増えた現代において、単なる作業スペース以上の意味を持つDENは、住まいに新たな価値をもたらす。
また、ペットと共に暮らすという視点でも、この余白が活きてくる。家族の一員である動物たちがストレスなく過ごせるスペースがあるという点は、多頭飼育(本物件は2匹まで可)を前提とした住まい選びにおいて、大きなアドバンテージとなるだろう。
本物件の設計を手がけたのは、建築家・小川達也率いる16A(イチロクアーキテクツ)。ラグジュアリーかつ希少性の高い建築を数多く手がけてきた設計事務所であり、なかでも「The Magarigawa Club」のクラブハウスやガレージ、そしてヴィラを手がけた実績でも知られている。
『THE GRANDUO CHITOFUNA』では、そうした高級感ある空間づくりの知見が、日常の住まいへと落とし込まれている。
「空間を説明しすぎずに、住む人の感覚に任せる。そういう余白を残すことで、暮らしの中に静かで豊かな時間が生まれるんじゃないかと思っています」
小川が語る設計思想は、この建物の随所に静かに息づいている。
「FULNESS」無意識の快適さがつくる心のゆとり
その思想と呼応するかたちで、THE GRANDUOシリーズに共通する「FULNESS」という哲学が、ここTHE GRANDUO CHITOFUNAにでも物件全体を貫いている。
ファイテンのナノメタックス技術で空気を整え、良水工房の全館浄水が水を整え、HOMETACTのIoT照明が光を整える。人も動物も、無意識のうちに心地よく、快適で、健やかに暮らすための仕掛けが、住まいのあらゆる部分に組み込まれている。
五感に訴える空間演出や余白設計といった“ソフト”の工夫に加え、こうした“ハード”の技術が融合することで、生活の質は一段と高まる。
こうした設計思想が、都市生活者にとっての新しい贅沢=「新しいゆとり」をかたちづくっているのだ。
最上階の302号室(アウトドアバス付きテラス)や、106号室(ガレージ付き住戸)はすでに成約済み。いずれも、THE GRANDUOならではの設計思想を象徴する住戸として人気を集めた。
朝の光が差し込むテラス、風の通るDEN、小さな余白のひとつひとつが、ペットと過ごす日常をより穏やかなものに変えていく。人と動物の時間が重なり合うことで、住まいはただの箱ではなく、感情の行き交う場所へと変わっていく。
2匹までの飼育が可能という制度面の配慮にとどまらず、空気・水・光といった住環境の基盤を整えることで、「感じる豊かさ」を空間に宿す。それは、ペットにとっても人にとっても、静かな健やかさを育てる住まいである。
この物件が想定するのは、住空間の質にこだわる30代から40代のプロフェッショナル層。クリエイティブワーカーや企業経営者など、住まいの環境が生活の質や仕事のパフォーマンスに直結すると考える人々だ。
この物件の賃料は月額19.5万円〜66万円。プレミアムな設定ではあるが、その価格に見合った希少性と質の高さを備えている。なぜなら『THE GRANDUO CHITOFUNA』は、賃貸住宅でありながら、"体験する住まい"でもあるからだ。
毎日の生活に意味があり、空間に余白があり、テクノロジーが静かに寄り添う。そしてそこから創造的な活動や豊かな人間関係、ペットとの絆が生まれていく。それが「新しいゆとり」であり、新しい暮らしである。
これからの都市生活における新しい豊かさのかたちを指し示すといったら言い過ぎだろうか。『THE GRANDUO CHITOFUNA』が提案するのは、そんな住まいの可能性だ。
THE GRANDUO CHITOFUNA
物件所在|東京都世田谷区桜丘4-19-20
アクセス|小田急小田原線 千歳船橋駅 徒歩約9分
構造・規模|鉄筋コンクリート造・地上3階建
総戸数|17戸
屋内面積|37.96~90.99㎡
間取り|1LDK×9戸、1SLDK×5戸、1SSLDK×1戸、2LDK×2戸
その他|ペット相談可、住居兼事務所不可
物件所在|東京都世田谷区桜丘4-19-20
アクセス|小田急小田原線 千歳船橋駅 徒歩約9分
構造・規模|鉄筋コンクリート造・地上3階建
総戸数|17戸
屋内面積|37.96~90.99㎡
間取り|1LDK×9戸、1SLDK×5戸、1SSLDK×1戸、2LDK×2戸
その他|ペット相談可、住居兼事務所不可
問い合わせ先
THE GRANDUO公式サイト
https://thegranduo.com/