インタビュー
「インタビュー」に関する記事
【三宅 純】大作の“完結”から1年「今はニュートラルな状態を楽しもうかなと思っています」
【三宅 純】大作の“完結”から1年「今はニュートラルな状態を楽しもうかなと思っています」パリを拠点に世界的な活躍を繰り広げる音楽家、三宅純。自身のライフワークとも語っていたアルバム「Lost Memory Theatre」三部作を完結させる『Lost Memory Theatre act-3』を、2017年11月に発表し、同じタイミングで「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2017」に出演。以来、1年ぶりとなる日本公演を直前に控え、また、話題の映画や舞台音楽でも多忙の本人をインタビュー。近況を聞いた。インタビュー/原田潤一 撮影/山下直輝ベートーヴェンの激情──まずはお仕事の近況を教えてください。「去年の8月から関わっているフランス映画がありまして。本来なら去年いっぱいで終わっているはずでしたが、年を跨いで2月に延び、6月に延び、9月に延び…いまだ編集が終わらないんですよ。それを一旦放置した状態で、いま(日本に)帰ってきてます」──この帰国中には、どんなことを?「まず『N...
映画『バスキア、10代最後のとき』─監督サラ・ドライヴァーが語る「あの頃のNYとバスキア」
都市とアートをめぐる青春群像劇27歳でこの世を去り、現代アートの伝説として語り継がれる存在になったジャン=ミッシェル・バスキア。いまやその人気は、彼が憧れたアンディ・ウォーホルを凌ぐほどだが、そんなバスキアが“まだ何者でもなかった頃”に焦点を当てたドキュメンタリー映画『バスキア、10代最後のとき』が公開される。本作の監督を務めたのはサラ・ドライヴァー。映画監督/プロデューサー/女優などさまざまな顔を持ち、映画監督ジム・ジャームッシュの公私に渡るパートナーとしても知られる人だ。バスキアと同時代にニューヨークで活動し、無名時代からバスキアを知る彼女は、今回の映画制作の経緯をこう明かす。「1980年頃までバスキアと一緒に暮らしていたアレクシス・アドラーが、当時のバスキアの作品や写真をとても良い状態で保管していたんです。その作品から、バスキアのアーティストとしての存在感や、当時のニューヨークでみんなが感じていたエネルギーが伝わってきました。それがとても興味深くて、アドラーのコレクションを映...
香りの天才が手掛ける、嘘偽りないフレグランス|Parle Moi de Parfum
Parle Moi de Parfum|パルル モア ドゥ パルファム香りの天才が手掛ける、嘘偽りないフレグランスこの秋日本に初上陸を果たし、フレグランス界の話題をさらっているのが、調香師ミシェル・アルメラックによるメゾンフレグランスブランド「Parle Moi de Parfum(パルル モア ドゥ パルファム)」だ。ミシェルはクロエやバーバリーのシグニチャーフレグランスやボンド・ナンバーナインの「セント・オブ・ピース」など、数々のベストセラーを手がけてきた天才調香師。パルル モア ドゥ パルファムでは専属調香師として、すべてのフレグランスを手がけている。ブランドの創設者であり、ミシェルの息子であるベンジャミン・アルメラックに話を訊いた。Photographs by KOIKE Yuki(Jamandfix)Text by AYANA香りの質にこだわるアンチ・マーケティングなブランド――パルル モア ドゥ パルファムの大きな特徴は?純粋かつ極上のフレグランスをつくっていること。私...
想像世界の飛行体「BR-BIRD」設計理由、その開発背景についてのインタビュー|Bell & Ross
Bell & Ross|ベル&ロスBell & Ross ジェネラル・マネージャーファビアン・ドゥ・ノナンクール氏に聞く(1)BASELWORLD2018において、Bell & Ross は飛行体BR-BIRDおよび新作「レーシングバード」シリーズを発表。これは2014年からスタートした、想像世界の乗り物を背景にしたクリエーション活動である。本稿ではBell & Ross ジェネラル・マネージャーのファビアン・ドゥ・ノナンクール氏に、シリーズ開発の背景をうかがった。Text by TSUCHIDA Takashiすべてのディテールに意味がある――今年、発表されたBR-BIRDについてうかがいます。このプロジェクトは、そもそも2014年のB-ROCKETからはじまり、想像世界の乗り物の数々を生み出してきました。こうした取り組みをファビアンさんはどう感じていますか?Fabian Bell & Ross はクリエーションを大事にしています。そのクリ...
バーニーズ ニューヨークが見出した新鋭ブランド|BARNEYS NEW YORK
BARNEYS NEW YORK|バーニーズ ニューヨークミレニアル世代のリアルはofflineにありFashion As Musicを掲げて展開する、今季のバーニーズ ニューヨーク。シーズン終盤となった先日、新宿店では新ブランドofflineのローンチイベントが開催された。新世代を代表するラッパーのHIYADAMとYOUNG FREEZによるライブパフォーマンスが披露され、会場は盛況となった。前評判すら耳にしたことのない日本の無名ブランドが、華々しいデビューを飾ることができたのはなぜだろう? メンズファッションディレクター中箸氏を介してofflineを手がける若きデザイナーのmasa氏、柿沼氏にインタビューを試みた。Text by KAWASE Takuro――お二人それぞれのキャリアを簡単に教えてください。masa 2007年にカリフォルニアの大学へ進学するために渡米し、卒業後はニューヨークへ移住しました。当時、ストリートブランドの中でも勢いがあったSABIT NYCでデザイン...
アイコニックなフレンチスタイルが揃うカプセルコレクション“VIVE LA FRANCE”|MR PORTER
MR PORTER|ミスターポーターアイコニックなフレンチスタイルが揃うカプセルコレクション“VIVE LA FRANCE”メンズファッションのオンラインストア「MR PORTER(ミスターポーター)」は、フランスの文化やライフスタイルからインスパイアされた、“VIVE LA FRANCE(フランス万歳)”と題したエクスクルーシブなカプセルコレクションを発表した。Text by ANDO Sara(OPENERS)フランスにオマージュを捧げたカプセルコレクション今回のカプセルコレクション「VIVE LA FRANCE」では、サヴォワール・フェール(Savoire-Faire=ノウハウ)、パリジャン・ストリート(Parisian Street)、ヌーヴェル・ヴァーグ(Nouvelle Vague)、ブルー・ドゥ・トラバイユ(Bleu de Travail=作業着)という4つのテーマに沿ったアイテムを、以下のフランス発14のブランドとともに提案する:AMI ALEXANDRE MATT...
『シューマンズ バー ブック』チャールズ・シューマン氏インタビュー|INTERVIEW
Bar Talks by Schumann|シューマンズ バー ブック映画『シューマンズ バー ブック』チャールズ・シューマン氏インタビューバーといえば、かっこいい大人のための特別の場所だ。居心地の良いリヴィングルームにもなるし、ゲストをもてなす客間にもなる。一流のバーマンは、客がその時々に求めるものに敏感だ。一定の距離を取り、決して馴れ合いにはならない。連れ立つ相手によっては、素知らぬふりもしてくれるし、話し相手になって欲しい時にはちょっとした愚痴も聞いてくれる。知人以上、友人未満といったところか。チャールズ・シューマンは、そんなバーマンの中でも伝説と呼ばれる男だ。先日、ドキュメンタリー映画『シューマンズ バー ブック』に出演した彼が来日した。日本の伝統的なバーがお気に入りで、何度も東京を訪れているという彼が、映画について、理想のバーについて語ってくれた。Photographs by SATO Yuki (KiliKiliVilla)Text by MAKIGUCHI Juneバ...
髙田延彦が語る、ヘネシー X.Oの味わい|Hennessy X.O
Hennessy X.O|ヘネシー X.O人生の傍らにはいつもヘネシー X.Oがあった(1)250年余の歴史を誇る、コニャックの至宝「ヘネシー」。なかでも、三代目当主、モーリス・ヘネシーが1870年に創り出し、世界ではじめて“eXtra Old”の名が与えられた「ヘネシー X.O」に20代のころより魅了され、いまもなお味わいつづけている人がいる。元格闘家であり、いまではタレントや実業家などさまざまな顔をもつ髙田延彦氏だ。人生の傍らにはいつもヘネシー X.Oがあったという氏に、その魅力を語ってもらった。Text by TAKI MasashiPhotographs by JamandfixStyling by MIZUGUCHI TakumaHair & Make up by UEDA ShinobuSpecial thanks to itsumo D50代になったいまはソーダ割でいただくことが多い男がたたずんでいる。男の名は髙田延彦。男の傍らにはヘネシー X.Oのボトルと、...
メンズ バイイング・ディレクター&マネージャーにインタビュー|MR PORTER
MR PORTER|ミスターポーターメンズ バイイング・ディレクター&マネージャー インタビュースペシャルアイテムのローンチを可能にする、“スタイル・デスティネーション”という考え方英国を拠点にし、世界最大のメンズファッションのオンラインサイトを展開するMR PORTER(ミスターポーター)。サイトの世界観を構成し、数多くの魅力的な商品をバイイングするキーマン2人が今春来日。東京で受けた刺激から、続々とローンチされる魅惑的な限定コラボアイテムなど、日々進化するサイトの今後について語ってもらった。Photographs by SATO Yuki Interview & Text by HATAKEYAMA Satoko東京でのバイイング&リサーチに影響されることは多々あります――今回の来日の目的は?サム・ロバン氏(以下、サム) 2018秋冬シーズンのメンズウェアの買い付けにきています。東京には3年ぶりで、日本の新しいブランドや、どんなトレンドが流行っているかなどを同時にリサー...
EXILE AKIRA ラルフローレンの顔へ|RALPH LAUREN PURPLE LABEL
RALPH LAUREN PURPLE LABEL|ラルフローレン パープル レーベルEXILE AKIRA ラルフローレンの顔へ新しい自分への出会いと、万感の思い2017年2月、アジア人として初めてラルフ ローレンのアンバサダーに就任したEXILE AKIRAは、今年また一段のステージを駆け上がった。それはラルフ ローレンブランドの最高峰ともいえる「ラルフローレン パープル レーベル」の2018年春夏の広告モデル。アーティストとして、俳優として、活躍の場を広げてきた氏が、初めてブランドのために自分を表現する舞台を与えられた。公開されたばかりのアメリカ・ロサンゼルスにて行われた撮影のスペシャルムービーのエピソード、そして新しい自分を美しく表現する「メイド・トゥ・メジャー」スーツについて。矢のように過ぎた激動の日々を終え、達成感と希望に満ちたその胸中を口にした。Photographs by SATO Yuki (KiliKiliVilla)Text by OZAWA Masayuki...
「ライバルはキティちゃん」と思ってました(笑)|MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ写真家・映像監督の蜷川実花さんに聞く(1)蜷川実花さんがメディコム・トイとはじめてコラボレートしたのが、2011年。それ以来、計4体のBE@RBRICKに加え、2017年12月にはテクスチャーにフォトプリントを載せたファブリックアイテムの展開もスタートした。そんな蜷川さんが切り取るメディコム・トイとは? 多忙極まるスケジュールのなか、インタビューを快諾していただいた実花さんの本心に迫まった。Text by SHINNNO Kunihikoファーストコラボは、2011年12月リリースのBE@RBRICK――中国・上海で「蜷川実花展」(会期:2017年11月11日〜2018年1月10日)が開催中ですが、オープニングセレモニーも大盛況だったそうですね。蜷川 いままでで一番大きな規模の個展なので結構ハードだったんですけど、あれもやってみたい、これもやってみたいということを実現することができたのでよかったです。スペースがあればあるだけ派手にして詰め込み...
HOLIDAY GIFT GUIDE 2017|おしゃれ賢者3名が語る「ギフトのこだわり」
ネッタポルテとミスターポーターで探すホリデーギフトおしゃれ賢者3名が語る「ギフトのこだわり」イルミネーションに輝く笑顔で、街中がキラキラする季節が到来。大切な人へのクリスマスギフトに、今年1年頑張った自分へのご褒美に、この時期はギフト選びも楽しみのひとつ。ラグジュアリーショッピングサイト、NET-A-PORTER(ネッタポルテ)とMR PORTER(ミスターポーター)では、そんな気分にぴったりなアイテムが豊富にラインナップ。ギフト上手なおしゃれ賢者たちに、その中から今年のホリデーシーズンに贈りたい、とっておきのギフトをセレクトしてもらいました。Photographs by KOIKE Yuki (JAMANDFIX)Text by YOSHIOKA Minaネッタポルテとミスターポーターで探すホリデーギフト土井地 博さん・ビームス コミュニケーションディレクター自他共に認めるプレゼント好きな土井地さん。贈る人のことを思いながら選ぶ時間が、とても楽しいのだとか。その人のライフスタイル...
調香師への敬慕から生まれた新しいフレグランス|TRUDON
TRUDON|トゥルドンクリエイティブディレクター、ジュリアン・プリュボ氏インタビュー調香師への敬慕から生まれた新しいフレグランスパリの老舗キャンドルメーカー「CIRE TRUDON(シール トゥルドン)」が、パフュームライン「TRUDON(トゥルドン)」を発表した。シール トゥルドンは1643年の創設より、ルイ15世やナポレオン・ボナパルトをはじめ王室や皇室のためのキャンドルを代々手がけてきたメゾンだが、なぜ今フレグランスを生み出したのか。そのストーリーを、クリエイティブディレクターのジュリアン・プリュボ氏にたずねた。Photographs by TANAKA TsutomuText by AYANAジュリアン流、特殊な香水の作り方キャンドルというライフスタイルを彩るものから、フレグランスという、よりパーソナルで崇高なステージへ。この流れは、ブランドとして自然な進化だったという。「私たちはフランス最古のキャンドルメーカーですが、フレグランスキャンドルを作るようになったのはここ10...
MUSIC|ピアニスト上原ひろみインタビュー
MUSIC|ピアニスト上原ひろみインタビュー冒険心が拓く、音楽の新しい地平上原ひろみ meets ハープコロンビア出身のハープ奏者との出会い、そして、ライブからある種の化学反応から生まれた。Photo by KOIKE yuki(jam and fix)Text by NAGASAKI yoshitsugu(PARAGRAPH) エドマール・カスタネーダのハープは、未知との遭遇「未知との遭遇でした」。開口一番、彼女の口から飛び出したフレーズはこれだった。コロンビア出身のハープ奏者との共演という、これまでにない試みに飛び込んだ理由とはなんだったのだろう。「最初に彼の演奏を聴いたのは、カナダのモントリオール・ジャズフェスティバル。とにかく情熱的で、ハープという楽器がここまで表情豊かなものだったと驚きの連続で、一緒に演奏したらきっと面白くなるに違いないという確信があって。その強い印象を受けたのがきっかけで、すぐに連絡先を交換しました」。響きあう何か。それは、コロンビアの伝統的な音楽を継承...
フォルクスワーゲン グループが思い描く自動運転時代とは|Volkswagen
Volkswagen|フォルクスワーゲンフォルクスワーゲン グループの自動運転研究部門責任者ヘルゲ・ノイナー博士インタビュー世界中の自動車メーカーが開発競争を繰り広げる自動運転技術。アウディは今年7月、世界で初めてレベル3の自動運転機能を市販車に搭載すると発表した。その開発を担当したのが、同ブランドの所属するフォルクスワーゲン グループ自動運転研究部門の責任者であるヘルゲ・ノイナー博士だ。11月14日から日本で開催される政府プロジェクト「SIP-adus(戦略的イノベーション創造プログラム・自動走行システム)2017」のゲストスピーカーとして来日したノイナー博士に、「フォルクスワーゲンが考える自動運転」の話を聞いた。Text by HARA Akira所有から共有へ、製造業からモビリティサービスへ個別のお話をうかがう前に、まずはノイナー博士から自動運転に関する概論の説明があった。フォルクスワーゲンは2000年初頭から自動運転の開発を始めまており、自動運転が可能になると、1、人間の安...