セダンからオープンスポーツまで、洒落たイタリアンデザインとスポーティな走りにより、日本でも圧倒的な人気を誇るALFA ROMEO(アルファ ロメオ)。1910年、イタリアの企業家たちが、ミラノにあったフランスのダラック社の自動車組立工場を買い取り、設立したのがA.L.F.A社である。A.L.F.Aは“Anonima Lombarda Fabbrica Automobil”の頭文字からなる名前であり、“ロンバルディア自動車製造会社”を意味する。 すぐに独自モデルの「24HP」を投入したA.L.F.Aは、レースへの参戦も果たし、スポーツカーメーカーとしての頭角を表しはじめるが、財務状況は芳しくなく、1915年には経営陣が大きく変わることに。このとき主導権を握るのが、実業家であるニコラ・ロメオであった。1918年には社名をニコラ・ロメオ有限会社と改め、第一次大戦後の1920年にはアルファ ロメオのエンブレムを掲げた初のモデル「Torpedo 20-30」が発売されている。 1922年には本格的なスポーツモデルである「RL」を投入。23年のタルガフローリオでは1-2フィニッシュを飾り、アルファ ロメオの名を世に知らしめる結果となる。そして同じ1923年にはレーシングカーの「P1」を開発、搭載される1990ccの6気筒にはすでにDOHCが採用され、以後、DOHCはアルファ ロメオを特徴づける技術となった。しかし、P1そのものは失敗。そこでアルファ ロメオは天才技術者のヴィットリオ・ヤーノをフィアットから引き抜き、グランプリカーの「P2」を開発、レースの歴史に輝かしい足跡を残すことになる。 第二次大戦後は量産車メーカーに転身し、1954年の「ジュリエッタ・スプリント」、1962年の「ジュリア」など、アルファ ロメオを代表するモデルを発売。1986年にフィアット傘下に収まったあとは、「アルファ156」や「アルファ145」「アルファ147」といったモデルが日本でもヒットし、アルファ ロメオの人気はますます高まりを見せている。
ALFA ROMEO
Beijing International Automotive Exhibition 2018|北京モーターショー 2018プロダクションカー編境界が見えない今年の4月25日から10日間にわたり開催された北京モーターショー。会場となった北京を含め目まぐるしい変化を続ける中国の大都市だが、それはこのショーにも色濃く現れていた。驚異的なスピードでグローバル化が進み、コンセプトカーの出展数も近年では屈指。そんな中展示されたプロダクションカーもまた、市販されるとは思えないほど洗練されたものが並ぶ。それはまるで、ショーの勢いを反映するようだった。Photographs by Akio Lorenzo OYA & BMWText by Akio Lorenzo OYA都市もショーも変わり続ける今回は、2018年4月25日から5月4日まで開催された北京モーターショーのプロダクションカーと量産を前提にしたコンセプトカーをお届けする。冒頭から個人的述懐で恐縮だが、初めて中国を訪れたのは上海...
アルファロメオ ジュリア|Alfa Romeo Giuliaアルファロメオ ジュリア日本上陸FCAジャパンは10月14日より、アルファロメオのDセグメント スポーツサルーン「ジュリア」の販売を開始する。価格は446万円から。Text & Photographs by UCHIDA Shunichi日本へは4グレードが導入近年、「ミト」や「ジュリエッタ」「4C」など比較的コンパクトなモデルの導入が多かったアルファロメオ。そこに「156」や「159」などの後継となる、ミッドサイズセダンのジュリアが投入される。日本に導入されるグレードは大きく4つ。エントリーグレードの「ジュリア」は受注生産モデルと位置付けられ、2リッター直列4気筒マルチエア ツインスクロールターボ エンジンを搭載。出力は200ps、最大トルクは330Nmを発生し、8段ATが組み合わされる。バイキセノンヘッドライトをはじめ17インチアロイホイール、レザーシート、6ウェイパワーシート、車載インフォテインメントシステム...
Geneva Motor Show 2017|ジュネーブ モーターショー2017 解析その2 そろそろ上死点のSUVトレンドとポストSUVの戦略とは? 大盛況のうちに幕を閉じたジュネーブ モーターショー 2017。新型のスーパーカーが華々しくデビューする一方で、相変わらず人気のSUVたちが覇を競い合う。またプラグインハイブリッドなどのエコカーや最新技術も人々の強い関心を集めた。そんなアタリ年の会場を巡った南陽一浩氏によるリポートを3部に分けて報告する。第2回は、隆盛衰えないSUVに注目。 ⇒解析その1 スーパーカー篇 Photogtaphs by MOCHIZUKI HirohikoText by NANYO KazuhiroSUVがみせる変化今年のジュネーブ モーターショーもBセグからハイエンドまで、大小さまざまのSUVが登場した。ワールドプレミアだけでなく追加モデルや今後登場するコンセプト、欧州プレミアまで、20数台以上の...
ロサンジェルス自動車ショーリポート|LOS ANGELES AUTO SHOW 2016 Report Part 2ハリウッド的モデルも登場11月18日から開催されたロサンジェルス自動車ショー2016。SUVにフォーカスした現地リポート第1弾につづき、パート2ではスポーティモデルを中心に紹介する。Text by OGAWA Fumio多くの注目モデルを持ち込んだメルセデスロサンジェルスはハリウッドやシリコンバレーも近いため、トレンディであり、環境問題を含めてなにごとにも意識が高く、そしてぜいたくなものが好きなマーケットが存在する。ロサンジェルス・オートショーは環境対応車や大型SUVが多く目についたことに加え、スポーティだったりラグジュリアスだったりするモデルも多かった。大きな話題になったのはメルセデス・ベンツだ。とりわけメルセデス-マイバッハという超高級ラインから発表された豪華なフルオープン4シーターのメルセデス-マイバッハ「S 650 カブリオレ」が大きな注目を集めた。展示された...
ロサンジェルス自動車ショーリポート|LOS ANGELES AUTO SHOW 2016今年のロサンジェルスはSUVに注目世界最大の自動車マーケットであるアメリカにおいて、もっとも大きな試乗であるカリフォルニア。それゆえ、同地で開催されるロサンジェルス自動車ショーは、世界中のカーメーカーがこぞって注目のモデルと持ち込む。11月18日から開催されたロサンジェルス自動車ショー2016ではどんなモデルが登場したのか。彼の地を訪れた小川フミオ氏がリポートする。Text by OGAWA Fumio各メーカーからSUVの最新モデルが登場米国一のマーケットとして世界の自動車メーカーがつねに重要視しているカリフォルニア。2016年11月18日からロサンジェルス自動車ショーが開催された。2016年は原油安を背景に大型トラック(ピックアップやSUVの一部を米国人はトラックと呼ぶ)が売り上げを伸ばしたのが同国マーケットの特徴だ。ショーではさまざまなSUVが多くみられ、各国のメーカーが力を入れているのが...
ミラフィオーリ・モーターヴィレッジ|Mirafiori Motor Villageフィアット&ジープの「産直」ショールーム日本ではあまり紹介されることは少ないが、フィアットの城下町トリノの片隅にFCAグループ全ブランドを扱うショールーム「ミラフィオーリ・モーターヴィレッジ」がある。人とクルマの関係について深い歴史がある街のるショールームに、大矢アキオ氏が訪れた。report & photo Akio Lorenzo OYAフィアットの故郷イタリア北部トリノ。FCAミラフィオーリ工場は1939年、ときの首相ムッソリーニも臨席しての落成以来、フィアットの主力工場としてその名を自動車界に馳せてきた。えんえんと続く壁の中には、余剰電力を地元に供給できる発電所まで備える。熱心なイタリア車ファンのなかには1970年代末-1980年代初頭のベルリーナ「131」に「スーパー・ミラフィオーリ」というバージョンがあったのをご記憶の方も少なくないだろう。現在はアルファ・ロメオ「MiTo」がそこで...
Alfa Romeo 4C Spider|アルファ ロメオ 4C スパイダーアルファ ロメオ 4C スパイダー、ジュネーブに現るアルファ ロメオは、3月初旬に開催されたジュネーブ モーターショーで、ライトウェイトスポーツカー「4C」のオープン版となる「4C スパイダー」を初公開した。 Text by AKIZUKI shinichiro(OPENERS)フロントマスクも刷新2013年春にアルファ ロメオが発表したライトウェイトスポーツカー「4C」に、早くもスパイダーバージョンがお目見えした。ワールドプレミアを飾ったその会場は、今月初旬に開催されたジュネーブモーターショー。今回発表された「4C スパイダー」は、2015年の発売を予定しており、限りなくプロダクションモデルに近いデザインスタディといえる。スパイダー化にあたり最大の注目点となったルーフは、ハードトップではなくソフトトップを採用。その理由はもちろん軽量化のためであり、ロールオーバーやスポイラーなど随所にカーボンファイバーが用...
Alfa Romeo Giulietta 105th Anniversary Editionアルファ ロメオ ジュリエッタ 105周年記念アルファ ロメオ ジュリエッタに創業105周年特別仕様車FCAジャパンは、ことしがアルファ ロメオ ブランド創業105年にあたることを記念して、「ジュリエッタ」に特別仕様車を設定、7月10日(金)より販売を開始する。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)クアドロフォリオ ヴェルデとスポルティーバがベース1910年に創業したイタリアの自動車メーカー「アルファ ロメオ」が、ことしで創業105周年を迎える。それを記念して、「ジュリエッタ」の特別仕様車を合計105台限定で販売する。ベースとなるのは、スポーツモデル「4C」と設計を共有する1.75リッター直列4気筒ターボエンジン搭載の「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」。最高出力177kW(240ps)、最大トルクはダイナミックモードで340Nm(34.7kgm)を...