ジョン ロブなオトコ

「ジョン ロブな“オンナ”」高橋みどりさん対談(1)

「ジョン ロブな“オンナ”」高橋みどりさん対談(1)

「ジョン ロブな“オンナ”」(1)Oens代表兼イメージングディレクター 髙橋みどりさんとともにバーニーズ ジャパン、ジョルジオ アルマーニ ジャパンを経て、それまでになかったスタイルのスペシャリティストア、エストネーションをオープンさせた髙橋みどりさん。現在はご自身の会社『Oens』を立ち上げ、さまざまなブランドのプロモーションはもとより、企業のブランディングや個人に対するスタイリングをも手掛けていらっしゃいます。そんな髙橋さんに靴や服の買い方、着方の話から、世の男性陣に向けての辛口(?)のアドバイスまで、ファッションに関するプロの意見を聞いてみたいと思います。第1回めの今回は、“女性には珍しく”ジョン ロブを4足もお持ちの髙橋さんに、ご自身のジョン ロブ体験からファッション観へとつながるお話をうかがってみました。ホストは、ジョン ロブ ジャパン代表取締役社長の松田智沖さんです。構成=竹内虎之介(City Writes)Photo by Jamandfixどうしてレディスにはこう...
ゲスト:重松 理さん_1

ゲスト:重松 理さん_1

重松 理さんに聞く_1連載第一回目にお招きしたのは、オウプナーズの連載 『重松 理の「足跡」』 でもさまざまな靴を紹介されているユナイテッドアローズ会長の重松 理氏。靴の話、ファッションの話からブランドの未来像にいたるまで、3回を通じてお聞きしていきます。どうぞお楽しみに。photo by Yuichi Sugita(BIGHE)edit by Daisuke Hata(City Writes)ジョン ロブ 丸の内店にてロングノーズが今の気分松田智沖 連載を毎回興味深く拝見させていただいておりますが、本当にたくさんの靴をお持ちですね。重松 理 そうですね、ただ持っているというよりは、捨てなかっただけなんですけど。それでも去年100足くらい捨てたんですよ。松田 100足ですか!? 豪快ですね。重松さんの連載3回目ではジョン ロブのサイドレースの靴をご紹介くださいましたが、あちらは最近も履いてくださっていますか?重松 正直言うと、最近あまり履いてんです……。松田 あはは(笑)。重松 と...
ゲスト:重松 理さん_2

ゲスト:重松 理さん_2

重松 理さんに聞く_2photo by Yuichi Sugita(BIGHE)edit by Daisuke Hata(City Writes)左/重松氏がお履きの一足は「PORTMAN」、右/松田の靴は「PHILIP II」ビスポークの楽しさ、難しさ松田智沖 ところでジョン ロブの靴はこれまで何足くらいお履きいただいていますか?重松 理 全部で10足です。今日履いているジョン ロブは4年前くらいに買った既製靴ですね。このラストが登場した頃にたくさん買ったんですよ。これはノーズも比較的長めですね。本当はオウプナーズの連載で紹介したサイドレースのビスポーク靴を履いて来ようとも思ったのですが、こっちの既製の方がノーズが長かったもので(笑)。サイドレースも長く作ったつもりだったんですけど、こっちはその後に出たシリーズだからか、時代性がより反映されている。松田 連載でもご紹介いただき、本当に光栄です。重松さんはジョン ロブに限らず、ビスポーク靴もよく誂えられているご様子ですね。重松 ええ...
ゲスト:重松 理さん_3

ゲスト:重松 理さん_3

重松 理さんに聞く_3photo by Yuichi Sugita(BIGHE)edit by Daisuke Hata(City Writes)ジョン ロブ 丸の内店メインスペースにてジョン ロブのこれから松田智沖 重松さんはご自身が理想とされるスタイルを強くお持ちですよね。重松 理 靴でいえばロンドンのジョン ロブが'40年代頃に誂えていたビスポークシューズが、理想的なスタイルです。ウエストがものすごく“くられて”いて、ヒールも小さく、細身で、長い、フレッド・アステアが履いていたようなものね。そんなフォルムが日本人の自分の足に合うわけはないのですが、その理想像を自分の足に合わせるような作り方をしていただけたら、私はずっとジョン ロブの靴を履きますよ。松田 職人に話を聞くと、日本のお客様はルーズフィットを好まれるので若干靴をゆるめに作ることが多いと言います。でも重松さんの場合は逆ですね。重松 ええ、でも日本人の多くは紐靴よりもスルッと履けるスリッポンを好みますね。文化の違いだと思...
(1)「小山薫堂さんの言い訳」

(1)「小山薫堂さんの言い訳」

放送作家に小説家、ラジオパーソナリティにホテルの顧問などなど、活躍するフィールドは数知れず。仕事も趣味もひっくるめてあらゆる事象に愉しみを見つける才人、小山薫堂さんとお会いすると、いつも時間を忘れて話に聞き入ってしまいます。お2人目のゲストとして、多彩な顔をもつ小山さんの仕事観や近況、はたまた健康法について、4回にわたりお話をうかがいます。photo by Jamandfixedit by Daisuke Hata (City Writes)仕事という言い訳で趣味を広げているんです松田智沖 小山さんは放送作家をはじめ、いろいろなお仕事をされています。きょうはその原動力、仕事観といったものをお聞かせいただきたいと思います。小山薫堂 これはよく言う例えなのですが、僕は「誕生日プレゼントマニア」なんですよ。人に誕生日プレゼントをあげたときの、喜んでもらえた喜びというのが好きでして。じゃあ誕生日以外にも喜ばせるにはどうすればいいかと考えたとき、僕の場合は番組をつくったり、新しいお店のプロジ...
(4)「小山薫堂、クリエイティビティを発揮するために」

(4)「小山薫堂、クリエイティビティを発揮するために」

photo by Jamandfixedit by Daisuke Hata (City Writes)ジョン ロブ丸の内店メインスペースにて理想的な40代の過ごし方松田智沖 最後の質問なのですが、よく 『四十にして惑わず』 というじゃないですか。小山さんも40代ですよね? 小山さんは40代をどう受け止めていますか? 50、60といい歳の重ね方をするためにいま、すべきことは何だとお考えですか?小山薫堂 難しい質問ですね……。僕はこれまであまり掃除をすることなく、好きなことばかりをして過ごしてきた気がするんです。たとえば部屋にしても、やりたいことをとりあえずやり続けたらどんどん散らかってしまいますよね。いまはその散らかった状態。だから何がやりたいのかを一度整理したいな、と思います。言い換えれば、新しいクリエイティビティを発揮できるような状態にリセットしたい。60になったときに 『40代のときはあれをやっておけば良かったのに!』 とか後悔しないよう、視界をクリアにする意味からもリセット...
(3)「小山薫堂的、モノの買い方」

(3)「小山薫堂的、モノの買い方」

photo by Jamandfixedit by Daisuke Hata (City Writes)左/小山薫堂さんがお履きの一足は 『チャペル』、右/松田の靴は 『バッキンガム』職人に拍手を送る気持ちでモノを買う──小山さんがジョン ロブの靴を初めて履かれたのはいつ頃ですか?小山薫堂 最初に買ったのは20代のころですね。いまは5~6足もっています。松田智沖 今日は小山さんがお持ちのなかでも、一番新しいジョン ロブの靴をお履きいただいてますね。お履きのダブルモンク 『チャペル』 はまったくの一枚革でつくられたものなんです。型紙を見ていただけますか?小山 ぜひ。このモデルはフォルムも綺麗ですし、それに 『新しいジョン ロブ』 という感じがするんですよね。僕はいつも大きめの靴を買ってしまうのですが、これは 『このサイズがいいです』 と強く言われたので、大丈夫かな? と思いながらジャストフィットのものを買ったんですね。でも全然、大丈夫でした。履き心地もいいですし、変なシワも入らない。...
(2)「小山薫堂、オフィスの隠し扉」

(2)「小山薫堂、オフィスの隠し扉」

photo by Jamandfixedit by Daisuke Hata (City Writes)受付をパン屋さんにしました松田智沖 最近また新しいプロジェクトを予定されているとか?小山薫堂 はい。いま「オレンジ・アンド・パートナーズ」という新しく立ち上げた会社のオフィスをつくりまして、そこの受付を「パン屋さん」にしました。受付って大切だけどすごくもったいないものだと思うんですよ。そこにお客さんが来ない時間は意味をなさない、なんか受付嬢が下を向いてマニキュア塗っているようなイメージがあるじゃないですか。かといって誰もいなくて電話だけがポツンと置いてあってというのも淋しい。じゃあどうするのがいちばんいいだろうと考えたときに、パン屋をつくればいいなと思ったわけです(笑)。松田 受付がパン屋! おもしろいですね。小山 ランドマークになりますから、人にオフィスの場所を説明するときも「神谷町の駅を出てどこどこを曲がって、そこのパン屋です」と言うことができる(笑)。パン屋は会社名にかけて...
(1)バカラ パシフィック 小川 博さん「趣味人の粋」

(1)バカラ パシフィック 小川 博さん「趣味人の粋」

バカラ パシフィック社長 小川 博さんと語る(1) 趣味人の粋世界最高峰のクリスタルガラス製品を扱うブランド「バカラ」。そのバカラ パシフィック代表取締役社長である小川 博さんは、世界初の直営バー“B bar”を創案、設立するなど、斬新なクリエイションと実行力を兼ね備えた経営者として広く知られています。松田智沖が経営者としても男性としても尊敬する人生の先輩に、趣味の話、ビジネスの話、靴、お酒の話などを深くうかがいました。edit by Daisuke Hata (City Writes)photo by jamandfix左が小川 博社長ですクリエイションには 「自己解放」 が必要だ松田智沖 小川社長は多趣味でいらっしゃいますよね。シガーに、男の料理に、それから陶芸、オペラ……。小川 博 今は陶芸とオペラに特に傾倒していますね。陶芸はちゃんと始めてから6年目。最初の頃は知らない者の怖さで、どんどんどんどん作品をつくれたのですが、すると途中で芸術の壁みたいなものにぶち当たる。クリエイ...
(2)バカラ パシフィック 小川 博さん「伝統とこれから」

(2)バカラ パシフィック 小川 博さん「伝統とこれから」

バカラ パシフィック社長 小川 博さんと語る(2) 伝統とこれから第1回では主に小川社長の趣味のお話を伺いましたが、今回は「バカラ」というブランドについてお聞きします。大きな歴史を背負いながら、さらに進化を続ける“老舗”の魅力について迫ります。edit by Daisuke Hata (City Writes)Photo by JAMANDFIXモダニティ ・ ウィズ ・ ルーツ松田智沖 いまどんなブランドでも言われていることだと思うのですが、“伝統と革新” の両立が大切だとされていますよね。「バカラ」も伝統あるブランドである一方で、たとえばフィリップ・スタルクをデザイナーに起用したりと斬新なことをされています。小川社長はそのあたりどのようにお考えですか。小川 博 モダニティというのがひとつのキーワードだと思うんですね。私は企業にとっての最大の目的は「存続し続けること」だと思うんですよ。存続し続けるということは、株主に対してきちんとコントリビュートしていくこと、そして会社を支えてい...
(3)バカラ パシフィック 小川 博さん「品性を表す靴」

(3)バカラ パシフィック 小川 博さん「品性を表す靴」

バカラ パシフィック社長 小川 博さんと語る(3) 品性を表す靴(1)で小川社長のパーソナルな部分を、(2)で「バカラ」というブランドの先進性をお聞きしました。今回はジョン ロブの靴を通して、モノづくりが築く文化などをテーマに……。edit by Daisuke Hata (City Writes)photo by jamandfix左/小川社長がお履きの靴は 『アスコット』、松田の靴は 『スタッフォード』靴は、クルマでいうところのタイヤ小川 博 僕は靴をタイヤだと思うんですよ。フェラーリでも何でも、タイヤが薄汚れていては、クルマが台無しになってしまいますよね。で、タイヤは安全性と機能がなければ意味がないじゃないですか。でも安全性と機能だけのタイヤじゃ誰も喜ばない。そこにカッコよさというそれ以上のファンクションがないと。ジョン ロブの靴には安全性と機能がばっちりありながら、それ以上の価値がある。だからいいなと思うんです。松田智沖 ありがとうございます。靴とタイヤのたとえは初耳で、目...
(4)バカラ パシフィック 小川 博さん「B barで語らう」

(4)バカラ パシフィック 小川 博さん「B barで語らう」

バカラ パシフィック社長 小川 博さんと語る(4) B barで語らうさて、小川さんとの最終回、4回目は、場所を移してバカラショップ 丸の内の地下にある“B bar”にお邪魔しました。この “B bar” は小川さんの創案により設立されたバカラ世界初の直営バーです。では、美味しいシャンパンをいただきながら。edit by Daisuke Hata (City Writes)photo by jamandfixB bar Marunouchi (バカラショップ 丸の内地下) にて歓びのかたち、歓びのときを歓びの空間で松田智沖 まるで異空間に来たかのような素晴らしいバーですね。どんなコンセプトでつくられたんですか?小川 博 このバーはお酒を売るための店ではなくて、バカラの文化、世界観をここから発信しようというバーなんです。ご覧になるとわかるように、バーでありながら一本もお酒のボトルを陳列していない。もちろん最高のお酒をお出ししますけれどね。バカラは単なるクリスタルの塊でも、オブジェでも...
石川次郎さん(1)「靴の追憶」

石川次郎さん(1)「靴の追憶」

エディトリアル・ディレクター石川次郎さん(1)「靴の追憶」『ポパイ』や『ブルータス』『ターザン』といった数々の雑誌創刊に携わった石川次郎さんは、今日の雑誌メディアを創った立役者のひとりとして知られる人物。現在もエディトリアル・ディレクターとして、雑誌や放送メディアの中心で活躍されています。本対談では、石川さんが若き日に何を思い、どんな物語を経て編集者を目指したのか、また人生を通して刻まれ続けている旅や靴の思い出について、連載3回を通じてお話をうかがいます。まずは幼少期から好きだったという「靴」の思い出にフォーカスしましょう。ホストはジョン ロブ ジャパン代表取締役社長の松田智沖さんです。構成=秦 大輔(City Writes)写真=jamandfix時代とともに刻まれた靴の記憶松田智沖 石川さんは昔から靴が大変お好きだとうかがっています。石川次郎 ええ、小学生の頃に親から履かされた靴の感触まで鮮明に覚えてますよ。戦後でモノが豊かな時代ではなかったから親戚のお下がりだったんでしょう、...
松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(2)

松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(2)

ヤマノ アンド アソシエイツCEO 山野エミールさんを迎えて(2)「服装にどこかひとつ“ハズし”を入れるなら」第1回に引きつづき、山野エミールさんとの対談をお送りします。今回は、最近のジョン ロブの商品のなかでも、山野さんがとくに気に入って愛用していただいているスニーカーの話を中心にお届けします。話を聞いているうち、この商品を日本で紹介できてよかった、とつくづく感じました。ホスト=松田智沖(ジョン ロブ ジャパン)まとめ=竹内虎之介(City Writes)写真=原恵美子これに慣れたら、ほかの靴が履けなくなってしまいます松田 8月末に出たばかりの新作のレザースニーカーも早速履いていただいていますが、履き心地はいかがですか?山野 これはお世辞抜きにいいですよ。当たり前のことですが、靴にとって動きやすさというのは大切な要素。とくに年齢を重ねてくると、格好いいだけではなく、いかに履きやすいか、歩きやすいかが非常に重要になってきます。そういう意味でこのスニーカーは、最初戸惑いを覚えるほど軽...
石川次郎さん(2)「旅の人生」

石川次郎さん(2)「旅の人生」

エディトリアル・ディレクター石川次郎さん(2)「旅の人生」対談連載第一回では石川次郎さんの「靴」にまつわるお話をうかがいました。今回は石川さんを魅了してやまない「旅」のあれこれについてお聞きします。なんでも、あの『トゥナイト2』のレギュラーキャスター時代も週末は海外へ出掛けていたそうで……構成&原稿=秦 大輔(City Writes)写真=jamandfixそういう星まわりだから、いつまでも旅人でいる松田智沖 石川さんの人生には『旅』というキーワードがありますよね。石川次郎 僕は今66才ですが、人生なんだか旅から離れられないみたいで。大学を卒業したのが1964年。その年に海外旅行が自由化されたんです。今じゃ信じられないけど、それまでは外貨を使わせないという国の政策があったから、ふつうの日本人は海外へ行けなかった。それが500ドルに限って使っていいといういわゆる500ドル渡航の時代に入った。大学を卒業したのはそんな節目で、近い将来、旅行が大きなビジネスになるなと直感したんです。それで...
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