ガヤルド後継、その名は「ウラカン」|Lamborghini
CAR / MOTOR SHOW
2015年4月2日

ガヤルド後継、その名は「ウラカン」|Lamborghini

Lamborghini Huracan LP 610-4|ランボルギーニ ウラカン LP 610-4

ガヤルド後継、その名は「ウラカン」

ランボルギーニ「ガヤルド」の後継モデル、「ウラカン LP 610-4」の姿がはじめて公開された。ワールドプレミアは3月のジュネーブモーターショーでおこなわれ、デリバリーは2014年春を予定する。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)

デザインテーマは、ヘキサゴン

ランボルギーニは、「ガヤルド」の後継モデルとなる「ウラカン LP 610-4」の写真を本日公開した。

このニューモデルにあらたに与えられた「Huracán:ウラカン」というネーミングは、アヴェンタドールやガヤルドなど歴代モデル同様、闘牛に由来するもの。スペインのコンテ・デ・ラ・パティーリャ種のウラカンは、1879年8月のアリカンテでおこなわれた試合で無敵の闘いぶりを披露し、並外れた勇ましさと強い攻撃力をもった闘牛として知られている。

Aピラーの先端からボディ後端までを1本のラインで繋ぎ、なめらかな表面と鋭角かつシャープなラインが複雑に交錯するエクステリアデザイン。その造形処理は、アヴェンタドールからの流れを受け継ぐもの。サイドウインドウは、先日公開されたティザーサイト「ヘキサゴン・プロジェクト」の文字通り、6角形をモチーフとしており、ウラカンだけの個性だ。

Lamborghini Huracan|ランボルギーニ ウラカン

Lamborghini Huracan|ランボルギーニ ウラカン

ドライバーズシートに乗り込めば、そこに広がるのは、あらたに設置された12.3インチの大型フルカラーTFTインストルメントルパネル。レブカウンターからナビゲーションマップ、そしてインフォテインメント機能に至るまで、すべてのカーインフォメーションが表示され、ドライバー自身によって自由に構成を変えることができる。インテリアの素材には、ナッパレザーとアルカンターラが組み合わされ、カスタマイズももちろん可能である。

Lamborghini Huracan LP 610-4|ランボルギーニ ウラカン LP 610-4

ガヤルド後継、その名は「ウラカン」

7段デュアルクラッチを初搭載

ウラカンに用意されたシャシーは、カーボンファイバーとアルミニウム素材を組み合わせたまったくあたらしいもの。エンジンこそはガヤルドからのキャリーオーバーとなるが、5.2 リッターV10 エンジンをブラッシュアップし、最高出力610ps(448 kW)/8,250rpm、最大トルク560Nm/6,500rpmを発揮。車両重量は1,422kg(乾燥)、パワーウェイトレシオは2.33kg/psを実現した。

最高速度は325km/h、0-100km/h加速は3.2 秒、0–200km/h加速は9.9秒と新世代スーパースポーツに相応しいパフォーマンスを発揮する。もちろんEU6排ガス規制に対応しており、燃費は12.5リッター/100km(8km/リッター)、CO2 排出量は290g/kmという数値。

Lamborghini Huracan|ランボルギーニ ウラカン

Lamborghini Huracan|ランボルギーニ ウラカン

V10エンジンに組み合わされるトランスミッションは、 ランボルギーニとしては、はじめてとなる7段デュアルクラッチトランスミッション「ランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)」を搭載し、駆動方式は当然4WDとなる。ウラカンのドライビングモードは、ステアリングホイールに取り付けられたセレクタースイッチで選択が可能で、ストラーダ(公道)、スポルト(スポーツ)、そしてコルサ(レース)の3種がそなわる。

またブレーキはカーボンセラミック製となり、ドライビング性能をよりカスタマイズするためのオプションとして、可変ステアリングレシオシステムである「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング」、および磁性流体サスペンション・ダンパー・コントロールも用意される。

なお、ウラカンは、サンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ本社に新設された生産ラインで製造され、初出荷は2014年春に開始される模様。来年1月より世界60都市以上でプライベートプレビューイベントを開始し、3月に開催されるジュネーブモーターショーで、ワールドプレミアがおこなわれる予定だ。

           
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