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「本」に関する記事
連載エッセイ|#ijichimanのぼやき 第2回「日常を少しだけ贅沢にしてくれる街・神保町」
連載エッセイ|#ijichimanのぼやき第2回「日常を少しだけ贅沢にしてくれる街・神保町」「ひたすら肉体の安全無事を主張して、魂や精神の生死を問わないのは違う(三島由紀夫)」――日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」のボードメンバーの伊地知泰威氏の連載では、究極に健康なサンシャインジュースと対極にある、街の様々な人間臭いコンテンツを掘り起こしては、その歴史、変遷、風習、文化を探る。第2回は、世界最大級の古書店街であり、カレーの激戦区でもあるレトロな街、神保町を紹介する。Photographs and Text by IJICHI Yasutake何気ない風景が知的で優雅なものに昇華される神保町に初めて行ったのは中学に上がる前の春休みだった。古本が好きだった12歳のボクは父に神保町という古書店街があるのを聞き、連れて行ってもらった。何の本を買ってもらったかは覚えてない。鮮やかに覚えているのは「いもや」という界隈で有名な天丼屋に連れて行かれたことである。白い暖簾...
「Artek Tokyo Store」オープニングにて皆川 明氏との書籍が発売 | Artek
Artek|アルテック皆川明氏とアアルト夫妻の世界が紡ぐ貴重な一冊2019年4月27日、アルテックの日本初となる直営店Artek Tokyo Storeが表参道にオープンする。注目アイテムは先頃ミラノデザインウィーク2019で発表されたばかりの、フィンランドと日本の外交関係樹立100周年を祝う特別コレクション「FIN/JPNフレンドシップ コレクション」のシリーズ。この中のひとつとして発売されるのが、ファッション・テキスタイルデザイナー皆川 明氏とともに制作した書籍「ああるとのカケラ」だ。皆川氏は、アアルト夫妻がデザインに携わった建築やプロダクトなどから象徴的な要素「ああるとのカケラ」を抽出、そのイメージを再解釈して、独自のドローイングへと発展させた。彼の創りだす豊かな想像の世界とアアルト夫妻の世界、互いのものづくりへの想いが表現された貴重な1冊は、直営店でぜひ手にとってみてほしい。『ああるとのカケラ』価格|3,996円 問い合わせ先アルテック0120-610-599www.art...
ヴィンテージ・ロレックス100本を撮り下ろしたアートブック『ART of ROLEX』|BOOK
BOOK|貴重なヴィンテージ・ロレックスの情報が満載知る人ぞ知る、あのクォークのミュージアム所蔵品を1冊にまとめた500部限定の豪華本ヴィンテージ・ロレックス専門店として名を馳せるクォークが、あまりにも貴重で、もはや値が付けられず、店頭で販売せずに非売品として所蔵、一部予約制として好事家へ限定公開してきた貴重なヴィンテージ・ロレックスを写真に収め、美術出版社が500部限定の豪華本としてリリースしました。Text by TSUCHIDA Takashiこのアートブック自体が、後にマニア垂涎のレアアイテムになりそう一昨年には、フィリップスオークションにて約20億円というオークション落札記録を打ち出し、ますます注目されているヴィンテージ・ロレックス。クルマやデザイン家具と同じく、ディテールの差異が詳細にわたり研究され、その世界観に没入するマニアは世界に多数。ロレックスのヴィンテージアイテムは、パテック フィリップやヴァシュロン コンスタンタンのそれと同様に、その他のブランドのアンティーク...
絵本のようなアートブック『A BOOK』|ART
ART|アートレーベル“Works & Words”の世界観を凝縮アートと受け手を繋ぐ唯一無二な“一冊の作品”デザイナー成澤豪氏によるアート活動レーベル「Works & Words」(ワークス&ワーズ)が生み出した、絵本のスタイルを採用したアートブック『A BOOK 』。シンプルな言葉によって紡がれたストーリーが、淡い紙版画によるプリントとあいまって、心に静かに染みわたる。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)テーマは“しずかな こえ”デザイン会社「なかよし図工室」代表である成澤豪氏個人によるアート活動レーベル「Works & Words」。何気ない日常の一瞬に見出す、ささやかな喜びを表現した作品を発表している。氏が「Works & Words」で発表してきた作品の表現方法、モチーフ、世界観を活かしながらも、新しいテーマに取り組んだのが『A BOOK』である。絵と言葉を組み合わせ、“絵本のように”進行する新しい試みだ。...
本好き必見!本に囲まれて暮らすように滞在するブックホテル「箱根本箱」|TRAVEL
TRAVEL|国内外の良書を集めたブックホテル 文化を担う大人のための秘密基地本に囲まれて「暮らす」ようにステイできるブックホテル『箱根本箱』が、2018年8月にオープンした。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)本を読む、本と向き合う「本を通じて新しいライフスタイルを提案。未来へと文化を紡ぐ“本”との出会い」をテーマにしたブックホテル「箱根本箱」がオープンした。本離れが進む社会のなかで、“本との距離がぐっと縮まる”、“本と一緒に暮らしたくなる”ようなさまざまな仕掛けが施設内に散りばめられている。施設のプロデュース&ディレクションおよびオペレーションは新潟県南魚沼市のライフスタイル提案型複合施設『里山十帖』を手掛ける株式会社自遊人が担当。クオリティの高いサービスを提供する。客室は6タイプ18室・その全室に温泉露天風呂と「あの人の本箱」が付いている。「あの人の本箱」は、各界の第一線で活躍している本好きな方々が選書した、オリジナルな本棚だ。客室だけでなく...
今もサハリンで暮らす日本人を追ったフォトドキュメンタリー|BOOK
BOOK|終戦から73年。今もサハリンで暮らす日本人がいる。『サハリンを忘れない 日本人残留者の見果てぬ故郷、永い記憶』今もなおサハリンで暮らす残留日本人の姿を若手写真家、後藤悠樹さんが追った『サハリンを忘れない 日本人残留者の見果てぬ故郷、永い記憶』。戦後73年が過ぎる今だからこそ、改めて手に取りたいフォトドキュメントだ。Text by YANAKA Tomomi著者と残留日本人との静かで温かな交流録サハリン。日本統治時代は“樺太(からふと)”と呼ばれ、多くの日本人が住んでいた地。終戦とともにほとんどの日本人が引き上げるなか、さまざまな事情でこの島に残留した人々がいた。その多くは家族や子供のために帰国を断念した女性だったという。そんなサハリンで暮らす残留日本人の姿を、32歳の若手写真家、後藤悠樹さんが1冊の本に収めた。後藤さんは、NPO法人日本サハリン協会の会員であり、ライフワークとして、サハリンで2006年から取材活動を開始。2014年には北海道大学の研究者との共同プロジェクト...
鹿児島に魅了された編集者とワークショップ参加者によるガイド本|Landscape Products
Landscape Products|ランドスケーププロダクツ根底にあるのは鹿児島愛。24名の有益な情報が 一冊にマガジンハウスにて雑誌編集に携わったのち、2009年からランドスケーププロダクツを拠点に活動している編集者・岡本仁氏。個人の視点でローカル情報を丹念に広い歩いたユニークなガイド本、『ぼくの鹿児島案内』『続・ぼくの鹿児島案内』を手がけてきた氏が、シリーズ第3弾『みんなの鹿児島案内』を制作。岡本氏は2014年から3年間、グッドネイバーズ・カレッジという名称で編集ワークショップを開催。昨年春に募った24名の受講生とともに、さらなる広域をカバーしながら、より生活に密着した情報を集めたワークショップ版の鹿児島案内本が完成した。隅々にまで鹿児島愛が凝縮し、実際に出向きたくなる一冊となっている。2018年4月23日(月)発売。みんなの鹿児島案内価格|1500円(税別)問い合わせ先プレイマウンテンTel. 03-5775-6747http://playmountain-tokyo.co...
ドリス・ヴァン・ノッテンのショーアーカイヴを収めた2冊の書籍|BOOK
BOOK|100回目のショーを記念し出版100回分のショーをすべて収録ファッションデザイナーであるドリス・ヴァン・ノッテンのショーコレクション100回分を収録した書籍が登場。未公開写真やファッションジャーナリストの解説など、氏の世界観を味わえる内容が満載。2冊を同封した特別仕様の限定版もリリースされる。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)未公開写真や著名ジャーナリストによる解説を掲載ベルギー人ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン氏が、2017年3月にメンズ、ウィメンズ合わせて100回目となるショーを発表した。それを記念し、彼の1回目のショーから現在に至るまでのすべてのショーの回顧録となる本が、今年9月に出版される。彼の生み出すコレクションは、素晴らしい生地やプリント、刺繍、色への革新やそれらへの審美眼で高く評価されている。そのクリエーション、プロセスは、アートや映画、音楽や舞台美術といったさまざまな分野のクリエイティブな世界からインスピレーション...
水中写真家が見た未知なる海の美しさ|BOOK
BOOK|世界中の海で撮影した絵画のような絶景写真集鍵井靖章 写真集『unknown』水中写真家、鍵井靖章の最新写真集『unknown(アンノウン)』が日経ナショナル ジオグラフィック社から刊行。世界各地で撮影された、絵画のような水中の絶景が広がる。Text by YANAKA Tomomiページをめくるたびに登場するこれまでに見たことがない絶景独特の色彩と構図で人気を集める水中写真家、鍵井靖章氏。20年以上、自然のリズムに寄り添い、世界各地の海で撮影してきたしてきたほか、東日本大震災以降は岩手県の海を定期的に記録。『ダンゴウオ-海の底から見た震災と再生-』などで作品を発表してきた。新作『unknown』では、“未知の海”をテーマに、私たちを美しい海中世界へといざなう。「青と光」や「小さなデザイン」「おとぎの国へ」など、テイストの異なる5つの切り口で構成された本書。鮮烈な海の碧(みどり)に、銀河のように煌く魚たちの群れ。咲き乱れるサンゴやイソバナの花畑。これまで見たこともないような...
LOUNGE|本好きを魅了すること必至。「TORANOMON BOOK PARADISE」開催
LOUNGE|虎ノ門ヒルズで読書の秋を満喫一箱古本市や移動書店車も。全国から多様な本の出品者が集結。“わたしたちの場所をみんなでつくろう”というコンセプトのもと、「OUR PARKS」と題し、魅力溢れるイベントを開催している虎ノ門ヒルズ。10月28日(土)・29日(日)の二日間、同所では初の試みとなる「OUR PARKS “TORANOMON BOOK PARADISE”」を開催する。全国各地より新書や古書の人気店をはじめ、出版社、読書グッズを販売するお店など約20店舗が集結。そのほか、本にまつわるワークショップやトークショーなど、本好きにはたまらないコンテンツが盛り沢山だ。Text by WAKABAYASHI Satsuki子供から大人まで楽しめる、印刷や紙などにまつわるワークショップも本好きの、本好きによる、本好きのための夢のマーケットが虎ノ門ヒルズで開催される。新刊書店から古書店、人気の出版社や読書のためのグッズを扱うショップまで幅広いジャンルのブースが一堂に会す見逃せない...
リバティのテキスタイルが、レターブックに。「リバティプリント100枚レターブック」|BOOK
BOOK|リバティプリントの世界観に浸るイギリスの老舗テキスタイルブランド「リバティ」リバティのテキスタイルを50パターン収録したレターブック「リバティプリント100枚レターブック」が登場した。テキスタイルの老舗がもつ、アーティスティックな世界観を楽しめる。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)コレクションをぎゅっと詰めた一冊イギリスの老舗テキスタイルブランド「リバティ」。そのテキスタイル“リバティプリント”を50パターン収録したレターブック「リバティプリント100枚レターブック」が登場した。50のさまざまな柄を2回リピートし、掲載。手芸ファンに人気の花柄はもちろん、根強い人気のウィリアム・モリスのテキスタイルや、ポップでかわいいキッズコレクション、そして最新のアーティスティックな柄まで、リバティプリントのテキスタイルを余すところなく楽しめる。テキスタイルのさまざまな魅力とリバティの世界観を堪能できる完全保存版の一冊だ。リバティプリント100枚レターブックサイ...
アートイベント「バーニングマン」を捉えた日本初の公式写真集|BOOK
BOOK|監修・翻訳は高橋ヨシキ氏が担当実験都市アートイベント「バーニングマン」アメリカの砂漠で毎年開催される巨大芸術アートイベント「バーニングマン」の日本初公式作品集が発売中。年々人気が高まっているという「バーニングマン」の世界観、イベントの盛り上がりを楽しむのに最適な1冊だ。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)アメリカの砂漠を舞台にした巨大芸術たち「バーニングマン」とは、アメリカ北西部ブラックロック砂漠で毎年、8月の最終月曜日から9月の第一月曜日まで開催される実験都市アートイベントだ。約7万人もの参加者は「バーナー」と呼ばれ、1週間インフラ整備のない砂漠でサバイバル生活を送りながらブラックロック・シティ(街)を作り、アート作品を制作・展示する。広大な会場の中心にはアイコンである巨大な人型の建造物「ザ・マン」が屹立し、その周辺には想像性溢れる巨大芸術の数々が設置される。またいたるところに「アートカー」、「ミュータントビークル」と呼ばれる装飾が施された乗り物...
泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO 京都店」がオープン|LOUNGE
BOOK AND BED TOKYO|ブック アンド ベッド トウキョウ東京・池袋に次ぐ2店舗目泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」の第2店舗が京都・祇園にオープン。地ビールが楽しめるバースペースも完備し、最高の“寝落ち”体験を味わえる。Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)地ビールが楽しめるバースペースを完備泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」は、ここにはふかふかなマットレス、低反発枕もなければ、軽く温かな羽毛布団もない。最高な環境での良い寝心地はここにはないのだ。読書をしていて気が付いたら寝てしまった、そんな誰もが一度は経験したことがあるであろう「寝る瞬間」の体験を提供することが「BOOK AND BED TOKYO」のコンセプト。泊まれる本屋と称しているが、本は販売していない。「寝る瞬間」にフォーカスを当てた新しい形態のホステルだ。2015年に東京・池袋に第1店舗をオープン。東京の新しいカルチャーとして国内外のメディアに取...