空山 基の新作個展が渋谷2カ所で同時開催|ART

©Hajime Sorayama Photo by Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA

LOUNGE / ART
2020年3月15日

空山 基の新作個展が渋谷2カ所で同時開催|ART

ART|ロボットのイメージ形成に多大な影響を与えたアーティスト

性をテーマにロボットを描く「Sex Matter」、恐竜ロボットの新作を含む「Trex」

空山 基の新作個展「Sex Matter」が渋谷・NANZUKAのメインギャラリーにて、また「Trex」が渋谷パルコ内・NANZUKA 2G(渋谷パルコ内2G)にて2カ所同時開催される。期間は、2020年4月12日(日)まで。

Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi

性をモチーフとしたロボットを描いた新作ペインティングに加え、彫刻作品も展示

人体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっているアーティスト・空山 基(そらやま・はじめ)。驚異的な写実力を武器にピンナップのイラストレーターとしてキャリアを築いてきたが、とりわけその名を世に知らしめた作品「セクシーロボット」シリーズ(1978年~)では、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現で、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えた。以降もフェティッシュな女性のヌード像を描くなど、タブーや社会的な抑圧を否定し、様々な表現に果敢にチャレンジしてきた。
今回、NANZUKAで開催される「Sex Matter」では、新作のヒューマンスケールサイズの新作彫刻作品と、新作のペインティング10点が展示される。性をモチーフとしたロボットを描いた作品からは、身体改造、ポストヒューマンボディ、AIといったテーマの先の未来における新たな問題提起を読み取ることも可能だ。
また、渋谷パルコ内のNANZUKA 2Gにおける個展「Trex」では2019年10月にタイのバンコクで先行発表した新作の鋳物製の彫刻作品5点、ティラノサウルスの他、ステゴサウルス、ラプトルなどを描いた新作恐竜ロボットシリーズのペインティング作品を発表する。
©Hajime Sorayama Photo by Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA
「SEX MATTER」
期間|2020年4月12日(日)まで
場所|NANZUKA
住所|東京都渋谷区渋谷2―17―3 渋谷アイビスビルB2F
時間|11:00~19:00(月曜日、祝祭日は定休)
©Hajime Sorayama Courtesy of NANZUKA
©Hajime Sorayama Photo by Shigeru Tanaka Courtesy of NANZUKA
「TREX」
期間|2020年4月12日(日)まで
場所|NANZUKA 2G
住所|東京都渋谷区宇田川町15―1 渋谷パルコ2F
時間|10:00〜21:00(休館日はパルコの休館日に準ずる)
問い合わせ先

NANZUKA
Tel. 03-3400-0075
http://www.nug.jp/

                      
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