連載

写真家・美術家の川久保ジョイさんと写真表現について語り合う(3)|谷尻誠対談

写真家・美術家の川久保ジョイさんと写真表現について語り合う(3)|谷尻誠対談

谷尻誠×川久保ジョイ対談写真家・美術家の川久保ジョイさんと写真表現について語り合う(3)コミュニケーションや個から生まれる表現の行き先インスタレーションや原子力発電所の作品「The New Clear Age」など、独自の活動で注目される気鋭の写真家で美術家の川久保ジョイ氏と建築家の谷尻誠氏の対談3回目。最終回は、写真と建築について語り合う。 Photographs by SUZUKI Shimpei Text by KAJII Makoto (OPENERS)孤独という状態はなにか谷尻誠 写真界とアート界では、ひとの感じや雰囲気も随分ちがうでしょうね。川久保ジョイ アート界には、化けモノのような感性をもったひとがごろごろいてショックを受けました。僕の写真はお話したようにひとりで耳栓して撮影現場に行って、帰ってプリントもひとりと、孤独な作業です。孤独は自分のなかでいろんなものを感じ取るので好きですが。谷尻 きっとそれは一番集中している状態なんでしょう。僕はひとと一緒にいるのは好きで...
「ヴァリス バイ ファクトタム」が2015-16秋冬シーズンにデビュー|FACTOTUM

「ヴァリス バイ ファクトタム」が2015-16秋冬シーズンにデビュー|FACTOTUM

FACTOTUM|ファクタトム着るひとに“進化する普遍、ニュースタンダードな物作り”を提案「ヴァリス バイ ファクトタム」が2015-16秋冬シーズンにデビュー有働幸司氏が手がける 「ファクタトム(FACTOTUM)」から、2015-16秋冬シーズンに新レーベル「VALLIS by FACTOTUM(ヴァリス バイ ファクトタム)」がデビュー。ファクタトムで培ってきた技術を集約させたプロダクトラインに期待が高まる。Text by KAJII Makoto (OPENERS)上質なワードローブを求めるすべての大人にパリで展示会をおこなっている「ファクタトム」を正式なコレクションブランドとし、「普遍的で大人の男性が求める上質なワードローブ」を届けたいという思いからあらたに誕生する「ヴァリス バイ ファクトタム」。ヴァリス バイ ファクトタムの「VALLIS」は、ファクトタムがスタートし、現在も拠点としている東京・渋谷の鶯谷の “谷”(ラテン語でVALLISの意味)を指し...
INTERVIEW|『インヒアレント・ヴァイス』ポール・トーマス・アンダーソン監督 独占インタビュー

INTERVIEW|『インヒアレント・ヴァイス』ポール・トーマス・アンダーソン監督 独占インタビュー

INTERVIEW|『インヒアレント・ヴァイス』天才覆面小説家で知られるトマス・ピンチョン作品初の映画化ポール・トーマス・アンダーソン監督 独占インタビューノーベル文学賞候補の常連であり、謎に満ちた覆面作家トマス・ピンチョン。彼が自身の小説で初の映画化を許した相手は、深い人間ドラマと独特の映像美で世界的に熱狂的なファンをもち、カンヌ、ベルリン、ベネチアの三大映画祭のすべてで監督賞に輝くという、こちらも天才と名高きポール・トーマス・アンダーソン監督だった――。『インヒアレント・ヴァイス』で実現した強力タッグの裏側を探るべく、OPENERSはアンダーソン監督の貴重な“生の声”を入手。ピンチョン作品への熱い思いから、映画化までの経緯を語ったインタビューを独占でお届けする。Edited by TANAKA Junko (OPENERS)『インヒアレント・ヴァイス』の作品紹介を先に読む久しぶりの群像劇は最高だった!ポール・トーマス・アンダーソン監督――原作を読んだときの感想は?トマス・ピンチ...
Secrets behind the Success|連載第5回 「アンリ・ルルー フランス」代表取締役 石井真己登さん

Secrets behind the Success|連載第5回 「アンリ・ルルー フランス」代表取締役 石井真己登さん

ビジネスパーソンの舞台裏第5回|石井真己登さん(「アンリ・ルルー フランス」代表取締役)意志あるところに道あり(1)ビジネスで成功を収めた成功者たちは、どう暮らし、どんな考えで日々の生活を送っているのだろう。連載「Secrets behind the Success」では、インタビューをとおして、普段なかなか表に出ることのない、成功者たちの素顔の生活に迫ります。創業37年目を迎えた、世界で唯一のキャラメルとショコラの専門店。どちらの世界からも第一人者と称えられる伝説の職人、アンリ・ルルーがフランス・ブルターニュ地方で旗揚げしたブランドだ。アンリ・ルルーの名が国境を越え、日本に伝わったのは2004年のこと。「サロン・デュ・ショコラ」の会場だった。その後も東京、パリへ出店するなど、快進撃をつづけている。うしろで舵を握るのは石井真己登さん。「意志あるところに道あり」とばかりに、あらたな目標に挑みつづける彼の素顔とは?Photographs (portrait) by JAMANDFIXT...
Secrets behind the Success|連載第6回 「USM」代表取締役 アレクサンダー・シェアラーさん

Secrets behind the Success|連載第6回 「USM」代表取締役 アレクサンダー・シェアラーさん

ビジネスパーソンの舞台裏第6回|アレクサンダー・シェアラーさん(「USM」代表取締役)時代を超越するモノづくり(1)ビジネスで成功を収めた成功者たちは、どう暮らし、どんな考えで日々の生活を送っているのだろう。連載「Secrets behind the Success」では、インタビューをとおして、普段なかなか表に出ることのない、成功者たちの素顔の生活に迫ります。基本的なパーツはボール、チューブ、パネルという、わずか3つのUSMモジュラーファニチャー。誕生は1965年のスイスで、いまから半世紀近くも前に遡る。6方向に接合用ホールを設けた点(=ボール)に線(=チューブ)を連結していき、面(=パネル)を嵌めて立方体を作る。それらを組み合わせていけば無限のバリエーションが生まれるという斬新な発想のシステム家具だ。今日では世界各国に愛用者がおり、日本をはじめ、ドイツ、フランス、アメリカにも直営会社を展開するUSMグループを率いるのがアレクサンダー・シェアラーさん。スイスから来日中だった彼に、...
Secrets behind the Success|連載第7回 「シーバスリーガル」マスターブレンダー コリン・スコットさん

Secrets behind the Success|連載第7回 「シーバスリーガル」マスターブレンダー コリン・スコットさん

ビジネスパーソンの舞台裏第7回|コリン・スコットさん(「シーバスリーガル」マスターブレンダー)過去と未来を繋ぐガーディアン(1)ビジネスで成功を収めた成功者たちは、どう暮らし、どんな考えで日々の生活を送っているのだろう。連載「Secrets behind the Success」では、インタビューをとおして、普段なかなか表に出ることのない、成功者たちの素顔の生活に迫ります。「ウイスキーというのは、自然界からの賜物なんです」。そう笑顔で語る男性が今回のゲスト。スコッチ・ウイスキーの代表格「シーバスリーガル」でマスターブレンダーを務めるコリン・スコットさんだ。麦と酵母、水を掛け合わせて、黄金色に輝くウイスキーを生み出すプロフェッショナルたち。なかでもおいしさを左右するのは、数十種類の原酒をブレンドして、原酒単体では表現できない複雑なアロマ、めくるめく味覚体験をもたらす最終工程を担うブレンダーだ。30年近くにわたって、その役を務めてきたスコットさんに、奥深いスコッチ・ウイスキーの世界へ案...
Secrets behind the Success|連載第8回 「スティーブンスミスティーメーカー」代表 スティーブン・スミスさん

Secrets behind the Success|連載第8回 「スティーブンスミスティーメーカー」代表 スティーブン・スミスさん

ビジネスパーソンの舞台裏第8回|スティーブン・スミスさん(「スティーブンスミスティーメーカー」代表)ポートランドが育んだ“紅茶の神様”(1)ビジネスで成功を収めた成功者たちは、どう暮らし、どんな考えで日々の生活を送っているのだろう。連載「Secrets behind the Success」では、インタビューをとおして、普段なかなか表に出ることのない、成功者たちの素顔の生活に迫ります。ライフスタイルの発信地として、近年注目を集めるアメリカ・オレゴン州のポートランド。この街に世界各地の茶葉を知り尽くし、各種メディアに「数千年にひとりの逸材」と評される製茶のスペシャリストがいる。世界中のスターバックスで愛飲されている「Tazo Tea(タゾ・ティー)」の生みの親こと、スティーブン・スミスさんである。40年以上製茶業界に携わってきた彼が2011年、満を持してスタートさせたブランドが「STEVENSMITH TEAMAKER(スティーブンスミスティーメーカー)」。ショップを兼ねたアトリエで...
Secrets behind the Success|連載第11回「ヴァシュロン・コンスタンタン」CEO ホアン-カルロス・トレスさん

Secrets behind the Success|連載第11回「ヴァシュロン・コンスタンタン」CEO ホアン-カルロス・トレスさん

ビジネスパーソンの舞台裏第11回|ホアン-カルロス・トレスさん(「ヴァシュロン・コンスタンタン」CEO)創業260年の老舗ブランドを継承する心得(1)ビジネスで成功を収めた成功者たちは、どう暮らし、どんな考えで日々の生活を送っているのだろう。連載「Secrets behind the Success」では、インタビューをとおして、普段なかなか表に出ることのない、成功者たちの素顔の生活に迫ります。高級腕時計ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、1755年創業。世界最古の腕時計ブランドとして、来年の2015年には、260周年を迎える。そのブランドのトップを務めるCEO、ホアン-カルロス・トレスさんが、銀座ブティックのオープンのために来日を果たした。老舗高級時計ブランド、ヴァシュロン・コンスタンタンを成功に導く指導者の哲学に迫ります。Photographs by NAKAMURA Toshikazu (BOIL)Text by KAKIHARA Takayoshi(OPENERS)...
BMW 335iクーペ|ビーエムダブリュー|第1回 (前編)|「いいチェロというのは、いいエンジンと同じである」

BMW 335iクーペ|ビーエムダブリュー|第1回 (前編)|「いいチェロというのは、いいエンジンと同じである」

第1回:BMW 335iクーペ(前編)「いいチェロというのは、いいエンジンと同じである」クルマの是と非を問う「ジドウシャ是是非非論」。第1回は、BMWの売れ筋「3シリーズ」に追加された2ドアクーペ「335iクーペ」をピックアップした。クルマを語るコラムなのに、なぜかチェロの話からスタート! 文=下野康史2006年9月に上陸した新しい3シリーズ・クーペ「BMW 335iクーペ」photo=BMWチェロ弾きは試弾会に通ってコンピュータのスピードが速くてイヤだという人がいるだろうか。いきなりクルマの話でなくて申し訳ないが、そんな人はいないと思う。通信速度が速すぎて、ついていけない、なんて。そういう人は、おそらくハナっからコンピュータを使っていないはずである。ぼくもヒドいコンピュータ音痴だが、このとおり、必要に迫られて使っている。ユビキタスの未来と、アナログの昔と、どちらがいいか、どちらが好きかと聞かれたら、いまでも後者のほうがいいし、好きだと答えるかもしれないが、そんな人間ですら、パソコ...
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CITROEN C6|シトロエンC6|第4回 (後編)|「純度の高いデザイン」

CITROEN C6|シトロエンC6|第4回 (後編)|「純度の高いデザイン」

CITROEN C6|シトロエン C6|第4回 (後編)「純度の高いデザイン」シトロエンならではの技術“ハイドロ・サス”を踏襲した最上級サルーン「C6」だが、下野康史がもっとも大きな美点としてあげたのは……。 文=下野康史写真=CITROEN65km/hで自動的にリアスポイラーがせり出し、125km/hでさらに高さがアップ。115km/hになると1段目に戻り、25km/hで完全にボディと一体化する。希薄になったアドバンテージサスペンションをコントロールする油圧を、ステアリングやブレーキのアシスト力にも使っていたCXのころは、地球外惑星のクルマのような強い個性(と違和感)があったものだが、89年に登場したXMからは、ハイドロ足も徐々にフツーになっていった。“アンチ・ロワリング”という制御が入って以来、エンジンを止めて一晩おいても、うずくまったように車高が下がることはなくなった。「このほうが、始動後すぐに走り出せるし、ムクムクっと車高が上がるのを気味悪がる人もなかにはいるのでね」という...
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最新軽自動車ベスト3|第5回 (前編)|「軽は、脱税スレスレくらいにおトク」

最新軽自動車ベスト3|第5回 (前編)|「軽は、脱税スレスレくらいにおトク」

第5回:最新軽自動車ベスト3(前編)「軽は、脱税スレスレくらいにおトク」自動車の国内販売が鈍化する昨今にあって好調なのが軽自動車。2006年の年間新車販売台数は202万3619台(前年比5.2%増)、3年連続のプラス成長となり、過去最高を記録した。このことは、自動車における格差の象徴なのか? 下野康史が最新の軽自動車について語る。文=下野康史写真=三菱自動車/ダイハツ工業2006年1月発売、三菱の力作「i (アイ)」。「リア・ミドシップレイアウト」なる凝ったプラットフォーム(車台)に、曲線を多用した斬新な意匠を被せた。クルマにお金をかけない人のクルマアメリカで高額宝クジに当たった人の多くは、その後、破産してしまうのだそうだ。身近な人が持ち込む投資話でたいてい失敗するのと、あとはきまって豪邸と高級車を買ってしまうからだという。豪邸も“豪車”も、買うときは高いが、値落ちが激しく、売るときは安い。「目に見える立派なモノ」に、実はその押し出しほどの価値はない、ということなのだろうか。軽自動...
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