マクラーレン「F1」「P1」の“1”を継承するPHEVスーパーカー「W1」がジャパンプレミア

左から、プロダクトマネージャーのヘザー・フィッチ氏、最高デザイン責任者のトビアス・シュールマン氏、アジア太平洋地域ディレクターのシャーロット・ディクソン氏、そしてマクラーレン・オートモーティブ日本代表の正本嘉宏氏

CAR / NEWS
2024年11月15日

マクラーレン「F1」「P1」の“1”を継承するPHEVスーパーカー「W1」がジャパンプレミア

McLaren W1|マクラーレン W1

マクラーレン・オートモーティブは11月13日、発表したばかりの新型スーパーカー「W1」を都内で初披露した。マクラーレンが誇る「F1」「P1」から連なる最新モデルで、生産される399台はすべて売約済みという。

Text by YANAKA Tomomi|Photographs by McLaren Automotive

価格は約3億9,600万円で全399台すべてが売約済み

マクラーレンのフォーミュラ1での技術を反映した1992年誕生の「F1」と2012年誕生の「P1」。マクラーレン最高峰のアルティメットシリーズを継承するべく誕生したプラグインハイブリッド・スーパーカー「W1」がジャパンプレミアを果たした。
パワーユニットは、新設計の4リッターV8気筒ツインターボエンジンが最高出力928ps/9,200rpm、Eモジュールが347psのシステム合計1,275psを発生。ちなみに、このエンジンはマクラーレン史上最高の233ps/Lを誇るものとなった。
最大トルクもシステム合計で1,340Nmを獲得し、文字通りモンスターマシンを体現する。また、シャシーとコックピットが一体化した「マクラーレン・エアロセル」など、さまざまな軽量化の効果により車重は1,399kg、パワーウェイトレシオは911ps/tを記録した。
8段トランスミッションを介し、マクラーレンのトレードマークである後輪駆動が採用され、公道走行可能なモデルでありながら0-100㎞/h加速は2.7秒を記録。これはマクラーレン史上最速となり、最高時速は350㎞で電子的に制限される仕組みだ。
ドライビングモードはレースはもちろん、街乗りにも対応したモードが設定されており、走行特性は劇的に変化するそう。特に公道からサーキットモードに変更した場合、ライドハイトはフロントで37㎜、リアで17㎜ダウン。最大1,000kgのダウンフォースを得られるという。
W1のビジュアルもまた刺激的。マクラーレン初の「アンヘドラル・ドア」が取り入れられており、W1のより強い個性を印象付ける。このほかにもエアロダイナミクスを効果的にする「マクラーレン・アクティブ・ロングテール」など実用性あるアイテムもW1のデザインを構成する要素となった。
さらに内外装などはマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)により多彩なビスポークも可能となっており、オーナーの個性を存分に発揮できそうだ。
W1の価格は、200万ポンド(約3億9,600万円)と発表されているが、すでに生産される全399台すべてが売約済み。日本での販売台数なども明らかにはされていない。
McLaren W1|マクラーレン W1
ボディサイズ|全長4,635×全幅2,074×全高1,182㎜
ホイールベース|2,680㎜
トレッド前後|1,676/1,624㎜
車両重量|1,399kg
エンジン|3,988㏄ V型8気筒ツインターボ
エンジン最高出力|928ps
エンジン最大トルク|900Nm
エレクトリック・モジュール最高出力|347ps
エレクトリック・モジュール最大トルク|440Nm
システム最高出力|1,275ps
システム最大トルク|1,340Nm
パワーウェイトレシオ|911ps/t
トランスミッション|8段DCT
駆動方式|後輪駆動
バッテリー容量|1.384kWh
0-100㎞/h加速|2.7秒
0-200㎞/h加速|5.8秒
最高速度|350㎞/h
問い合わせ先

マクラーレン オートモーティブ
https://cars.mclaren.com/jp-ja

                      
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