ASTON MARTIN

いまもっともクールなスポーツカーブランドとして、世界中から注目を集めているのが、イギリスのASTON MARTIN(アストン・マーティン)だ。1914年にライオネル・マーティンとロバート・バンフォードにより設立された小さな会社は、アストン・クリントンと呼ばれるヒルクライム競技で成功を収めたことからアストン・マーティンのブランドを名乗るようになり、その後もモータースポーツやスポーツカーの歴史に輝かしい足跡を残す。 反面、経営の面では幾度も危機に追い込まれ、そのたびに救いの手が差し伸べられるという、まさに波瀾万丈の道を歩み続けてきた。たとえば、1947年にオーナーとなったデイビッド・ブラウンは、優れた経営力とエンジニアリングのセンスを活かして、自らのイニシャルを冠したスポーツカー「DB2」や、レース用マシーン「DBR1」で、その名前を残している。最近では、フォードがその株式を、プロドライブを創業したデイビッド・リチャード率いる投資家集団に売却したことが記憶に新しい。 しかし、アストン・マーティンはいつの時代も漲るパワーと美しいスタイルを備えたスポーツカーづくりを貫いている。現在のラインアップは「V8ヴァンテージ」と「DB9」。また近い将来「ヴァンキッシュ」にかわる新しいフラグシップモデル「DBS」が日本にもお目見えするはずだ。

特集|101年目のアストンマーティン|Aston Martin

特集|101年目のアストンマーティン|Aston Martin

Aston Martin Centenary|次の時代へと進む英国スポーツ特集|101年目のアストンマーティン昨2013年、ブランド誕生から100周年というメモリアルイヤーを迎えたアストンマーティン。2000年から2013年までアストンマーティン黄金期を支え続けたウルリッヒ・ベッツがCEOを退任し、101年目を迎えた今年、まもなくあたらしいCEOが発表される。英国のピュアスポーツカーブランド、アストンマーティンはこれからどう進化を遂げていくのか。過去、現在、そして未来を見つめ、100年の歩みを祝いたい。Aston Martin V8 Vantage N430V8 ヴァンテージ N430を英国で試乗する今年3月のジュネーブショーでデビューを果たしたアストン マーティンのニューモデル「V8 ヴァンテージ N430」。同社のV8ヴァンテージをベースに、よりレーシーな仕上げがほどこされた生粋のスポーツカーとは如何なるものか。イギリス・ゲイドンを舞台に小川フミオ氏が試乗した。A...
ヴァンキッシュのロードテストを公開|Aston Martin

ヴァンキッシュのロードテストを公開|Aston Martin

Aston Martin Vanquish|アストンマーティン ヴァンキッシュヴァンキッシュのロードテストを公開ヴァンキッシュ 発売に向け過酷なテストを実施中標高2,000メートル、気温は32度という、高く、暑いネバダの山。アストンマーティンは先日発表されたばかりの「ヴァンキッシュ」を、この過酷な環境でテスト。それを英国メディア『AUTOCAR』は取材し、動画で公開した。独特の猛々しいエンジンサウンドを轟かせて登場するヴァンキッシュ。V型12気筒エンジンを搭載し、全長4,720×全幅2,067×全高1,294mm、ホイールベースは2,740mmという数字は、フェラーリ F12ベルリネッタ(全長4,618×全幅1,942×全高1,273 mm ホイールベース2,720 mm)、ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4(全長 4,780 × 全幅 2,030 × 全高 1,136 mm ホイールベース2,700 mm)と近い。とはいえ、最高出力573ps/6,750rpm、最...
2011 World Car of the Year ファイナリストを発表

2011 World Car of the Year ファイナリストを発表

2011 World Car of the Year2011ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーのファイナリストを発表WCOTYは、ジュネーブモーターショーで、4月開催のニューヨークオートショーで発表される、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーおよび、ワールド・パフォーマンス・カー、ワールド・グリーン・カー、そしてワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーの最終選考に残った、それぞれのトップ3を発表した。文=松尾 大A8、5シリーズ、そしてリーフ2005年にスタートしたワールド・カー・オブ・ザ・イヤー。今回の2011ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーは、2010年1月から2011年5月30日のあいだに世界の少なくともふたつ以上の大陸で販売される乗用車のなかで、バリュー、安全性、環境性能など6項目を基準に最高の1台を決めるというもので、世界24カ国、66人のジャーナリストによってイヤーカーを選出する。日本からは、河村康彦、ピーター・ライオン、松田秀士、ピーター・ナン、岡崎五朗、小沢コージ、山内...
ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン シグネット

ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン シグネット

ASTON MARTIN Cygnet|アストンマーティン シグネット英国の名門が放つ世界初の“クールでラグジュアリーなシティカー”に試乗(1)アストンマーティンが「ラグジュアリーなテイラーメイド・シティカー」と謳うシグネット。日本での発売と機をおなじくして、香港にて発表試乗会が開催された。トヨタ自動車とのコラボレーションより生まれた、同社初のマイクロコンパクトカー の真価とは。Text by OPENERSPhoto by ASTON MARTINあたらしい時代の都市とライフスタイルに合わせて「私たちにとって、シグネットは非常に重要なモデルです。このクルマは、ボディが小さいからといって、安価なコンパクトカーだというわけではありません。世界ではじめての、クールでラグジュアリーなシティカーといえるでしょう」かねてより話題を呼び、今年1月よりヨーロッパでの販売がスタートしたアストンマーティン製マイクロコンパクトカー シグネット。このたび香港で開催されたそのアジアローンチイベントの席で、...
ASTON MARTIN one-77|新型「One-77」のスナップショットを公開

ASTON MARTIN one-77|新型「One-77」のスナップショットを公開

ASTON MARTIN one-77|アストン・マーティンOne-77新型「One-77」のスナップショットを公開イギリスのAston Martin(アストン・マーティン)は、ニューモデル「One-77」のスナップショットと基本概要を、2008年8月8日に公開した。フォードから投資家グループへオーナーシップがかわったアストン・マーティン。次期フラッグシップとおぼしきその新型は、カーボンファイバー製のシャシーにハンドメイドによるアルミボディをかぶせ、7リッターV12エンジンを搭載。「世界でもっとも望まれるであろう自動車におけるアートのかたち」と謳われるデザインから、アストンの血筋を強く感じることができる。海外メディアが伝えるところによると、その値札には100万ポンド(約2億1000万円前後)と書かれる見込みという。BRAND HISTORYいまもっともクールなスポーツカーブランドとして、世界中から注目を集めているのが、イギリスのASTON MARTIN(アストン・マーティン)だ。1...
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北京で開かれた、アストン・マーティンとアートの共演「Aston Martin meets Art」

北京で開かれた、アストン・マーティンとアートの共演「Aston Martin meets Art」

Aston Martin meets Art北京で開かれた、アストン・マーティンとアートの共演英国の高級スポーツカーメーカー、アストン・マーティンが先ごろ、北京で中国人アーティストによるインスタレーションを発表。上海に続いて北京に今年ショールームを開設した同社が、「高級車とアートは相性がいい」(ドクター・ウルリッヒ・ベツCEO)とする、「アストン・マーティン・ミーツ・アート」の一環だ。文=小川フミオPhoto by Aston Martin Lagonda V8ヴァンテージを用いたインスタレーション「北京008」 走る芸術北京でのインスタレーションに使用されたモデルは、生産数が限られているアストン・マーティンのラインナップのなかでもっとも“売れ線”の「V8ヴァンテージ」。この春、排気量が4.7リッターに拡大するとともに、変速機をはじめ各所がファインチューニングされ洗練度が上がった、2シータースポーツカーだ。ベルリンで活躍する中国人アーティスト、秦玉芬(シン・ユーフェン)は、V8...
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ASTON MARTIN RAPIDE|スポーツセダン「Rapid」のデザインを公開

ASTON MARTIN RAPIDE|スポーツセダン「Rapid」のデザインを公開

ASTON MARTIN RAPIDE|アストン・マーティン・ラピードスポーツセダン「Rapid」のデザインを公開文=ジラフ2010年モデルとして開発が進められているとみられる、アストン・マーティンのフルサイズスポーツセダン「Rapid」。このモデルは2009年のジュネーブショーで公式デビューすると予想されていたが、一足先にコンピューターでデザインされたエクステリアの情報が公開された。そのコンピューターグラフィックから読みとれるのは、グラスルーフの採用と、劇的とも呼べるファストバックのテールスタイルだ。これに加えて、リアフェンダーの力強いふくらみ、そしてDBシリーズに酷似したテールランプの形状は、このモデルが、間ちがいなくアストン・マーティン・ファミリーの一員であることを示している。またこの「Rapid」のベースシャシーはDBシリーズと共有になるという。世界的な経済の悪化が叫ばれるなか、開発が進められているアストン・マーティン「Rapid」。ポルシェ・パナメーラ、メルセデスのSクラ...
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ASTON MARTIN DBS VOLANTE|アストンのフラッグシップ、DBSにオープンが追加

ASTON MARTIN DBS VOLANTE|アストンのフラッグシップ、DBSにオープンが追加

ASTON MARTIN DBS VOLANTE|アストン・マーティン DBS ヴォランテアストンのフラッグシップ、DBSにオープンが追加アストンマーティンは2月25日、フラッグシップモデルである「DBS」シリーズに、電動ソフトトップを備えた4シーター・オープンスポーツ「DBSヴォランテ」を新たにくわえることを発表した。文=ジラフDBSと同様のパワーユニットこのニューモデルに搭載されるパワーユニットは、DBSとおなじ6.0リッターV12エンジン。アウトプットも同様で、最高出力は517ps/6500rpm、最大トルクは58.1kgm/5750rpmを記録する。このパワー&トルクから生み出される動力性能は、0-100km/h加速で4.3秒、最高速307km/hを誇る。トランスミッションには6段MTが標準で装備され、オプションで6段シーケンシャルの「タッチトロニック」を用意されるという。また、この走りを現実のものとした理由のひとつに軽量化があげられる。このDBSヴォランテでは、ボンネット...
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ASTON MARTIN Cygnet|アストン・マーティン シグネット アストンとトヨタのコラボレーション

ASTON MARTIN Cygnet|アストン・マーティン シグネット アストンとトヨタのコラボレーション

ASTON MARTIN Cygnet|アストン・マーティン シグネットアストンとトヨタのコラボレーション英国のアストン・マーティンが現在、マイクロコンパクトカー「シグネット(Cygnet)」を開発中。これは英国ウォリック州ゲイドンに本拠を置く同社が6月29日に発表したもの。全長3メートルほどの超コンパクトなこのモデル、じつはトヨタiQがベースになっている。文=小川フミオ知的なシティコミューター「(シグネットは)高級でニッチな技術力で世界をリードするアストン・マーティンと、品質と信頼性において世界をリードするメーカーであるトヨタのコラボレーションモデルです。両社はメーカーとしての規模はまったくちがいますが、クルマに対する強い情熱によって支えられる卓越した技術力とイノベーションで構築されている信念を共有しています」とは、アストン・マーティンのプレスリリースの文言。知的なシティコミューターというのが、アストンマーティンがシグネットに与える位置づけのようで、「まだ多くの仕事が残されていま...
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連載|あなたのクルマ見せてください

連載|あなたのクルマ見せてください

第10回|欧州篇 ファブリツィオ・カスプリーニ氏×プジョー407SWイタリアとスイスの“普通のクルマ好き”を尋ね、彼の地の人びとのクルマにたいする考え方、ライフスタイルを垣間見る、あなたのクルマ見せてください欧州特別篇。最終回は、趣味である古代ローマの武具・馬具収集を通じて、ユニークな視点からクルマを語る、イタリアの眼科医に登場していただいた。第9回|欧州篇 レナート・ベルガミン氏×アウディA3スポーツバックイタリアとスイスの“普通のクルマ好き”をたずねる「あなたのクルマ見せてください 欧州特別篇」第2回は、スイスで彫刻家の研究・著述をおこなうレナート氏を訪問。彼がライフスタイルから導き出した、クルマにたいするかんがえかた、そして強いこだわりをうかがった。第8回|欧州篇 アレッサンドロ・バレストリーニ氏×クーペ フィアット16V「あなたのクルマ見せてください 欧州特別篇」では、イタリアとスイスの“普通のクルマ好き”をたずねた。人びとの自動車にたいする文化、歴史、もちろ...
あなたのクルマ 見せてください 第1回 田中知之(FPM)× アストンマーティンDB7

あなたのクルマ 見せてください 第1回 田中知之(FPM)× アストンマーティンDB7

第1回 田中知之(FPM)× アストンマーティンDB7(1)王道感とマイナー感のバランスが魅力独自の世界観で、街をおもしろく変えていくクリエーター。彼らは、モノをチョイスするとき、何を考え、どういう基準で選んでいるのか? そして、どんな愛着をもって接しているのか? クルマ好きのクリエーターのみなさんに、クルマのあるライフスタイルの魅力を語っていただく新連載。第1回は、FPM田中知之氏。愛車を選んだ理由や気に入っている部分、つぎに狙っている1台を語ってもらった。文=松尾大写真= JAMANDFIX最初のクルマはイエローのBMW昔からクルマは好きで、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたくらいだったという田中さん。現在の愛車であるアストンマーティンDB7を手に入れるまで、どのようなクルマ遍歴があったのだろう。「憧れたクルマはあったけど、お金がなかったから、じつはそんなにいろいろは乗っていません。日本車を何台か乗り継いで、はじめて手に入れた輸入車がE21型BMW318i。初代の318iで...
ASTON MARTIN RAPIDE|4ドアのアストン、いよいよデビュー

ASTON MARTIN RAPIDE|4ドアのアストン、いよいよデビュー

ASTON MARTIN RAPIDE|アストン・マーティン ラピード新世代の4ドア・アストン、いよいよデビューアストン・マーティンはフランクフルトモーターショーにおいて、4ドアサルーンのニューモデル「ラピード」(RAPIDE)を発表した。文=ジラフボディサイズは全長5019×全幅2140×全高1360mmアストン・マーティン ラピードは、2006年のデトロイトモーターショーで発表された「ラピードコンセプト」の市販バージョンで、アストン・マーティンにとては、久しぶりの4ドアモデルとなる。ボディサイズは全長5019×全幅2140×全高1360mm。ここに最高出力477ps/6000rpm、最大トルク61.2kgm/5000rpmを発生する5935ccV12エンジンを搭載。トランスミッションには6速ATの「タッチトロニック2」を採用し、パドルシフトが組み込まれている。ちなみに、エンジンは一基ずつ職人の手によって組まれるハンドメイドで、同ユニットから生み出されるパフォーマンスは、0‐10...
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マクラーレンとアストンがいま福岡に進出する理由|McLaren & Aston Martin

マクラーレンとアストンがいま福岡に進出する理由|McLaren & Aston Martin

McLaren & Aston Martin |マクラーレン & アストンマーティン英国の2ブランドの正規代理店が福岡にオープンマクラーレンとアストンがいま福岡に進出する理由マクラーレンならびにアストンマーティンは九州・福岡に正規販売代理店をオープンすると発表した。英国の2ブランドが同時展開するこの正規代理店は、台湾の永三MOTORSの海外進出店で、5月にオープンする。Text by OTANI Tatsuya台湾資本のディーラーが英国の2ブランドを同時展開4月9日、永三MOTORS株式会社は九州・福岡にマクラーレンならびにアストンマーティンの正規販売代理店をオープンすると発表した。その運営母体である永三汽車は2008年に台湾で誕生した自動車ディーラー。現在、アストンマーティンとマクラーレンのほか、ベントレーやブガッティを取り扱っているが、販売実績や顧客満足度などの点で世界的に高い評価を得ているという。とはいえ、海外資本の自動車ディーラーが日本で事業を興すというケースは極めてまれ。...
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