フランス
「フランス」に関する記事
EAT|フランスの美食文化を祝う祭典「グード・フランス」が3月19日(木)に世界同時開催
EAT|アラン・デュカス氏が提唱するフランスの美食文化を祝う祭典「グード・フランス」が3月19日(木)に世界同時開催フランスを代表する名シェフ、アラン・デュカス氏らの呼びかけにより、フランスの美食文化を祝うイベント「グード・フランス」が実現。世界各地のレストランで3月19日(木)に同時開催される。Text by WATANABE Reiko(OPENERS)日本では「オテル・ド・ミクニ」など61のフランス料理店が参加シェフのアラン・デュカス氏とフランス外務・国際開発省の提唱により、3月19日(木)に世界各地で実施される美食の祭典「グード・フランス」。この「グード・フランス」とは、フランス料理界の祖と言われる料理人・オーギュスト・エスコフィエが1912年に発案した、「エピクロスの晩餐会」(同一メニューを同じ日に世界各地で楽しむ行事)に着想を得て、「Goût de France (フランスの味覚)」と「Good France(上質なフランス)」の語呂を掛け合せて名付けられたもの。記念す...
MUSIC|ステージ&スクリーンで楽しむ「ルグラン・ジャズ2013」
MUSIC|3度のアカデミー賞と5度のグラミー賞に輝く“マエストロ”ブルーノート東京に登場!ステージとスクリーンで楽しむ「ルグラン・ジャズ2013」 3度のアカデミー賞と5度のグラミー賞に輝くマエストロ、作曲家のミシェル・ルグランがジャズ・ミュージシャンとして来日。11月21日(木)と22日(金)のブルーノート東京公演にくわえ、11月23日(土・祝)に開催される「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき 2013」でも、公演が予定されている。さらに来日期間の前後に、ミシェル・ルグランが音楽を担当した歴史的名作映画の上映も決定した。Text by KAJII Makoto (OPENERS)ルグランの円熟のジャズ数々の映画音楽で不滅の功績を打ち立てたミシェル・ルグランのルーツには、じつはジャズがある。1950年代初頭、パリを訪れていたディジー・ガレスピーに作品を提供したことが、プロアーティストとしての本格的な活動につながった。58年のアルバム『ルグラン・ジャズ』で...
MOVIE|映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』独占試写会リポート!
MOVIE|映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』独占試写会リポート!菊地成孔氏によるスペシャルトークイベント(1)ゴンドリー監督、原作者ボリス・ヴィアン、そして映画の魅力について語る去る9月17日(火)、OPENERS読者だけを特別招待して開催された、映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』の独占試写会。儚くも美しい、愛の物語を堪能したのちに、菊地成孔氏が登壇。本作の魅力を余すことなく語ってくれた。Edited by TANAKA Junko (OPENERS)Special Thanks to PHANTOM FILMビョークのミュージック・ビデオが長尺で観られる映画!?最近はフランス映画が活況ですよね。アカデミー賞を受賞した『アーティスト』しかり、『最後のマイウェイ』しかり。それから、本作に出演しているロマン・デュリス主演の『タイピスト!』、おなじくオマール・シー主演の『最強のふたり』……。ウディ・アレンもパリで撮影をしたりしていますしね(注・2011年製作の『ミッ...
INTERVIEW|モエ・エ・シャンドン醸造最高責任者 ブノワ・ゴエズ インタビュー
INTERVIEW|モエ・エ・シャンドン醸造最高責任者 ブノワ・ゴエズ インタビューまったく異なる造りで、モエらしさは失われないのだろうか?グラン ヴィンテージは特別である(1)世界でもっともその名を知られるシャンパーニュ、モエ・エ・シャンドン。1743年にクロード・モエが創業して以来、つねにシャンパーニュにおけるトップメゾンでありつづけてきた偉大なブランドだ。約1150ヘクタールとシャンパーニュ地方でもっとも広く、2位のメゾンのじつに4倍の広さのぶどう畑を所有し、世界中に出荷されるシャンパーニュは毎年200万ケースを超えるという。そんなシャンパーニュの盟主とも言われるメゾンから、特別な1本、「グラン ヴィンテージ」があたらしいエチケットをまとって登場した。そこで、シェフ ド カーブ(醸造最高責任者)であるブノワ・ゴエズ氏にインタビューするとともに、東京・神宮前『Restaurant-I』でおこなわれた、世界的シェフとして知られる松嶋啓介氏とのコラボレーションイベントをリポートする...
INTERVIEW|「ペリエ ジュエ ベル エポック」限定品の魅力を、セラーマスターのエルヴェ・デシャンが語る
INTERVIEW|プレステージ キュヴェ「ペリエ ジュエ ベル エポック」初の限定品発売セラーマスター、エルヴェ・デシャン インタビュー(1)「皆さまに親しんでいただいているペリエ ジュエ『ベル エポック 2004』のボトルにゴールドの花と葉のモチーフがあらたに添えられて、豊かで美しい姿になった限定品『ペリエ ジュエ ベル エポック フローラル エディション』が誕生しました。人生の幸せの時間のためのシャンパンをぜひお楽しみください」――と語るのは、ペリエ ジュエの7代目セラーマスター(最高醸造責任者)、エルヴェ・デシャン氏。ベル エポック初の限定品のグローバル発信のために来日した際にお話をうかがった。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by HARA Emikoグローバル・ローンチを日本で開催した理由とは1811年の創業で、昨年200周年を迎えたプレステージ・シャンパーニュ メゾン ペリエ ジュエの輝かしい歴史にあたらしい1ページを...
INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地
INTERVIEW|『アメリ』の監督が挑む“3D×感動作”という新境地『天才スピヴェット』公開記念ジャン=ピエール・ジュネ監督 独占インタビュー(1)鬼才と称され、その個性的な創造力に敬意を表されているフランスの映像作家、ジャン=ピエール・ジュネ。新作を発表する度に、豊かなイマジネーションで観る者に驚きを与えてくれる彼が、今回完成させたのは10歳の少年T.S.の成長を描いた『天才スピヴェット』だ。ライフ・ラーセン原作の小説『T・S・スピヴェット君傑作集』を基に、3D映像で描かれるのは、まるで動く飛び出す絵本のような世界。新境地にして最高傑作との呼び声も高い最新作について、来日したジュネ監督に聞いた。Text by MAKIGUCHI JunePhotographs (portrait) by KIMURA Yasuyuki人間の感情というものに踏み込んでみたかった──原作に出合ったときの感想は?とても魅了されたんだ。これはぼくの物語だと感じたね。自伝的映画を作るつもりはなかったけれ...
INTERVIEW|人が生きた証をフィルムですくい取る 『やさしい人』監督インタビュー
INTERVIEW|人が生きた証をフィルムで丁寧にすくい取る映画『やさしい人』ギヨーム・ブラック監督インタビュー前作『女っ気なし』が2013年のフランス映画祭で上映されるや、その瑞々しい才能に一気に注目が集まったギヨーム・ブラック監督。初の長編作品となる『やさしい人』が、10月25日(土)より東京・渋谷のユーロスペースほかで全国順次公開される。前作につづき、ヴァンサン・マケーニュを主演に迎えて紡ぎ出されるのは、寂れた街に暮らす人びとの生きた痕跡の数々。来日したギヨーム・ブラック監督に、その製作の背景をうかがった。Text & Photograph by WATANABE Reiko(OPENERS)『女っ気なし』のシルヴァンが、『やさしい人』ではイケメンになったワケ『女っ気なし』では冴えない主人公シルヴァンを演じたヴァンサン・マケーニュが、大幅に減量し、今度はイケメン役で登場する。そんな触れ込みを耳にしただけで、なんとしてでもその姿をスクリーンで確かめたくなってしまう映画『...
MOVIE│ノーベル賞作家アルベール・カミュの自伝的遺作がついに映画化『最初の人間』
MOVIE│ノーベル賞作家アルベール・カミュ生誕100周年を記念カミュの自伝的遺作がついに映画化 『最初の人間』『異邦人』や『反抗的人間』などで知られるノーベル賞作家アルベール・カミュの自伝的遺作を映画化した『最初の人間』が、12月15日(土)から岩波ホールほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi監督はイタリアの名匠、ジャンニ・アメリオ1960年に自動車事故により、46歳の若さでこの世を去ったアルベール・カミュ。そのさいにカバンから発見された執筆中の小説『最初の人間』は、30年以上の長い歳月を経て1994年に未完のまま出版、フランスでは60万部を売り上げるベストセラーとなった。カミュ自身が「自分の最高傑作になるだろう」と予言した『最初の人間』。フランスに住む作家が独立戦争のさなかにあるアルジェリアに帰郷するという設定は、紛れもない自伝であり、遺作の出版はカミュの創作の原点を知る大きな出来事となった。2013年のカミュの生誕100年を控え、未完の大作の映画...
MOVIE|クロード・ランズマン監督によるホロコーストのドキュメンタリー3本を一挙公開
MOVIE|『SHOAH ショア』『ソビブル、1943年10月14日午後4時』『不正義の果て』クロード・ランズマン監督によるドキュメンタリー3本を一挙公開今年でアウシュヴィッツ強制収容所解放から70年。これまでホロコーストに関するドキュメンタリーを多く手がけてきた、クロード・ランズマン監督の代表作とも言える3本のドキュメンタリーが一挙公開。2月14日(土)から3月6日(金)まで、シアター・イメージフォーラムでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi上映時間9時間27分の超大作『SHOAH ショア』© 2013 SYNECDOCHE - LE PACTE - DOR FILM - FRANCE 3 CINÉMA - LES FILMS ALEPH1925年にフランスで生まれ、89歳を迎えたクロード・ランズマン監督。ジャーナリストを経て1973年に初監督作品『なぜイスラエルか』を発表。以降ドキュメンタリー作品を数多く手がけ、年齢を重ねてもなお衰えない創作意欲を見せ...
MOVIE|英国風のユーモアとフランスのエスプリが絶妙に溶け合った人間ドラマ『愛して飲んで歌って』
MOVIE|英国風のユーモアとフランスのエスプリが絶妙に溶け合った人間ドラマ名匠アラン・レネ監督の陽気な遺作『愛して飲んで歌って』2014年3月に91歳でその生涯を閉じた巨匠アラン・レネ監督。彼の遺作となったチャーミングな人間ドラマ『愛して飲んで歌って』が、2月14日(土)より岩波ホールほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞アウシュビッツ収容所でのホロコースト(大量虐殺)を告発したドキュメンタリー『夜と霧』(1955年)で世界に衝撃をあたえ、ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『去年マリエンバートで』(1961年)など、フランス映画界を代表する巨匠として名を馳せたアラン・レネ監督。最後まで新作に意欲を燃やしていた巨匠の訃報が昨年、突如として世界を駆け巡った。そんな監督が残していった“贈り物”、それが男女の駆け引きを軽妙に描いた遺作『愛して飲んで歌って』だ。英国の戯曲家アラン・エイクボーンの『お気楽な生活』を映画化した本作は...
BOOK|「日本について、職業について、フランス語で学び、伝える」教科書
BOOK|「日本について、職業について、フランス語で学び、伝える」世界に向けた教科書『CHOSES QUI FONT BATTRE LE CŒUR(心ときめきするもの)』人はなんのために言葉を学ぶのか。いろいろな目的がありますが、ひとつは、自分自身について、そして自分の活動について、伝えることだと思います。フランス語教科書『CHOSES QUI FONT BATTRE LE CŒUR(心ときめきするもの)』(※)は、「日本について、職業について、フランス語で学び、伝える」ために誕生しました。※タイトルの『CHOSES QUI FONT BATTRE LE CŒUR』は、フランス人映画監督クリス・マルケルの『サン・ソレイユ』(1983年)の中で、主人公が『枕草子』「心ときめきするもの」について語られる部分から取りました。 Text by YOSHINO MaiPhotographs by JAMANDFIX監修者の芳野まい氏自ら、本書に込めた思いを綴る「フランス語の購読教科書を...
ART|『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』
ART|工房に滞在し、制作した若手アーティストの作品を一堂に紹介『コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて』エルメス財団が若手アーティストを対象に2010年からスタートした「アーティスト・イン・レジデンス」。その制作プロセスや成果を紹介する展覧会『CONDENSATION:artists in residence(コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展-エルメスのアトリエにて)』が、銀座メゾンエルメス フォーラムで6月30日(月)まで開かれている。Text by YANAKA Tomomiクリスタルや革、銀、シルクなど特別な素材を使ってつくられた作品を展示現代美術と優れた職人技を連携させたいと願うエルメス財団により運営されている「アーティスト・イン・レジデンス」。国際的に活躍するアーティストである4人のメンターによる推薦で選ばれた若手アーティストが、3~4ヶ月間にわたりエルメスの工房に滞在し、制作をおこなってきた。これまで4年間、16人...
MOVIE|世界一周ヨットレースに挑む男と少年の心の旅『ターニング・タイド 希望の海』
MOVIE|レースに人生を賭ける男と、夢を託しヨットにもぐりこんだ少年の心の旅フランソワ・クリュゼ主演『ターニング・タイド 希望の海』単独無寄港の世界一周ヨットレースに挑む男と、レースの途中にヨットに乗り込んできた少年との友情を描く『ターニング・タイド 希望の海』。5月31日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi荒れ狂う大波、静寂の水平線――圧巻の大海原にも注目もっとも過酷で権威ある4年に1度の世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」に出場した男が、海の真ん中で出会った少年との航海、そして心の旅を描いた『ターニング・タイド 希望の海』。壮大な自然を舞台にした、ヨットマンと少年との友情ドラマがフランスから到着した。主演を務めるのは『最強のふたり』で首から下が麻痺した大富豪を演じ、東京国際映画祭で最優秀男優賞に輝いたフランスを代表する名優フランソワ・クリュゼ。家族や同僚の期待を一身に背負い、人生を賭けたレースに挑む男を熱...
MOVIE|ナオミ・ワッツとロビン・ライトW主演『美しい絵の崩壊』
MOVIE|ノーベル賞作家ドリス・レッシングの問題作がついに映画化!ナオミ・ワッツとロビン・ライトのW主演で送る禁断のラブストーリー『美しい絵の崩壊』わたしを愛したのは親友の息子だった――。ナオミ・ワッツとロビン・ライト、ふたりの実力派女優が挑む壮絶で濃厚なラブストーリー『美しい絵の崩壊』が5月31日(土)よりロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu純粋で禁断の愛ゆえに狂っていく運命の歯車ノーベル賞作家ドリス・レッシングの小説「グランド・マザーズ」を、『ココ・アヴァン・シャネル』のフランス人女性監督アンヌ・フォンテーヌが映画化。これまで男女の官能的なドラマを端正な映像美で切り取ってきた監督が、親友同士がお互いの息子と恋に落ちる背徳的なラブストーリーを描き出す。脚本を手がけたのは、『危険な関係』『つぐない』のクリストファー・ハンプトン。そしてこの最大のタブーに挑むのは、ハリウッドの実力派女優、ナオミ・ワッツとロビン・ライト。ある一線を超える二人の女性を、体当たり...
MOVIE│ゴダールが3D映画の可能性に挑んだ野心作『さらば、愛の言葉よ』
MOVIE│「常に処女作をつくる」と公言する巨匠の野心作ゴダールが3D映画の可能性に挑んだ『さらば、愛の言葉よ』ヌーベルヴァーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督が3D映画に挑戦した『さらば、愛の言葉よ』。1月31日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiカンヌ映画祭では審査員賞と“パルムドッグ”をダブル受賞半世紀以上も昔、スタジオ撮影が当たり前だった時代に『勝手にしやがれ』(1959年)でカメラを屋外にもち出し、街の空気をそのままスクリーンに映し出すことで、映画界に“ヌーベルヴァーグ(新しい波)”の革命をもたらしたジャン=リュック・ゴダール監督。現在84歳を迎えた巨匠のあらたな挑戦は、“芸術映画”として3Dの可能性に挑んだ『さらば、愛の言葉よ』。既存の手法にとらわれず、斬新な表現で映画界を牽引し、「常に処女作をつくる」と公言する巨匠が、3Dの魅力を映画に注ぎ込んだ野心作だ。本作は、2014年の第67回カンヌ国際映画祭で...