MERCEDES-BENZ

自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりが別々にガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。 製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。 こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役として常に時代の先頭を走り続けているのだ。

メルセデス・ベンツ、EクラスとCLSクラスに新型ディーゼル投入|Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ、EクラスとCLSクラスに新型ディーゼル投入|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz E Class|メルセデス・ベンツ EクラスMercedes-Benz CLS Class|メルセデス・ベンツ CLSクラス2.2リッターのクリーンディーゼルエンジン搭載モデルが誕生メルセデス・ベンツ日本は3月31日、EクラスとCLSクラスに、新開発の2.2リッター4気筒クリーンディーゼルエンジン搭載モデルを追加。受注を開始した。Text by YANAKA Tomomiあらたなエントリーグレードとして追加1936年に世界初のディーゼル乗用車を発売したメルセデス・ベンツ。現在、日本では「Eクラス」や「Mクラス」「GLクラス」「Gクラス」に3リッター6気筒のクリーンディーゼルモデルが展開されている。そして今回、あらたに「Eクラス」と「CLSクラス」に追加されるのは、新開発の2.2リッター4気筒ディーゼルエンジンを搭載したモデル。低回転時からのすばやいレスポンスと、高回転時に大きなパワーをもたらす2ステージターボチャージャーという先進テクノロジーを盛り込んだ...
出し惜しみなく安全技術を実装した「S クラス」|Mercedes-Benz

出し惜しみなく安全技術を実装した「S クラス」|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz S Class|メルセデス・ベンツ S クラス安全性と環境性能を中心にあらたなクルマの基準を打ち立てる出し惜しみなく安全技術を実装した「S クラス」メルセデス・ベンツは、つねに時代の先端を行く安全性と環境適応性、そして快適性をこのフラッグシップ「S クラス」にあたえている。ここでは新型「S クラス」に採用された最新デバイスを見ていくことにしよう。Text by SAKURAI Kenichi電子の目が、安全性と快適な運転をサポートメルセデス・ベンツの企業哲学。それは誰も知る「最善か無か」というキーワードにすべて盛り込まれている。これは最善の技術でなければやらない、という意味ではない。最善の技術を開発・採用できなければ、なにもしていないのとおなじことだ、と理解するのが正しい。今年日本でも発売を開始したメルセデス・ベンツのフラッグシップモデル、「Sクラス」は、8年ぶりのフルモデルチェンジにあたり、いったいどれほどの進化をとげ、どんな先端技術を採用してきたのか...
新型Cクラス発表|Mercedes-Benz

新型Cクラス発表|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C Class|メルセデス・ベンツ Cクラス新型Cクラス、発表メルセデス・ベンツは現行のW204にかわるあたらしいCクラス(W205)を、本国シュツットガルトで発表した。Text by AKIZUKi Shinichiro(OPENERS)ひとつ上の新世代Cクラス4代めとなるあたらしいCクラスは、先代にくらべボディを大型化。先に登場した「CLA」との明確な差別化をはかるためにも、その決断が必要だったことは言うまでもない。CLA 180のボディサイズは、全長4,640(CLA 250は4,685) × 全幅1,780× 全高1,430mm。先代のCクラス アバンギャルド(W204)は、全長4,640 × 全幅1,770 × 全高1,445mmとほぼおなじだ。たいして、新型Cクラス(W205)は、現行「Eクラス」および「Sクラス」と後輪駆動プラットフォームを共有し、全長は95mm長い4,686mm、全幅は40mm広い1,810mmに。さらにホイールベースを8...
Cクラスに特別仕様車「Edition C」|Mercedes-Benz

Cクラスに特別仕様車「Edition C」|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C 180 Edition Cメルセデス・ベンツ C 180エディション Cスポーティな専用装備と安全装備を充実させたCクラスの特別仕様車メルセデス・ベンツ日本は、「Cクラス」にスポーティな内外装にくわえ、安全性と快適性を向上する装備を充実させた特別仕様車「C 180 Edition C」を発表。販売を開始した。Text by YANAKA Tomomi装備充実でありながら、魅力的なプライスタグの“お得”なモデル1982年に「190クラス」として誕生していらい、メルセデス・ベンツの屋台骨として世界で累計800万台以上販売されてきたCクラス。つい先日、ドイツ本国における新型の発表をお伝えしたように、国内で販売されるモデル(W204)はライフサイクル終盤ながらも昨年は日本で1万5,000台以上の販売を記録しているという。あらたに特別仕様車として設定たされた「C 180 Edition C」はエントリーグレードの次に位置する価格でありながら、多彩な装備が盛り込...
23年ぶりに導入されたGクラスのディーゼルをためす|Mercedes-Benz

23年ぶりに導入されたGクラスのディーゼルをためす|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz G 350 BlueTECメルセデス・ベンツ G 350 ブルーテックもうひとつの、キング・オブ・メルセデスGクラスのディーゼル「G 350 BlueTEC」に試乗34年も見た目が変わらない「Gクラス」。昨年導入されたマイナーチェンジでも、機能や内装は最新のクルマにアップデートしたものの、外観はキープコンセプト。若干の変遷は経ていながら、だれが見ても“ゲレンデヴァーゲン”とも呼ばれるGクラスそのものだ。そのGクラスに、国内では23年ぶりに追加導入されたのが、ディーゼルエンジン+右ハンドル仕様。しかも1,000万円を切るエントリーモデルとしての登場だ。そんなディーゼルのゲレンデ、こと「G 350 BlueTEC」に櫻井健一氏が試乗した。Text by SAKURAI KenichiPhotographs by MOCHIZUKI Hirohiko23年ぶりの右ハンドルディーゼル誕生したのは今から34年も前になる。そもそもは、NATO軍をはじめとする欧州各国...
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番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 後篇

番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 後篇

TOYOTA PRIUS G Touring Mercedes-Benz E 350 BlueTEC AVANGARDEVolkswagen Golf TSI Trendline番外編|エコカー3モデル乗りくらべ新潟ツアー 後篇(1)今回の長期リポートは前回にひきつづき番外編。リポート2号車のプリウスと、3号車のE 350 ブルーテック アバンギャルド、そして直噴エンジンとダウンサイジング・コンセプトにより低燃費を実現した話題のフォルクスワーゲン ゴルフ TSI トレンドラインの3台を乗り比べました。目指すは新潟の荻ノ島。今なお茅葺きの住居が残る集落です。昔ながらの暮らしを残す荻ノ島へ、アプローチの異なる3台の最新エコカーで、いざ出発。文=オウプナーズ写真=荒川正幸燃費だけでなくCO2排出量にも注目を担当A そもそも、エコカーの比較って燃費だけでは語れませんよね。メルセデスの本国オフィシャルサイトで調べたんですが、E350 ブルーテックのCO2排出量は180-188g/km。プリウ...
Mercedes-Benz CL 63 AMG|よりエココンシャスになったAMG

Mercedes-Benz CL 63 AMG|よりエココンシャスになったAMG

Mercedes-Benz CL 63 AMG|メルセデス・ベンツ CL 63 AMGよりエココンシャスになったAMGメルセデス・ベンツは、AMGが開発した新型直噴5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンを初搭載した「CL 63 AMG」の改良モデルを発表した。文=ジラフ燃費は27パーセント、CO2排出量は約30パーセント改善新型メルセデス・ベンツ CL 63 AMGには、AMGが開発した新型直噴5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンが初搭載される。最高出力は544ps/5500rpm、最大トルクは81.6kgm/2000~4500rpmを誇り、旧モデルと比べ、それぞれ19ps、17.4kgmのアップを果たしている。またパワーだけではなく、ピエゾインジェクターやAMG初 のアイドリングストップなどの採用により、環境性能が引き上げられているのもこの新型モデルの特徴だ。トランスミッションは、7速2ペダルMTの「AMGスピードシフトMCT-7」を搭載。新型エンジンとの組み合わせ...
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新型メルセデス・ベンツ CLSの概要を発表

新型メルセデス・ベンツ CLSの概要を発表

Mercedes-Benz CLS|メルセデスベンツ CLSエレガンスの高みを目指した2代目CLS"クーペのような流麗な4ドアサルーン"というコンセプトで2004年にデビューし、プレミアムカーマーケットにおいてあらたなるカテゴリーを創出したメルセデス・ベンツCLS。ダイムラーは新型の概要を発表した。文=ジラフフロントからリアへ流れるような艶をもつデザイン今回、2代目として発表された新型CLSは初代から継承される4ドアクーペスタイリングをブラッシュアップし、エレガントな艶をもちながらも、たくましさを兼ね備えるダイナミックなデザインがなされている。「SLS AMG」に特徴的なデザインをモチーフにつくられたフロントマスク、そしてフロントフェンダーからリアにのびるラインには、歴代のメルセデスのスポーツカーの礎とされている「ドロッピングライン」が採用されている。 ハンドメイドのインテリアによって増すハイブリッド感 ヘッドライトには、世界初となるダイナミックライト機能付きLED...
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海外初試乗、C クラス ステーションワゴン|Mercedes-Benz

海外初試乗、C クラス ステーションワゴン|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C Class Estate|メルセデス・ベンツ C クラス ステーションワゴンセダンもいいけれど、ワゴンも気になる海外初試乗、メルセデス・ベンツ C クラス ステーションワゴン7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたメルセデス・ベンツ「Cクラス」の派生モデルとして、今年5月に登場した「C クラス エステート(日本名:ステーションワゴン)」が、いよいよ走りはじめた。新型Cクラスのキーワード、「Agility(機敏さ)」と「Intelligence(知性)」は、ワゴンモデルにどう活かされたか。自動車ジャーナリストの飯田祐子氏がドイツで試乗した。 Text by IIDA Yukoセダン以上のフレキシブルさ日本でプレミアムブランドのワゴンを選ぶ場合、ラゲッジの実用性を求めるだけでなく、ワゴンスタイルを個性として購入の理由に考える方も少なくはないのではないか。都内を走るワゴンモデルのバックスタイルには行動的なイメージを抱くことができて、スポーツカーのアクティブさ...
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メルセデス・ベンツ S クラス クーペに試乗|Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ S クラス クーペに試乗|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz S Class Coupe|メルセデス・ベンツ S クラス クーペスポーティ、コンフォート、エレガントを追求したフラッグシップメルセデス・ベンツ S クラス クーペに試乗メルセデス・ベンツのフラッグシップサルーン「S クラス」を、よりドライバーカー向きに仕立てた「S クラス クーペ」。最先端技術による安全装備やコンフォート性能、そしてラグジュアリーさを引き継いだうえ、クーペとして求められるスポーティさがくわわっている。そんなメルセデスの最新「S 500 クーペ」と、AMGがエンジニアリングを施した「S 63 AMG クーペ」にイタリアで試乗したのは、モータージャーナリストの桂伸一氏。世界初採用の装備に、驚くような体験をしたという。Text by KATSURA ShinichiSクラスの上質さはそのままに走りを磨き上げた「CLクラス」から18年ぶりに「Sクラス クーペ」の名称に戻ったメルセデス・ベンツの最上級クーペに試乗するため、イタリア・トスカーナ、ピ...
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メルセデス・ベンツ、最新のCクラスを国内試乗|Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ、最新のCクラスを国内試乗|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz C 180 AVANTGARDE|メルセデス・ベンツ C 180 アバンギャルドMercedes-Benz C 200 AVANTGARDE|メルセデス・ベンツ C 200 アバンギャルド万人受けする“無色透明"な味付けメルセデス・ベンツ、最新のCクラスを国内で試乗する今年のはじめ、7年ぶりのフルモデルチェンジとしてデトロイトでデビュー。日本にも7月に上陸を果たしたメルセデス・ベンツの新型「Cクラス」に、ついに国内で試乗するチャンスを得た。上級グレード「Sクラス」に匹敵する安全装備をそなえ、デザイン、質感でも肉薄するこの新型は、これからのメルセデス・ベンツのクルマづくりの在り方を変える大きなターニングポイントとなるのか。国内で先行導入される「C 180」「C 200」の2台を大谷達也氏がインプレッション。Text by OTANI TatsuyaPhotographs by ARAKAWA Masayukiネオクラッシクともいうべき、古典的な優雅さし自動...
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ SLS AMG E-CELL 発表&試乗会レポート

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ SLS AMG E-CELL 発表&試乗会レポート

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ SLS AMG E-CELL未来見はるかす、あたらしいスポーツドライビングの船出先日、日本への上陸が話題となった「メルセデス・ベンツ SLS AMG」のスポーツカーとしての機能も兼ね備える、電動バージョンのプロトタイプが登場した。文=河村康彦写真=メルセデス・ベンツ 日本0-100km/h加速、4秒を誇るスーパーガルウイングEV乗り降りのたびに注目をされること請け合いのガルウイング式ドアがアイキャッチャーの最新スーパースポーツカーが、2009年のフランクフルト・モーターショーで喝采を浴び、先ごろ日本への上陸が話題となった「メルセデス・ベンツ SLS AMG」だ。じつはこのモデルには、電動バージョンが当初から発表をされていた。なんだ、メルセデスもEVか……と軽く受け流すなかれ。EVやハイブリッドと耳にすれば、条件反射的に「あ、エコカーね」とイメージを馳せる日本の常識からすると、このEVはかなりの異彩をはなつ。 なにしろそれは、最高...
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ S 63 AMG レポート

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ S 63 AMG レポート

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ S 63 AMGエココンシャスになったAMG(1)燃費を25パーセント向上させ、装いは変えず独特な排気サウンドも保ったまま環境への配慮もほどこされたフラッグシップサルーン「メルセデス・ベンツ S63AMG」の新型をモータージャーナリスト 河村康彦が試乗した。文=河村康彦写真=メルセデス・ベンツ 日本M156型後継。5461cc、8気筒DOHCのM157型エンジン6.2リッターという大排気量にして7000rpm以上まで軽々とまわるスポーティなエンジンを2005年に完成させたとき、AMGの開発陣は「これは従来のようにメルセデス製ユニットをベースにチューニングしたのではなく、我われがいちから設計、開発をおこなった初のエンジン」と胸を張った。しかし、それからわずか5年ほどで時代は大きくかわったようだ。AMGはここにきて、まだまだ若い大排気量の高回転、高出力型エンジンに代わるあらたな心臓を発表、パワフルなモデルをずらりとラインナップに並べるAM...
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試乗|Smart Fortwo Electric Drive

試乗|Smart Fortwo Electric Drive

Smart Fortwo Electric Drive |スマート電気自動車自転車くらい環境にやさしいクルマの本質メルセデス・ベンツ日本は2012年の市販を目論んだスマートの電気自動車バージョン「Smart Fortwo Electric Drive」を公開し、2010年10月12日から実証実験を日本でおこなうことを発表した。欧州のカーブランドが日本でテストをおこなうのは今回がはじめて。表参道ヒルズにて開催された同車の発表会レポート&試乗インプレッションをモータージャーナリスト 小川フミオがお送りする。文=小川フミオ写真=メルセデス・ベンツ日本現実となった、理想的な都市生活におけるクルマスマート電気自動車の発表会がおこなわれたのは、表参道ヒルズ。会場内の通路を実車が走行するというユニークな登場を見せてくれた。「ガソリン自動車は建物として規制があるけれど、電気自動車は排ガスを出さないので、走行許可がおりるんです」とはメルセデス・ベンツ日本(以下MBJ)広報部の話。音もなく走行したスマ...
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