舞台
「舞台」に関する記事
舞台の疲れは南国とブロードウェイで癒す|戸田恵子
戸田恵子|舞台の疲れは南国とブロードウェイで癒すひと足先に夏休み! ついに憧れの宮古島へハードな舞台、ハードな公演日数、2ステのオンパレード。すべてにおいてハードだった『嵐が丘』を終えたとき、まず私の脳裏に浮かんだのは「おもいきりだらけたーい!」というおもい。そこで今年はひと足先に夏休みを取って、舞台の疲れを癒すことにしました。Text by TODA Keiko延々つづく自然の色が眩しいさぁ舞台『嵐が丘』が終わって、通常のお仕事をしながらも身体は休みたいモード。2カ月間ストレッチと筋トレでせっかくつくってきた身体だけど、いいんです。ダラけたいんです(笑)。そして6月の末、念願の宮古島に行くことができました。沖縄は本島、石垣島、西表島は行ったことがありましたが、宮古島は初。梅雨が予想されましたが、なんと早い梅雨明けとなり超ラッキー。ドぴーかんです。リリー・フランキーさんに紹介していただいたお宿に3泊。オーシャンビューだし、朝食も充実していて、とにかく幸せでした。空の色も海の色も合成...
涙と疲労と感動と……超ハードな舞台『嵐が丘』奮闘記|戸田恵子
戸田恵子|涙と疲労と感動と……超ハードな舞台『嵐が丘』奮闘記(1)大作アレルギーの私が、2015年はチャレンジの年と決めて『嵐が丘』に挑んできました。しかも舞台は“あの”日生劇場。ここはかつて、あこがれの越路吹雪さんのコンサートを観た劇場です。そんな思い出深い場所で、脇目も振らず駆け抜けた約2カ月間。涙と疲労と感動の奮闘記をここに記したいとおもいます。Text by TODA Keiko稽古中も本番中も、ひたすら“静かタイム”の日々舞台『嵐が丘』は久々にハードな芝居でした。もともと文学作品が苦手な私は、いや、苦手というより自分には向いてないというおもいが強くあり、これまで避けてきました。しかし、なにを血迷ったか(笑)一度はトライしてみようとお受けしました。ドラマでレギュラーをご一緒した経験のある、キャサリン役の堀北真希さんの芯の強さは知っていましたし、ヒースクリフ役の山本耕史くんは昔からの仲良しで、彼の芝居は大好き。演出のG2さんの『嵐が丘』に掛ける熱意。そしてあこがれの日生劇場。...
東京バレエ団、7月に36年ぶりのモナコ公演決定|The Tokyo Ballet
The Tokyo Ballet|東京バレエ団舞台は南ヨーロッパ最大規模の国際コンベンションセンター東京バレエ団、36年ぶりのモナコ公演決定東京バレエ団が今年7月、モナコのグリマルディ・フォーラムにて、モーリス・ベジャール・バレエ団と合同でモーリス・ベジャール振付「第九交響曲」を上演する。東京バレエ団にとって1979年以来、36年ぶりのモナコ公演となる。Text by KUROMIYA YuzuPhotographs by HASEGAWA Kiyonori上野水香さんをはじめ総勢250人で挑む、大迫力のステージ上演するのは、モーリス・ベジャール振付によるベートーベン「第九交響曲」。約80人のダンサーにオーケストラとソロ歌手、合唱団をくわえた総勢250人におよぶアーティストが集結した大規模な作品で、3日間で3公演おこなわれる。プリンシパルの上野水香さんが所属している同バレエ団。彼女はローザンヌ国際バレエコンクール入賞後の1993年から2年間、モナコにあるプリンセス・グレース・クラシ...
北欧現代ダンスのトップを駆ける、テロ・サーリネン・カンパニーが待望の初来日|Tero Saarinen Company
Tero Saarinen Company|テロ・サーリネン・カンパニーエサ=ベッカ・サロネン3楽曲への挑戦北欧現代ダンスのトップを駆ける、テロ・サーリネン・カンパニーが待望の初来日フィンランドを代表する振付師/ダンサーのテロ・サーリネンと彼が率いる「テロ・サーリネン・カンパニー」による日本初上演作品『MORPHED―モーフト―』公演が、6月20日(土)・21日(日)に彩の国さいたま芸術劇場にて開催される。Text by BUN Risa (OPENERS)類を見ないあたらしい表現で人びとを引き込むヨーロッパにおいて独特な発展をしてきた北欧諸国のダンス/バレエ。なかでも多彩で厚いダンス層を誇るフィンランドにおいて中心的な存在感を示しているのが、テロ・サーリネンとそのカンパニーだ。今回、テロ・サーリネン・カンパニーの初来日にあたり上演されるのは、おなじく現代フィンランドを代表するアーティスト、作曲家・指揮者であるエサ=ベッカ・サロネンの3つの楽曲に振り付けたカンパニーの最新作『モーフ...
戸田恵子|ベストシーズン到来! 秋のニューヨークへ
戸田恵子|観劇日和、ときどきグルメ?ベストシーズン到来! 秋のニューヨークへ(1)過酷な夏の連ドラ撮影が終わった9月22日から、毎年恒例のニューヨークに出かけました。本当にこの季節のニューヨークは美しい。そしてとても過ごしやすく、一年で一番のベストシーズンです。秋に訪れるのはもしかして久しぶりなのかな? 空港に着いた途端「ああ、もう帰りたくない!」と思ったのでした(笑)。Text by TODA KEIKO旅のはじまりはキャロル・キングの自伝的舞台から今年も行ってきました。毎年恒例、ブロードウェイでお芝居を観まくるツアー。基本的にはオフで行っているのです。だから休みます。ひたすら休みます……。身体を休めるといった方が正解かな。旅のはじまりは『Beautiful~ビューティフル~』から。キャロル・キングのお話です。20代で早くもスターダムへと駆け上がったご存知キャロル・キング。10代から作曲家として活動していたなんて知りませんでした。人生の紆余曲折がヒット曲の数々に乗せて綴られていま...
戸田恵子|ミュージカル『ザ・ヒットパレード』開幕直前です!!
戸田恵子|ミュージカル『ザ・ヒットパレード』開幕直前です!!山田太一ドラマ、という初体験のスリルと興奮を味わったのも束の間、戸田さんのシフトは早くも舞台モードへ。しかも、自ら「苦手……」と語る再演ですが、懐かしいヒット曲満載のミュージカル『ザ・ヒットパレード』に取り組んでいます。その格闘の日々、開幕直前の想いに迫ります。まとめ=尾上そら苦手の二文字とガッツリ格闘中!『ザ・ヒットパレード』再演、稽古はいよいよ佳境に入っております。稽古初日に私が発した言葉は「Time is Money」=「時は金なり」。2月はただでさえ1bヵ月が短いし、前回お話した『ありふれた奇跡』の収録も重なっていたため、苦手な「再演」に取り組むためには、本当に時間が足りないと思っているんです。そう、私はとても“再演”に苦手意識がある。自分を分析するに、それはメンタル面の弱さに原因があるように思います。ついついおなじドツボにハマってしまうんですよね。そして、自分で自分に疲れてしまう。でも日常をふくめ、瑣末な問題をい...
戸田恵子|手強いミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク」上演中!
2009年上半期を振り返りつつ――よく働きました(笑)。そして今は「サンデー・イン・ザ・パーク」上演中悶々とした日々。手強いミュージカル!2009年の年明けは腰痛を押して「グッドナイト・スリイプタイト」の大阪公演に。並行して山田太一さん脚本ドラマ「ありふれた奇跡」の撮影。そして「ザ・ヒットパレード」の稽古&本番。WOWOWドラマ「ママは昔パパだった」の撮影。BS「どれみふぁワンダーランド」と、中京テレビバラエティー番組「幸せの黄色い仔犬」スタート。キバコの会「素。」に参加。カジュアルライブvol.3。「探偵左文字進」の撮影。そしてミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」の稽古。ざっと大きな流れはこんな感じでしょうか。まとめ=K-co Toda日本初演は1987年、まさか私が演じることになろうとは……いや~とにかくよく働きました(笑)。そしてよく身体がもちました。これもたくさんの方に支えていただいたおかげです。ありがとうございました。さて現在は7月5日にPARCO...
戸田恵子|ミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク・ジョージ」を終えて
ミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク・ジョージ」を終えて――今年も「キンダー・フィルム・フェスティバル」があって――声優口演ライブがあって――久々のブロードウェイミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク・ジョージ」の公演が無事に終わってホッとしました。無事にというのは「身体」がという意味です(笑)。まとめ=K-co Toda「身体」は無事に乗り切ったけれど、無事ではなかったのは私の「精神」「サンデー・イン・ザ・パーク・ジョージ」の今回の舞台は斜めにつくられており、八百屋さんの陳列のようだということから“八百屋舞台”と呼ばれています。この構造は観客席からはとても観やすいものでありますが、演者にとっては足腰に非常に負担がかかるものでして……。とくに女性はヒールを履いての動きだったりするので身体にいいことはまったく! ひとつもありません! 坂道の途中でお芝居をしている感じでしたね(笑)。ヒールを履いて舞台奥からゆっくりゆっくり下りてくるのはけっこう大変なのです。太ももで踏ん張ってスト...
戸田恵子 連載|ミュージカル「今の私をカバンにつめて」幕が上がりました
戸田恵子|三谷幸喜さん、G2さん、石黒賢さん 豪華メンバーが実現ミュージカル「今の私をカバンにつめて」幕が上がりました(1)ミュージカル「今の私をカバンにつめて」──1978年にオフブロードウェイで上演された本作は、日本では1981年に「旅立て女たち」というタイトルのもと、雪村いづみさん主演で上演されました。初演時にバックコーラスガール シェリル役で出演させていただいた私。まだミュージカルの、いえ、舞台のイロハもよくわからないような小娘が、雪村いづみさんというビッグスターと共演させていただき、その抜群の歌唱力と大人の女性の魅力、そして気さくさな人柄に強い憧れを抱きました。そしてこの作品がバックステージスタイルのミュージカルであるということ、少数キャストでの上演であるということ、楽曲が変化に富んでいて美しいこと……etc。雪村さんの魅力とともに、この作品そのものに対する憧れがありました。文=戸田恵子作品への淡い恋心はどこへやら、必死です!「いつか私もこういった作品ができるような女優に...
THEATER|映画『俺たちに明日はない』がミュージカルとして現代に蘇る! ミュージカル『ボニー&クライド』
THEATER|映画『俺たちに明日はない』がミュージカルとして現代によみがえるミュージカル『ボニー&クライド』アメリカン・ニューシネマとして映画史に名を刻む傑作『俺たちに明日はない』(1967年)のモデルとなった主人公の人生を、ミュージカルとして色鮮やかに21世紀の現代に蘇らせる舞台『ボニー&クライド』が、2012年1月8日(日)から22日(日)まで青山劇場で上演される。Text by YANAKA Tomomi島津由行氏がミュージカルのスタイリングに初挑戦するなど、豪華な布陣にも注目1930年代の世界恐慌時代に実在した男女ふたりの銀行ギャング、ボニーとクライドの出会いから、ふたりの壮絶な死に至るまでを描いた映画『俺たちに明日はない』。ミュージカル『ジキル&ハイド』でトニー賞にもノミネートするなど、ヒットメーカーとしても知られる作曲家 フランク・ワイルドホーンのジャズ・フレーバーな音楽に合わせ、あらたにミュージカル『ボニー&クライド』として登場する。主演は、劇団四季で『アイーダ』や...
戸田恵子|V6 坂本昌行くんと初共演!ミュージカル『シルバースプーンに映る月』
戸田恵子|V6 坂本昌行くんと初共演オリジナルミュージカル『シルバースプーンに映る月』(1)6月14日から30日まで東京グローブ座にて上演されたオリジナルミュージカル『シルバースプーンに映る月』では、久々にハッチャケたキャラクターを演じました。以前より舞台人として注目していたV6の坂本昌行くんとの初共演も叶うなど共演者にも恵まれ、タイトなスケジュールながらオリジナル作品ならではの醍醐味を楽しめる充実の舞台となりました。Text by TODA KeikoG2さんと荻野清子さん以外は全員初共演!舞台オリジナルミュージカル『シルバースプーンに映る月』の顔合わせがおこなわれたのは5月7日のこと。キャストは8人、ミュージシャンは2人という少数精鋭チーム。作・演出のG2さんと音楽の荻野清子さん以外は全員初共演となりました。リハーサル日を数えたら初日の6月14日までに25日! オリジナルミュージカルにしてはとても少ない日数です。ですが台本、Mナンバーはリハ初日に揃わず、かくして『シルバースプー...
戸田恵子|舞台オフ・ブロードウェイ・ミュージカル 『今の私をカバンにつめて』
戸田恵子|舞台オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『今の私をカバンにつめて』(1)暑い暑い8月から稽古が始まり、熱く熱く燃え尽きた再演は、お陰様で初演時よりはるかに深みを増しての上演となり、9月24日、大阪にて無事幕を降ろすことができました。Text by TODA Keiko守りではなく、攻めの再演再演にあたりバンドメンバーの入れ替わりがありましたが、皆さんには新しい風を吹き込んでもらい、また、初演と同じキャスト陣はこの3年のあいだにそれぞれが身に付けた力を発揮した、真摯に取り組んだ公演となりました。私自身は再演にあたり一番に思ったことは、なんとしてもより多くの皆さんに、この作品を観ていただきたいという願い。1970年の古いミュージカルではありますが、普遍性をもった作品であり、ミュージカルでありながらライブ感覚に富んでいて、なおかつ芝居の要素もがっつりある。歌手、ヘザー・ジョーンズと仲間たち、そしてマネージャーのジョーという計9名の少数精鋭で織り成すバックステージ物語。青山円形劇場...
THEATER|市村正親&武田真治出演「ロックンロール」× uka × ukafe コラボレーション
市村正親&武田真治出演 舞台 「ロックンロール」「ロックンロール」 × uka × ukafe コラボレーション!8月29日(日)まで東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演中の市村正親氏と武田真治氏が出演する舞台「ロックンロール」を記念して、9月15日(水)まで、六本木ミッドタウンにあるトータルビューティサロン「uka(ウカ)」と「ukafe(ウカフェ)」がコラボレーション。観劇チケットやケーキセットの割引きサービスを実施中。Text by OPENERS三軒茶屋で舞台を観たら、六本木でくつろごう舞台「ロックンロール」は、1968年「プラハの春」からはじまる激動の時代を生きたふたりの男(マルクス主義を信奉するケンブリッジ大学教授マックス・市村正親と、彼の教え子であり、政局に翻弄されるロックを愛するプラハ出身の青年ヤン・武田真治)の20年にわたる奇妙な友情と葛藤の物語。ロンドン、ブロードウェイで絶賛を浴びた、時代を彩るロックンロール(ローリング・ストーンズ、U2、ガンズ&ロー...
THEATER|日本最古の祝祷に現代芸術家と狂言師が挑む『神秘域 その弐』
THEATER|日本最古の祝祷に世界的現代芸術家と当代きっての狂言師が挑む野村萬斎×杉本博司・三番叟公演『神秘域 その弐』日本でもっとも古い祝祷(しゅくとう)芸能のひとつ『三番叟(さんばそう)』を、現代美術作家・杉本博司が再構築し、当代きっての狂言師・野村萬斎が舞うという『神秘域(かみひそみいき) その弐』。4月26日(金)14時からと19時から、渋谷区文化総合センター大和田で開催される。Text by YANAKA TomomiNYグッゲンハイム美術館からの凱旋公演起源は天照大神(あまてらすおおみかみ)の天岩戸(あまのいわと)伝説にまでさかのぼるという、日本でもっとも古い形式をとどめる『三番叟』。国際的に高い評価を受ける写真家であり、現代美術作家の杉本博司が空間を演出、幅広い活動で知られる野村萬斎が舞を踏み、神が降霊するさまをあらわしたという日本最古の伝統芸能を披露する。この『神秘域(かみひそみいき) その弐』は、現代美術の象徴ともいえるニューヨークのグッゲンハイム美術館で、2月...
THEATER|140周年を記念した『明治座 五月花形歌舞伎』
THEATER|いまをときめく若手花形が集結140周年を記念した『明治座 五月花形歌舞伎』今年140周年を迎える明治座で5月3日(金・祝)から27日(月)まで『明治座 五月花形歌舞伎』が開催される。市川染五郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助といういまをときめく花形が集結、それぞれの持ち味を生かした多彩な舞台が繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomi夜の部では東京初演の『鯉つかみ』を片岡愛之助が熱演一昨年、16年ぶりに歌舞伎公演が復活してから恒例となった明治座の『花形歌舞伎』。風薫る初夏に歌舞伎界を華やかに彩る注目の花形がそろい踏みする。舞台は昼の部と夜の部で構成され、昼の部では、平家の武将斎藤別当実盛(さいとうのべっとうさねもり)と源義賢(みなもとのよしたか)ゆかりの者たちが紡ぐ縁を描いた『実盛物語』を勘九郎と七之助が熱演。つづく『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』では、染五郎と七之助という顔合わせが実現。与三郎とお富の美男美女が互いに一目ぼれする...