Mercedes-Benz CL 63 AMG|よりエココンシャスになったAMG
Mercedes-Benz CL 63 AMG|メルセデス・ベンツ CL 63 AMG
よりエココンシャスになったAMG
メルセデス・ベンツは、AMGが開発した新型直噴5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンを初搭載した「CL 63 AMG」の改良モデルを発表した。
文=ジラフ
燃費は27パーセント、CO2排出量は約30パーセント改善
新型メルセデス・ベンツ CL 63 AMGには、AMGが開発した新型直噴5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンが初搭載される。最高出力は544ps/5500rpm、最大トルクは81.6kgm/2000~4500rpmを誇り、旧モデルと比べ、それぞれ19ps、17.4kgmのアップを果たしている。またパワーだけではなく、ピエゾインジェクターやAMG初 のアイドリングストップなどの採用により、環境性能が引き上げられているのもこの新型モデルの特徴だ。
トランスミッションは、7速2ペダルMTの「AMGスピードシフトMCT-7」を搭載。新型エンジンとの組み合わせは、0-100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを実現。それでいながら、燃費は27パーセント、CO2排出量は約30パーセントも改善されているというから驚きだ。
ヨーロッパでは9月より販売予定
さらにAMGは、より高性能を求めるユーザーに向けた、「AMGパフォーマンスパッケージ」を用意。ターボのブースト圧を1.0バールから1.3バールに引き上げるなどの専用チューンをほどこすことにより、最高出力は571ps/5500rpm、最大トルクで91.8kgm/2500~3750rpmを誇るという。ちなみに、AMGパフォーマンスパッケージ仕様の動力性能は、0-100km/h加速4.4秒、最高速300km/h(リミッター作動)と驚愕の数 値を生み出している。
スーパーカー並みの性能を有したクーペ。そのたたずまいも、専用バンパー、アルミホイール、エグゾーストなどを装着することによって、迫力あるものに仕
上がっている。
CL63AMGは、 ヨーロッパで9月に販売が予定され、 価格は19万1450ユーロ(約
2163万円)となっている。
BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。
製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。
こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。