JAGUAR
「JAGUAR」に関する記事
新世代ジャガー「XF」が切り開く世界(前編)
新世代ジャガー「XF」が切り開く世界(前編)英国の名門ブランドJaguar(ジャガー)のニューモデル「XF」が、この春日本に上陸した。これまでの「Sタイプ」の後を継ぐといわれるXFは、新世代ジャガーを牽引するという大役を担う意欲作でもある。その新しさはどこにあり、そして何を示唆しているのだろうか?文=生方 聡Photo by Jaguar世のクーペが嫉妬するほどの佇まいクルマは、これほど大胆に変われるものだろうか?ジャガーの新しいサルーン「XF」を見てそう思った。ジャガーというイメージも、サルーンというスタイルも、さらにはコクピットの常識をも拭い捨てることで新たにつくりあげた世界。形式的には、ジャガーのアッパーミドルサルーン「Sタイプ」の後継モデルにあたるが、そんな説明が虚しく思えるほど、XFはすべてが新しいのだ。“Beutiful Fast Car”コンセプトを具現した最初のモデルがモダーンで躍動感溢れる新世代クーペの「XK」なら、サルーンのXFはその新しいスタイルをより多くの人...
新世代ジャガー「XF」が切り開く世界(後編)
新世代ジャガー「XF」が切り開く世界(後編)高級感のみならずスポーティな走りを堪能できる「ジャガーXF」。この新しいスポーツサルーンの延長線上にみえる、名門ブランドの未来を占う。文=生方 聡Photo by Jaguar XFの独自性センターコンソールにあるスターターボタンに目をやると、赤い光が脈打つように明るさを変えている。誘われるままにボタンを押すと、エンジンの目覚めと同時に、沈んでいた丸いダイヤルがゆっくりとせり上がり、私の手に収まった。「Jaguar Driveセレクター」と呼ばれるこのスイッチこそ、XFの独自性を端的に表すもの。XFのコクピットにはシフトレバーの常識など存在しない。「P」「R」「N」「D」「S」というレンジこそ見覚えがあるが、ダイアルを回して選ぶというのが新感覚。その奇抜さに躊躇するかと思っていたが、いざ触れてみるとすぐに馴染める使い勝手の良さ。さっそくDレンジをセレクトすると、XFは力強く歩みはじめた。 スポーツサルーンの名にふさわしいXFに用意...
35台限定のジャガー「XJ PORTFOLIO」
35台限定のジャガー「XJ PORTFOLIO」ジャガー&ランドローバージャパンは、ジャガーのフラッグシップサルーン「XJ」に、35台の特別限定車「XJ PORTFOLIO」を設定、2008年8月20日に発売した。 最量販グレードである「XJ 4.2 Executive」(4.2リッターV8エンジン)をベースに内外を飾った「ニューファッションラグジュアリー」なモデルとされる。エクステリアは、専用のボディカラーであるセレスチャルブラック(30台)あるいはアストラゴールド(5台)で彩られ、20インチ「Selena」アロイホイールやジャガーヘリテージロゴホイールセンターキャップ、クロームドアミラーキャップなどでお化粧される。インテリアは、同車初採用となる専用色ネイビー(紺色)ソフトグレインレザーシート/シャンパンコントラストパイピングでコーディネイト。さらにウッド素材であるリッチオークパネルやリッチオークリアビジネストレイで高級感を演出する。フロントシートクーラーや電動スライディン...
Jaguar XFR|XFシリーズの最強バージョン登場
Jaguar XFRXFシリーズの最強バージョン登場ジャガーは12日、デトロイトモーターショーにおいて、新型『XFR』を発表した。文=ジラフ2つのスーパーチャージャーが510psをしぼり出すこのモデルは、ジャガーのミドルクラスセダン、『XF』の最強バージョンとして誕生した。搭載されるパワーユニットは新開発の5.0リッターV8の直噴で、2つのスーパーチャージャーで過給されることにより、最高出力510ps、最大トルク63.7kgmを誇る。このパワーを路面へと伝達させるためにチョイスされたのが、20インチのワイドタイヤ。6段ATとのマッチングもよく、0-96km/h加速は4.7秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)に到達するという。当然のことながらブレーキも強化されるとともに、後輪の左右間でトルクを効率的に分配する「アダプティブディファレンシャルコントロール」が装備され、卓越された走りを体感することが可能である。エクステリアでは、メッシュタイプの専用グリルや専用バンパーをはじめ、...
Jaguar XJ|ジャガーXJシリーズ
Jaguar XJ|ジャガーXJシリーズまったく新しいフォルムをまとって登場ジャガーは、そのラインナップのなかでもっとも重要な位置を占めるモデル、新型「XJ」を発表した。文=ジラフ新世代のアルミボディと斬新なエクステリアこの新型「XJ」の大きな特徴は、新世代のアルミボディと斬新なエクステリアデザインにほかならない。新型「XJ」も現行モデルと同様、ショートボディとロングボディが設定されるが、その大きさはショートでも、現行モデルから全長で32mm長く、全幅は5mm狭く、全高で14mm高い。具体的には、全長5123×全幅1895×全高1448mmと発表されている(ホイルベースは3032mmで変わらず)。ロングは125mmストレッチされ、ホイールベースも3157mmといる。ボディサイズは長くなったものの、この新型「XJ」は新世代アルミボディ構造を採用したことで、競合車であるメルセデスSクラスや、BMW7シリーズと比べて約150kgも軽くなっているという。また使用されるアルミの50%はリサイ...
あなたのクルマ 見せてください 第4回 谷口勝彦 × ジャガー XJ6
第4回 谷口勝彦 × ジャガー XJ6機械とオトコのモノガタリOPENERSブログでもおなじみの、バーニーズ ジャパン クリエイティブディレクター、谷口勝彦氏は、大のクルマ好きだ。しかも、みずからの手でクルマの不調箇所をなおし、手をかけ、コツをつかむ……という、機械との対話を少年のように楽しんでいる。現在の愛車はジャガー「XJ6」。なかでも、谷口氏が乗る「シリーズ1」は、1968年から72年までのあいだ、職人が手づくりでうみだしていた、「XJ6」の初代モデル。谷口氏はなぜこのモデルに乗るのか。そして谷口氏のクルマ観とはどんなものなのか。Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)Photographs by JAMANDFIX & Alfa Romeo& TANIGUCHI Katsuhiko語りたいことはいっぱいある!これまだ4万kmくらいしか走ってないんですよ! 12月のなかばに来たばっかりだから。でもミッションからオイルが漏れてるから、リビ...
Jaguar XF|ジャガーXF|山中俊治 vs ジャガーXF クルマは立ち方で決まる TOP
Vol.3 山中俊治 vs ジャガーXFクルマは立ち方で決まる各界で活躍するクリエイターが最新のクルマと向き合い、これまでになかった創造的な自動車論を展開。第3回目は、プロダクトデザイナーの山中俊治さんが登場。クルマのエクステリアデザインからキャリアをスタートさせたデザイナーだからこそ語れる、自動車デザインの本質論。構成・文=田村十七男写真=岡村昌宏1972年型「ジャガーXJ12」を所有したこともある山中さんは、30年を隔てた新しいジャガーに対峙して何を想うのか。(2008.09.26)「ジャガーXF」に郷愁をおぼえたという山中さん。その感覚の源泉と、ブランドが抱える問題点に迫る。(2008.10.01)自動車デザイン経験のある山中さんが語る、ひとが美しいと感じるクルマとは? 「ジャガーXF」をめぐる自動車デザイン論、いよいよ大詰め。(2008.10.08)山中俊治(やまなか しゅんじ)1957年愛媛県生まれ。1982年、東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車に入社しエクス...
Jaguar XF|ジャガーXF|山中俊治 vs ジャガーXF(3)神様のクルマのデザイン
Vol.3 山中俊治 vs ジャガーXFChapter3 神様のクルマのデザイン自動車デザイン経験のある山中さんが語る、ひとが美しいと感じるクルマとは? 「ジャガーXF」をめぐる自動車デザイン論、いよいよ大詰め。──おそらくジャガーにしてみれば、「XF」は新しいチャレンジなのだと思います。そうして伝統的なブランドが変わっていこうとするとき、どういう道筋なら成功にたどり着けるのでしょうか?実はかなりの確率で、トラディショナルなスタイルを維持するだけでは、ブランドは長生きできないんです。──それは意外ですね。多くの人はトラディショナルを愛でるんじゃないですか?伝統を残そうというときに、多くの企業が新しい機能やレイアウトを、古いスタイルで包もうとします。しかし、それではカタチだけのブランドになってしまう。最新の機能じゃなきゃ競争できない、でもブランドの伝統が……という迷いがそうさせてしまうのでしょう。ではどうすれば古いブランドが生き残れるかといえば、仕組みは伝統的なままで、表面的には思い...
Jaguar XF|ジャガーXF|山中俊治 vs ジャガーXF(2)もはや背徳が許された時代には戻れない
Vol.3 山中俊治 vs ジャガーXFChapter2もはや背徳が許された時代には戻れない最新のジャガー「XF」に郷愁をおぼえたという山中さん。その感覚の源泉と、ブランドが抱える問題点に迫る。──山中さんが「XF」に対して郷愁を抱いてしまうというのは、果たして感覚なのでしょうか?全体の印象はかなりマッシブで、伝統的なジャガーからは遠いものです。ボディパネルのボリュームを増して、トランクの位置も高くしてウィンドウを狭くするというのは、実は流行のレイアウト。レクサスが典型ですね。運転してみても、剛性感の高さはすばらしく、少しカタめの乗り心地や音などのフィーリングなども、僕が知っているジャガーのものではなく、とても現代的に仕上がっています。そういう意味ではジャガーらしいクルマとはもはやいえないのですが、表面的には伝統的な様式がいろいろと残されています。──今回は、XFのセールスポイントでもあるセンターコンソール上の「ジャガードライブ・セレクター」をはじめとした、インターフェイスについて...
Jaguar XF|ジャガーXF|山中俊治 vs ジャガーXF(1)クルマはまず、立ち方を見る
Vol.3 山中俊治 vs ジャガーXFChapter1 クルマはまず、立ち方を見る1972年型「ジャガーXJ12」を所有したこともある山中さんは、30年を隔てた新しいジャガーに対峙して何を想うのか。──長い時間をかけて外観をご覧になっていましたね。自動車デザインの経験がある山中さんの場合、クルマをどうやって見るのですか?立ち方ですね。──立ち方?タイヤを足に見立てて、どう立っているか。重心はどこにかかっているか。うずくまっているのか、跳ねているのか。その立ち方からクルマの性格をうかがうんです。それは、若いころ身につけたクセですね。有名なカーデザイナーの作品を正確に模写したり、そういうことをずいぶんやりました。──そこから何がつかめるんですか?自動車デザインの在り方はもちろん、デザイナーの個性も明確になります。たとえば「ランボルギーニ・カウンタック」をつくったガンディーニは、前足も後ろ足も伸びきった、疾走する動物のイメージなんです。対してジウジアーロは、後ろ足に重心があって、首をぎ...
ジャガーがあたらしいデザインスタディモデルの発表を予告|jaguar
Jaguar C-X17|ジャガー C-X17ジャガーのデザインスタディモデルフランクフルトショーでC-X17の発表を予告ジャガー・ランドローバーは、フランクフルト モーターショーにおいて、まったくあたらしいコンセプトカー「C-X17」を公開する。 Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)ジャガー・ランドローバーが、フランクフルト モーターショーの前日、厳密には9月9日に公開する予定の「C-X17」。このクルマはあたらしいモジュラー式アルミニウム製モノコック アーキテクチャーを導入するために開発されたデザインスタディモデルであり、将来、プロダクションモデルを生みだすにあたり、このアーキテクチャーがもつ多様性を示唆するものだという。 現時点でにおいては前述の最新アーキテクチャーをもちいることと、うしろ姿のシルエットのみ公表されているが、その写真からは、ハッチバックもしくはシューティングブレークのボディ形状、大きく張り出したリアデュフューザー、マッ...
ジャガー初のSUVのコンセプトカー「C-X17」を公開|Jaguar
Jaguar C-X17|ジャガー C-X17ジャガー初のSUVコンセプトモデルC-X17をフランクフルトで公開ジャガーは、ブランド初となるSUVのコンセプトカーである「C-X17」を、フランクフルト 国際モーターショーで公開した。 Text by SAKURAI Kenichiアルミ製モノコックを採用したジャガー初のSUVジャガーは、C/Dセグメント初となる、先進的なアルミ製モノコックボディを採用したスポーツ クロスオーバー コンセプトジャガー 「C-X17」を、フランクフルト モーターショーで発表した。スポーツ クロスオーバー然とした腰高な車体をもつ、C-X17は、ジャガー初のSUVのデザインスタディであると同時に、iQ[AI]と名付けられた、ジャガーのまったくあたらしいしい先進的アルミ製モノコック アーキテクチャーを紹介するために製作したという。これは、シンプルに解釈すれば、ジャガーがSUVないしスポーツ クロスオーバー セグメントへの参入を予告するものであり、また今後...
ジャガーXFの価格変更を発表|Jaguar
Jaguar XF|ジャガー XFジャガー XFの価格を改定ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、プレミアムセダン「XF」の価格を改定した。あたらしい価格は11月1日より適用となる。 Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)XFRをのぞく全モデルがプライスダウンジャガーのプレミアムセダン「XF」の価格改定が発表された。対象モデルは最高出力177kW(240ps)を発揮する2リッター直列4気筒ターボを搭載するもっともベーシックな「XF 2.0ラグジュアリー」と、おなじエンジンを搭載しつつも18インチアロイホイールやメリディアンプレミアムサウンドシステムを標準装備し、よりラグジュアリーな「XF 2.0 プレミアム ラグジュアリー」。いずれも、従来より50万円価格が下げられ、XF 2.0ラグジュアリーが545万円、XF 2.0 プレミアム ラグジュアリーは645万円となる。また、最高出力250kW(340ps)を発揮するV型6気筒スーパーチャージドエ...
ジャガー最速のサルーン「XJR」が国内受注開始|Jaguar
Jaguar XJR|ジャガー XJR最速のフラッグシップサルーン「XJR」受注開始ジャガー・ランドローバー・ジャパンは10月3日、ジャガーのフラッグシップ サルーン「XJ」ラインナップのなかでもトップパフォーマンスを誇る、新型「XJR」の日本仕様を発表。同時に受注を開始した。 Text by YANAKA Tomomi0-100km/h加速4.6秒、最高速度280km/h2009年にフルモデルチェンジをおこないデビューした現行「XJ」。今年のニューヨーク オートショーでは、ジャガー史上“最速”を謳う「XJR」がついに登場。日本でのローンチを前に、いよいよ国内での注文の受付をスタートさせた。従来の「XJ スーパースポーツ スタンダード ホイールベース」にかわってあらたに導入される、4ドア スポーツサルーン「XJR」。エンジンはスーパースポーツに搭載されている、5リッターV8スーパーチャージドエンジンに専用チューニングを施し、最高出力を405kW(550ps)/6,500rpm...
ジャガー「Fタイプクーペ」を予告|Jaguar
Jaguar F-Type Coupe|ジャガー Fタイプ クーペジャガー「Fタイプクーペ」を予告ジャガーは「Fタイプ」のクローズドボディ版、「Fタイプ クーペ」をロサンゼルスモーターショーならびに東京モーターショーにおいて発表する。 Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)C-C16コンセプトのデザインを踏襲ジャガー・ランドローバーは、オープンタイプのスポーツカー「Fタイプ」から派生したクローズドボディの「Fタイプ クーペ」を予告。翌日から開催されるロサンゼルスモーターショーで一般公開され、おなじ日程の東京モーターショーにも登場する。オールアルミにて製造されるFタイプ クーペのエクステリアは、2011年のフランクフルトモーターショーにて発表され、Fタイプのもとになった「C-X16 コンセプト」のデザインビジョンを踏襲するという。ジャガーのデザインディレクター、イアン・カラム氏は「Fタイプ コンバーチブルは、わたしたちが圧倒されるほど、素晴らし...