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「本」に関する記事
INTERVIEW|川村元気×12人のレジェンドが繰り広げる“大人の学校”
INTERVIEW|レジェンドが繰り広げる“大人の学校”『仕事。』著者・川村元気インタビュー12人12色の仕事術『告白』『モテキ』などのヒット作を生み出した映画プロデューサー、川村元気氏が12人のレジェンドと対面。そしてこんな質問をぶつけた。「わたしとおなじ年のころ、なにをしていましたか?」はたして仕事で人生を楽しく、世界を面白くしてきた彼らの仕事術とは?Photographs (interview) by SUZUKI KentaText by TANAKA Junko(OPENERS)Cooperation by Yuka Okada大人にも学校が必要だ2013年から雑誌『UOMO(ウオモ)』に掲載され、反響を呼んだ連載「仕事の学校」。これは仕事で世界を面白くしてきた巨匠たちに教えを請う、いわば“大人のための学校”だ。教授に名を連ねるのは、宮崎駿氏、糸井重里氏、杉本博司氏、坂本龍一氏など錚々たる12人のメンバー。そして生徒代表として彼らに体当たりしたのは、映画プロデューサーの川...
『祐真朋樹の衣装部屋へようこそ』発売記念トークショー開催|BOOK
BOOK|東京と大阪で発売記念トークショー&サイン会を開催私服の着こなしを半年分公開『祐真朋樹の衣装部屋へようこそ』ファッションディレクターの祐真朋樹氏による2冊目となる単行本『祐真朋樹の衣装部屋へようこそ』が集英社から発売された。日本を代表するスタイリストとして名高い祐真氏は、普段どんな服を着ているのだろうか。私服コーディネイトに解説を交えながら、読者のそんな疑問にこたえる“ファッションの教科書”的な1冊に込めたおもいとは。祐真氏に聞いた。Photographs by TANAKA Tsutomu Text by ANDO Sara(0PENERS)着回しよりも決め打ち!祐真朋樹ならではの私服コーディネイト本――刊行おめでとうございます。貴重なアーカイブコレクションなども紹介されていて、読みごたえがありますね。今回出版されたきっかけは何ですか?今年の春に日高(麻子・集英社第7編集部部長)さんから「メンズスタイリストの本を出してみたい」と相談を受けたことがはじまりです。最近は、女性...
JAPANやYMOのふとした瞬間を切り取った貴重な写真約170点を収録|BOOK
BOOK|JAPANやYMOのふとした瞬間を切り取った貴重な写真約170点を収録元JAPANのドラマー、スティーブ・ジャンセンによる初の写真集『Through A Quiet Window』1980年代前半に活躍したJAPANのドラマー、スティーブ・ジャンセンによる初の写真集『Through A Quiet Window』が完成。9月28日(月)から4つのオンラインショップ限定で先行発売され、10月23日(金)から一般発売される。Text by YANAKA Tomomi当時から交流があった高橋幸宏がプロデュースし、特別寄稿も1959年ロンドン生まれのスティーブ・ジャンセン。10代のころから、実兄で現在もミュージシャンとして活躍するデヴィッド・シルヴィアンとともに音楽活動をスタート。そして、同級生だったベースのミック・カーン、キーボードのリチャード・ハルビエリとともにバンド、JAPANを結成する。独自のサウンドを奏でたJAPANは、ヨーロッパや日本で高い評価を受け、活動のピークであ...
新作写真集『Assembly』『Sasayama』の出版記念トークイベント開催|BOOK
BOOK|新作写真集『Assembly』『Sasayama』の出版記念蔦屋書店で写真家・横浪修氏×ブックディレクター・幅允孝氏のトークイベント開催写真家の横浪修氏が新作写真集『Assembly』と『Sasayama』を刊行。それを記念し、横浪氏とブックディレクター・幅允孝氏によるトークイベントが9月28日(月)、代官山 蔦屋書店で開かれる。Text by YANAKA Tomomi集合体だからこそ浮かび上がる表現の豊かさを切り取った『Assembly』『FIGARO japon』や『Milk』といった雑誌や広告、ファッション、ポートレートなどの世界で活躍する横浪修氏は1967年京都生まれ。幅広い仕事を手がけながらも、「個」と「集合」に焦点を当てた作品を生み出し、代表作におなじ洋服を着た1000人の子どもたちを撮影した『1000 Children』などがある。そして、今回新刊としてスウェーデンの出版社LBRARYMANから『Sasayama』、自費出版の『Assembly』を刊行。『...
音楽評論家の柳樂光隆氏が監修『Jazz The New Chapter 3』|BOOK
BOOK|進化する現代ジャズを網羅したジャズ・ガイド音楽評論家の柳樂光隆氏が監修『Jazz The New Chapter 3』ジャズ専門の音楽評論家でライターの柳樂光隆氏が監修する、人気の新世代ジャズ・ガイドの最新作『Jazz The New Chapter 3』がシンコー・ミュージックから刊行。アーティストらのインタビューから評論、鼎談などが盛り込まれ、進化する現代ジャズを網羅する1冊に仕上がった。Text by YANAKA Tomomiグラスパーのインタビューから最新ジャズの動向まで多角的に紹介現在進行形のジャズを体系的にまとめた本として、昨年に第1弾が発売された『Jazz The New Chapter』。これまでほとんど世になかった現代のジャズの世界をまとめた本として、大きな反響を巻き起こした。そして第3章となる待望の『Jazz The New Chapter 3』がついに発売。これまでの2作同様、多角的な情報で多くのファンを魅了する。本作では、“ポップス界の名匠”とい...
ファッションの歴史を変えた75人を網羅する、デザイナー名鑑の決定版|BOOK
BOOK|エルメスからシャネル、川久保玲まで デザイナー名鑑の決定版『世界ファッション・デザイナー名鑑 FASHION VISIONARIES』ファッション好きなら必携のデザイナー名鑑が9月30日(水)に発売。エルメス、グッチ、シャネルなど各メゾンの人気商品や広告写真など代表的なビジュアルが全312ページにわたって掲載されており、三宅一生や川久保玲ら日本人を含む75人のデザイナーが登場する。Text by UENO Koheiファッションを知ることは、デザイナーを知ることファッションへの造詣を深めるなら、デザイナーのことを理解する必要があるだろう。そこで手に取ってほしいのが、9月30日(水)に発売となる『世界ファッション・デザイナー名鑑 FASHION VISIONARIES』である。本書はそれぞれの時代におけるファッションの革新者75人を取り上げ、各メゾンの人気商品や広告写真など代表的なビジュアルを全312ページにわたって掲載。さらに、意外なトリビアやブランド転換期、年表、製品へ...
BOOK|雑誌『BRUTUS』最新号・松浦弥太郎が語る「男の一流品」
BOOK|雑誌『BRUTUS』最新号・松浦弥太郎の男の一流品カタログが発売松浦弥太郎が語る「一流が一流であるゆえん」マガジンハウスから発行されている雑誌『BRUTUS(ブルータス)』最新784号の特集の問いかけは、あなたにとって“一流”とは何ですか? ―― エッセイストで、『暮しの手帖』編集長の松浦弥太郎氏とブルータス編集部がつくった“男の一流品カタログ”がおもしろい。今回、一流にこだわった理由を松浦弥太郎氏に訊いた。Photographs by SUZUKI Simpei (Still)Text by KAJII Makoto (OPENERS)松浦弥太郎が語る、「男の一流品」とは何か――今回の特集を「男の一流品カタログ」としたのは?松浦弥太郎 「男の一流品」とは何かをブルータス編集部と真剣に考えてみたかったのです。そしてまた、自分がほんとうに憧れるモノ、欲しいモノ、愛せるモノとは、どういうものなのか、それも深く掘り下げて知りたかったのです。要するに、「男の一流品」にたいする、な...
BOOK|イタリアの工房に受け継がれる技と美、職人の人生までを案内
BOOK|イタリアの工房に受け継がれる技と美、職人の人生までを案内『イタリアの小さな工房めぐり』イタリアの職人が作る「世界の一級品」に秘められた技と美意識、そして彼らの知られざる人生。一級品を生み出す街の小さな工房の奥に分け入って、魅力ある製品にさらに艶を与える秘話をまとめた一冊が新潮社から刊行された。Text by SAKIYAMA Chikako(OPENERS)小さな工房に息づく技と人イタリアと聞いてイメージするものといえば、どのようなものだろうか。古代の遺跡、サッカーリーグのセリエA、映画、OPENERS読者諸氏にとっては、フェラーリやランボルギーニ、マセラティといったスポーツカー、あるいは、仕立てのよい体にフィットするスーツかもしれない。これらに共通するキーワードは、一級であること。こうしたイタリアの一級をささえるべく、代々引き継がれてきた一流、つまりイタリアの技と職人たちについてスポットを当てた書籍、『イタリアの小さな工房めぐり』がこのたび新潮社から発売された。メンズ・...
BOOK|松嶋啓介『バカたれ。』
BOOK|“バカ”が世界を変える史上最年少一ツ星シェフが15人と“バカ”を語るミシュラン外国人史上、最年少で一ツ星に輝いたシェフ、松嶋啓介。彼が雑誌やウェブコンテンツとして継続してきたトークセッションを『馬鹿塾』と呼ぶ。それを一冊にまとめたものが『バカたれ。』である。各界のキーパーソン、15人と交わしたトークの内容は、刺激と発見、そしてあたらしい大人の価値観を提案する。Photographs by KOBAYASHI Itaru(ITARU studio)Text by ITO Yuji(OPENERS)勇気の先に見えるもの表紙には、堂々と大きな書体で『バカたれ。』というタイトルが描かれている。一瞬、手に取るのをためらいがちになるが、小さな勇気をもってすれば、その先には“バカ”たちの開けっ広げなトークが待っている。この本でいうところの“バカ”とは、間違いなく仕事ができないほうのそれではなく、愛や尊敬の念が込められたほうのことを意味している。実際、登場する人物は各界における第一人者。...
グランド ハイアット 東京の朝食を家庭でも|Grand Hyatt Tokyo
Grand Hyatt Tokyo|グランド ハイアット 東京グランド ハイアット 東京の朝食を家庭でも副総料理長が監修した『GRAND HYATT TOKYOとっておきの朝食レシピ』 グランド ハイアット 東京が開業10周年を記念したレシピ本『 GRAND HYATT TOKYOとっておきの朝食レシピ 』を出版。ダヴィッド・ブラン副総料理長が監修したフランス式の朝食を、家庭でも食べられるレシピで掲載される。Text by YANAKA Tomomi人気のエッグベネディクトなど60レシピを掲載 近年、パンケーキやエッグベネディクト、フレンチトーストなどが大きな注目を集めるホテルのブレックファスト。六本木ヒルズ内のグランド ハイアット 東京にある「フレンチ キッチン」でもその人気は高く、フルオープンキッチンを生かしたつねにつくりたての料理が並ぶブッフェや、アラカルトなど多彩な朝食を味わうことができる。そんな人気のレシピをダヴィッド・ブラン副総料理長が監修したレシピブックが誕生した。パ...
トーマス・デマンドのブックサイニング&個展を東京で開催|Taka Ishii Gallery
Taka Ishii Gallery|タカ・イシイギャラリー個展開催に合わせ来日トーマス・デマンドのブックサイニングを代官山蔦屋書店で開催ドイツを代表するアーティスト、トーマス・デマンドが来日。自身の最新作品集『Blossom』へのブックサイニングが5月19日(火)に代官山蔦屋書店で開催される。Text by YANAKA Tomomi詩人ベン・ラーナーとコラボレーションした最新作品集『Blossom』にサイン1964年、ミュンヘンに生まれたトーマス・デマンド。その作品は、主要メディアから引用した歴史的、社会的事件の記録写真や映像をもとに、着色紙やダンボールを使用して、その現場を実物大で再現し、それを撮影するという、まるで事件現場を覗き込むかのような大型の写真や映像作品で知られる。イメージのちからや装置性を検証するデマンドの作品は、インターネットなどをつうじて瞬く間に世界中に配信されることで、それ自体がまるで現実そのものであるように振る舞い、現実が投影されたイメージにより支配される...
HIRO KIMURA写真集『CUBA』
BOOK|気鋭のフォトグラファーが切り取るキューバの“いま”HIRO KIMURA写真集『CUBA』フォトグラファーHIRO KIMURAがキューバの“いま”をポップに切り取った『CUBA』がUNKNOWN BOOKS &PRINTINGSより刊行された。Text by YANAKA Tomomiキューバが抱える“奥行きと矛盾”を色鮮やかに活写1977に生まれのフォトグラファー、HIRO KIMURA。1997年に拠点をニューヨークへ移し、スタイリストとして約10年にわたって活動。2008年にフォトグラファーに転身するという異色の経歴をもつ。写真家の操上和美氏に師事し、独立した現在は東京を拠点に広告やファッション誌のほか、最近では映像の分野へも活動の場を広げている。そんなHIRO KIMURAがアメリカとの国交正常化に沸き立つキューバへ赴き撮影した写真集『CUBA』が完成した。作品ではチェ・ゲバラのモニュメントや、いまやキューバの名物となったヴィンテージカー、ヘミングウェイの写真な...
“一冊の本を売る書店”森岡書店が銀座一丁目に銀座店をオープン|MORIOKASHOTEN
MORIOKASHOTEN|森岡書店オーナーの森岡督行氏が特別寄稿“一冊の本を売る書店”森岡書店が銀座一丁目に銀座店をオープン銀座一丁目に建つ昭和4年竣工のビルで、東京都選定歴史的建造物に指定されている鈴木ビル1階に「森岡書店銀座店」が2015年5月5日にオープンした。オーナーの森岡督行氏が銀座店をオープンするまでに思いを紹介する。 Photographs by Nacasa & Partners Inc.,KANEKO MayumiText by MORIOKA Yoshiyuki (MORIOKASHOTEN)店舗設計はcmykと吉里謙一氏“一冊の本を売る書店” ―― 独立して書店をはじめて今年で10年目になります。この間、本の出版記念展を繰り返しおこなってきましたが、そのなかで、筆者と読者のあいだに幸福な会話が生まれる現場に幾度となく立ち会うことができました。“幸福な会話”は、書店と出版社にとっては売り上げにもつながります。私は次第に、このようなイベントを継続的におこ...
連載|生方ななえ 第六回|「体に届くひとさじ」
第六回 「体に届くひとさじ」写真・文=生方ななえ渡辺有子さん著の『風邪とごはん』。風邪をひきそうなとき、本格的になっちゃったとき、回復してきたとき、スタミナをつけたいとき、予防のため……とそれぞれの状況に応じたごはんが紹介されているレシピ本である。大根雑炊、ポロねぎのポタージュ、白身魚の梅蒸しなどなど、野菜中心かつ素材の味を大切にした料理たち。どれも体にやさしくてあたたまりそうなものばかりだ。誰かのために、自分のために、作ってみたい。そして風邪をひいていない、元気のある時にも食べたくなるレシピは、毎日の食事が健康な体をつくるということをあらためて気づかせてくれる。レシピ本なのだけど、料理の写真を眺め、著者の添えられた文章を読みながらページをめくっていくと、ほっとするような懐かしさがこみ上げてきて、まるで心地よい物語を読んでいるような気持ちになるから不思議だ。おそらくこの本によって子どものころのことを思い出すからだろう。風邪の時に限らずよく作っているお気に入りのスープ。あまりにも美味...
UTRECHT|MUJI新宿にて「料理」をテーマにしたディスプレイを展示中
MUJI BOOKS × AI YONEZAWA,YUKO YAMAMOTOMUJI新宿にて8月6日まで開催中ユトレヒトがディレクションを手がける『MUJI BOOKS』は、MUJI新宿と、MUJI東京ミッドタウン、MUJI銀座松坂屋の都内に3店舗にあります。8月6日(木)まで、MUJI新宿にて、料理家・米沢亜衣さんとイラストレーター・山本祐布子さんによる「料理」をテーマにしたディスプレイを展示中。文=與田寛子(UTRECHT)MUJI新宿のオープン一周年記念、MUJI BOOKSとコラボレート現在、MUJI新宿の1階メンズフロアにて、料理家・米沢亜衣さんとイラストレーター・山本祐布子さんによる「料理」をテーマにしたディスプレイを展示中です。『イタリア料理の本・2』今年6月に刊行された米沢亜衣さん著『イタリア料理の本・2』(アノニマスタジオ刊 1995円)も、ずらり並べられています。本書はイタリアを渡り歩き、土地の風土を体感した米沢さんだからこその従来のレシピ本という枠を超えた一冊...