LAMBORGHINI
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、常に対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。 フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。 早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディを持つ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。 その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「アヴェンタドール」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。
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LAMBORGHINI GALLARDO LP550-2 Valentino Balboni|
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50周年記念の特別なランボルギーニ 日本へ|Lamborghini
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わずか9台の特別モデル「ヴェネーノ ロードスター」|Lamborghini
Lamborghini Veneno Roadster|ランボルギーニ ヴェネーノ ロードスター創立50周年を飾る最後のスペシャルモデル「ヴェネーノ ロードスター」ジュネーブ モーターショーで登場した「ヴェネーノ」に続き、そのオープンボディ版である「ヴェネーノ ロードスター」が発表された。ロードスターというネーミングが示すように、このクルマはオープンで走ることが前提。そのため、簡易的なルーフなどは一切用意されない。存在もパフォーマンスも硬派な、全世界わずか9台のスペシャルマシンなのである。 Text by SAKURAI Kenichi生産数はクーペの3倍。ただし、それでも合計9台予告通り、ランボルギーニは、創立50周年のハイライトとして、オープンボディのスペシャルモデル、ランボルギーニ「ヴェネーノ ロードスター」を発表した。生産台数は、これまでいわれてきたように9台で、「ヴェネーノ」の3倍の生産数になるが、こちらも現状すべてのオーナーが決まっているという。ネーミングからもあ...
ヴェネーノ ロードスターを公開|Lamborghini
Lamborghini Veneno Roadster|ランボルギーニ ヴェネーノ ロードスターお披露目は空母の上でヴェネーノ ロードスターを公開ランボルギーニは生産わずか9台の「ヴェェネーノ ロードスター」を、アフブビのミナ ザイード港に寄港した、全長240メートルもあるイタリア海軍の空母「ネーヴ カヴール」の甲板上で公開した。事実上のワールドプレミアとなるこのイベントでは、同時に海軍の関係者や顧客、VIPおよびメディア関係者などを招待したイベント「イタリアン イヴニング」が開催された。Text by SAKURAI Kenichiわずか9台のためのワールドプレミアランボルギーニの創立50周年の最後を飾る、オープンボディのスペチアーレ、ランボルギーニ「ヴェネーノ ロードスター」がアブダビで発表された。注目のワールドプレミアは、なんとイタリア海軍の空母「ネーヴ カヴール」の甲板の上という、前代未聞の会場で、生産台数わずか9台というスペチアーレ、ヴェネーノ ロードスターにふさわしいも...
次期ガヤルドを予感させるヘキサゴン・プロジェクト|Lamborghini
Lamborghini Hexagon Project|ランボルギーニ ヘキサゴン・プロジェクト次期ガヤルドの登場を予感させる謎のヘキサゴン・プロジェクト始動ランボルギーニは、「ガヤルド」に変わる次世代モデルの登場を予告するティザーとして、「Hexagon Project」なる特設サイトをオープンした。Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)全4話構成のショートムービー2003年に登場し、先日11月25日にその生産を終了したベイビーランボ「ガヤルド」。10年間にわたるその累計生産台数は1万4,022台と、同社歴代モデルのなかでもっとも生産台数が多く、およそ3万台といわれる総生産台数の約半数を占める大ヒットモデルとなった。次期モデルの登場は3月に開催されるジュネーブモーターショーが最有力とされているが、その噂を裏付けるように、ランボルギーニは次世代モデルのデビューを予告するティザーとして、「Hexagon Project」なる特設サイトをオープンした。サ...
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ランボルギーニ ウラカン国内初試乗|Lamborghini
Lamborghini Huracan LP610-4|ランボルギーニ ウラカン LP610-4次の50年に向けての、ランボルギーニのあらたな方向性ランボルギーニ ウラカン国内初試乗今年3月、ジュネーブモーターショーでデビューを飾った「ウラカン」が、はやくも日本上陸を果たした。ランボルギーニ史上最高のセールスを記録した「ガヤルド」の後継として、10年振りに登場したニューモデルを今回、西川 淳氏がテストドライブ。長年に渡り同社の活動を取材し続けてきた氏にとって、新世代ベイビーランボはどう映ったか。ランボルギーニオーナーならではの視点で、ウラカンを斬る。Text by NISHIKAWA JunPhotographs by NAITO Takahitoガヤルドよりギュッと凝縮してみえるランボルギーニの新型主力モデル「ウラカン」がついに上陸、日本のナンバープレートを付けて走り出した。ヨーロッパですでに400キロ以上を試し済みの筆者であっても、ランボルギーニの新型車を日本で改めて試すという...
サーキット専用のウラカンLP620-2を発表|Lamborghini
Lamborghini Huracan LP620-2 Super Trofeoランボルギーニ ウラカン LP620-2 スーパートロフェオサーキット専用モデル「ウラカン LP620-2」を発表アウトモビリ ランボルギーニは、「ウラカン LP610-4」をベースにモータースポーツ部門が開発した新世代サーキット専用モデル「ウラカン LP620-2 スーパートロフェオ」を発表した。このモデルは、2015年の「ランボルギーニ ブランパン スーパートロフェオ」シリーズでのデビューを予定しているという。Text by OHTO Yasuhiro10ps増の620psを発揮するV10で後輪を駆動米国カリフォルニア州で開催されたモントレー・カーウィークでワールドプレミアされたランボルギーニ「ウラカン LP620-2スーパートロフェオ」。このモデルは、アウトモビリ ランボルギーニのモータースポーツ部門が開発した、ウラカンをベースとした新世代のサーキット専用モデルである。開発は明確なレーシングコンセ...
ランボルギーニ ウラカンを解剖する|Lamborghini
Lamborghini Huracan LP610-4|ランボルギーニ ウラカン LP610-4次の10年を担う大黒柱ランボルギーニ ウラカンを解剖するベビーランボの異名を持つ「ガヤルド」の後継として、今年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアを飾った「ウラカン」。先日、日本でも発表会が開催されるなど、デリバリーの開始までいよいよ残り僅かとなってきた。ランボルギーニの次の10年を担うニューモデルとして期待されるこのウラカンを、今回はテクノロジーの側面から迫ろうとおもう。イタリアはサンタアガータ・ボロニェーゼの本社から、西川淳氏がレポートする。Text by NISHIKAWA Jun50周年の締めくくりに発表された新型モデル昨年、設立50周年を迎えたランボルギーニ社。半世紀の歴史を振り返れば、「ミウラ」や「カウンタック」といった名車たちが思い出され、正にスーパーカー界の綺羅、星のごとく並ぶである(ちなみに、今年2014年はカウンタックの40周年だ)。もっとも、ランボルギーニ社...
ディアゴスティーニ社、ランボルギーニ・レヴェントンのRCカーの発売を発表
LAMBORGHINI REVENTON RC|ランボルギーニ・レヴェントン RC実車顔負けのシステムを採用したRCカーの発売イタリアのディアゴスティーニ社は、「ランボルギーニ・レヴェントンを作って走らせよう」の第1号を発売した。文=ジラフ発売後、即完売のスーパーカーがRCカーとなって再登場ディアゴスティーニ社は、何冊かにわけられて発売される雑誌に同封されるパーツを組み上げることでアイテムが完成する、分冊雑誌の販売において日本でもおなじみの会社。この会社がランボルギーニのライセンスを取得し、全冊そろえると、ランボルギーニ・レヴェントンの10分の1スケールのエンジンラジコンカーが完成するシリーズの販売を開始した。実際のランボルギーニ・レヴェントンは、2007年に限定20台が100万ユーロ(当時約1億6000万円)という価格で発売され即完売した、CFC(複合カーボンファイバー)製ボディに、6.5リッターV型12気筒エンジン(650ps)を搭載するスーパーカー。 そのRCカーバ...
BLANCPAIN|2013年新作ウォッチ、バーゼルワールド現地レポート
2013年新作ウォッチ、バーゼルワールド現地レポート誕生60周年を迎えた「フィフティ ファゾムス」に新作!建物もレイアウトも完全に一新された今年の「バーゼルフェア(BASELWORLD 2013)」。新作レポートの第1回目を飾るのは“機械式時計しか作らない”老舗時計メゾン、「ブランパン」。コンプリケーションモデルからスポーツモデルまで、未来に向かう積極的な時計作りが印象的だ。Text & Event Photographs by SHIBUYA Yasuhitoコンプリケーションモデルにも注目の2作が登場来場者も約12万人と史上最高を記録した2013年のバーゼルフェア。最大最強の出展者、スウォッチ グループの頂点ブランドのひとつ、ブランパン最大のトピックは、誕生から今年60周年を迎えた伝説のダイバーズモデル「フィフティ ファゾムス」の新作だ。「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」と名付けられ、1950年代末に登場した初代メンズ&レディスモデルの現代版と位置づけられるこのモ...
BLANCPAIN|そのインスピレーションはレーシングカーから
BLANCPAIN|ブランパンL-Evolution R Large Date|L-エボリューション R ラージデイト「L-エボリューション」の最新モデルブランパン × モータースポーツサーキットを舞台に活躍するレーシングカーをイメージし、ブランパンが生み出したスポーツウォッチコレクション「 L-エボリューション R ラージデイト」。クルマ好きには見逃せないディテールが満載なスポーツウォッチがデビューした。 Text by SHIBUYA Yasuhitoレーシングカーからのインスピレーションモータースポーツのスポンサー活動で、時計作りの長い伝統に加え、スポーティでダイナミックなブランドイメージを積極的に発信しているブランパン。2009年からはランボルギーニとパートナーシップを締結し、ランボルギーニによる豪華なワンメイクレース「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ」の冠スポンサーを務めている。日本で開催された「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアシリーズ...
サーキットでめぐり会う、ランボルギーニとブランパン|Lamborghini
Lamborghini Blancpain Super Trofeo Asia Series|ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアシリーズサーキットでめぐり会う、ランボルギーニとブランパンプレミアムスポーツカーメーカーのランボルギーニと、高級機械式腕時計メーカーのブランパン。老舗や伝統というキーワードがもたらす地位に甘んじることなく、最先端の技術を恐れることなく取り入れ、常に挑戦と革新をつづける両社がタッグを組んだ。コラボレーションの舞台は、サーキット。世界中の猛牛使いたちがエントリーする「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ」と呼ばれるレースは、ブランドそれぞれのこだわりと英知を注ぎ込んだ特別なステージである。Text by SAKURAI Kenichiガヤルドによるガヤルドだけの熱い戦い「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ」はイタリアのプレミアムスポーツカーメーカーであるランボルギーニが、「ガヤルド」のワンメイクレースとして今から4年前...
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Lamborghini Winter Accademia|ランボルギーニ ウィンター アカデミアランボルギーニで雪氷走行テクニックをまなぶミッドシップ4WDモデルを精力的に手がけるランボルギーニは、雪氷上でのドライビングトレーニング「ウィンター アカデミア」を定期的に開催している。アヴェンタドール、ウラカンをおもいっきり雪のなかで走らせることのできるこのトレーニングに、大谷達也氏が参加した。今回はその前編をお届けする。Text by OTANI Tatsuyaスーパーカーと氷雪のミスマッチなトレーニングミッドシップ スーパースポーツカーと雪上ないし氷上走行。これほどチグハグな組み合わせは滅多にないだろう。舗装路で強大なグリップを生み出す超ワイドなリアタイヤは雪や氷の上ではまったく役に立たず、自慢の大パワーは路面に伝えられることなくただタイヤを空転させるばかり。それに、スーパースポーツカーは最低地上高が極端に低いからチンスポイラーで雪をかくラッセル車(古い?)になりかねないし、そもそ...
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Ferrari FF|フェラーリ FFHistory of Shooting Brakeフェラーリ FF誕生から見る粋の系譜フェラーリがあらたなフラッグシップとして投入した「FF」。フェラーリ初の4WDモデルであることで話題だが、それ以上に物議を醸し出しているのが、そのデザイン。歴代のフェラーリとは一線を画す、いわゆるシューティングブレイクふうのデザインを採用したからだ。なぜ、いまシューティングブレイクなのだろうか? では、そもそもシューティングブレイクとは何なのだろうか? 過去の名車を振り返りながら考えたい。文=松尾 大馬車の時代からシューティングブレイクは、もともと自動車発明以前のイギリスですでに用いられていた言葉で、狩りに行くために使う馬車を指すものだった。運転手と猟場の案内役が前席におさまり、後席では横向きの対面式座席に狩猟者が乗り、狩猟に使用する犬や銃、そして射とめた獲物を収納しやすいような形状だったという。 馬車にもちいられていた言葉がクルマにもあてられたものはほ...