6種類の香りをラインナップ

イタリア、ヴェネチア共和国を擁したヴェネト地方は、自然の中に古典的な建築物が溶け込む調和のとれた景観をもつ地域だ。16世紀に活躍した建築家、アンドレア・パッラーディオが設計したヴィラと庭園様式は、彼の名を冠して“パッラーディオ様式”と呼ばれる。1966年にボッテガ・ヴェネタは、この地で誕生した。新しいフレグランス・コレクション「パルコ パッラーディアーノ」は、パッラーディオ様式からインスピレーションを受けたという。

ヴィラの庭で育てられている花、樹木、スパイス、果樹を参考に、調香師たちは6つの香りを作り出した。I、II、III、IV、V、VIのローマ数字で名付けられた6種類それぞれが、イタリアに流れる時間の一瞬を切り取ったような、立体感のある香りをもつ。

パルコ パッラーディアーノ Ⅰ
一日のはじまり、朝早い時間を思わせる香り。マグノリア（モクレン）をベースに、マグノリアの木の下に腰を下ろしたときのフィーリング、樹皮のウッディな香りや花びらの濃厚な甘い香りをとらえた。

パルコ パッラーディアーノ Ⅱ
糸杉はヴェネチアを象徴する存在。その天に向かって伸びる糸杉の葉の香りは、グリーン系の深い香りと刺激的で明るい香りが入り混じり、2つの個性を主張する。さらに、ピンクペッパーを配合することで、鋭い香りがコントラストを演出する。

パルコ パッラーディアーノ Ⅲ
秋に庭に植えられた洋ナシの木に香る空気を再現している。洋ナシの実が枝から落ち、青草の上に転がった情景を香りで表した。新鮮なミントの香りが、熟した洋ナシのあたたかみのある香りを引き立てる。

パルコ パッラーディアーノ Ⅳ
日差しの中から香りが立ち昇る夏の庭の感覚をとらえた。香水には滅多に使われることがないツツジを使った。太陽をたっぷりと浴びたなめらかな香りが広がる一方で、落ち着いた香りがイタリアの夏の世界感を際立たせる。

パルコ パッラーディアーノ Ⅴ
ヴィラ内のハーブガーデンにある、昼下がりの散歩道をイメージしている。月桂樹のすがすがしい香りと力強く生い茂るローズマリーの葉、そしてソフトなセージの香りをブレンドした。

パルコ パッラーディアーノ Ⅵ
1日中日差しを浴びたローズの花盛りを迎える寸前の香りを表現した。官能的で、スパイシーな香りを中心に据えている。ローズの濃厚な香りと、木製の家具のあたたかみのあるウッディな香りが入り混じる。

また、香りだけでなくボトルデザインにもこだわり、ボッテガ・ヴェネタの象徴ともいえるイントレチャートの模様をまとう。手作業で作り上げた独特なレザーの編み込み模様のことで、控えめで洗練された美的感覚を反映している。この模様は、イタリアのクラフツマンシップを示すと同時に、この地に根ざす伝統を表現している。

フレグランス・コレクション「パルコ パッラーディアーノ」
価格｜3万7800円
容量｜100ml
発売日｜2016年6月6日（月）　※先行販売