BLANCPAIN｜2013年新作ウォッチ、バーゼルワールド現地レポート

2013年新作ウォッチ、バーゼルワールド現地レポート

誕生60周年を迎えた「フィフティファゾムス」に新作！

建物もレイアウトも完全に一新された今年の「バーゼルフェア（BASELWORLD 2013）」。新作レポートの第1回目を飾るのは“機械式時計しか作らない”老舗時計メゾン、「ブランパン」。コンプリケーションモデルからスポーツモデルまで、未来に向かう積極的な時計作りが印象的だ。

Text & Event Photographs by SHIBUYA Yasuhito

コンプリケーションモデルにも注目の2作が登場

来場者も約12万人と史上最高を記録した2013年のバーゼルフェア。最大最強の出展者、スウォッチグループの頂点ブランドのひとつ、ブランパン最大のトピックは、誕生から今年60周年を迎えた伝説のダイバーズモデル「フィフティファゾムス」の新作だ。

「フィフティファゾムスバチスカーフ」と名付けられ、1950年代末に登場した初代メンズ＆レディスモデルの現代版と位置づけられるこのモデルは、注目すべき特徴を外観のデザインでも中身のメカニズムでも備えている。

2013年のバーゼルフェアは、来場者約12万人という史上最高を記録。会場の大改装に併せ、ブランパンのブースも刷新された

誕生から60周年を迎えた伝説のダイバーズモデルを現代に蘇らせた新作「フィフティファゾムスバチスカーフ」

中身のメカニズムの特徴はモデルの解説で触れることにして、外観デザインの特徴をまずお伝えしよう。写真を見れば一目瞭然のことだが、それはメンズ＆レディスともダイバーズモデルとしては異例ともいえる、ナイロン製のNATOストラップを採用したことだ（メンズモデルもレディースモデルもNATOストラップかセイルキャンバスストラップが選択できる）。

これはここ数年、ファッションの世界でブームというよりもスタンダード化している、パイロットウォッチを中心に続く“ミリタリースタイル”をダイバーズの世界にも採り入れたもの。ただ、レディスの文字盤やストラップカラーがオフホワイトに設定されているように、ブランパン流に洗練させている点が素晴らしい。男女で共に着けて楽しめる新しいダイバーズとして、人気を集めることは間違いない。

“カルーセル機構” “ミニッツリピーター機構” “クロノグラフ機構”の3つを搭載するトリプルコンプリケーションモデル「ル・ブラッシュカルーセルミニッツリピーターフライバッククロノグラフ」

また、複雑モデルを看板とするブランパン屈指のメカニズムのひとつ“カルーセル機構”にくわえ、“トゥールビヨン機構”を搭載するダブルコンプリケーションモデル「ル・ブラッシュトゥールビヨンカルーセル」も登場。そしてさらに、“カルーセル機構” “ミニッツリピーター機構” “クロノグラフ機構”の3つを搭載するトリプルコンプリケーションモデル「ル・ブラッシュカルーセルミニッツリピーターフライバッククロノグラフ」もお披露目された。

いっぽう、イタリアのスパーカーブランド「ランボルギーニ」とのコラボレーションで注目のスポーツクロノグラフ「L－エボリューション」からも新作が登場。こちらも見逃せない。