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2018年8月9日
今もサハリンで暮らす日本人を追ったフォトドキュメンタリー|BOOK
BOOK|終戦から73年。今もサハリンで暮らす日本人がいる。
『サハリンを忘れない 日本人残留者の見果てぬ故郷、永い記憶』
今もなおサハリンで暮らす残留日本人の姿を若手写真家、後藤悠樹さんが追った『サハリンを忘れない 日本人残留者の見果てぬ故郷、永い記憶』。戦後73年が過ぎる今だからこそ、改めて手に取りたいフォトドキュメントだ。
Text by YANAKA Tomomi
著者と残留日本人との静かで温かな交流録
サハリン。日本統治時代は“樺太(からふと)”と呼ばれ、多くの日本人が住んでいた地。終戦とともにほとんどの日本人が引き上げるなか、さまざまな事情でこの島に残留した人々がいた。その多くは家族や子供のために帰国を断念した女性だったという。
そんなサハリンで暮らす残留日本人の姿を、32歳の若手写真家、後藤悠樹さんが1冊の本に収めた。
後藤さんは、NPO法人日本サハリン協会の会員であり、ライフワークとして、サハリンで2006年から取材活動を開始。2014年には北海道大学の研究者との共同プロジェクトを発足させるなど精力的な活動を展開している。また今年10月にはサハリン州立美術館にて写真展を開催する予定だ。
本書は、ソビエト支配下となったサハリンで、たった一人残留せざるを得なかった女性や、貧困のため14歳で結婚させられ、今もなおサハリンに暮らす女性らと、後藤さんが交流していくなかで撮影した写真と文章を収録。
後藤さんの人柄がにじむような、静かで温かな写真と文章が、サハリンの今と戦後の歴史の一端を浮き彫りにする。
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DU BOOKS
Tel.03-3511-9970