ディアゴスティーニ社、ランボルギーニ・レヴェントンのRCカーの発売を発表
Car
2015年3月31日

ディアゴスティーニ社、ランボルギーニ・レヴェントンのRCカーの発売を発表

LAMBORGHINI REVENTON RC|ランボルギーニ・レヴェントン RC

実車顔負けのシステムを採用したRCカーの発売

イタリアのディアゴスティーニ社は、「ランボルギーニ・レヴェントンを作って走らせよう」の第1号を発売した。

文=ジラフ

発売後、即完売のスーパーカーがRCカーとなって再登場

ディアゴスティーニ社は、何冊かにわけられて発売される雑誌に同封されるパーツを組み上げることでアイテムが完成する、分冊雑誌の販売において日本でもおなじみの会社。
この会社がランボルギーニのライセンスを取得し、全冊そろえると、ランボルギーニ・レヴェントンの10分の1スケールのエンジンラジコンカーが完成するシリーズの販売を開始した。

実際のランボルギーニ・レヴェントンは、2007年に限定20台が100万ユーロ(当時約1億6000万円)という価格で発売され即完売した、CFC(複合カーボンファイバー)製ボディに、6.5リッターV型12気筒エンジン(650ps)を搭載するスーパーカー。

Lamborghinai Reventon RC|ランボルギーニ・レヴェントン RC|01

Lamborghinai Reventon RC|ランボルギーニ・レヴェントン RC|02

そのRCカーバージョンのハイライトは、2サイクルの3ccガソリンエンジン、2速トランスミッション、そして4WDシステムという実車顔負けのシステムの採用。また、このほかにも、油圧ダンパー式の独立サスペンションやディスクブレーキも装備している。

このシリーズは全65冊発売される予定で、価格は、第1号が2.99ユーロ(約320円)、第2号以降が7.99ユーロ(約850円)とアナウンスされている。13号までは隔週で発売され、14号からは週刊となる。単純に計算しても、完成までの期間は1年半、金額は約5万5000円になる予定。現在、日本での販売は発表されてはいないが、心惹かれるひとは多いだろう。

BRAND HISTORY
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、つねに対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。

フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。

早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディをもつ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。

その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「ムルシエラゴ」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。

           
Photo Gallery