障がいのある人と現代美術作家の作品をともに紹介する現代アート展

柴田龍平《かき消されたタイトル》(部分)2015年 Color gel pen, resin, acrylic on canvas 112.2 × 145.6 × 2.0 cm Courtesy of Atelier Yu

LOUNGE / ART
2024年12月19日

障がいのある人と現代美術作家の作品をともに紹介する現代アート展

ART|Art to Liveによる「Exploring II -日常に息づく芸術のかけら-」

障がいのある人の優れた作品を、現在活躍している美術作家の作品とともに包括的に紹介する現代アート展「Exploring II -日常に息づく芸術のかけら-」を2025年1月23日(木)から27日(月)まで、東京・青山のスパイラルガーデンで開催。14人のアーティストの作品を背景や境遇にとらわれず並列に展示し、人の表現活動の根源を問いかける。

Text by YANAKA Tomomi

障がいの有無を超えた、人が表現し続ける根源について問いかける

近年注目が集まっている障がいのある人たちが生み出す現代アート作品。すでに海外の主要な美術館では、彼らの作品を収蔵する動きが進んでいるという。
大阪府の「2025 大阪・関西万博に向けた 障がいのあるアーティストによる現代アート発信事業」のプロジェクトとして2024年6月にスタートした「Art to Live」。この一環として「Exploring II -日常に息づく芸術のかけら-」は開催される。
会場では「いとしきもの」「手わざ」「ルーティーン」「文字をこえて」という4つのキーワードを軸に、日本においても障がいのある人の作品を現代美術として紹介すべく、14人のアーティストの作品を展示。
現代美術の作家は、社会が抱える複雑な問題に向き合いながら、作品を通じて新しい視点や問いを提示する一方、障がいのある作者も日常の中の歓びや苦しみを凝縮した独特の表現により、私たちに語り掛けるものとなる。
日常の中で心に響く感覚、一見すると平凡に見える手仕事、繰り返される行為、そして些細な違和感に目を向けることで、私たちは深い理解や共感を得られるとともに、芸術が持つ力の本質を探ることができる場となりそうだ。
また期間中の1月26日(日)には「みんなでおしゃべり対話型鑑賞プログラム」も開催。
障がいの有無を超えた、人が表現し続ける根源について、その意味や価値を改めて考える機会にしてみたい。
「Exploring II -日常に息づく芸術のかけら-」
開催期間|2025年1月23日(木)~27日(月)
時間|11:00~19:00(初日は13:00~最終日は~18:00)
会場|スパイラルガーデン
住所|東京都港区南青山5-6-23
入場料|無料
出展作家|上土橋勇樹、小林孝亘、柴田龍平、舛次崇、曽祇一晃、立花文穂、谷澤紗和子、似里力、平田安弘、平野喜靖、福田尚代、藤岡祐機、松本国三、森本絵利
「みんなでおしゃべり対話型鑑賞プログラム」
日時|2025年1月26日(日) 10:00~11:15
定員|16人(事前申込制・先着順)
申込方法|申込フォームから
https://forms.gle/nQsrETRpUxbG972R6
問い合わせ先

Art to Live事務局
Tel.06-6777-8303
https://art-to-live.net/_staging_main/programs/exploring/

                      
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