住むことが、整うことに変わる。“FULNESS”という贅沢をめぐる対談
DESIGN / ARCHITECTURE
2025年4月17日

住むことが、整うことに変わる。“FULNESS”という贅沢をめぐる対談

THE GRANDUO|ザ・グランデュオ

新しい家に引っ越すと、気分が変わる。部屋の光や空気、水の感触、そんな些細なことが、心と体の調子にまで響く。フェイスネットワークが提供する高級賃貸住宅である「THE GRANDUO」が目指したのは、そんな“気づかない心地よさ”を積み重ねる住まいだ。モデルとして美と健康に日々向き合う田中マヤさんが、フェイスネットワーク代表・蜂谷二郎さんとの対話でつまびらかにされる、暮らしが静かに自分を整えてくれる住まいの提案。生活の背景にあるすべてが、自分の味方になる。そんな“FULNESS”という贅沢について、THE GRANDUO MINAMIAOYAMAでふたりが語り合う。

Text by AOYAMA Tsuzumi | Hair and Make-up by YAMAGUCHI Yuko | Photograph by THE GRANDUO (FaithNetwork)

東京・南青山のTHE GRANDUO MINAMIAOYAMA。その7階住戸に足を踏み入れた瞬間、田中マヤさんは深く息を吸った。やわらかな空気、眩しさを抑えた光、乾きすぎない湿度。感覚がすっと整い、身体の余分な力が抜けていくのを感じたという。
「ストレスって、目に見えるものじゃないですよね」と話しかけるフェイスネットワーク代表の蜂谷二郎さんは、これまでに300棟以上の住宅開発を手がけてきた。数多くの現場から導き出した結論は、「真に豊かな住まいとは、目に見えない快適さを積み重ねた空間である」ということだった。
ナノレベルで空気にアプローチする技術や、全館を浄水する仕組み、光の色温度にまで気を配った設計。どれも“心と体が整う場”をつくるための仕掛けだ。
「心地よさに、心より身体の方が先に反応したような感覚がありました」と田中さん。心地よさの理由をひとつひとつ説明できなくても、住む人の感覚に自然に作用するよう計算された設計。それが、THE GRANDUOが定義する“FULNESS”のあり方だ。

“空気”が、身体の奥に届いてくる

「いつもより、くつろげる気がしません? ちょっと、大きく息を吸ってみてください」
蜂谷さんが田中さんにそう声をかける。促されるままに深く息を吸った田中さんの表情がほころび、ゆるむ。「なんだか、吸った空気がやわらかい気がします。緊張がほどけていくような感覚がありますね」。
この空間には、ファイテン社の「ナノメタックスコーティング」が施されている。リラクゼーションやコンディショニングを目的に、医療機関やアスリートにも広く用いられてきた技術で、空間全体に微細な金属水溶液を定着させるものだ。
そこに滞在する人に対して、リラックスをサポートする働きがあるという。施工後も洗浄や劣化の影響を受けにくく、半永久的に持続するとのこと。
「こういう空気の中にいると、無理にリラックスしようとしなくていいんですね」と田中さん。言葉を探すように天井を見上げたあと、少し姿勢を正して、また静かに息を吸い込んだ。

“水”が整える、美と感覚のベースライン

「美容において、水はものすごく重要なんです」
田中マヤさんがそう語ると、蜂谷二郎さんも頷いた。
「体の内側に入るだけでなく、肌や髪に直接触れるものでもありますからね。水の質が変わると、毎日の調子にも確実に差が出ます」
美と健康を追求する田中さん。日々のケアの中で、特に水には細かく気を配っているという。自宅では浄水器を使い、肌への刺激が少ないように入浴剤や洗顔料も選りすぐりのものを選び、まだ知らなかった製品や新商品のチェックに余念がない。
「THE GRANDUOでは全館浄水システムの“良水工房”を導入しています」と蜂谷さん。「飲み水だけでなく、シャワーや洗面、お風呂の水もすべてろ過されていて、残留塩素やPFASのような成分も大幅に軽減されるんですよ」
「それって、肌の乾燥や髪のきしみにも効果がありますね。毎日浴びる水がやさしくなるなんて、本当に嬉しいです」と表情をほころばせる田中さん。
「飲水は意識していても、お風呂の水まで浄水するのは、自分ではなかなかできないですからね。だからこそ、建物全体で設計されていることに意味があると思っています」
蜂谷さんがいうお風呂や飲料水はもちろん、水が変われば食事も変わる。フェイスネットワークの調査では、塩素が強い水と浄水された水では、スープやお茶の風味に違いが出ることがあるという。特に和食の出汁を取る際や白米を炊くとき、すっきりとした味わいになり、家庭料理がより美味しく感じられるのだという。

“光”がつくる、目覚めと眠りの質

対談が始まった頃には、すっかり日が落ちていた。ふたりが語り合うリビングの照明は、優しい白熱灯の色調に。天井の間接照明が部屋全体を包み込み、目に優しく、どこか呼吸まで深くなるようだ。
「この照明、すごくリラックスできますね。なんていうか、気持ちよく眠れそうな(笑)」と田中さん。
シャツ3万3000円(イウエン マトフ/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店 03-5774-1030)
冗談めかして笑う田中さんだが、睡眠の良し悪しは肌のコンディションに直結する。そして、光には睡眠の質を整える効果があるのだという。つまり、体に良い光は美容に良い、ということだ。
「たとえば、寝る直前に高色温度の光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制されて睡眠の質が下がるという研究結果があります。だからこの照明のように、夜は自然と2700K以下の暖色系に切り替わる環境は、美容にとっても理想的なんですよ」と蜂谷さん。さらに続ける。
「HUMAN CENTRIC LIGHTING DESIGN CODEという考え方に基づいて、照明の色温度と光量を生活リズムに合わせて変えています。IoTシステム『HOMETACT』を通じて自動制御が可能で、生活時間帯に応じて最適化されるんです」
スマートフォンひとつで調光や家電のコントロールが可能なこの仕組みは、もちろん利便性を高めるが、それ以上に価値があるのは、暮らしそのものの質に踏み込んで設計されていることだ。
「心身のリラックス状態が整うことで朝の目覚めがスムーズになれば、美容はもちろんですが全体的な生活の質が向上しますね」と田中さん。ライティングが自動で調整される住まいに強く惹かれた様子だ。

贅沢とは、“軽さ”である

「ウルトララグジュアリーじゃなくて、ウルトラライト。今、目指しているのはそこかもしれないです」
対談のなかでふと蜂谷さんの口をついた言葉だったが、そこには蜂谷さんの価値観がよく表れていた。THE GRANDUOが提供する快適さは、旧時代のラグジュアリーにみられる贅沢な素材や過剰な装飾といったものを超越した先にたどり着く、必要なものだけがそっと整っている軽やかさに宿る。
「なんでもできる機能があるより、“やらなくていい”という余白が好きなんですよね」と言葉を継ぐと、田中さんも大きく頷く。
「たしかに、わたしたちの生活は毎日が忙しい。だからこそ、暮らしの中に無理がないことが、すごく大事ですし、価値があるものだと思います。気持ちにゆとりや余白があればこそ、そこから新しいことに取り組むことができたり、自分自身をより大切にしてあげられるのだと思います」
そんな新しい時代の贅沢を表現するTHE GRANDUOシリーズは、ここまでこだわりを注ぎ込んでいるからにはきっと分譲住宅であるだろうと、“賃貸”であることが見過ごされがちだ。一般的に賃貸住宅で内装や設備にここまでコストと手間をかける事例は少なく、多くの物件が一戸ごとに専用のデザインで設計されている点やFULNESSの導入は、分譲住宅と比較しても見劣りしないどころか、むしろ一歩先を行っている。
「同業他社ではまずやらない」と蜂谷さんは言う。「でも、入居者の方が“ここにいると落ち着く”と感じてくれるなら、それが一番の価値なんです」
設計チームと徹底的に話し合い、見えないものに投資する。贅沢とは静けさの中にあるとTHE GRANDUOは教えてくれる。

“整っている”という幸福

音が静かに届いて、光が自然に身体を包む。水が肌を刺激せず、空気が体の奥まで届く。どれも派手に体感できることではない。でも、それが毎日重なれば、確実に暮らしは変わる。心地よさの理由が説明できないままに、自然に心身が整っていく。
「FULNESSって、何か特別なことをするんじゃなくて、いつのまにか整っている状態なんです」と蜂谷さんが言う。「そこに住むことで、生きることそのものが自然といい方向に向かう。そういう場所をつくりたかったんです」
田中さんは、「美容や健康のために“何かを足す”んじゃなくて、“足さなくて済む”って、すごく大きいことだと思います」と話す。暮らしが整えば、気持ちにも余白が生まれる。その余白こそが、今の時代に必要なものなのかもしれない。
THE GRANDUOは、住まいを通じてひとつの問いを投げかけている。本当の豊かさって、なんだろう? その答えは声高に語られない。けれど確かに、ここにはある。
田中マヤ
ビューティーモデル。1991年モデルデビュー。以来、女性誌や化粧品のCM、広告、トークショーなどで活躍。美容はもちろん、ファッションや食などの情報をインスタグラムで発信し続けている。発酵マイスター&発酵食健康アドバイザー、ホリスティックビューティー検定、AEAJ認定アロマテラピーアドバイザー、ジュニア野菜ソムリエなどの資格多数。2013年に第一子を出産してからは母の顔も。
インスタグラムアカウント| @tanakamaya__official

蜂谷二郎
金融機関で融資担当業務を経験後、2001年に有限会社フェイスネットワークを設立。2006年には株式会社フェイスネットワークへ組織変更。2018年東証マザーズ上場。2021年東証一部上場。2023年プライム市場からスタンダード市場へ移行。「一人一人の夢の実現をサポートするワンストップパートナーであり続ける」という理念のもと、お客様やその家族の人生プランに寄り添うスタイルで事業を展開。城南3区と呼ばれる世田谷区・目黒区・渋谷区を中心に300を超える物件を手掛ける。
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