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「映画」に関する記事
マーベル・スタジオ×バーニーズ ニューヨークがコラボレーションした期間限定イベント|BARNEYS NEW YORK
BARNEYS NEW YORK|バーニーズ ニューヨーク期間限定イベント「thedropGNZ@barneys」開催バーニーズ ニューヨークとマーベル・スタジオによるコラボレーションイベント「thedropGNZ@barneys」が開催中。限定アイテムやプレゼントなど、特別感溢れるイベントとなる。期間は2019年5月6日(月・休)まで。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)バーニーズ ニューヨーク各店舗で限定アイテムを展開この度、バーニーズ ニューヨークとマーベル・スタジオがコラボレーション。アベンジャーズシリーズ完結編として注目を集める『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開を記念し、期間限定イベント「thedropGNZ@barneys」が開催中。高級で洗練された雰囲気をもつバーニーズ ニューヨークと、年代を問わずに幅広い層に支持されているマーベル映画。本イベントは、バーニーズ ニューヨーク銀座本店の各フロアをアベンジャーズシリーズ一食にし、キネクト技術を...
映画『バスキア、10代最後のとき』─監督サラ・ドライヴァーが語る「あの頃のNYとバスキア」
都市とアートをめぐる青春群像劇27歳でこの世を去り、現代アートの伝説として語り継がれる存在になったジャン=ミッシェル・バスキア。いまやその人気は、彼が憧れたアンディ・ウォーホルを凌ぐほどだが、そんなバスキアが“まだ何者でもなかった頃”に焦点を当てたドキュメンタリー映画『バスキア、10代最後のとき』が公開される。本作の監督を務めたのはサラ・ドライヴァー。映画監督/プロデューサー/女優などさまざまな顔を持ち、映画監督ジム・ジャームッシュの公私に渡るパートナーとしても知られる人だ。バスキアと同時代にニューヨークで活動し、無名時代からバスキアを知る彼女は、今回の映画制作の経緯をこう明かす。「1980年頃までバスキアと一緒に暮らしていたアレクシス・アドラーが、当時のバスキアの作品や写真をとても良い状態で保管していたんです。その作品から、バスキアのアーティストとしての存在感や、当時のニューヨークでみんなが感じていたエネルギーが伝わってきました。それがとても興味深くて、アドラーのコレクションを映...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第27回『僕たちのラストステージ』|試写会にご招待!
試写会に5組10名様をご招待!連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第27回 伝説的コンビの感動秘話『僕たちのラストステージ』映画好きならご存じの2人組コメディアン“ローレル&ハーディ”。サイレントからトーキーへと移行していく時期でも、活躍し続けた数少ないスターたちで、チャールズ・チャップリンやバスター・キートンと並び世界で愛された存在だ。日本では当時、“極楽コンビ”という名で親しまれており、幸せな笑いを我が国にも振りまいてくれていた。そんな彼らの秘話を描いた映画『僕たちのラストステージ』が公開される。観ると思わず笑顔になってしまうマジカルなギャグコントが再来することも感激だが、笑いの裏でハートウォーミングなドラマが展開していたことを知ることができるのも何とも嬉しい限りだ。Text by MAKIGUCHI Juneコンビ結成35年目に知る相手への思い極楽コンビ“ローレル&ハーディ”が誕生したのは、1926年のことだ。それまで別々に活動していたスタン・ローレルとオリバー・ハーディは、...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第24回『旅するダンボール』|試写会にご招待!
試写会に5組10名様をご招待!連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第24回 愛と欲望と『旅するダンボール』"アップサイクル”という言葉をご存じだろうか。世界で話題となっている考え方のひとつで、廃物をそのまま再利用するのではなく、それを用いて新たな商品を作り価値を高めることを指す。リサイクル、リユースとも違い、その上を行く、クリエイティビティをプラスさせた発想と言える。廃材で造られた家具、コーヒー豆の麻袋を利用したバッグなどが好例だろう。そういえば、映画『マジック・マイク』の主人公マイクが、飛行機の部品で造ったテーブルを販売する会社を立ち上げようとしていたが、これもまさに“Upcycling”だったというわけだ。持続可能な社会を考えるとき、3R(Reduce:削減、Reuse:再利用、Recycle:有効利用)が基本となるが、そこに近年加わってきたのがこの考えなのだ。そして今、“アップサイクル”を体現する人物として注目されているアーティストがいる。世界30ヵ国を旅してダンボールを集め...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第26回『THE GUILTY/ギルティ』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第26回 現代版『罪と罰』。あなたの想像力に挑むデンマーク発のサスペンス『THE GUILTY/ギルティ』もう長いこと映画を観続けて来ているが、こんな作品と出会えることが、映画鑑賞の醍醐味のひとつなのだとつくづく思う。観客の好奇心、想像力を掻き立て、終演後には深い感慨に浸ることができる。「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」というシンプルな展開は、爽快感や華やかさとは無縁だ。だが、そこには予想だにしないドラマが待ち受けている。Text by MAKIGUCHI June物語を完成させるのは観客の想像力『THE GUILTY/ギルティ』は、完全ワンシチュエーションで進む、88分のドラマだ。主要な登場人物で姿を見せるのは、アスガーという男ただ一人。緊急通報指令室のオペレーターだ。自分が起こしたある事件をきっかけに第一線から退いている警察官だが、どうやら無罪放免となり明日から現場復帰を許されるようなのだ。そんな時、一本の通報を受ける。怯えた女性...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第25回『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第25回 違いの果てに見えてくるもの『バジュランギおじさんと、小さな迷子』インドといえば、ボリウッド(ボンベイとハリウッドから生まれた愛称)とも称される世界有数の映画の都・ムンバイを擁する映画大国。今や年間約2000本近い映画が作られているという。そんなインド映画の中で『ダンガル』『バーフバリ 王の凱旋』に次いで世界興収歴代3位を記録したのが、『バジュランギおじさんと、小さな迷子』だ。Text by MAKIGUCHI June異なるものも受けとめ愛すインドの懐インド映画といえば、群舞と歌。そんなイメージを多くの人が持っているだろう。確かに、私がこれまでに観たインド映画の多くに、歌い踊るシーンが登場していた。だが、それを理由にインド映画を苦手としている人がいるなら、とても残念なこと。この国の映画の魅力や特徴は決してそこに集約されているわけではないからだ。日本に比べてはるかに多様な価値観が存在しているところに、この国ならではの面白さがある。公的に認...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第22回『2重螺旋の恋人』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第22回 人間に潜む神秘を退廃的に描く『2重螺旋の恋人』生命とは実に神秘的だ。複雑で巧妙なバランスの元に成り立っていることはご存知の通りだ。その神秘性を強調する存在の一例が双子なのだろう。人間の内に潜むミステリーを追求してやまないクリエイターたちが、その存在に惹かれるのも良くわかる。一作ごとに新境地を切り開くフランス映画界の鬼才フランソワ・オゾンが新作『2重螺旋の恋人』で選んだモチーフも彼らだ。Text by MAKIGUCHI Juneフランソワ・オゾンが魅せる生命の深層センセーショナルな映像からスタートする『2重螺旋の恋人』。いきなりヒロインの劇的な変貌と、命の始まる秘部を続けざまに映し出すファーストシーンは、本作の秘密を象徴している。冒頭はもとより、始まりから終わりまで、本作には一切無駄がない。ここが、あらためて思い知らされるオゾンの凄さだ。すべてのシーンに謎を解き明かす秘密が隠されているので、一時も気を緩めることができない。全編にわたる緊...
3.9秒の疾走を体感する、新型カイエンのシネアドを公開|Porsche
Porsche|ポルシェ新型カイエンの疾走感を表現したシネアドポルシェ ジャパンは8月10日(金)、フルモデルチェンジするプレミアムスポーツSUV「カイエン」のCM動画『3.9sec Experience』を公開した。Text by YANAKA TomomiTOHOシネマズ2館では、4Dでよりリアルに体感昨年、フルモデルチェンジが発表され、日本でも7月末からデリバリーがスタートした新型「カイエン」。カイエン ターボでかつスポーツクロノパッケージを装着した場合、0-100km/h加速が3.9秒を記録することから、その疾走感を体感してもらおうと、45秒間の動画『3.9sec Experience』が制作された。この動画は、8月10日(金)から23日(木)まで、TOHOシネマズ六本木、TOHOシネマズなんばのMX4Dシアターで、映画本編の前に上映される広告“シネアド”として登場。気になる内容はというと、近未来都市をイメージしたバーチャルな世界観のなか、タイムリミットに追われながら3.9...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第23回『日日是好日』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第23回 世の美しきことに気づく感受性を『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』忙しく日々を過ごしていると、つい、立ち止まることを忘れてしまう。この世には、立ち止まらなければ気づくことのできない美は多い。喧噪の合い間に聞こえる鳥のさえずり、ひっそりと道端に咲く野花、しっとりと大地を濡らす霧雨、すべてを輝かせる陽光――。ありふれたものの中にある美に感謝できれば、“日日是好日”を実感できる。そんな感性を通して人生の美しさを謳った映画が公開となる。Text by MAKIGUCHI June自分の感受性を守るための何かを持つ豊かさ映画『日日是好日』は、かつて週刊朝日の名物連載「デキゴトロジー」を担当していた記者、森下典子氏のベストセラーエッセイを映像化した作品だ。原作となった著書『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』には、おっちょこちょいで不器用な著者が、ひょんなことから茶道を始め、何度も挫折しそうになりながらも稽古を続けた25年が綴られてい...
新連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第1回『シング・ストリート 未来へのうた』
新連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第1回 人生をもっと好きになれる理由『シング・ストリート 未来へのうた』もうすぐ夏休み。故郷に帰り、懐かしい面々と再会する機会を持つ人も多いだろう。そんな時期にぴったりな映画がやって来た。人生と音楽の幸せな出会いを描いた『シング・ストリート 未来へのうた』だ。Text by MAKIGUCHI June輝く未来へ向かって走り出す少年の姿が胸を打つ音楽映画の新しい傑作大人のちょっと手前、青春時代の危うさの中で揺れ動きながらも、自分だけの大切な未来を掴もうとしていたあの頃。そんな季節を共に過ごした友人たちは、自分にとって大切な存在なのではないだろうか。本作は今やすっかり成長してしまった大人たちが、多感な時代に逆戻りしたかのごとく、甘酸っぱい思いにたっぷり浸ることができる青春物語だ。舞台となっているのは、懐かしき80年代。ブリティッシュ・ロック全盛期のアイルランドはダブリンだ。主人公は、父の失業をきっかけに両親から学費の安い公立学校への転校を言い渡さ...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第2回『ヤング・アダルト・ニューヨーク』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第2回 世代の異なるカップルが互いに影響され成長していく『ヤング・アダルト・ニューヨーク』かつて、「まったく……」とあきれられ、奇妙なものを見るような目で見られていた若者たちは、やがて分別を持ち、次世代を「今どきの若者は」と嘆くようになる。それが社会の常だ。若者と大人が同居する限り、決してなくなることがないその繰り返しから起きるジェネレーション・ギャップを、風刺たっぷりに描く映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は、台頭する次世代に違和感を持ち始めた大人たちにお勧めしたいロマンティック・コメディだ。Text by MAKIGUCHI June「今どきの若者は……」人は、そう言われる時期を通り過ぎて大人になるブルックリンに暮らす44歳の売れないドキュメンタリー監督のジョシュと、その妻で42歳の映画プロデューサーのコーネリア。二人の間には子供がおらず、「僕らは自由でありさえすればいい」というのが人生のモットーだ。ジョシュは評判の良かった前作から8年経...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第3回『ニュースの真相』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第3回 真実の報道にすべてをかけたジャーナリストたちの情熱と戦いを描く『ニュースの真相』仕事って何だろう。きっと仕事の定義はひとそれぞれだ。食べるための労働。社会参加。自己実現。自己表現。人の命を救うために日々自らをすり減らしている者もいるし、誰かのために命がけで仕事を全うしようとする者もいる。職業に貴賤はないと言うけれど、仕事に伴う重みはあまりにもさまざまだ。もちろん、人生において何に重きを置くかは自由だが、あるきっかけで、この世界は自らを犠牲にしても社会のために何かをやり遂げようとする者たちがいて成り立っていることを思い出し、敬意を抱かずにはいられない。映画『ニュースの真相』も、そのきっかけとなり得る作品だ。Text by MAKIGUCHI Juneあるスクープ報道が広げた波紋の一部始終を描いた実録ストーリー米国最大のネットワークを誇る放送局CBSのメアリー・メイプスは、20年のキャリアを持つベテラン・プロデューサー。看板番組「60ミニッツ...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第4回『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第4回 従うべきは自分の心のみ。そんな恋愛スタイルを貫く者たちへ『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』愛とは思いがけないものだ。探しているときには見つからず、探していないときに見つけてしまう。そんな恋愛模様を描いているのが、フランス映画『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』だ。Text by MAKIGUCHI Juneフランス映画の巨匠が贈る大人のためのラブストーリー監督は名作『男と女』で知られる巨匠クロード・ルルーシュ。75歳で初めて訪れたインドに魅了され、オールインドロケで本作を完成させた。『男と女』では、パートナーを失った者同士の愛が描かれていたが、今回は最愛の相手がいて何不自由なく満たされた者たちが、それでも思いがけず出会ってしまった新たなる愛を通して、予測不可能な人生や、その中にある驚き、とまどい、悲しみ、そして喜びが、インドの美しい風景の中でロード―ムービー風に表現されていくのだ。女は、在インド・フランス...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第5回『オーバー・フェンス』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第5回 誰かと関わらずには生きていけない、そんな人間の性を描く『オーバー・フェンス』人は、誰かと関わり合うことなく生きていくことができない生き物だ。そして、関わり合う以上、影響を与え合わずにはいられない。映画『オーバー・フェンス』は、そんな人間の性をつくづく感じさせる。Text by MAKIGUCHI June人は人で傷つき、人に救われる主人公は、妻と離婚し、子供とも別れ、勤めていた建設会社も辞めて、ひとり故郷の函館に帰ってきた40代の男・白岩。やり場のない気持ちや辛い過去を断ち切るように、気ままに、だが鬱々とした孤独な生活を続けている。特にやりたいこともなく、生活のために職業訓練校で住宅建設を学び始めるが、そこには元ヤクザや、人と関わることが苦手な若者、リタイヤ生活を楽しむ老人などさまざまな生徒が。他者への好奇心が隠せない者もいるが、白岩は誰とも深く関わらないように過ごしていた。そんな中、ひょんなことから出会ったのが、鳥の求愛行動を真似るホス...
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第6回『私の少女時代 -OUR TIMES-』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第6回 大人が振り返るからこそ見つけられる、切なく純粋な青春時代『私の少女時代 -OUR TIMES-』感情に名前をつけるなんて、なんて野暮なことだろう。好きにもいろいろあるし、嫌いにもいろいろある。初恋だとか、純愛だとか、定義づけしたがるもの人間の悪い癖だ。大人になれば、既存の枠に自分の感情を押し込めて、無理やり納得させていくことも得意になる。好きだけれど憎らしいとか、嫌いだけれど気になってしまうといった、理解しがたい気持ちは、青春時代特有のものと言えるのではないだろうか。だから私たちは、そんな甘酸っぱい気持ちを持つことができる若かりしあの頃を、ちょっと眩しく思い出したりするのだろう。2015年夏、台湾で『007 スペクター』をはるかに凌ぐ大ヒットを記録した映画『私の少女時代 -OUR TIMES-』は、まさにそんな若き日々を描いた青春映画の秀作だ。Text by MAKIGUCHI Juneあの頃を思い出して、今の自分から一歩踏み出そう現代の...